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タイトルホルダー(競走馬)

たいとるほるだー

2018年生まれの日本の競走馬。主な勝鞍は2021年の菊花賞、2022年の天皇賞(春)・宝塚記念(以上GⅠ)で、その他にも2021年の弥生賞ディープインパクト記念、2022・2023年の日経賞(以上GⅡ)を制した。ドゥラメンテ産駒初のGⅠ馬である。2022年度JRA賞最優秀4歳以上牡馬。ちなみに過去にも同名の馬が2頭いた。
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ヒーロー列伝編集


「その名は、タイトルホルダー」


その名を背負う覚悟。

重圧を跳ねのけたに、

もう怖いものなどない。


JRAヒーロー列伝』コレクション No.93「タイトルホルダー」より


プロフィール編集

名前タイトルホルダー
欧字表記Titleholder
性別
毛色鹿毛
誕生日2018年2月10日
ドゥラメンテ
メーヴェ
母父モティヴェーター
生産岡田スタッド(北海道新ひだか町
馬主山田弘
調教師栗田徹(美浦)
生涯戦績19戦7勝(うち海外1戦0勝)


2018年生まれの日本の現役競走馬21世代)。父にドゥメランテ、母にメーヴェ、母父にモティヴェーターを持つ鹿毛牡馬である。

愛称は「タイホ」もしくは「タイホくん」


ドゥラメンテ2015年皐月賞日本ダービー二冠馬。その父は史上初の変則二冠馬キングカメハメハで、母も「女帝」と称された名牝・エアグルーヴの代表産駒にしてエリザベス女王杯2連覇を成し遂げたアドマイヤグルーヴという良血馬だった。タイトルホルダーはその産駒初の重賞馬・GⅠ馬だが、ドゥラメンテは2021年8月31日、タイトルホルダーの菊花賞制覇を見届けることなくわずか9歳で急性大腸炎のため世を去っている。


母父モティヴェーターは2005年イギリスエプソムダービー勝ち馬。さらにその父(母父父)は1999年凱旋門賞エルコンドルパサーとの激闘の末に制したモンジューである。

メーヴェ姉弟

2歳上の半姉に軽量牝馬として知られるメロディーレーン(上の画像奥の馬、父オルフェーヴル)がおり、2019年菊花賞で5着に食い込んで1995年のダンスパートナー以来となる牝馬の菊花賞掲示板入りを成し遂げるなど、こちらも弟同様のステイヤーとして活躍している。

一方で母親のメーヴェは受胎しにくい体質らしく、2021年まで7回の種付けを行なっても不受胎4回死産1回という結果で(2019年には種牡馬入り後高い受胎率を誇ることで有名なゴールドシップを種付けしたが、その彼でも受胎に失敗したといえばその体質の難儀さが分かるだろう)、無事に生まれてきたのは2022年までこの姉弟だけだった。

  • そんなメーヴェもついに2022年、ベンバトル(2018年ドバイターフ他GⅠ3勝)との仔を受胎、2023年3月29日、前日の28日に無事出産したことが一般社団法人「umanowa」の公式Twitterで発表された。ツイートによると元気な牝馬とのことで、母の馬主でもある岡田スタッド代表の岡田牧雄氏も会いに来たという。

タイトルホルダー(英語で『選手権保持者』)」という馬名は、父ドゥラメンテ、母父モティヴェーター、母母父シャーリーハイツ(1978年エプソムダービー馬)と、3頭のダービー馬の血を受け継ぐ血統から名付けられたもの。また、父父(父方の祖父)キングカメハメハも日本ダービー馬であり、それも含めれば都合4頭のダービー馬の血を引いているというなかなかの良血馬である。


現役時代編集

デビュー前編集

2018年2月10日、北海道新ひだか町の岡田スタッドにて誕生。前述したように、母であるメーヴェはメロディーレーンを産んで以来の出産だった。

産まれてきた仔馬は標準より少し小柄であったが、出産に立ち会ったスタッフたちの第一印象は「メロディーレーンより大きい」だったという(詳しくは当該記事を参照してほしいが、メロディーレーンは生まれた際、スタッフたちに「立ち上がることすらできずに死んでしまうのでは?」と心配されるほど小さかった)。


1歳を迎えると、中期育成牧場である岡田スタッドえりも分場で1日20時間の昼夜放牧に送り込まれる。

このえりも分場、

  • 襟裳岬近くに位置する故の強風が吹き荒れる
  • 時には野生の鹿まで出没する。鹿に角で突かれて怪我をする馬も頻繁に出る。
  • 2~3割の馬が挫折して一旦本場に戻さざるを得なくなる

というという過酷な環境だったのだが、タイトルホルダーは挫折することなく、平然と乗り越えたという。


その後、タイトルホルダーはセレクトセールに上場。山田弘氏(不動産業オーナー)に2,160万円で落札され、デビューに向けて準備が進められることとなった。

山田オーナーはタイトルホルダーの父ドゥラメンテの一口馬主だった人物で、以前にタイトルホルダーの母メーヴェ、姉のメロディーレーンの共有馬主となることを岡田スタッド代表の岡田牧雄氏から打診されていたが、両方とも回避していた。

後に「自分の見る目のなさにガッカリ」と語っており、この反省を生かして今度こそメーヴェの血を引く馬の馬主となったのだった。

  • その山田オーナーもドゥラメンテ産駒ということで高騰する事を予想していたが、いざセリとなると自身以外に競ってくる人がおらず、安く手に入れることには成功したものの逆に不安になってしまったという。

2歳3月にはビッグレッドファーム明和で開催された岡田家系列の牧場から連れて来た馬達の6頭立ての追い比べに参加し6位入線。だがきつい勾配の明和の坂路は未経験ながらそれほど離されずにゴールしたことから、タイトルホルダーの能力を確信し岡田牧雄代表はこの時期から「この馬で菊花賞を獲るぞ!」とスタッフに話していた。


2020年(2歳)編集

美浦トレーニングセンター・栗田徹厩舎からデビュー。

10月の中山競馬場・2歳新馬戦を制し上々のデビューを飾るが、東京スポーツ杯2歳ステークスGⅢ)、そしてホープフルステークス(GⅠ)と2戦続けてこの年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッドに敗れ、3戦1勝で2歳シーズンを終えた。

2021年(3歳)編集

2021年始動戦の弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)では、シュネルマイスターを押さえ初重賞制覇。父ドゥラメンテにとってもこれが産駒初の重賞制覇だった。


しかし皐月賞(GⅠ)ではエフフォーリアの2着、続く東京優駿日本ダービー)(GⅠ)ではシャフリヤールの6着に敗退。


夏の休養を挟み、秋初戦の9月20日セントライト記念(GⅡ)。

タイトルホルダーはクラシック最後の一冠・菊花賞(GⅠ)に向けた有力候補として、1番人気に推されていた。ところが、アサマノイタズラが9番人気からの激走で初重賞を勝ち取る中、ブービーの13着と大敗してしまう。


2021年10月24日京都競馬場の改修工事に伴い阪神競馬場での代替開催となった第82回菊花賞本戦ではセントライト記念での大敗が祟り4番人気(8.0倍)に留まっていた。

2枠4番からスタートしたタイトルホルダーは横山武史を鞍上にハナから逃げを打ちスムーズに先頭を奪う。すると、そのまま全く先頭を譲ることなく逃げ切り勝利を達成。この年のクラシック三冠最後の一冠を掴み、同年の8月に早逝した父ドゥラメンテに種牡馬として初のGⅠ、それも父が怪我で出走できなかった菊花賞の制覇を捧げた。

「阪神の3000m一人旅!3番タイトルホルダー、菊花賞を逃げ切りました!」(ラジオNIKKEI・小塚歩アナウンサー)


JRA史上初、父子3代(キングカメハメハ⇒ドゥラメンテ⇒タイトルホルダー)クラシック制覇となった。

アグネスレディー(牝)⇒アグネスフローラ(牝)⇒アグネスタキオン(牡)⇒ダイワスカーレット(牝)もしくはディープスカイ(牡)、およびスペシャルウィーク(牡)⇒シーザリオ(牝)⇒エピファネイア(牡)⇒デアリングタクト(牝)と、牡馬牝馬が入り乱れた形でならすでにクラシック4代制覇も存在する。ただし、競走馬の「親子◯代制覇」というのは基本的に父系か母系のみでカウントする。)


逃げ切りで菊花賞を制したのは1998年セイウンスカイ以来で、奇しくもそのときの鞍上は武史の父・横山典弘だった。

以下のラップタイムからもわかるように、序盤をハイペースで飛ばした後、中盤をスローペースに落として息を入れ、終盤で再加速するという逃げ方もそっくりで、父親の伝説的騎乗を完璧に再現してみせたといえる。

1000m毎のラップタイムタイム着差2着馬
セイウンスカイ(1998年)59.6 → 64.3 → 59.33:03.23.1/2スペシャルウィーク
タイトルホルダー(2021年)60.0 → 65.4 → 59.23:04.65オーソクレース

また2着のオーソクレースの母は、奇しくもかつてドゥラメンテを破ったマリアライトである。

さらに血統を遡ればタイトルホルダーはかの凱旋門賞馬モンジューの血を引いており、オーソクレースはそれと戦ったエルコンドルパサースペシャルウィークの血を引いているなど、掘り起こせばキリがないほどドラマが出てくる一戦だった。


それまで、新馬戦や初重賞の弥生賞を逃げ切りで勝利していたが、力の違うレースや他に逃げ馬がいない場合の「消極的逃げ」であり、基本的には逃げ馬に先を行かせて2番手先行からの粘り込みを主戦法としていた。

しかしその戦法でいったセントライト記念で、馬群に包まれて進路を失い何もできずに大敗を喫したことを反省とし、菊花賞では他に逃げ馬もいる中で自ら積極的にハナを主張しに行き、好結果を引き出した。

年末の有馬記念(GⅠ)では、ファン投票はエフフォーリア、クロノジェネシスに次ぐ3位、単勝オッズ10.2倍の4番人気で出走。鞍上はエフフォーリアの主戦も務める武史騎手に代わり、「正確な体内時計の持ち主であること」「長く鞍上を任せられる騎手であること」の2点から、武史騎手の兄・横山和生騎手が抜擢される。そしてこれ以降、武史騎手に代わり和生騎手が主戦となる。

『令和のツインターボ』ことパンサラッサが先頭を行く中、タイトルホルダーは中山2,500m戦において圧倒的に不利な大外枠の8枠16番から2番手で追走。

最終直線で一度は先頭に立つが、エフフォーリアやディープボンドらに差し切られてしまい5着となった。


2022年(4歳)編集

年明けの2022年は当初阪神大賞典を経て天皇賞(春)への出走を予定していたが、1月4日に右後肢を痛めてしまい、放牧へ出すと発表された。

出走予定は一先ず白紙となっていたが、想定よりも早く順調に回復していった(担当の栗田調教師曰く「治療がマッチしたのか、思ったよりも回復が早かった」)ことから、3月26日の日経賞GⅡ)で復帰することが発表された。

栗田調教師によると「阪神大賞典での始動も候補にあったが、本番までに関西への輸送が2回続くことを考えると、余力をもって天皇賞(春)へ向かえる日経賞を選択した」とのことで、日経賞後は当初の予定通り天皇賞(春)への出走を目指す。

そして迎えた日経賞本番、ボッケリーニをクビ差で振り切り、またしても見事な逃げ切り勝ちをやってのけた。

一方、有馬記念2着のディープボンドは阪神大賞典を制し、天皇賞(春)でこの二強の対決となる。


天皇賞(春)2022編集

あの菊花賞と同じく阪神競馬場で開催となった天皇賞(春)。事前の抽選により、タイトルホルダーは16番、ディープボンドは18番からの発走が決定。2強はいずれも外側の8枠に入った。大外枠故か、タイトルホルダーはこの年の春天出走馬の中で唯一のGⅠホース、それも菊花賞馬にもかかわらず単勝オッズ4.9倍という2番人気となる。


迎えた大一番、2022年5月1日の第165回天皇賞(春)。17番シルヴァーソニックの鞍上・川田将雅がスタート直後に落馬という波乱の展開で幕を開けるが、横山和生とタイトルホルダーのコンビは好スタートを切ると大外枠から一気に内側に切り込んでハナを奪い、ディープボンドやカラ馬と化したシルヴァーソニックなどを引き連れ逃げを打つ。

「タイトルホルダーが止まらない、残り200は既に切っている!菊花賞の再現だ!」(関西テレビ・川島壮雄アナウンサー)

あの圧勝劇を演じた時と同じく、1000m60秒5とゆったりしたペースながらも後続をしっかり離し、菊花賞の再現とでも言うべき展開。最後の直線ではカラ馬とも併せながら後続を突き放し、2着ディープボンド7馬身ちぎってゴールイン(シルヴァーソニックが2番目に入線していたが、カラ馬であるため当然失格)。上がり3ハロンも36.4という文字通りの圧勝劇であり、菊花賞馬の実力をまざまざと見せつけた。

ゴール後見事なガッツポーズを決めた和生騎手は騎手生活11年目にしてこれがGⅠ初制覇。嬉しさのあまりかゴール後に歓喜の叫びを挙げており、インタビューではマスク越しながら嬉しさを滲ませていた。

またこの勝利によって、和生騎手は祖父・横山富雄(1971年 メジロムサシ)、父・横山典弘(1996年 サクラローレル/2004年 イングランディーレ/2015年 ゴールドシップ)に続く史上初の天皇賞(春)親子3代制覇、タイトルホルダーは史上初の兄弟ジョッキーでGⅠ制覇という偉業を成し遂げた。


なおディープボンドとの間に7馬身もの差が開いたのは、カラ馬が危なくて後ろの馬が仕掛けられなかったという見方もある。しかしそのアクシデントがなくても、タイトルホルダーは十分勝てる実力の持ち主であることは間違い無く、その勝利の価値が下がるわけでもないことは留意すべきだろう。


長距離GⅠ2つを逃げ切り勝ちという偉業を達成したタイトルホルダーは凱旋門賞にも登録。

しかしオーナーは引退後の種牡馬価値を上げるため(ライスシャワーの生涯を見れば分かる通り、勝ち鞍が長距離GⅠのみだと種牡馬としての需要が低い)、国内中距離GⅠでの実績を欲していた。

そのためフランスへの遠征は次走宝塚記念の結果次第ということになった。


同レースには有馬記念で対決したエフフォーリアを始めとして、ドバイターフを勝利し晴れてGⅠホースの仲間入りを果たしたパンサラッサなども出走予定であり、それらGⅠホースとの対決が期待された。また、パンサラッサ以外にも逃げで京都記念を制したアフリカンゴールド、海外重賞を制したステイフーリッシュもいるため、タイトルホルダーが菊花賞や春天と同じような逃げを打てるかも注目された。


宝塚記念2022編集

その宝塚記念のファン投票では19万超の票を集め、あのオグリキャップが30年以上保持してきた最多得票数記録を更新して1位を掴み取った。

一方、オッズは大阪杯の大敗から巻き返しを狙うエフフォーリアが1番人気となり、タイトルホルダーは2番人気となった。タイトルホルダーに2200mは短すぎるのではないか、パンサラッサが大逃げを打つなかで思うように走れるのか(今まで先頭で逃げられなかったレースでは負けている)といった懸念や、エフフォーリアが最終追い切りで復調の兆しを見せたことが影響したと思われる。


そして迎えた2022年6月26日、第63回宝塚記念。タイトルホルダーはゲートが開くと好スタートを決め、最初は先頭に経った後、やや出負けしたパンサラッサとの競り合いとなる。第一コーナー辺でパンサラッサが単独逃げの形になり、タイトルホルダーは2番手を追走。

この競り合いにより、パンサラッサは1000mを57.6秒で通過という超ハイペースでかっ飛ばすことになった。先行勢が総崩れになってもおかしくない展開で、中団後方にいたエフフォーリアでさえ脚が溜まらない。

そんな中、タイトルホルダーは直線でパンサラッサをかわして先頭へ立つ。そのまま脚色衰えることなく坂を突破し、上がり最速で追い込んで来たヒシイグアスに2馬身差をつけゴールイン。

「ヒシイグアスが前に迫ってくる!前に迫ってくる!しかし差が詰まらない!タイトルホルダー、3連勝だ!競馬界のエースは俺だ!タイトルホルダー!」(関西テレビ・岡安譲アナウンサー)

「先頭は、6番タイトルホルダー!空前絶後の、阪神三冠ゴールイン!やりました、6番タイトルホルダー!またも、阪神の王者!」(ラジオNIKKEI・山本直アナウンサー)


勝ちタイムは2:09.7のレコード決着であり、天皇賞(春)から宝塚記念の連勝はディープインパクト以来16年ぶり。中距離でも現役最強、同時に主役交代を証明した。天皇賞(春)のときは「アクシデントによって展開に恵まれ楽に逃げられた」という面もあったが、今回は超ハイペースの中、苦手と思われていた番手からの押し切りという、着差以上の実力を見せた圧勝だった。

鞍上の横山和生騎手はこの勝利により、天皇賞(春)に続き宝塚記念も親子3代制覇を成し遂げることとなった。


逃げて中央GⅠを連勝するのはサニーブライアン以来25年ぶり、逃げて中央古馬GⅠを連続連対するのはカツラギエース以来38年ぶりともなった。


この勝利により、陣営は凱旋門賞への挑戦を明言。フランスでも横山和生騎手を鞍上に、2022年日本ダービー馬ドウデュース、幾度も対戦したディープボンド、そして宝塚記念で対戦したステイフーリッシュと共に挑むこととなった。


凱旋門賞2022編集

そうして10月2日に行われた凱旋門賞。現役での世界最強馬の一頭と目されるバーイードが出走を回避するもののGⅠ5連勝の芦毛の5歳牝馬・アルピニスタ、この年のフランスダービー馬・ヴァデニ、前年王者・トルカータータッソなど錚々たる面子が出走し、20頭立てというレースとなる。タイトルホルダーは海外オッズで7番人気に、国内オッズで1番人気に推された。

しかし前日までの雨で重馬場となったのに加えレース直前に土砂降りの大雨。最悪のコンディションとなってしまった。

レースは作戦通りスタートからハナを切って果敢に逃げるが、最終直線でズルズルと後退して後続に呑み込まれる形となり、11着というセントライト記念以来の2桁着順に終わった。日本勢4頭の中ではトップ(ステイフーリッシュは14着、ディープボンドは18着、ドウデュースは19着)だったが、欧州の重馬場における力の差を見せつけられた惨敗となった。

なお勝ったのはアルピニスタ。5歳牝馬の優勝は実に85年ぶり史上2頭目の快挙であり、この凱旋門賞制覇により自身のGⅠ連勝記録を6に伸ばした。ヴァデニは2着、トルカータータッソは3着に入線している。


凱旋門賞後編集

凱旋門賞後は7日に帰国。今後は輸入検疫を経て、状態に異常が無ければ有馬記念へ出走すると発表。


なお岡田代表は以前から凱旋門賞制覇を至上命題とする日本競馬界の風潮に否定的であり(インタビューでは「凱旋門狂騒曲が過熱している」と皮肉交じりに評したこともあった)、スピードが重視されるアメリカ(ちなみにかつて岡田代表が修行した地でもある)や香港・ドバイへの遠征に力を入れるべきだという考えを持っていた。

ポッドキャスト番組に出演した岡田代表によって、来年はドバイに遠征してドバイシーマクラシックに挑戦後、香港に転戦してクイーンエリザベス2世カップに向かい、そして秋にアメリカ遠征を行いブリーダーズカップターフを目指す意向が明かされた。なお、香港遠征とアメリカ遠征の間に国内で1戦することも視野に入れていることも報じられている。


有馬記念2022編集

そして迎えた有馬記念。春秋グランプリ連覇に加え、勝てばこの年のJRA賞における年度代表馬争いで王手をかけることができる一戦である。ファン投票では上半期の活躍に押され、1位での出走となった。

なおオッズの方は秋天で覚醒したイクイノックスに集まったため2番人気。国内では1番人気を取れないのは最早様式美と化してきた。


本番では明確な逃げ馬はタイトルホルダーしかいなかったが、和生騎手曰く「出脚が鈍かった」とのことで、後ろに張り付かれたまま逃げを打つことになる。それでもいつものタイトルホルダーならスタミナに物を言わせて押し切りそうなものだが、最終直線であっけなく馬群に沈み、9着に終わった。

栗田調教師は「スタートから行きっぷりが悪かった。勝負どころも」「海外帰りで慎重にやったつもりだったが、うまくカバーできなかった。支持してもらったのに申し訳ない」とコメントしており、苦い敗北となってしまった。


あまりにもらしくない負け方に故障を心配するファンもいたが、体に異常は見当たらなかった。

なおこの年、芝の古馬GⅠを2勝したのはタイトルホルダーとイクイノックスのみとなった。そのイクイノックスに直接対決で敗北したからか、もしくはイクイノックスが今年4戦で全連対したことが評価されてか、翌2023年1月に発表されたJRA賞の記者投票結果では、年度代表馬争いで圧倒的な差(6対282)でイクイノックスに軍配が上がることとなった。とはいえ、タイトルホルダーもその実績が評価され、同賞最優秀4歳以上牡馬を圧倒的な差(280票。ちなみに他はヴェラアズール6票、シャフリヤールパンサラッサが各1票)で受賞することとなった。


2022年ネット流行語100編集

2022年の年末、ニコニコ大百科とピクシブ百科事典が主催する「ネット流行語100」が、例年通り開催された。それと同時に、ノミネートされた言葉も発表され、SPY×FAMILYTAROMANなど、2022年のネット上を彩った100単語がノミネート。

そんな中、タイトルホルダーはメイケイエールとともに、競走馬としては二頭のみノミネートされた


そして、2022年12月12日に発表された順位発表では、タイトルホルダーは第94位にランクイン

同じくノミネートされたメイケイエールも51位にランクインし、昨年のゴールドシップ(5位)に続き、2022年も競走馬が2頭ランクインすることとなった。


2023年(5歳)編集

明くる1月30日、始動戦は大阪杯を検討しているとの旨が馬主から発表されたが、実際にどうするかは調教師と話し合って決めるとされた。

その後2月に「大阪杯と日経賞のいずれかを始動戦にする」という報道がなされた後、同月24日に結局「前年と同じく日経賞で始動し、春天連覇を目指す」ことを栗田調教師が発表した。

大阪杯を回避した理由については「春天までの間隔が短くなる。有馬記念でもう少し踏ん張れていれば考えたが……」とのことである。現在は有馬のときと違い、タイトルホルダーらしさが戻ってきたとも語っている。

  • ちなみに大阪杯にはタイトルホルダーと並ぶドゥラメンテの代表産駒・スターズオンアース(2022年牝馬二冠馬・同年度JRA賞最優秀3歳牝馬)も休養明けの復帰戦として出走予定であり、もしタイトルホルダーが出走を決めた場合はこれら2頭の対決が実現していたと思われる。

日経賞には1歳下で去年の菊花賞馬であるアスクビクターモアも始動戦として出走予定であり、早くも新旧菊花賞馬対決が注目された。

なお、改修工事の終了に伴い、今年から春天は京都競馬場に戻っての開催となった。タイトルホルダーは菊花賞・春天いずれも阪神での代替開催で勝利したため(というより京都開催のレースに出走したことが無い)、京都に戻った春天でどのようなレースを展開するかも注目された。


またドゥラメンテ産駒はタイトルホルダー以外にも多くの活躍馬が出ていたが、当のドゥラメンテ自身が早逝してしまったため、後継種牡馬の需要が高まっていた。そのため馬主の山田弘氏としては早めの引退・種牡馬入りも見据えており、「嫌な形で(繁殖に)上げたくない。だから、今年か来年かというところは、今年の内容次第です」とコメントした。


日経賞2023編集

3月25日、雨による不良馬場の中で日経賞が開催された。

有馬記念9着に加えて斤量が出走馬12頭中最重量となる59kgとなったことなどが響いたようで、1番人気をアスクビクターモアに譲ることとなり、またしても2番人気

しかし……

蓋を開けてみれば何の問題もなく8馬身差で圧勝した。

いつも通り好スタートを切ってハナを奪うと、途中でディアスティマに競りかけられながらも先頭をキープし続け、直線で和生騎手に軽く促されると共にムチ一発を入れられると猛然と加速。上がり3F最速の36.8秒を叩き出し、菊花賞や前年春天を思い起こさせる圧倒的な力で2着争いを繰り広げる後続を突き放すと、最後は勝利を確信した和生騎手に軽く抑えられつつ1着でゴール板を駆け抜けた。その様はまさしく鎧袖一触であり、和生騎手の「前哨戦とはいえ、こうして強いタイトルホルダーを見せることができて、すごくうれしいです」というコメントの通り、タイトルホルダーらしい走りを見せつけて復活を遂げた。

日経賞連覇はグレード制導入後初であり、それ以前でも日本経済賞時代のホワイトフォンテン以来47年ぶりとなる(ついでにこれで横山家は日経賞を2020年から4連覇した(2020年/横山典弘・ミッキースワロー、2021年/横山武史・ウインマリリン、2022・2023年/横山和生・タイトルホルダー))。春天連覇に向け、絶好調の滑り出しを見せたと言えるだろう。


天皇賞(春)2023編集

かくして最高のスタートを切ったタイトルホルダーは連覇を賭けて、淀の地に戻った春天に出走。鞍上は横山和生が続投し、1番人気で出走。

レース前半はアフリカンゴールドにハナを取られる形となったが、1週目の直線でアフリカンゴールドが後退したためハナを取って第3コーナーを駆けて行く。が、第4コーナーに入る直前で突如として失速し、そのまま和生騎手が下馬したため競走中止となった。平地GⅠでの1番人気の競走中止は2002年菊花賞のノーリーズン以来。

1着は前哨戦の一つ・阪神大賞典を制したジャスティンパレスとなった。


診断結果は右前肢跛行だったが、詳しい検査により骨や腱などに異常はなかったものの右半身の背中から後脚の筋肉を痛めていることが判明。そのまま春シーズンは休養に充てられ、2連覇が期待されていた宝塚記念も回避が決まった。

また、その前に失速して競走中止となったアフリカンゴールドは心房細動、トーセンカンビーナは完走こそしたものの左前浅屈腱不全断裂と診断されそのまま引退、10着だったヒュミドールも後日骨折が発覚するなど故障馬が4頭も出る結果となった。


そのまま休養に充て、次走はオールカマーを予定。また、オールカマー後はジャパンカップ、有馬記念というローテーションで出走することが予定されていることが発表され、結果によっては今年中に引退するとされていた。


オールカマー2023編集

秋初戦は予定通りオールカマーに出走。

去年の香港ヴァーズを制したウインマリリンや同じく去年のエリザベス女王杯を制したジェラルディーナといったGⅠ馬に加え、AJCC勝ち馬のノースブリッジレパードS及び函館記念勝ち馬のハヤヤッコセントライト記念の勝ち馬ガイアフォース小倉記念勝ち馬のマリアエレーナといった重賞馬まで集うなかなかの豪華メンバーとなる中、1番人気に支持される。


レースでは好スタートを切り、ノースブリッジに寄せられるもののこれを凌いでマイペースに持ち込む。3コーナーで早めに仕掛けたハヤヤッコや、ノースブリッジ、ガイアフォース、マリアエレーナに詰め寄られるも耐え、最後の直線ではむしろこれらを競り落としていくが、最後は後方で脚を溜めて外から伸びてきたローシャムパークに差し切られ2着となった。


ジャパンカップ2023編集

次も予定通りジャパンカップ

こちらでも同じドゥラメンテ産駒でこの年の三冠牝馬リバティアイランドや前年の二冠牝馬スターズオンアースの他、逆襲を狙う22年ダービー馬ドウデュース、繋靭帯炎から8か月ぶりの実戦復帰を果たしたパンサラッサ、GⅠ2勝を挙げたフランスイレジン、連覇を狙うヴェラアズール、そして世界最強馬として君臨するイクイノックスなど、地方や海外からも実力馬たちが集結し、豪華かつバラエティ豊かなメンバーとなった。


本番では4番人気に支持された。2枠3番を割り振られ、ゲート内で興奮する様子を見せながらも好スタートを切ると、事前の宣言通り逃げの一手に出たパンサラッサの番手につけた。しかし、流石にパンサラッサが展開する1000m通過57.6秒というハイペースには無理についていかず、イクイノックスなどを引き連れながら2番手に控えた。

そして迎えた最終直線では失速するパンサラッサを捉えにかかったものの、早々にイクイノックスに差され、更には後続のリバティアイランド、スターズオンアース、ドウデュースにも抜かされていく。それでも5着に粘り込み、2022年宝塚記念以来となるGⅠでの掲示板入りを果たした。


そして次は予定通り有馬記念。栗田調教師はこのレースをラストランとして引退することを発表し、引退式も実施する方向で調整していた。


有馬記念2023編集

3度目の出走となる有馬記念、出走予定のライバルたちもこの年の皐月賞馬ソールオリエンスやダービー馬タスティエーラ、JCで対峙したドウデュースやスターズオンアース、そして幾度となく対峙してきたディープボンド、同期のダービー馬でそのダービー以来の対戦となるシャフリヤール、更には宝塚記念でイクイノックスをクビ差まで追い詰め、凱旋門賞で4着に入った中山牝馬ステークスの勝ち馬スルーセブンシーズといった豪華メンバーが集うこととなった。


内よりの2枠4番となったことで、過去2回に比べ、逃げの一手を打ちやすい馬番ということもあり、本番では6番人気に支持される。スタートを切るとすぐ先頭を切り、逃げの体制へ移行。ディープボンドやアイアンバローズといった先行策を取ると思われた馬が控えたことや他馬も自らのレースに徹したこともあり、理想のペースで逃げてゆき、少しずつ差を広げてゆく。3.4コーナー通過時点では4馬身もの差をつけ、最終直線も粘りを見せており、このまま逃げ切れるかと思われたが、ゴール手前でドウデュースとスターズオンアースに交わされ、3着に終わった。有終の美を飾ることは出来なかったがそれでも3着。3度目の挑戦となった有馬記念において過去最高着順を記録する意地を見せ、同時に自身が3着に入ったことでもう一つの戦いに貢献することとなった。


2023年、長らく日本種牡馬界に覇権を築いたディープインパクト産駒の現役馬減少もありついにリーディングサイアーの座を譲ることが確定的となった。この年は同じキングカメハメハ系のロードカナロアと父ドゥラメンテが熾烈なリーディング争いを繰り広げ、秋に入るとドゥラメンテが暫定首位に躍り出るものの、ロードカナロアも反撃。12月になってもシーソーゲームが展開され、ロードカナロアが暫定首位の位置で有馬記念を迎えることとなった。ここで同じ産駒のスターズオンアースが2着・タイトルホルダーは3着に食い込んだことで2頭で3億3000万円を獲得し、これでロードカナロアを逆転。この時点では確定はしていなかったが、事実上2023年JRAリーディングサイアー部門での首位が内定した。ドゥラメンテ産駒初のGⅠ制覇を挙げたタイトルホルダーは、最後のレースで父ドゥラメンテに初のリーディングサイアーの座をもたらすこととなった。


またこの有馬記念3着で獲得賞金が10億円に到達。岡田スタッド生産馬では初めての10億円超えホースになり、セレクトセール出身馬に限ればディープインパクト以来の10億越えとなった。


当日の全レース終了後、引退式が行われ、式には和生・武史の横山兄弟も出席。山田弘オーナーは最後にファンに向けて「いつまでも、いつまでも、この馬の名前忘れないでください。その名は、"タイトルホルダー"!!」とコメント。

式の終わりには横山兄弟によって手綱を引かれて周回するというファンサービスも行われ、ファンと関係者の温かい言葉を受けながら、タイトルホルダーはターフに別れを告げたのだった。


種牡馬時代編集

引退後は岡田スタッドグループの種牡馬繋養牧場「レックススタッド」で種牡馬入り。初年度種付け料は350万円とドゥラメンテの後継種牡馬としてはややお安く感じられるが、実は当牧場で繋養されていた中では最も高額(それまではゴールドドリームの180万円が最も高かった)であり、その期待度が感じられる。

初年度の種付け相手には同じ岡田家系列のコスモヴューファーム出身馬ウインマリリンと交配予定。ウインマリリンは2021年に日経賞を勝っており「日経賞配合」の組み合わせとなる。


余談編集

性格と脚質編集

人間には大人しいタイトルホルダーだが、他の馬に対してはきつい性格で、自分が絶対王者として振舞っているという(当然放牧地ではボス馬として君臨)。このような性格を持つ馬としては他にカレンチャンが有名(カレンチャンも大人しく人懐っこい性格だった一方、繫殖入り後は放牧地のボス馬として君臨している)。


また菊花賞の後、横山武史騎手は「この馬は真面目すぎるところが長所であり、短所でもある」と評している。

タイトルホルダーは手抜きやソラを使うことなく真面目に走る一方で前進気勢が強く、前に馬がいると我慢できず抜こうとして掛かってしまう癖の持ち主だった。そのため番手での競馬は苦手としていたが、厩舎側はデビュー時から前に馬を走らせ我慢をさせる調教を重ね、これによって番手での競馬が可能となった。

その成果は先述した2022年の宝塚記念の時に示されている。


その強い前進気勢とスタミナに物を言わせた走りは、差し馬だった父ドゥラメンテよりもその同期キタサンブラックに似ていると言われる。前述の通り番手での競馬もできるようになったことや、逆にキタサンブラック産駒イクイノックスが差し馬である(こちらは母父キングヘイローに似たのかもしれないが。なおイクイノックスは父と同じ逃げ等、差し以外の脚質でもGⅠを勝利している)ことから尚更よく言われるようになった。


初代と二代目編集

タイトルホルダーという馬名は過去に2度使用されており、本項のタイトルホルダーは三代目となる。

初代タイトルホルダーは1995年生まれで父タイトスポット・母リバルドクイン・母父マルゼンスキー。1997年にデビューし、98年に8戦2勝で引退している。

二代目タイトルホルダーは2007年生まれで父スペシャルウィーク・母メインタイトル・母父ラーイ。2010年にデビューするが2戦0勝で引退している。


血統について編集

ダイナカールエアグルーヴアドマイヤグルーヴ⇒ドゥラメンテ⇒タイトルホルダーで、史上初の親子5代GI制覇を達成したのではないかという意見もあるが、残念ながら厳密には違う。

競走馬の「親子◯代制覇」というのは父系(サイアーライン)か母系(ファミリーライン)のみでカウントするため、ダイナカールから続く母系は牡馬であるドゥラメンテで止まっており、その子供であるタイトルホルダーは5代目として勘定されない

また、日本でGⅠGⅡといったグレード制が導入されたのは1984年であるため、「GⅠ勝利馬」という条件であるならダイナカールが勘定に入らない可能性も高い(ダイナカールはオークス優勝馬ではあるが、優勝した第44回オークスはグレード制導入前年である1983年の開催である)。

ただしメディアなどでは「親子5代GⅠ制覇」と報じているところもある。


もっとも5代前まで遡っても日本で活躍した名馬が名を連ねているというだけで十分凄いことであり、日本のサラブレッドの血統ロマンここに極まれりと言って良いのではなだろうか。

同じ戦法で菊花賞を勝ったとはいえ、雑草血統からの下克上であったセイウンスカイとは対照的な良血馬であるのも面白い。



関連イラスト編集

メーヴェ姉弟【競馬4p漫画】ドゥラメンテの続き

おめでとう!タイトルホルダー!!夢は世界へ。

競走馬擬人化/ウマ娘化

オリジナルウマ娘/タイトルホルダーてぇほ



関連項目編集

競走馬 JRA 21世代 逃げ馬 騎手

メロディーレーン:半姉。2021年有馬記念、2022年宝塚記念の2回対戦。

ドゥラメンテ:父。先述したように2021年8月末に急逝してしまったが、タイトルホルダーはその年の菊花賞を勝利し、天国の父に最後の一冠を捧げる形となった。


デアリングタクト:同じえりも分場出身の三冠牝馬。2022年宝塚記念で対戦。


ディープボンド:距離適性が似ていることもあり、タイトルホルダーが'21有馬記念以降全てのGⅠで対戦している。


  • 2021年クラシック世代(21世代)のクラシック三冠競走勝利馬

エフフォーリア:皐月賞馬。タイトルホルダーとは2021年皐月賞・日本ダービー・有馬記念、2022年宝塚記念・有馬記念の5回対戦。5戦中先着したのは2022年宝塚記念のみであり、5戦1勝4敗と負け越している。

シャフリヤール:日本ダービー馬。タイトルホルダーとは2021年日本ダービーと2023年有馬記念の2回対戦し2021年日本ダービーは先着されたものの2023年有馬記念で先着。


パンサラッサ:大逃げが持ち味のドバイターフ馬。タイトルホルダーとは2021年有馬記念、2022年宝塚記念、2023年ジャパンカップで3度対戦し、タイトルホルダーが全て先着している。

ジャックドール:等速ラップが持ち味の大阪杯馬。同時期同路線に活躍した同期の逃げ馬ながら対戦は一度もなかったが、2023年頭にはタイトルホルダー陣営は日経賞と大阪杯の両睨みであったため大阪杯を選択していれば対戦していたと思われる。


  • 代表的な主戦騎手

横山和生:2021年有馬記念からラストランとなった2023年有馬記念までの全レースに騎乗した。上半期の天皇賞(春)・宝塚記念制覇をはじめ、凱旋門賞への挑戦や「復活の日経賞」などあらゆる場面でタイトルホルダーを支えた最高のパートナー。

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