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スペシャルウィーク

すぺしゃるうぃーく

日本の競走馬・種牡馬(1995~2018)。主な勝ち鞍は1998年の東京優駿(日本ダービー)、1999年の天皇賞春秋連覇、ジャパンカップ。数々の強豪馬が揃った「黄金世代」こと1998年クラシック世代を代表する競走馬の一頭で、武豊騎手にとって初の日本ダービー勝利を齎した馬として知られる。
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曖昧さ回避編集

  1. 競走馬
  2. 1をモチーフとしたウマ娘プリティーダービーに登場するウマ娘。→スペシャルウィーク(ウマ娘)
  3. 民放ラジオ聴取率調査週をスペシャルウィークと称し特別企画を行ったりする。

こちらでは1に関して解説する。2に関してはタグを含めてリンク先(2の物)を使用する事を推奨


ヒーロー列伝編集

王道を歩み続ける強さ。

威風堂々たる戦いぶりは、常にクラシックの主役だった。天才が望み憧れたダービーの栄誉を授けた。伝統の春の盾を完璧に勝利してみせた。

より高き理想へ、より強気英雄へ、頂点から頂点へ、君は誇りをもって、王道を歩み続けるがいい。

≪ヒーロー列伝 No46≫


概要編集

生年月日1995年5月2日
英字表記Special week
性別
毛色黒鹿毛
サンデーサイレンス
キャンペンガール
母の父マルゼンスキー
競走成績17戦10勝

馬名の意味は「特別な週」。競馬関係者にとって特別な“日本ダービーの週”と言われており

父サンデーサイレンス(静寂な日曜日)からの連想と思われる。

産まれて間も無く母を失い乳母の輓馬の元で育つ。

その為、幼少期は「ばんちゃん」と呼ばれていた。

1997年11月29日阪神競馬場でデビュー。以降、武豊騎手がほとんどのレースで騎乗。

1998年1月6日、白梅賞。単勝1.3倍の1番人気に推されるも、14番人気のアサヒクリーク(武幸四郎騎乗)にハナ差の2着。

2月8日きさらぎ賞、単勝1.7倍の1番人気、2着に3馬身半差の完勝で人気に応える。

3月8日弥生賞、キングヘイローが1番人気、スペシャルウィークは2番人気。レースは3番人気のセイウンスカイが逃げて、キングヘイローは中団。スペシャルウィークは後方につけて、3コーナーで先団に並び、直線坂下でセイウンスカイとは数馬身差あったが差し切った。

4月19日皐月賞、単勝1.8倍の1番人気、セイウンスカイが2番人気、キングヘイローが3番人気。セイウンスカイとキングヘイローは先行、スペシャルウィークは後方からのレース。直線でスペシャルウィークは前2頭に並びかけるが、馬場状態の差と、外を回ってきた分後れを取る。優勝セイウンスカイ、2着キングヘイロー、3着スペシャルウィーク。

6月7日日本ダービー、3強の構図は変わらず、その中でもスペシャルウィークが単勝2.0倍の1番人気に支持された。レースはキングヘイローが逃げてセイウンスカイが2番手、スペシャルウィークは中団から。4コーナーで先団に進出し、残り200mで先頭に立っていたセイウンスカイを交わし差を広げる。2着に5馬身差の圧勝、武豊初のダービー制覇となった。

秋は京都新聞杯から始動、単勝1.2倍の1番人気、キングヘイローが2番人気。キングヘイローが中団でレースを進め、スペシャルウィークは後方から進出し3コーナーでキングヘイローに並びかける。2頭が並んだままゴールまで競り合い、クビ差スペシャルウィークが抜け出した。

11月8日菊花賞、単勝1.5倍の1番人気、セイウンスカイが2番人気、キングヘイローが3番人気。セイウンスカイが逃げてスペシャルウィークは中団につける。4コーナーで外を回った分と馬場状態の差でセイウンスカイを捉え切れず3馬身半差の2着。セイウンスカイの勝ち時計3分3秒2は世界レコード。

11月7日京都競馬場3レース新馬戦で武豊はアドマイヤベガに騎乗、1位入線も4着降着、武豊は3週間の騎乗停止となる。

11月29日ジャパンカップ岡部幸雄騎乗で単勝3.3倍の1番人気、エアグルーヴ(武豊の代役で横山典弘騎乗)が2番人気、エルコンドルパサーが3番人気。人気3頭は先行し直線で抜け出す。スペシャルウィークは内にササったりエルコンドルパサーの後ろに入って進路変更したりとロスがあって3着。エルコンドルパサーが優勝、2着エアグルーヴ。

同年のJRA賞最優秀4歳牡馬はエルコンドルパサーが受賞。


1999年はアメリカジョッキークラブカップから始動。武豊はシーキングザパールとアメリカ遠征へしたため、オリビエ・ペリエが騎乗。単勝2.0倍の1番人気、先行して抜け出し2着サイレントハンターに3馬身差をつけて勝つ。

3月21日阪神大賞典、1番人気はメジロブライトで単勝1.7倍、スペシャルウィークは単勝2.1倍の2番人気。3コーナーでスペシャルウィークが先頭に出るとメジロブライトも並びかけ、そのままスペシャルウィークがリードを保ってゴール。2着メジロブライトと3/4馬身差、3着スエヒロコマンダーは7馬身差。

5月2日天皇賞(春)、スペシャルウィークは単勝2.3倍の1番人気、セイウンスカイが単勝2.8倍の2番人気、前年度勝者メジロブライトが4.1倍の3番人気。スペシャルウィークとセイウンスカイは先行し、メジロブライトは中団。直線入り口で3頭が並ぶが、スペシャルウィークは外のメジロブライトにリードを保ったままゴール。2着メジロブライトと1/2馬身差、3着セイウンスカイ。

7月11日宝塚記念、単勝1.5倍の1番人気、グラスワンダーが2番人気。先行し3コーナーで先頭に出るが、直線でグラスワンダーに交わされ3馬身差の2着。

10月10日京都大賞典、単勝1.8倍の1番人気、先行するが直線伸びず7着。

10月31日天皇賞(秋)、スペシャルウィークは4番人気。後方からのレースで直線一気に差し切りレコード勝ち。史上2頭目の天皇賞春秋制覇を達成(同一年)。

11月28日ジャパンカップ、凱旋門賞モンジューが1番人気、スペシャルウィークが2番人気。後方からのレースで4コーナーで外を通って残り200mで先頭に立ち押し切った。

12月26日有馬記念、グラスワンダーはジャパンカップを使えず、毎日王冠以来のレースとなったが単勝2.8倍の1番人気、スペシャルウィークが単勝3.0倍の2番人気。グラスワンダーが中団、スペシャルウィークがその後ろにつく形になり、直線2頭が一緒に伸び、ゴール直前でテイエムオペラオーを交わした。写真判定の結果、4cm差でグラスワンダーが1着、スペシャルウィークが2着となった。


この年のJRA賞選考は難航し、結果について未だに議論が絶えない。

記者投票ではスペシャルウイークが最多得票であったが、過半数には至らずに選考委員会による決選投票に持ち込まれた。

スペシャルウィークは天皇賞春・秋、ジャパンカップ優勝、宝塚記念と有馬記念はグラスワンダーの2着とシンボリルドルフタマモクロスメジロマックイーン以上の成績を残したにもかかわらず、選考委員会はエルコンドルパサーの海外での活躍を評価し、最優秀5歳以上牡馬に選出した。

スペシャルウィークとグラスワンダーには特別賞が授与された。

前述の通り、決定後に大きな論議を引き起こしたことから翌年から選考規定が変更されたほどである。(それまでは過半数で自動的に決定だったのを1/3以上で決定とし、1位票が同数または1/3以下の場合に限り審査委員会に諮る形に)


2000年シーズンから種牡馬となった。どちらかというと牝馬に活躍馬が多く、日米オークスを制したシーザリオ、GⅠ6勝の牝馬ブエナビスタ等が代表産駒。後継種牡馬には菊花賞馬トーホウジャッカルなどがいる。

当馬は種付けが苦手だったのか、牝馬相手に噛み付いたり、始めるまでにも時間がかかってスタッフに怒られたりなどの証言が残っている。

幼くして母を喪い人間に育てられたため、同族の異性との接し方が分からなかったのではないかという説もある。


晩年は栗毛の馬が視界に入ると暴れたこともあり、グラスワンダーとお披露目式をした時には隣に並べることも出来なかった。

ただグラスワンダー産駒のスクリーンヒーロー相手には特に暴れることもなく、一説には栗毛は栗毛でも赤っぽい栗毛が嫌いだったようで、赤色を認識できていたのでは?と言われている。


2018年4月27日、放牧中転倒し間も無く死亡。23歳没。彼をモデルにしたウマ娘が主人公であるウマ娘プリティーダービーのTVアニメが放映中であり、亡くなる直前の回がダービーだったこともあって、Twitterのトレンドワードに入るなど大きな反響があった。

中の人Twitterでコメントを寄せている。)



種牡馬成績編集

主な産駒編集




  • リーチザクラウン 日本ダービー2着など重賞2勝。新馬戦(2着)ではブエナビスタ(3着)と対戦、こちらは伝説の新馬戦の一つと数えられている。産駒にはUAEダービー(G2)を制したクラウンプライド

母の父としての主な産駒編集


関連項目編集

JRA


ドウデュース…同じく武豊騎手が主戦を務めている現役競走馬にしてダービー馬。スペシャルウィークとは偶然で片付けるにしてはあまりにも多くの共通点を持つ。詳細は当該項目にて。

外部リンク編集

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