さあ舞うがいい
右、左、少し下がって前へ
なんと軽快なステップだろう
見たかあの優雅なターンを
さすがは頂点を極めた乙女だ
急いで準備すべきではないか
この者に相応しい会場と衣装を
そして心弾むような音楽を
招待状も忘れるな
存分に舞ってもらおう
誰もが目を奪われるはずだ
≪「名馬の肖像」2023年エリザベス女王杯より≫
概要
ダンスパートナーは1992年5月25日生まれ、父サンデーサイレンス母ダンシングキイ。通算25戦4勝。白井寿昭厩舎。
1995年デビュー出遅れながら2馬身差で圧勝、エルフィンSまたも出遅れ2着、チューリップ賞3度出遅れ2着、桜花賞4度出遅れ2着、出遅れ癖を解消するために過酷なゲート練習を重ねた。
オークスでGⅠ初制覇、JRAになってから史上初の1勝馬によるオークス制覇。海外遠征しヴェルメイユ賞で6着、牡馬相手の菊花賞に牝馬として18年ぶりに出走しタヤスツヨシに先着する5着、阪神牝馬特別2着。この年の最優秀4歳牝馬受賞。この年9戦出走。
1996年アメリカジョッキークラブカップ2着、京都記念2着、安田記念6着、宝塚記念3着、古馬牝馬GⅠに生まれ変わったエリザベス女王杯でGⅠ2勝目、有馬記念マヤノトップガンに先着する6着。この年の最優秀古牝馬受賞。この年10戦出走。
1997年宝塚記念タイキブリザードに先着する2年連続3着、エリザベス女王杯2着、有馬記念14着後に引退。
繁殖牝馬としてフェデラリストなど輩出。
エアダブリンの妹、ダンスインザダークとダンスインザムードの姉。
イクノディクタス程ではないが、結構なローテーションで走ったタフな牝馬。
ライバルのヒシアマゾンとは2勝1敗。
宝塚記念2年連続3着は並みの牝馬にできる芸当ではないと思われる。
2016年10月、永眠。