ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ヴェルトライゼンデ

ゔぇるとらいぜんで

ヴェルトライゼンデは、日本の競走馬。主な勝鞍は2023年日経新春杯(GII)、2022年鳴尾記念(GIII)。
目次 [非表示]

プロフィール編集

生年月日2017年2月8日
欧字表記Weltreisende
性別
毛色黒鹿毛
ドリームジャーニー(JPN)
マンデラ(GER)
母の父Acatenango(GER)
生産者ノーザンファーム(北海道安平町)
馬主サンデーレーシング
管理調教師池江泰寿(栗東)

父ドリームジャーニーは2006年の朝日杯FSや2009年の宝塚記念、同年有馬記念などを勝利。

母マンデラはドイツ生まれ。ドイチェスオークス3着など。

半兄に皐月賞2着・マイラーズC1着などのワールドエース菊花賞天皇賞(春)などを勝利したワールドプレミア(どちらも父ディープインパクト)がいる。

馬名意味は「世界旅行者」。


経歴編集

デビュー前編集

1口90万円×40口、総額3600万円で募集される。この募集額はドリームジャーニー産駒としては破格の高額であり(サンデーレーシングでドリームジャーニー産駒は現在まで3頭募集されているが他2頭は1口35万円)、高い評価を下されていることが窺える。


2歳時(2019年)編集

9月1日、小倉1800mの新馬戦でデビュー。終始追い通しながら最後は他馬を突き放してデビュー戦を勝利で飾る。

2戦目は萩S(L)。先団に付け、直線の追い比べを制し2勝目を挙げる。

年末にはホープフルSに出走。前走を衝撃的なレコードで勝利したコントレイル、デビュー前から注目を集めアイビーS(L)を勝利したワーケアに続く3番人気。中団に付け、最後よく伸びたものの先に抜け出したコントレイルとの差が縮まらなかったが、2着に食い下がった。


3歳時(2020年)編集

スプリングSから始動。1番人気に推されたが、6番人気の伏兵ガロアクリークの末脚に屈し2着に敗れたが、皐月賞の優先出走権は獲得した。

皐月賞に出走。コントレイル弥生賞を含む3連勝中のサトノフラッグ、3戦無敗で朝日杯FSを制したサリオスから離された4番人気。サリオスをマークする形で中団を追走し直線は内を選択。内の馬場が荒れていたこともあってか、最後伸びを欠き8着と敗れる。

日本ダービーでは前走の大敗が影響してか大きく人気を落とし、10番人気。しかし前目からしぶとく脚を伸ばし3着に食い下がった。

秋初戦は神戸新聞杯を選択。ここでは無敗の二冠馬となったコントレイルが1.1倍の圧倒的人気に推される中、2番人気と差のない20.2倍の3番人気。後方待機から直線外に持ち出すと上がり最速の末脚で鋭く追い込んで2着に入り、菊花賞の優先出走権を獲得した。

続いて菊花賞に出走。2番人気に推され、中団に構えたが、伸びを欠いて7着まで。


4歳時(2021年)編集

AJCCから始動。中団からしぶとく脚を伸ばしたが、アリストテレスを捕えきれず半馬身差の2着に敗れる。

その後、日経賞に向けて調整を進めていたが、3月に屈腱炎を発症していることが判明。長期休養に入った。


5歳時(2022年)編集

1年4ヶ月に及ぶ長期休養が明け、復帰戦は鳴尾記念を選択。混戦模様の中、長期休養明けながら差のない2番人気に推される。内々の中団からレースを進め直線進路が開くと鋭い差し脚を発揮し粘るキングオブドラゴンギベオンを競り落とし、サンレイポケットジェラルディーナの追撃を振り切って重賞初勝利を飾った。

中495日での中央重賞勝利は2007年の京都JSを中573日で勝利したテイエムドラゴンに次ぐ歴代2位であり、平地重賞においては歴代最長間隔での勝利となった。

その後、春は休養に入った。

秋の復帰戦はオールカマー。まずまずのスタートを切って中段に付けるも、内が伸びる馬場で終始外を回った影響か直線伸びあぐね、7着。

そして大目標ジャパンカップへ。好スタートからスローペースを内目の好位に付けて立ち回る。4コーナーから直線、内々一杯に粘るユニコーンライオンハーツイストワールの間を突いて先頭に立ち、しぶとく脚を伸ばしたが、ヴェラアズールシャフリヤールに交わされ3着。


6歳時(2023年)編集

始動戦はハンデGII日経新春杯を選択。メンバーの中で実績は頭1つ抜けており、この年からの負担重量引き上げもあり59.0kgのトップハンデを背負う。実績は最上位ではあるものの、コース実績抜群で神戸新聞杯ではヴェルトライゼンデと差のない競馬をしている負担重量57.0kgのロバートソンキーと人気を分け合い、最終的な単勝オッズは横並びの3.8倍、単勝支持率でロバートソンキーが1番人気となりヴェルトライゼンデは2番人気だった。

好スタートから軽く押して中団前目に付ける。3コーナー付近から進出を開始し、直線馬場の4分どころを突いて脚を伸ばす。内ラチ一杯に粘るキングオブドラゴンを最後の最後クビ差交わして重賞2勝目を飾った。鞍上を務めたD.イーガンはJRA重賞初勝利。


この勢いに乗り、また祖父の旅路をなぞる形で、得意の左回りであるドバイに行くべきだという声も挙がった。

しかし陣営曰く海外では脚元の関係で調教が難しいらしく、今後も国内で専念していく方針のようだ。


2023年2戦目はGI大阪杯。鞍上には新馬戦以来となる川田将雅が起用され、イクイノックスなどがドバイへ遠征したこともあり3番人気に推される。

しかし逃げ馬ジャックドールが作ったハイペースに消耗してしまったか、直線で末脚を発揮できず9着に敗れる。


その後、屈腱炎が再発してしまい全治9ヶ月と発表された。

その後2024年のエプソムカップで復帰が発表された。

特徴・エピソードなど編集

2歳の萩Sを最後に、5歳の鳴尾記念まで1度も勝鞍がなかった。その間、ホープフルS2着や日本ダービー3着など重賞で7戦2着4回3着1回と見事なシルコレぶりを発揮している。一体に似たのだろうか。

ドリームジャーニー産駒の重賞勝ち馬はステイヤーズSを勝利したミライヘノツバサに次ぐ2頭目。ドリームジャーニーは種牡馬登録は継続しつつも2019年を最後に種付けを行っていないが、ヴェルトライゼンデの勝利がドリームジャーニーの種付けに影響するかもしれない。

もっとも、ドリームジャーニーが種牡馬として奮わないのは小柄すぎるせいで種付け失敗率が高く、産駒自体が少ないためである(勝ち上がり率で言えばむしろかなり優秀な部類)。

種付けに時間がかかりジャーニー自身への負担も大きいので、理想はヴェルトライゼンデが後を引き継ぐことなのだろうが、果たして……?


祖父ステイゴールドや父ドリームジャーニーは極めて気性が荒いことで知られているが、ヴェルトライゼンデはあまり気性が荒くなく、また小柄な馬体で知られた父や祖父とは違い490kg前後の大柄な馬である。池江師は「馬体も気性も似ていない」と評している。


関連タグ編集

競走馬

コントレイル:ホープフルS、神戸新聞杯でヴェルトライゼンデを2着に抑え勝利。

ステイゴールド:重賞、GⅠで2着や3着を複数回とっているものの重賞未勝利が長く続いたという点がヴェルトライゼンデと共通している。ヴェルトライゼンデの祖父でもあり、両馬とも日経新春杯をトップハンデで勝っている。

シックスセンス:ステイゴールドと同様の理由。奇しくも、コントレイルの父にして同じく無敗三冠馬であるディープインパクトと同世代である。

関連記事

親記事

20世代 にじゅうせだい

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 8562

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました