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プロフィール編集

生年月日2017年3月16日
欧字表記Tagano Beauty
性別
毛色鹿毛
ヘニーヒューズ(USA)
スペシャルディナー(JPN)
母の父スペシャルウィーク(JPN)
生産者新冠タガノファーム
馬主八木良司
管理調教師西園正都(栗東)

父ヘニーヒューズは2歳時からGI戦線で活躍し、3歳でGIを2勝したスプリンター。

母スペシャルディナーは中央で4戦1勝。

半兄にNHKマイルカップ2着のタガノブルグ、若駒S勝ちのアイトーンがいる。


経歴編集

2歳時編集

2019年8月10日、新潟ダート1800mの新馬戦で石橋脩を鞍上にデビュー。スタートは良かったもののキックバックを嫌がり位置を下げ、1コーナーの入りでは最後方まで下がる。しかし3コーナー手前で落ち着くと進出を開始、直線入口で6,7番手から鋭く伸びてデビュー戦を2馬身差の勝利で飾った。

続く東京ダート1800mのプラタナス賞(1勝クラス)も序盤の行きっぷりが悪く最後方からになるが、直線最後方から一気に先団を飲み込み2.1/2馬身差を付けて2連勝。

そして年末は芝に挑戦し朝日杯FSへ。後方からよく脚を伸ばし4着として2歳時を終えた。


3歳時編集

初戦はシンザン記念から。後方3番手から大外捲って脚は使ったが、今ひとつ決め手に欠け6着。

2戦目はダートに戻ってヒヤシンスS(L)に向かう。前走余裕で大圧勝を決めたカフェファラオと2頭でやや抜けた人気となる。出遅れたカフェファラオと共に最後方から進め、先に動き出したカフェファラオを追うように4コーナーで仕掛けるが、カフェファラオには届かず2着。

続く青竜Sは1番人気に推されるも、後方3番手から3着まで。

ユニコーンSでは後方4,5番手から見せ場なく13着に敗れる。

休養を取って自己条件に戻った日進特別ではこれまでから一転中団前目に位置を取り、ほぼ同じ位置から先に抜け出したハギノアレグリアスを追うが、直線差が詰まらず2着。

その後も2勝クラスで3着、2着と惜敗を続けるが、鞍上が石橋脩に戻った11月の2勝クラスで中団から先団を鋭く差し切り1年1ヶ月ぶりの勝利を挙げた。


4歳時編集

昇級初戦の銀蹄S(3勝クラス)を際どく差し切ってOP入りを決める。

バレンタインS2着、ポラリスS5着と双方人気を背負いながら黒星が続いたが、オアシスS(L)でOP初勝利を決めると続く欅Sと連勝し休養に入る。

約半年の休養明け初戦は武蔵野S。1番人気の支持を受けるも、今ひとつ末脚のキレがなく6着。

その後ギャラクシーS3着で4歳時を終える。


5歳時編集

始動戦の根岸Sは上り最速で3着、ポラリスS、かきつばた記念も共に上り最速での4着。

欅Sは快進撃を続けるレモンポップの2着。

その後も天保山S4着、グリーンチャンネルC3着、武蔵野S6着と今ひとつ冴えないレースが続く。

GI初挑戦となったチャンピオンズCは10着で、5歳時は大舞台で見せ場を作ることなく終える。


6歳時編集

始動戦の根岸Sは脚を使いながら4着、そしてコーラルS(L)で久々に末脚が炸裂、約1年10ヶ月ぶりの勝利を挙げた。

そしてキャリア2度目のGI級挑戦となるかしわ記念へ向かう。中団の最後方、メイショウハリオとほぼ同じ位置から進め、3コーナーを前にして進出開始、直線入口で先行集団のすぐ後ろに付けて脚を伸ばすが、メイショウハリオとの追い比べからわずかに遅れてクビ差の2着に惜敗した。

続くプロキオンSではダートスプリント戦線で覇を争うリメイクドンフランキーに次ぐ3番人気に推されるも、全くいいところなく1着から3.8秒離されたブービー14着に敗れた。

休養が明けた南部杯ではゴール直前前年覇者カフェファラオを交わして4着に入るも、勝ったレモンポップからは2.2秒離されていた。

3年連続の参戦となる武蔵野Sでは決め脚鋭く追い込んでの2着に入着、6歳時を終えた。


7歳時編集

始動戦の根岸Sは最後方から終いキレずに13着に終わる。

続くフェブラリーSはスプリンターであるドンフランキーが引っ張るハイペースを後方で追走、普段より早めに進出を開始して脚を伸ばすが、前で粘るペプチドナイルガイアフォースを捕らえられず、最後に突っ込んできたセキフウにハナ差交わされての4着。

2年連続の参戦となるかしわ記念もいつも通り後方から、3角仕掛けで直線入口先団後ろから脚を伸ばしてじわじわと差を詰めるが、逃げるシャマルを捕らえるには至らず、2.1/2馬身差で2年連続の2着に敗れた。

そしてこの年からJpnIに昇格したさきたま杯へ。スタートが決まらず最後方になり、終始促しながらの追走で、少しずつ位置を押し上げて直線入口を抜け出しているレモンポップ、イグナイター、シャマルの3頭から4馬身ほど離れた4番手で迎える。直線力強く詰め寄ったが、シャマルにクビ差の4着まで。

その後休養を挟んで南部杯に向かう。いつも通りの後方待機だったが、直線を向いても今ひとつ伸びきれず6着に終わる。


そしてJBCスプリントへ。JBC史上初めて佐賀競馬場で開催されたJBCスプリントは1400mのコース設定。日本のダートスプリント界を引っ張るリメイク、ドンフランキーの2頭はJBCではなくBCスプリントに向かったということもあり新たなスターを求める下馬評となった。1番人気は2.4倍で重賞連勝中の3歳馬チカッパ、2番人気に2.5倍で今年の充実著しいシャマル、3番人気に4.5倍で前年覇者イグナイター、そこからやや離された9.2倍の4番人気にタガノビューティー。5番人気のマックスは21.0倍と離された。

スタートはまずまずに決めて中団やや後方で1コーナーをカーブ。向こう正面、レースの中間地点である700mを過ぎた辺りで一気にスパートを開始、先団まで取り付いて3,4コーナーで大外を捲り先頭に並びかけて直線を向く。内を通って伸びてくるチカッパに併せて直線激しい追い比べを繰り広げ、最後首の上げ下げハナ差前に出て、2023年コーラルS以来1年7ヶ月24日ぶりの勝利、2度のGI級競走2着を乗り越えてついに初の重賞勝利をJpnIで決めた。

鞍上石橋脩はラッキーライラックで勝った2017年阪神JF以来のGI級競走勝利、地方JpnIは初勝利。管理する西園正都師もジュールポレールで勝った2018年阪神JF以来のGI級勝利で、地方JpnI初勝利。そして、「タガノ」冠の八木良司氏は1989年の馬主免許取得から実に35年目で悲願のGI級競走初勝利。伴って新冠タガノファームの生産馬もGI級競走初勝利と相成った。


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