データ
概要
ワールドエースを全兄に持ち、当歳時のセレクトセールでは2億4000万円という高額で落札された。これは後にGⅠ競走を勝つ馬の落札価格としては歴代1位。
武豊騎手を鞍上に、18年菊花賞当日の伝説の新馬戦から勝ち上がり、翌年の菊花賞を制した。
ちなみに武豊はこれで史上最多の菊花賞5勝、最年長での菊花賞勝利となった。
続いて有馬記念ではリスグラシュー、サートゥルナーリアに次ぐ3着だったが、最終直線で10頭以上を抜き去る豪脚を見せた。
しかし翌2020年は疲労が激しく休養に入り、秋のジャパンカップにて復帰して6着、暮の有馬記念は5着と目立てないまま終わった。
2021年には前年回避した天皇賞(春)へ出走。武豊騎手の負傷により鞍上は福永祐一騎手。
ここで本領を発揮し、1年半ぶりの勝利を掴みとる。
関西テレビの岡安アナウンサーが「菊花賞馬の意地だ!」と叫んだほどの豪脚ぶりだった。
秋には岩田康誠騎手を鞍上に天皇賞(秋)へ挑んだが、11着と惨敗。
その後ジャパンカップを目指していたが、体調不良のため引退し、種牡馬入りとなった。
余談
2021年春に競馬関係者約170人による、新型コロナウイルス対策の持続型給付金不正受給が発覚。
その不正受給の方法を指南・斡旋したのがワールドプレミアの馬主であった。
馬自身に何の罪もないのにマイナスイメージが付いてしまったこと、主な勝ち鞍が菊花賞と春天であることから、ライスシャワーを連想する競馬ファンもいる(あちらはただ勝っただけでヒール扱いされたので、馬どころか人間にも罪はないが)。