概要
特別区競馬組合が大井競馬場で施行する地方競馬の重賞競走である。南関東グレードは「SI」。施行距離はダート2000m。南関東公営競馬における古馬の伝統・格式ある重賞競走。
1956年（昭和31年）6月27日創設。大井競馬場で施行される重賞のうち、創設以来半世紀経つのは他に羽田盃、東京ダービー、東京大賞典、金盃の4競走である。創設以来金盃、報知オールスターカップと並んで、上半期の南関東サラブレッド古馬の目標となるロングディスタンス戦であった。1996年に「帝王賞」が4月開催から6月開催に変更してからは、同競走の前哨戦として位置付けられている。なお2014年以降は上位2着までに帝王賞の優先出走権が付与されている。
2018年からはSⅠ競走に格上げされる。
第1回から第17回までは2400m、第23回から第39回までは2500m、第40回から第58回までは2600mで実施された。2014年の第59回からは金盃と施行距離を交換する形で、2000mで実施されている。なお、東京大賞典が距離を短縮した1998年から2013年までは大井競馬場の競走の中で最長距離であると同時に、ホッカイドウ競馬の王冠賞、ステイヤーズカップ、金沢競馬場の北國王冠とともに国内最長のダート重賞でもあった。
負担重量は2002年まではハンデキャップだったが、2003年からはクラス別定となり、2018年にSIへの格上げとともに定量となった。
競走条件
出走資格
サラブレッド系4歳以上、南関東所属。
ブリリアントカップで上位2着までに入った馬に優先出走権が付与されている。
負担重量
定量。
57kg、牝55kg（南半球産4歳1kg減）。
優先出走権付与
本競走で上位2着までに入った馬には、帝王賞の優先出走権が付与される。
歴代優勝馬
| 回次 | 施行年 | 馬名 | 優勝騎手 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 1956年 | ブゼントシユキ | 荒山徳一 |
| 第2回 | 1957年 | ケンチカラ | 小筆昌 |
| 第3回 | 1958年 | オートネ | 須田茂 |
| 第4回 | 1959年 | ユウセイ | 鈴木冨士雄 |
| 第5回 | 1960年 | エータイム | 佐々木國廣 |
| 第6回 | 1961年 | ダイニコトブキ | 須田茂 |
| 第7回 | 1962年 | ミナトフブキ | 佐々木竹見 |
| 第8回 | 1963年 | ユキロウ | 宮下哲朗 |
| 第9回 | 1964年 | コクユウ | 宮下紀英 |
| 第10回 | 1965年 | オーシヤチ | 岡部盛雄 |
| 第11回 | 1966年 | ブラツクメイジ | 高橋三郎 |
| 第12回 | 1967年 | アオイライコー | 渥美忠男 |
| 第13回 | 1968年 | ヤシマナシヨナル | 渥美忠男 |
| 第14回 | 1969年 | ヨシミジユニアー | 松浦備 |
| 第15回 | 1970年 | アポスピード | 高橋三郎 |
| 第16回 | 1971年 | ロイヤルワラビ | 佐々木竹見 |
| 第17回 | 1972年 | フジズイコウ | 岡部正道 |
| 第18回 | 1973年 | マルイチキング | 角田次男 |
| 第19回 | 1974年 | ジユラク | 佐々木竹見 |
| 第20回 | 1975年 | マルイチダイオー | 角田次男 |
| 第21回 | 1976年 | チユウオキヤプテン | 赤間清松 |
| 第22回 | 1977年 | アグネスチカラ | 高柳恒男 |
| 第23回 | 1978年 | ホープランサー | 佐々木忠昭 |
| 第24回 | 1979年 | グランドカイザー | 高橋三郎 |
| 第25回 | 1980年 | カツアール | 高橋三郎 |
| 第26回 | 1981年 | タイムリーヒツト | 高橋三郎 |
| 第27回 | 1982年 | フルイチエース | 石川綱夫 |
| 第28回 | 1983年 | ミサキネバアー | 的場文男 |
| 第29回 | 1984年 | ポートテンユウ | 西川栄二 |
| 第30回 | 1985年 | テツノカチドキ | 佐々木竹見 |
| 第31回 | 1986年 | テツノカチドキ | 佐々木竹見 |
| 第32回 | 1987年 | ダツシユホウシヨウ | 的場文男 |
| 第33回 | 1988年 | チヤンピオンスター | 桑島孝春 |
| 第34回 | 1989年 | アラナスモンタ | 高橋三郎 |
| 第35回 | 1990年 | ダイコウガルダン | 高橋三郎 |
| 第36回 | 1991年 | アーデルジーク | 鈴木啓之 |
| 第37回 | 1992年 | ハシルショウグン | 的場文男 |
| 第38回 | 1993年 | ハシルショウグン | 的場文男 |
| 第39回 | 1994年 | ノーブルウイナー | 佐々木洋一 |
| 第40回 | 1995年 | ホウエイコスモス | 高橋三郎 |
| 第41回 | 1996年 | パルブライト | 石崎隆之 |
| 第42回 | 1997年 | アブクマポーロ | 石崎隆之 |
| 第43回 | 1998年 | カワノスパート | 的場文男 |
| 第44回 | 1999年 | ゴールドヘッド | 的場文男 |
| 第45回 | 2000年 | イナリコンコルド | 内田博幸 |
| 第46回 | 2001年 | ドラールアラビアン | 的場文男 |
| 第47回 | 2002年 | ゴールドマイニング | 一ノ瀬亨 |
| 第48回 | 2003年 | ネームヴァリュー | 石崎隆之 |
| 第49回 | 2004年 | サンデーバニヤン | 鷹見浩 |
| 第50回 | 2005年 | ケージーチカラ | 的場文男 |
| 第51回 | 2006年 | エイシンチャンプ | 内田博幸 |
| 第52回 | 2007年 | マズルブラスト | 張田京 |
| 第53回 | 2008年 | コウエイノホシ | 坂井英光 |
| 第54回 | 2009年 | ライジングウェーブ | 酒井忍 |
| 第55回 | 2010年 | セレン | 石崎隆之 |
| 第56回 | 2011年 | マズルブラスト | 戸崎圭太 |
| 第57回 | 2012年 | トーセンルーチェ | 張田京 |
| 第58回 | 2013年 | フォーティファイド | 御神本訓史 |
| 第59回 | 2014年 | サミットストーン | 石崎駿 |
| 第60回 | 2015年 | プレティオラス | 本橋孝太 |
| 第61回 | 2016年 | ケイアイレオーネ | 的場文男 |
| 第62回 | 2017年 | ウマノジョー | 山本聡哉 |
| 第63回 | 2018年 | リッカルド | 矢野貴之 |
| 第64回 | 2019年 | モジアナフレイバー | 繁田健一 |
| 第65回 | 2020年 | ストライクイーグル | 御神本訓史 |
| 第66回 | 2021年 | ミューチャリー | 御神本訓史 |
| 第67回 | 2022年 | ランリョウオー | 本橋孝太 |
