概要
タデ科スイバ属。道端、畑、空き地、山野に普通に見られる多年草。春から秋に大きな波打った葉を茂らせ、初夏には黄緑色の高さ50〜80cmの穂をつける。冬はロゼット状の状態で越冬する。
日本全土を含む東アジアに自生し、酸性で湿った土壌を好む。大きな根茎を形成し、通常の除草手段では防除が難しい難防除雑草として知られる一方で、若芽は独特のぬめりがある春の山菜として喜ばれる。同属のスイバと似ているが、味は酸っぱくない。また、根は薬用植物として利用され、便秘などに効くとされる。
漢字で書くと「羊蹄」。北海道後志の「蝦夷富士」こと羊蹄山の名はこの植物に由来する。