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アルピニスタ

あるぴにすた

アルピニスタは、イギリスの競走馬である。主な勝鞍は2021年ベルリン大賞、オイロパ賞、バイエルン大賞、2022年サンクルー大賞、ヨークシャーオークス、凱旋門賞。
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プロフィール編集

生年月日2017年2月16日
性別
毛色芦毛
Frankel(GB)
Alwilda(GB)
母の父Hernand(GB)
生産者Miss Kristen Rausing(GB)
馬主Miss Kristen Rausing
管理調教師M.Prescott(GB)

父Frankelは14戦無敗の欧州最強馬。

母Alwildaはイギリス、ドイツ、フランスで走り4勝、リステッド競走1勝。

母の父Hernandはジョッケクルブ賞リュパン賞などを勝ちジャパンカップに参戦したこともある。


経歴編集

2歳時(2019年)編集

7月、エプソムダウンズ競馬場7fの未勝利戦でデビュー。最後方から差し切って初勝利。

2戦目はいきなりの重賞挑戦、プレステージS(G3)。しかし最後方から伸びを欠き7頭立ての6着と大敗を喫する。

続くオマール賞(G3)でも7頭立ての4着に敗れ、年内休養に入った。


3歳時(2020年)編集

10ヶ月近い休養明け初戦はマダムジャンクチュリエ賞(L)。ここも4着。

続くアップボンフィリーズS(L)で1年2ヶ月ぶりの勝利を挙げた。

G1初挑戦の舞台はヨークシャーオークス。後方から脚を伸ばしたがラヴには大きく離された2着となった。

続いてプリンセスロイヤルS(G3)に出走。直線1完歩ごとに差を詰めたが半馬身届かずの2着。休養に入った。


4歳時(2021年)編集

年明け初戦はデイジーウォリックS(L)。直線の叩き合いをハナ差制して3勝目。

コロネーションCに出走する予定だったが取消。ランカシャーオークス(G2)に向かう。直線長い追い比べになったが残り50m付近でもうひと伸びし勝利。

ここまでイギリスとフランスのみで走ってきたアルピニスタだが、ドイツに遠征しベルリン大賞へ出走。残り100m付近で先頭に立ち、後の凱旋門賞トルカータータッソの追撃を寄せ付けずG1初勝利。

次走も引き続きドイツのG1、オイロパ賞に出走。ここも直線一気に差し切ってG1連勝。

更にもう1走ドイツでバイエルン大賞へ。圧倒的支持のもと、ここでも差し切り勝ち。G1連勝を3に伸ばす。その後休養に入った。


5歳時(2022年)編集

5歳初戦はサンクルー大賞。4角捲って先団に取りつき直線で先団を捕え抜け出して完勝。G1・4連勝。

2戦目はイギリスに戻って2度目の参戦となるヨークシャーオークス。オークスチューズデープリティポリーS勝ち馬ラプティットココ愛オークスマジカルラグーンなどを抑えて1番人気。直線はチューズデーとの追い比べから1馬身抜け出してG1連勝を5に伸ばした。

そして大目標凱旋門賞へ。大雨で非常に重くなった馬場の中逃げるタイトルホルダーブルームが突いてペースが速めになった中4,5番手を楽々と追走。直線オープンストレッチに入ると抜群の手応えで先頭に立ち、追ってくるヴァデニ、トルカータータッソを封じ切って勝利。

5歳牝馬による凱旋門賞勝利は85年ぶり史上2頭目。5歳で初挑戦しての勝利は史上初であった。


その後はジャパンカップ参戦に向けて調整を進め、輸送飛行機の手配もされ来日計画が進行していたが、11月10日に故障を発生。

すでに素晴らしい戦績を上げ、繁殖牝馬としても期待がかかっているだけに、凱旋門賞後から馬主は「アルピニスタにこれ以上タイトルは必要なのか、という気もしている」とコメントしていた。

そのため少しでも異常があれば遠征を取りやめ繁殖入りさせる約束だったようで、それに従う形で引退となった。


その後は馬主のK.ラウジング氏の保有する牧場にて繁殖牝馬となる。

初年度はドバウィを種付けする予定で、2024年にはディープインパクト産駒のスタディオブマンを付ける予定である事も明かされた。


特徴・エピソードなど編集

頭絡にハミ吊りと鼻革の両方が付いている。日本では近年ハミ吊り自体が稀だが、過去を見てもハミ吊りと鼻革両方を採用している馬はほぼいないと言っていい(そもそもハミ吊りが使われていた時代はほとんど鼻革が使用されていない)

決して素晴らしい切れ味があるわけではなく、勝つときも大きなアクションで追い通しだが、じわじわと確実に前に迫り差し切る欧州馬らしい末脚の持ち主である。

凱旋門賞ではタイトルホルダーとブルームが作り出す欧州競馬ではほとんど経験できないレベルのハイペースを難なく追走してみせた。陣営は一貫して軽い馬場の方が良くあまり重い馬場は合わないとしてきたが、結果として、重たい馬場になった凱旋門賞が最も楽勝と言える勝ち方であった。


調教師のM.プレスコットは極度の飛行機嫌いとして知られており、基本的に管理馬が海外遠征を行う際も同行しない。アルピニスタが凱旋門賞に出走した際には馬主に説得され渋々嫌いな飛行機に乗りロンシャンに向かった。ところがジャパンカップ参戦について凄まじい熱意を燃やす彼はまだ馬主が遠征を決定してもいないのに既に日本行きの飛行機のチケットを購入して遠征の準備を固めていた。


関連タグ編集

競走馬

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