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タイトルホルダー(競走馬)

たいとるほるだー

2018年生まれの日本の現役競走馬。主な勝鞍は2021年の菊花賞、2022年の天皇賞(春)・宝塚記念(以上GⅠ)で、その他にも2021年の弥生賞ディープインパクト記念、2022年の日経賞(以上GⅡ)を制した。ドゥラメンテ産駒初のGⅠ馬である。
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ヒーロー列伝


「その名は、タイトルホルダー」

その名を背負う覚悟。
重圧を跳ねのけた彼らに、
もう怖いものなどない。

JRAヒーロー列伝』コレクション No.93「タイトルホルダー」より

プロフィール

名前タイトルホルダー
欧字表記Titleholder
性別
毛色鹿毛
誕生日2018年2月10日
ドゥラメンテ
メーヴェ
母父モティヴェーター
生産岡田スタッド(北海道新ひだか町
馬主山田弘
調教師栗田徹(美浦)


2018年生まれの日本の現役競走馬21世代)。父にドゥメランテ、母にメーヴェ、母父にモディヴェーターを持つ鹿毛牡馬である。

ドゥラメンテ2015年皐月賞日本ダービー二冠馬。その父は史上初の変則二冠馬キングカメハメハで、母も「女帝」と称された名牝・エアグルーヴの代表産駒にしてエリザベス女王杯2連覇を成し遂げたアドマイヤグルーヴという良血馬だった。タイトルホルダーはその産駒初の重賞馬・GⅠ馬だが、ドゥラメンテは2021年8月31日、タイトルホルダーの菊花賞制覇を見届けることなくわずか9歳で急性大腸炎のため世を去っている。

母父モティヴェーターは2005年のイギリス・エプソムダービー勝ち馬。さらにその父(母父父)は1999年凱旋門賞エルコンドルパサーとの激闘の末に制したモンジューである。

メーヴェ姉弟


2歳上の半姉に軽量牝馬として知られるメロディーレーン(画像奥の馬、父オルフェーヴル)がおり、2019年菊花賞で5着に食い込んで1995年のダンスパートナー以来となる牝馬の菊花賞掲示板入りを成し遂げるなどステイヤーとして活躍している。
母親のメーヴェは受胎しにくい体質らしく、2021年まで7回の種付けを行なっても不受胎4回死産1回という結果で(2019年には種牡馬入り後高い受胎率を誇ることで有名なゴールドシップを種付けしたが、その彼でも受胎に失敗したといえばその体質の難儀さが分かるだろう)、無事に生まれてきたのは現在この姉弟だけとなっている。

  • そんなメーヴェもついに2022年、ベンバトルとの仔を受胎した。今後無事に生まれてくるか注目される。

タイトルホルダー(英語で『選手権保持者』)」という馬名は、父ドゥラメンテ、母父モティヴェーター、母母父シャーリーハイツ(1978年エプソムダービー馬)と、3頭のダービー馬の血を受け継ぐ血統から名付けられたもの(また、祖父キングカメハメハも日本ダービー馬である)。

経歴

デビュー前

2018年2月10日、北海道新ひだか町の岡田スタッドにて誕生。前述したように、母であるメーヴェはメロディーレーンを産んで以来の出産だった。
産まれてきた仔馬は標準より少し小柄であったが、出産に立ち会ったスタッフたちの第一印象は「メロディーレーンより大きい」だったという(詳しくは当該記事を参照してほしいが、メロディーレーンは生まれた際、スタッフたちに「立ち上がることすらできずに死んでしまうのでは?」と心配されるほど小さかった)。

1歳を迎えると、中期育成牧場である岡田スタッドえりも分場で1日20時間の昼夜放牧に送り込まれる。
このえりも分場、

  • 襟裳岬近くに位置する故の強風が吹き荒れる
  • 時には野生の鹿まで出没する。鹿に角で突かれて怪我をする馬も頻繁に出る。
  • 2~3割の馬が挫折して一旦本場に戻さざるを得なくなる
というという過酷な環境だったのだが、タイトルホルダーは挫折することなく、平然と乗り越えたという。
  • なお、えりも分場出身の競走馬としては、姉のメロディーレーンや史上初の無敗三冠牝馬・デアリングタクトなどがいる。

その後、タイトルホルダーはセレクトセールに上場。山田弘氏(不動産業オーナー)に2,160万円で落札され、デビューに向けて準備が進められることとなった。
山田オーナーはタイトルホルダーの父ドゥラメンテの一口馬主だった人物で、以前にタイトルホルダーの母メーヴェ、姉のメロディーレーンの共有馬主となることを岡田スタッド代表の岡田牧雄氏から打診されていたが、両方とも回避していた。
後に「自分の見る目のなさにガッカリ」と語っており、この反省を生かして今度こそメーヴェの血を引く馬の馬主となったのだった。
  • その山田オーナーもドゥラメンテ産駒ということで高騰する事を予想していたが、いざセリとなると自身以外に競ってくる人がおらず、安く手に入れることには成功したものの逆に不安になってしまったという。

2020年(2歳)

美浦トレーニングセンター・栗田徹厩舎からデビュー。
10月の中山競馬場・2歳新馬戦を制し上々のデビューを飾るが、東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)、そしてホープフルステークスと2戦続けてこの年の最優秀2歳牡馬ダノンザキッドに敗れ、3戦1勝で2歳シーズンを終えた。

2021年(3歳)

2021年始動戦の弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)では、シュネルマイスターを押さえ初重賞制覇。父ドゥラメンテにとってもこれが産駒初の重賞制覇だった。

しかし皐月賞ではエフフォーリアの2着、日本ダービーではシャフリヤールの6着に敗退。

夏の休養を挟み、秋初戦の9月20日セントライト記念(GⅡ)。
タイトルホルダーはクラシック最後の一冠菊花賞に向けた有力候補として、1番人気に推されていた。ところが、アサマノイタズラが9番人気からの激走で初重賞を勝ち取る中、ブービーの13着と大敗してしまう。

2021年10月24日第82回菊花賞本戦ではセントライト記念での大敗が祟り4番人気(8.0倍)に留まっていた。
2枠4番からスタートしたタイトルホルダーは横山武史を鞍上にハナから逃げを打ちスムーズに先頭を奪う。すると、そのまま全く先頭を譲ることなく逃げ切り勝利を達成。この年のクラシック三冠最後の一冠を掴み、同年の8月に早逝した父ドゥラメンテに種牡馬として初のGⅠ、それも父が怪我で出走できなかった菊花賞の制覇を捧げた。

「阪神の3000m一人旅!3番タイトルホルダー、菊花賞を逃げ切りました!」(ラジオNIKKEI・小塚歩アナウンサー)

JRA史上初、父子3代(キングカメハメハ⇒ドゥラメンテ⇒タイトルホルダー)クラシック制覇となった。
アグネスレディー(牝)⇒アグネスフローラ(牝)⇒アグネスタキオン(牡)⇒ダイワスカーレット(牝)もしくはディープスカイ(牡)、およびスペシャルウィーク(牡)⇒シーザリオ(牝)⇒エピファネイア(牡)⇒デアリングタクト(牝)と、牡馬牝馬が入り乱れた形でならすでにクラシック4代制覇も存在する。ただし、競走馬の「親子◯代制覇」というのは基本的に父系か母系のみでカウントする。)

逃げ切りで菊花賞を制したのは1998年セイウンスカイ以来で、奇しくもそのときの鞍上は武史の父・横山典弘だった。
以下のラップタイムからもわかるように、序盤をハイペースで飛ばした後、中盤をスローペースに落として息を入れ、終盤で再加速するという逃げ方もそっくりで、父親の伝説的騎乗を完璧に再現してみせたといえる。

1000m毎のラップタイムタイム着差2着馬
セイウンスカイ(1998年)59.6 → 64.3 → 59.33:03.23.1/2スペシャルウィーク
タイトルホルダー(2021年)60.0 → 65.4 → 59.23:04.65オーソクレース

また2着のオーソクレースの母は、奇しくもかつてドゥラメンテを破ったマリアライトである。
さらに血統を遡ればタイトルホルダーはかの凱旋門賞馬モンジューの血を引いており、オーソクレースはそれと戦ったエルコンドルパサースペシャルウィークの血を引いているなど、掘り起こせばキリがないほどドラマが出てくる一戦だった。

それまで、新馬戦や初重賞の弥生賞を逃げ切りで勝利していたが、力の違うレースや他に逃げ馬がいない場合の「消極的逃げ」であり、基本的には逃げ馬に先を行かせて2番手先行からの粘り込みを主戦法としていた。
しかしその戦法でいったセントライト記念で、馬群に包まれて進路を失い何もできずに大敗を喫したことを反省とし、菊花賞では他に逃げ馬もいる中で自ら積極的にハナを主張しに行き、好結果を引き出した。

年末の有馬記念では、ファン投票はエフフォーリア、クロノジェネシスに次ぐ3位、単勝オッズ10.2倍の4番人気で出走。鞍上はエフフォーリアの主戦も務める武史騎手に代わって、その兄・横山和生騎手が抜擢された。そしてこれ以降、武史騎手に代わり和生騎手が主戦となる。
『令和のツインターボ』ことパンサラッサが先頭を行く中、タイトルホルダーは中山2,500m戦において圧倒的に不利な大外枠の8枠16番から2番手で追走。
最終直線で一度は先頭に立つが、エフフォーリアやディープボンドらに差し切られてしまい5着となった。

2022年

年明けの2022年は当初阪神大賞典を経て天皇賞(春)への出走を予定していたが、1月4日に右後肢を痛めてしまい、放牧へ出すと発表された。
出走予定は一先ず白紙となっていたが、想定よりも早く順調に回復していった(担当の栗田調教師曰く「治療がマッチしたのか、思ったよりも回復が早かった」)ことから、3月26日の日経賞(GⅡ)で復帰することが発表された。
栗田調教師によると「阪神大賞典での始動も候補にあったが、本番までに関西への輸送が2回続くことを考えると、余力をもって天皇賞(春)へ向かえる日経賞を選択した」とのことで、日経賞後は当初の予定通り天皇賞(春)への出走を目指す。

そして迎えた日経賞本番、ボッケリーニをクビ差で振り切り、またしても見事な逃げ切り勝ちをやってのけた。
一方、有馬記念2着のディープボンドは阪神大賞典を制し、天皇賞(春)でこの二強の対決となる。

天皇賞(春)2022

あの菊花賞と同じく阪神競馬場で開催となった天皇賞(春)。事前の抽選により、タイトルホルダーは16番、ディープボンドは18番からの発走が決定。2強はいずれも外側の8枠に入った。大外枠故か、タイトルホルダーはこの年の春天出走馬の中で唯一のGⅠホース、それも菊花賞馬にも関わらず単勝オッズ4.9倍という2番人気となる。

迎えた大一番、2022年5月1日の第165回天皇賞(春)。17番シルヴァーソニックの鞍上・川田将雅がスタート直後に落馬という波乱の展開で幕を開けるが、横山和生とタイトルホルダーのコンビは好スタートを切ると大外枠から一気に内側に切り込んでハナを奪い、ディープボンドやカラ馬と化したシルヴァーソニックなどを引き連れ逃げを打つ。

「タイトルホルダーが止まらない、残り200は既に切っている!菊花賞の再現だ!」(関西テレビ・川島壮雄アナウンサー)
あの圧勝劇を演じた時と同じく、1000m60秒5とゆったりしたペースながらも後続をしっかり離し、菊花賞の再現とでも言うべき展開。最後の直線ではカラ馬とも併せながら後続を突き放し、2着ディープボンド7馬身ちぎってゴールイン(シルヴァーソニックが2番目に入線していたが、カラ馬であるため当然失格)。上がり3ハロンも36.4という文字通りの圧勝劇であり、菊花賞馬の実力をまざまざと見せつけた。
ゴール後見事なガッツポーズを決めた鞍上の横山和生は騎手生活11年目にしてこれがGⅠ初制覇。
また、この勝利によって祖父・横山富雄(1971年 メジロムサシ)、父・横山典弘(1996年 サクラローレル/2004年 イングランディーレ/2015年 ゴールドシップ)に続く史上初の天皇賞(春)親子3代制覇という偉業を成し遂げた。

ディープボンドとの間に7馬身もの差が開いたのは、カラ馬が危なくて後ろの馬が仕掛けられなかったという見方もある。
しかしそのアクシデントがなくても、タイトルホルダーは十分勝てる実力の持ち主であることは間違い無く、その勝利の価値が下がるわけでもない。

長距離GI2つを逃げ切り勝ちという偉業を達成したタイトルホルダーは凱旋門賞にも登録。
しかしオーナーは引退後の種牡馬価値を上げるため(ライスシャワーの生涯を見れば分かる通り、勝ち鞍が長距離GIのみだと種牡馬としての需要が低い)、国内中距離GIでの実績を欲していた。
そのためフランスへの遠征は次走宝塚記念の結果次第ということになった。

同レースには有馬記念で対決したエフフォーリアを始めとして、ドバイターフを勝利し晴れてGⅠホースの仲間入りを果たしたパンサラッサなども出走予定であり、それらGⅠホースとの対決が期待された。また、パンサラッサ以外にも逃げで京都記念を制したアフリカンゴールド、海外重賞を制したステイフーリッシュもいるため、タイトルホルダーが菊花賞や春天と同じような逃げを打てるかも注目された。

宝塚記念2022

その宝塚記念のファン投票では19万超の票を集め、あのオグリキャップが30年以上保持してきた最多得票数記録を更新して1位を掴み取った。
一方、オッズは大阪杯の大敗から巻き返しを狙うエフフォーリアが1番人気となり、タイトルホルダーは2番人気となった。タイトルホルダーに2200mは短すぎるのではないか、パンサラッサが大逃げを打つなかで思うように走れるのか(今まで先頭で逃げられなかったレースでは負けている)といった懸念や、エフフォーリアが最終追い切りで復調の兆しを見せたことが影響したと思われる。

そして迎えた2022年6月26日、第63回宝塚記念。タイトルホルダーはゲートが開くと好スタートを決め、最初は先頭に経った後、やや出負けしたパンサラッサとの競り合いとなる。第一コーナー辺でパンサラッサが単独逃げの形になり、タイトルホルダーは2番手を追走。
この競り合いにより、パンサラッサは1000mを57.6秒で通過という超ハイペースでかっ飛ばすことになった。先行勢が総崩れになってもおかしくない展開で、中団後方にいたエフフォーリアでさえ脚が溜まらない。
そんな中、タイトルホルダーは直線でパンサラッサをかわして先頭へ立つ。そのまま脚色衰えることなく坂を突破し、上がり最速で追い込んで来たヒシイグアスに2馬身差をつけゴールイン。

「ヒシイグアスが前に迫ってくる!前に迫ってくる!しかし差が詰まらない!タイトルホルダー、3連勝だ!競馬界のエースは俺だ!タイトルホルダー!」(関西テレビ・岡安譲アナウンサー)

「先頭は、6番タイトルホルダー!空前絶後の、阪神三冠ゴールイン!やりました、6番タイトルホルダー!またも、阪神の王者!」(ラジオNIKKEI・山本直アナウンサー)

勝ちタイムは2:09.7のレコード決着であり、天皇賞・春から宝塚記念の連勝はディープインパクト以来16年ぶり。中距離でも現役最強、同時に主役交代を証明した。天皇賞春のときは「アクシデントによって展開に恵まれ楽に逃げられた」という面もあったが、今回は超ハイペースの中、苦手と思われていた番手からの押し切りという、着差以上の実力を見せた圧勝だった。
鞍上の横山和生騎手はこの勝利により、天皇賞(春)に続き宝塚記念も親子3代制覇を成し遂げることとなった。

逃げて中央GⅠを連勝するのはサニーブライアン以来25年ぶり、逃げて中央古馬GⅠを連続連対するのはカツラギエース以来38年ぶりともなった。

この勝利により、陣営は凱旋門賞への挑戦を明言。フランスでも横山和生騎手を鞍上に、2022年日本ダービー馬ドウデュース、幾度も対戦したディープボンド、そして宝塚記念で対戦したステイフーリッシュと共に挑むこととなった。

凱旋門賞2022

そうして10月2日に行われた凱旋門賞。現役での世界最強馬の一頭と目されるバーイードが出走を回避するもののGⅠ5連勝の芦毛の5歳牝馬・アルピニスタ、この年のフランスダービー馬・ヴァデニ、前年王者・トルカータータッソなど錚々たる面子が出走し、20頭立てというレースとなる。タイトルホルダーは海外オッズで7番人気に、国内オッズで1番人気に推された。
しかし前日までの雨で重馬場となったのに加えレース直前に土砂降りの大雨。最悪のコンディションとなってしまった。
レースは作戦通りスタートからハナを切って果敢に逃げるが、最終直線でズルズルと後退して後続に呑み込まれる形となり、11着というセントライト記念以来の2桁着順に終わった。日本勢4頭の中ではトップ(ステイフーリッシュは14着、ディープボンドは18着、ドウデュースは19着)だったが、欧州の重馬場における力の差を見せつけられた惨敗となった。
なお勝ったのはアルピニスタ。5歳牝馬の優勝は実に85年ぶり史上2頭目の快挙であり、この凱旋門賞制覇により自身のGⅠ連勝記録を6に伸ばした。ヴァデニは2着、トルカータータッソは3着に入線している。

凱旋門賞後

凱旋門賞後は7日に帰国。今後は輸入検疫を経て、状態に異常が無ければ有馬記念への参戦を予定している。
またポッドキャスト番組において、出演した岡田代表によって来年はドバイに遠征してドバイシーマクラシックに挑戦後、香港に転戦してクイーンエリザベス2世カップに向かい、そして秋にアメリカ遠征を行いブリーダーズカップターフを目指す意向が明かされた。なお、香港遠征とアメリカ遠征の間に国内で1戦することも視野に入れている。

2022年ネット流行語100

2022年の年末、ニコニコ大百科とピクシブ百科事典が主催する「ネット流行語100」が、例年通り開催された。
それと同時に、ノミネートされた言葉も発表され、SPY×FAMILYTAROMANなど、2022年のネット上を彩った100単語がノミネート。
そんな中、タイトルホルダーはメイケイエールとともに、競走馬としては二頭のみノミネートされた

余談

性格

人間には大人しいタイトルホルダーだが、他の馬に対してはきつい性格で、自分が絶対王者として振舞っているという(当然放牧地ではボス馬として君臨)。このような性格を持つ馬としては他にカレンチャンが有名(カレンチャンも大人しく人懐っこい性格だった一方、繫殖入り後は放牧地のボス馬として君臨している)。

また菊花賞の後、横山武史騎手は「この馬は真面目すぎるところが長所であり、短所でもある」と評している。
タイトルホルダーは手抜きやソラを使うことなく真面目に走る一方で前進気勢が強く、前に馬がいると我慢できず抜こうとして掛かってしまう癖の持ち主だった。そのため番手での競馬は苦手としていたが、厩舎側はデビュー時から前に馬を走らせ我慢をさせる調教を重ね、これによって番手での競馬が可能となった。
その成果は先述した2022年の宝塚記念の時に示されている。

初代と二代目

タイトルホルダーという馬名は過去に2度使用されており、本項のタイトルホルダーは三代目となる。
初代タイトルホルダーは1995年生まれで父タイトスポット・母リバルドクイン・母父マルゼンスキー。1997年にデビューし、98年に8戦2勝で引退している。
二代目タイトルホルダー2007年生まれで父スペシャルウィーク・母メインタイトル・母父ラーイ。2010年にデビューするが2戦0勝で引退している。

血統について

ダイナカールエアグルーヴアドマイヤグルーヴ⇒ドゥラメンテ⇒タイトルホルダーで、史上初の親子5代GI制覇を達成したのではないかという意見もあるが、残念ながら厳密には違う。
競走馬の「親子◯代制覇」というのは父系(サイアーライン)か母系(ファミリーライン)のみでカウントするため、ダイナカールから続く母系は牡馬であるドゥラメンテで止まっており、その子供であるタイトルホルダーは5代目として勘定されないのだ。
また、日本でGⅠGⅡといったグレード制が導入されたのは1984年であるため、「GI勝利馬」という条件であるならダイナカールが勘定に入らない可能性も高い(ダイナカールはオークス優勝馬ではあるが、優勝した第44回オークスはグレード制導入前年である1983年の開催である)。
ただしメディアなどでは「親子5代GI制覇」と報じているところもある、

もっとも5代前まで遡っても日本で活躍した名馬が名を連ねているというだけで十分凄いことであり、日本のサラブレッドの血統ロマンここに極まれりと言って良いのではなだろうか。
同じ戦法で菊花賞を勝ったとはいえ、雑草血統からの下克上であったセイウンスカイとは対照的な良血馬であるのも面白い。


関連イラスト

メーヴェ姉弟
【競馬4p漫画】ドゥラメンテの続き


おめでとう!タイトルホルダー!!
夢は世界へ。


競走馬擬人化/ウマ娘化

オリジナルウマ娘/タイトルホルダー
てぇほ




関連項目

競走馬 JRA 21世代
メロディーレーン:半姉。2021年有馬記念、2022年宝塚記念の2回対戦。
ドゥラメンテ:父。先述したように2021年8月末に急逝してしまったが、タイトルホルダーはその年の菊花賞を勝利し、天国の父に最後の一冠を捧げる形となった。

デアリングタクト:同じえりも分場出身の三冠牝馬。2022年宝塚記念で対戦。

  • 2021年クラシック世代(21世代)のクラシック三冠競走勝利馬
エフフォーリア:皐月賞馬。タイトルホルダーとは2021年皐月賞・日本ダービー・有馬記念、2022年宝塚記念の4回対戦。
シャフリヤール:日本ダービー馬。タイトルホルダーとは2021年日本ダービーのみの1回対戦。

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