キストゥヘヴン
きすとぅへゔん
生年月日 | 2003年4月25日 |
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英字表記 | Kiss to Heaven |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | アドマイヤベガ |
母 | ロングバージン |
母の父 | ノーザンテースト |
生産 | 正和山本牧場(北海道沙流郡門別町) |
馬主 | 吉田和子 |
調教師 | 戸田博文(三浦) |
主戦騎手 | 安藤勝己、横山典弘、藤田伸二など |
戦績 | 27戦5勝 |
獲得賞金 | 3億2898万円(JRA) |
父は1999年の日本ダービー馬アドマイヤベガ。菊花賞後の故障から復帰できず、短くも鮮烈な一等星の輝きを放って現役を去った同馬の初年度産駒たちは、2004年にデビューした。
だがその矢先の2004年10月29日、アドマイヤベガは胃破裂のためわずか8歳の短い生涯を終える。
また、日本にノーザンダンサーの血を本格的に広め多大な影響を及ぼした大種牡馬たる母父・ノーザンテーストも2004年12月11日、33歳にて大往生を遂げた。
馬主は、ノーザンテーストを繋養した社台ファーム創業者吉田善哉氏の妻であり、アドマイヤベガの母たる名牝馬・ベガの馬主でもある吉田和子氏。
デビューに向け準備を進めていたこの「ロングバージンの2003」は、天国へと旅立った父と母父に届け、との願いから、天国へのキス・「キストゥヘヴン」と名付けられた。
デビュー~桜花賞制覇
2005年12月、美浦・戸田博文厩舎からデビュー。新馬戦から3戦連続の2着だったが、2006年3月、4戦目の未勝利戦(中山競馬場芝1600m)で安藤勝己を鞍上に勝ち上がりを決める。
そこから中1週でフラワーカップ(GⅢ)に横山典弘の騎乗で挑み、フサイチパンドラを抑えて初重賞。戸田厩舎にとっても初のJRA重賞勝ち鞍だった。
桜花賞では鞍上は安藤に戻り、当日は13.0倍の6番人気。後方集団で待機し、最終コーナーで外に持ち出すと上がり最速の末脚を発揮。アドマイヤキッスに4分の3馬身差で勝利し、牝馬クラシック一冠目を掴んだ。戸田厩舎初のGⅠ勝ち鞍である。
引退後は、社台グループの白老ファームで繁殖牝馬となった。
しかし産駒に思うような成績が上がらず、2017年秋、仔がお腹にいる状態で「ジェイエス繁殖馬セール」に売りに出される。購入したのはDMM.com系のドリームファームであり、以降の産駒は「DMMドリームクラブ」所属のクラブ馬となることになった。
すると、売買時に妊娠しており翌春に産まれたロードカナロアとの仔タイムトゥヘヴンが、2021年京成杯2着・ニュージーランドトロフィー2着で初のオープン入りを果たすと、2022年のダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)を制して産駒の初重賞勝利を挙げた。