プロフィール
父は2004年の皐月賞を始めとしてGⅠで5勝を挙げた名馬ダイワメジャーであり、その3歳年下の半妹(異父妹)としてエリザベス女王杯、有馬記念等のGⅠで4勝を挙げたダイワスカーレットがいる。
母シーカーマはアメリカ生まれで、現役時はカナダ・ナタルマステークス(現在はGⅠだが当時はGⅢ)の勝鞍がある。
生産牧場はノーザンファーム(北海道安平町)。同牧場・同年生まれ・牝馬の同期に絞ってすら、ソダシ・ソングライン・ジェラルディーナ・アカイトリノムスメ・メイケイエールらがいる、超大牧場の生まれである。
入厩先も、過去にアーモンドアイ・アパパネなど競馬史に残る名牝を管理し「牝馬の国枝」の異名を取る美浦トレーニングセンターの名門国枝栄厩舎。
以上、血統から生産・調教環境まで、総じて申し分ない良血名門の馬といえる。
そんな彼女に命名を行った中央在籍時の馬主はニューマレコード(株)。「ナムアミダブツ」「ミカッテヨンデイイ」など、珍名馬メイカーとして知られる馬主である。
馬名の意味は「プリンにしてやるの」。日刊スポーツによると「馬名はオンラインゲームに出てくるキャラクターが必殺技を放つ際に放つセリフが由来とされる。」
戦績
2020年6月13日、函館競馬場芝1200m新馬戦でデビュー。4番人気6着。
その後も未勝利戦に出走するものの勝てず、7戦0勝で中央未勝利のまま2021年7月21日にJRAから登録抹消。
その後サラブレッドオークションにて311万円で陣内豊氏に落札され、新たなオーナーの下、大井競馬の蛯名雄太厩舎への転厩が決まった。
9月7日の大井第1Rにて地方デビューし、競走馬としての初勝利を飾った。…が、続く2戦は共に着外に沈み10戦1勝で2021年を終えた。その後、佐賀競馬に移籍したことが発表された。
移籍後は4月17日の第6レースで勝利し、2勝目を飾った。しかし、その後は成績が低迷し、掲示板を外すことが多くなった。また佐賀で1着をとれる日をファンは待っていたが…
突然の抹消。そして…
2023年1月22日の出走を最後に25日に競走馬登録を抹消。
その後の行方は知れず、気になっていたネットユーザーが公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(日本の競走馬の登録を管理する団体)の提供する馬名登録システムで彼女の名を調べたところ…
そこには「地方死亡抹消」の文字が……。
単なる地方登録抹消であれば「地方競走馬登録抹消」であるはずであり、「地方死亡抹消」とは地方競馬の現役中に死亡したことが原因で競走馬登録を抹消されたことを意味する。
また「使用可能年 2028」の表記もあった。亡くなった競走馬の馬名は、GⅠ馬などに関しては保護が行われ二度と同じ馬名は現れないが、そうでない場合は一定の期間を経て再使用が可能となる。プリンニシテヤルノと同等の戦績の馬の場合、再使用間隔は5年間であり、「使用可能年 2028」の表記もまた、彼女が2023年に亡くなったことを示していた。
死因は現時点では未だ不明であるが、少なくとも亡くなっている事は確かである…。
先述の通り血統などは申し分なく、プリンニシテヤルノの姉たちは目立った成績がなくとも繁殖牝馬入りしているため、生きていれば母として血を繋いでいく楽しみもあっただろう。
少なくとも彼女が多くの競馬ファンの話題を集めたことは確かであり(ここピクシブ百科事典の「21世代」の馬の項目でも、かなり長い間項目閲覧回数トップの座にあった)、その冥福を祈りたい。
余談
現役時代の彼女の動画がYouTubeに有るがそのコメ欄には彼女のウマ娘化を希望する声も有る
父の半妹であるダイワスカーレットが既に居る為彼女との絡みも期待できるが、地方死亡抹消という最期を迎えている為実装の可能性は低いと思われる