概要
2022年のジャパンカップ。三冠馬たちが盛り上げた近2年とは様相が一変して有力馬が香港国際招待競走や有馬記念に回り、混戦となった。
主なラインナップは、
- ドバイシーマクラシックを制した、前年のダービー馬シャフリヤール
- 2年ぶりの出走、2年前のトリプルティアラデアリングタクト
- 国内勢唯一の3歳、クラシック好走の精鋭ダノンベルーガ
- 復権期す前年のオークス馬ユーバーレーベン
- 三冠馬相手に好走し今年復活のヴェルトライゼンデ
- 芝に転向し才能開花、遅咲きの瞬発力ヴェラアズール
- 凱旋門賞馬の弟、ドイツから参戦テュネス
- 凱旋門賞の極悪馬場から巻き返しを図るオネスト
など外国馬4頭・地方馬1頭含むフルゲート18頭で争われた。
出馬表
馬番 | 馬名・出身国 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | シムカミル(IRE) | 牡3 | G.ブノワ(FR) | S.ワッテル(FR) |
2 | オネスト(IRE) | 牡3 | C.ルメール(栗東) | F.シャペ(FR) |
3 | ヴェルトライゼンデ(JPN) | 牡5 | D.レーン(AUS) | 池江泰寿(栗東) |
4 | トラストケンシン(JPN) | 牡7 | 丸田恭介(美浦) | 高橋文雅(美浦) |
5 | グランドグローリー(GB) | 牝6 | M.ギュイヨン(FR) | G.ビエトリーニ(FR) |
6 | ヴェラアズール(JPN) | 牡5 | R.ムーア(IRE) | 渡辺薫彦(栗東) |
7 | テュネス(GER) | 牡3 | B.ムルザバエフ(GER) | P.シールゲン(GER) |
8 | デアリングタクト(JPN) | 牝5 | T.マーカンド(GB) | 杉山晴紀(栗東) |
9 | ユニコーンライオン(IRE) | 牡6 | 国分優作(栗東) | 矢作芳人(栗東) |
10 | ハーツイストワール(JPN) | 牡6 | 武豊(栗東) | 国枝栄(美浦) |
11 | カラテ(JPN) | 牡6 | 菅原明良(美浦) | 辻野泰之(栗東) |
12 | シャドウディーヴァ(JPN) | 牝6 | 松山弘平(栗東) | 斎藤誠(美浦) |
13 | テーオーロイヤル(JPN) | 牡4 | 菱田裕二(栗東) | 岡田稲男(栗東) |
14 | ダノンベルーガ(JPN) | 牡3 | 川田将雅(栗東) | 堀宣行(美浦) |
15 | シャフリヤール(JPN) | 牡4 | C.デムーロ(FR) | 藤原英昭(栗東) |
16 | リッジマン(JPN) | 牡9 | 石川裕紀人(美浦) | 千葉幸喜(岩手) |
17 | ユーバーレーベン(JPN) | 牝4 | M.デムーロ(栗東) | 手塚貴久(美浦) |
18 | ボッケリーニ(JPN) | 牡6 | 浜中俊(栗東) | 池江泰寿(栗東) |
展開・結果
ユニコーンライオンがハナを切り、1000m 1.01.1のスローペースに持ち込む展開。
最後の直線で馬群が横に広がってダノンベルーガやヴェルトライゼンデ、シャフリヤール、デアリングタクトなどが伸びてくる中、内から馬群を割って伸びてきたヴェラアズールが僅かに差し切り、G1初挑戦で初のGⅠタイトルを獲得した。
エイシンフラッシュ産駒のG1初勝利となり、渡辺薫彦師も調教師としてG1初勝利。R.ムーア騎手は2019年朝日杯FS以来の日本G1勝ちとなった。
着順 | 馬 | タイム | 着差 |
---|---|---|---|
1 | ヴェラアズール | 2.23.7 | |
2 | シャフリヤール | 2.23.8 | 3/4 |
3 | ヴェルトライゼンデ | 2.23.8 | クビ |
4 | デアリングタクト | 2.23.9 | 1/2 |
5 | ダノンベルーガ | 2.24.3 | 2 1/2 |
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