データ
概要
競走馬時代
3歳時
3歳1月1週に中京の芝2000mでデビュー、後方待機も直線では伸び切れず8着に敗れる。
2戦目の未勝利戦は1ハロン延長の阪神芝2200mに出走したが、新馬戦同様に敗れた。
3戦目からダートに転向、岩田望来騎手に乗り替わり、2番手からの先行押し切りで初勝利を挙げる。
約6ヵ月の休養を挟んで11月に復帰し、1勝クラス、2勝クラスを未勝利から3連勝で勝ち上がる。
4歳時
3ヵ月の休養から復帰後、3勝クラスは3敗(内1敗はウシュバテソーロ)、
そして4戦目、10月の赤富士Sで勝利し、4戦目でオープンクラス入りを果たす。
翌月のカノープスSに出走するも、ウシュバテソーロにまたしても敗れる。
5歳時
OP戦を2走するも惜敗。(内1敗は後の浦和記念勝ち馬ディクテオン。)
6月に北海道に入厩し、大沼Sでオープンクラス初勝利を果たす。次走のマリーンSも勝利し、続くエルムSで重賞初参戦となり1番人気に支持されるも、他馬のプレッシャーを受けたのか4コーナーでは後方に後退し、ブービー13着に大敗してしまう。
レース後の富田暁騎手のコメント
「不良馬場でいつもの二の脚が無く、出て行くところで苦労しました。もう少し無理してでも行くべきでした。もっと強気に乗って、後悔のない騎乗をするべきでした。結果を出せず悔しいです。申し訳ない騎乗をしてしまいました」
4ヵ月の休養を挟み、次走のみやこSでは宣言通り逃げの戦法を打つも、直線であと少しという所で交わされ4着に惜敗。
中2週でカノープスSに出走するも8着に敗れる。
約1ヵ月後のベテルギウスS、マリーンS以来の藤岡雄介騎手に乗り替わり、59kgを背負っても尚正攻法でクビ差を制し、オープン3勝目を挙げる。
6歳時
東海Sでは先団につけるも直線で包まれてしまい6着に敗れる。次走は初のGⅠとなるフェブラリーSへ参戦。
前評では初のマイル戦、オープンクラスでの戦績も考慮されてか単勝38.0倍の11番人気と2走目以来の2桁オッズとなった。だが、調教師はむしろ好意的で、予想以上に期待していたという。
スタートは出遅れず、ドンフランキーの後方につけるも、イグナイターやウィルソンテソーロが先団に行ったため4番手で控えながら先団に取り付いて行った。
ハナを切ったドンフランキーが前半3ハロン33.9という歴代2位の超ハイペースを形成し、先団勢は全滅して後方からの決着になるだろうと誰もが思っていた。
直線ではイグナイターが一旦先頭に立つもドンフランキーが交わし、そのまま押し切るかと思われたが、残り200m、ドンフランキーの外からペプチドナイルが抜け出した。
この馬だけが唯一スタミナが残っていたからだろう。
後方からはタガノビューティー、ガイアフォース、セキフウが迫るも脚色は鈍る事無く、先行押し切りの正攻法で初の重賞制覇・GⅠタイトルを獲得する大金星を挙げた。
鞍上の藤岡佑介騎手は2018年NHKマイルカップ・ケイアイノーテック以来6年ぶりのGⅠ勝利となり、武英智調教師は開業8年目で待望の初GⅠを獲得、馬主の沼川一彦氏は馬主歴31年目で悲願の初重賞・初GⅠを獲得、生産牧場の杵臼牧場はテイエムオペラオー以来23年ぶりのGⅠタイトル獲得を果たした。
次走のかしわ記念では3番人気に推される。朝から降り注いだ雨で馬場は不良、パワー型のペプチドナイルには厳しいコンディションとなり、積極的にポジションを取っていって勝ちにいく競馬は見せたが6番人気シャマルと5番人気タガノビューティーに次ぐ3着。
秋初戦はマイルチャンピオンシップ南部杯に出走。2番人気に推されて迎えたレース本番では前年覇者レモンポップをマークする形となり、最後の直線では2頭のマッチレースとなるも逃げ切りを許し2着。
レース後は中央ダートGⅠ連覇をかけて12月のチャンピオンズカップを見据え放牧に出された。