概要
北海道函館市中心部より少し東側の湯の川温泉と函館空港の近くにあり、日本中央競馬会(JRA)が所有・運営。
1896年に開場し、現存する国内の競馬場では最も長い歴史を有する。
2024年現在、開催期間が6月から7月までの1回12日間とJRAの競馬場では最も短く、一年の大半が場外馬券発売所(「パークウインズ」)としての営業となる。
1991年まで地方競馬のホッカイドウ競馬も開催されていたが、休止を経て1998年に正式に廃止。
かつては障害競走も行われていた。
施設
コースは全て右回り仕様。
芝コースは一周1,626.6mで直線262.1m(Aコース使用時)。
ダートコースは一周1,475.8mで直線260.3m。
芝コースの直線はJRA競馬場では最も短い。
また札幌競馬場と共に洋芝を使用しており、他の国内競馬場のものよりも出走馬のコース適性が重要になるとされている。
内馬場にはファミリー客向けの遊具などがあり、通常期はパークウインズ時にも開放される。
JRAの競馬場で唯一メインスタンドより海を望む事ができ、函館山や湯の川の温泉街も一望が可能。
特に3階部分からの眺望が優れており、開催期間中のみではあるが一般客でも有料指定席や展望デッキを利用する事ができる。
パドックは福島競馬場と同じく四方を壁に囲まれた中庭状態となっており、メインエントランスの外側からも大きなガラス窓を通して中を見る事が可能。
メインモニターの真下には「ダッグアウトパドック」と呼ばれる半地下式の観覧席部屋があり、地面に近い目線で出走馬の脚元の観察ができるように工夫がされている。
パドックに向かって大規模な屋内観覧席が整備されており、開催期間中は全席、パークウインズ時は一部が有料指定席となり一年を通して空調の効いた環境で滞在する事ができる。
またパドックから本馬場までの誘導路の全区間に来客用通路が並走しており、歩きながら競走馬を最後まで見送る事も可能である。
その他に場内には競走馬用の調教用ウッドチップコース、温泉浴施設(源泉は湯の川温泉)、手術室が設置されており、いずれもJRA競馬場では唯一の施設である。
札幌競馬場での開催期間中に、当競馬場に滞在して調教などを行う競走馬も少なくない。
アクセス
主な競走
競走名 | 開催時期 | 距離 | 馬齢 | 1着本賞金 | 備考 |
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函館スプリントステークス | 6月中旬 | 芝1,200m | 3歳以上 | 3900万 | サマースプリントシリーズ |
農林水産省賞典函館記念 | 7月中旬 | 芝2,000m | 3歳以上 | 4100万 | サマー2000シリーズ |
函館2歳ステークス | 7月下旬 | 芝1,200m | 2歳 | 3100万 |
※2020年東京オリンピック開催に伴い、函館競馬場での開催に変更される予定であった重賞競走(GⅢ)(五輪開催が1年延期となり、通常の札幌競馬場での開催に戻された)。
競走名 | 開催時期 | 距離 | 馬齢 | 1着本賞金 |
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北海道新聞杯クイーンステークス | 7月下旬 | 芝1,800m | 3歳以上牝 | 3600万 |
エルムステークス | 8月中旬 | ダート1,700m | 3歳以上 | 3600万 |
関連項目
(北海道にあるその他の競馬場)
・JRA
・地方競馬