概要
主な勝ち鞍は朝日杯フューチュリティステークス(2009年)、ジャパンカップ(2010年)など。
ローザネイに始まる薔薇一族の一員で、母のローズバドをはじめ、近親にはロゼカラー、ロサード、ヴィータローザ、ローゼンクロイツなど薔薇を名に持つ馬が多い。
プロフィール
略歴
2007年
5月10日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。
父・キングカメハメハは大種牡馬キングマンボの仔で、自身も2010年、2011年と日本のリーディングサイアーになった。
母・ローズバドはサンデーサイレンスを父に持つ良血で激しい気性を持っていた。
一口馬主クラブ法人・サンデーレーシングにより、200万円×40口の総額8000万円で募集された。
2009年
9月11日、栗東の橋口弘次郎厩舎に入厩。
10月25日、小牧太騎手を鞍上に京都競馬場の新馬戦(芝1800m)でデビュー。ヴィクトワールピサに4分の3馬身差をつけ1着。
11月21日、東京スポーツ杯2歳ステークス(JpnⅢ)に出走し、トーセンファントムを頭差しのぎ重賞初勝利。
12月20日、朝日杯フューチュリティステークス(JpnⅠ)に出走し、エイシンアポロンに1馬身半差をつけ3連勝。薔薇一族にとってもGⅠ級レース初制覇となった。
2010年
1月、2009年度最優秀2歳牡馬を受賞。
3月21日、スプリングステークス(GⅡ)に出走し、アリゼオの3着に敗れた。
4月18日、皐月賞(GⅠ)に出走し、ヴィクトワールピサの4着に敗れた。
5月30日、後藤浩輝騎手に乗り替わって東京優駿(GⅠ)に出走。最終直線で抜け出したが、エイシンフラッシュの上がり32秒7という豪脚の前に首差の2着に敗れた。秋競馬へ向け休養に入る。
9月26日、武豊騎手に乗り替わって神戸新聞杯(GⅡ)に出走し、エイシンフラッシュを首差しのいで1着。
10月24日、1番人気で菊花賞(GⅠ)に出走。抜け出したビッグウィークを捉えられず2着に敗れた。
11月28日、ジャパンカップ(GⅠ)に出走。最終直線でブエナビスタに進路を塞がれたが立て直し2位で入線。ブエナビスタが斜行で降着となり、繰り上がり1着となった。
12月24日、疝痛が出たため、最大の目標としていた有馬記念は回避となった。ドバイ遠征が計画される。
2011年
1月16日、日経新春杯(GⅡ)で始動。ルーラーシップの3着に敗れた。ドバイ遠征は断念し、国内に専念することとなった。
4月2日、日経賞(GⅡ)に出走し、トゥザグローリーの3着に敗れた。
5月1日、天皇賞(春)(GⅠ)に出走し、ヒルノダムールの11着に敗れた。デビュー以来初めて掲示板を外す。
6月26日、クレイグ・ウィリアムズ騎手に乗り替わって宝塚記念(GⅠ)に出走し、アーネストリーの4着に敗れた。秋競馬に向け休養に入る。
10月9日、後藤浩輝騎手に乗り替わって京都大賞典(GⅡ)に出走し1着。これが現役最後の勝利となった。
10月30日、イオリッツ・メンディザバル騎手に乗り替わって天皇賞(秋)(GⅠ)に出走。逃げたシルポートを追走して消耗し、トーセンジョーダンの10着に敗れた。
11月27日、ジャパンカップに出走し、ブエナビスタの9着に敗れた。
12月25日、後藤浩輝騎手に乗り替わって有馬記念に出走しオルフェーヴルの12着に敗れた。
2013年
4月1日、産経大阪杯(GⅡ)で始動。ショウナンマイティの4着に敗れた。
4月29日、天皇賞(春)に出走しビートブラックの15着に敗れた。
6月3日、武豊騎手に乗り替わって安田記念(GⅠ)に出走し、ストロングリターンの13着に敗れた。秋競馬に向け休養に入る。
10月8日、小牧太騎手に乗り替わって京都大賞典に出走し、メイショウカンパクの6着に敗れた。
11月25日、武豊騎手に乗り替わってジャパンカップに出走し、ジェンティルドンナの16着に敗れた。
12月23日、岩田康誠騎手に乗り替わって有馬記念に出走し、ゴールドシップの12着に敗れた。
2014年
3月31日、川田将雅騎手に乗り替わって産経大阪杯で始動。オルフェーヴルの12着に敗れた。
5月5日、松田大作騎手に乗り替わって新潟大賞典(GⅢ)に出走し、パッションダンスの11着に敗れた。現役続行は断念される。
6月5日、登録抹消され、競走馬を引退。ブリーダーズ・スタリオン・ステーション(日高町)で種牡馬となる。産駒は地方重賞馬止まりで中央で活躍する馬は出なかった。
2018年
頭を強く打って体に麻痺が残り、種牡馬を引退。ヴェルサイユリゾートファーム(日高町)で功労馬として繋養される。
2019年
引退名馬繋養展示事業の助成対象となった。
9月15日、たてがみを何者かに切り取られる事件があった。
2024年
9月14日、産駒のサペラヴィが阪神ジャンプステークス(J・GⅢ)を勝利、産駒初の中央重賞制覇となった。
余談
- 余生を送っているヴェルサイユリゾートファームではタニノギムレットの隣の放牧地。併せ馬ごっこをしたりと仲が良いが、タニノギムレットが柵を蹴り壊すと驚いている。しかし、ローズキングダムも感化されたのか柵を蹴り壊すことがある。
- 現役時代、ヴィクトワールピサに対して3勝2敗、トゥザグローリーに対して4勝5敗、エイシンフラッシュに対して3勝9敗という結果になった。