概要
日本の騎手。息子に馬術競技で活躍後、2022年に障害競走専門騎手としてJRA騎手免許を取得しデビューした小牧加也太がいる。
公営の兵庫県競馬でデビューし、JRAへ移籍したが、2024年に再び兵庫県競馬に移籍した。
兵庫競馬でのリーディング獲得は8年連続を含む10回。1994年、1996年には地方競馬全国リーディングを獲得。岩田康誠と共に「園田の2本柱」と呼ばれた。
兵庫競馬で3376勝、JRA移籍後も900勝以上を挙げている。
略歴
1967年9月7日、鹿児島県有明町(現在は志布志市)に誕生。競馬とは無縁に育った。
1983年、中学校を卒業。所属の騎手がいなかった曾和直榮調教師に頼まれた近所の牧場から声を掛けられ、兵庫県競馬組合の曾和直榮厩舎(西脇馬事公苑)に弟子入り。
1985年10月30日、曾和直榮厩舎所属の騎手となり、姫路競馬第1競走タカラヒリユウに騎乗しデビュー。厩舎の主戦に「園田の帝王」と言われた田中道夫騎手がおり、騎乗枠の確保に苦労した。
1992年、181勝を挙げ、田中道夫から初めて兵庫競馬リーディングの座を奪う。NAR優秀騎手賞を受賞。
1993年12月4日・5日、ワールドスーパージョッキーズシリーズに招待され、JRAで初騎乗・初勝利(通算成績は4位)。前年に続き兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。
1994年、地方競馬通算1000勝を達成。地方競馬の全国リーディングとなる。NAR優秀騎手賞を受賞。
1995年、地方競馬通算1000勝を達成。兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。
1996年、地方競馬の全国リーディングとなる。
1997年、兵庫競馬リーディング。
1998年、地方競馬通算2000勝を達成。兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。
1999年12月4日・5日、ワールドスーパージョッキーズシリーズに参戦。
兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。
2000年、NAR優秀騎手賞を受賞。兵庫競馬リーディングは岩田康誠に奪われた。
2001年3月11日、ローズバド(橋口弘次郎厩舎)に騎乗し、フィリーズレビュー(GⅡ)に勝利。
8月12日、ロサード(橋口弘次郎厩舎)に騎乗し、小倉記念(GⅢ)に勝利。
兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。JRAで20勝を挙げた。JRAでは橋口弘次郎厩舎の馬への騎乗が増える。
2002年、アンカツルール(直近5年以内に2度20勝以上したら一次試験免除)が出来たため、曾和師が全面バックアップし、中央への移籍を目指す。地方競馬通算3000勝を達成。NAR優秀騎手賞を受賞。JRAで21勝を挙げた。
2003年、兵庫競馬リーディング。NAR優秀騎手賞を受賞。JRAで23勝を挙げた。
2004年2月12日、JRAの騎手免許試験に合格。
3月1日、JRA騎手免許を取得。
3月6日、中山競馬場第6競走ナトルーンフラワーに騎乗しJRAデビュー。
JRA初年度は44勝。
2007年2月3日、アサカディフィートに騎乗し小倉大賞典(GⅢ)に勝利。
2月4日、エムオーウイナーに騎乗しシルクロードステークス(GⅢ)に勝利。2日連続の重賞勝利となる。
2008年3月23日、スマイルジャックに騎乗しフジテレビスプリングステークス(GⅡ)に勝利。
7月20日、カノヤザクラに騎乗しアイビスサマーダッシュ(GⅢ)に勝利。
9月14日、カノヤザクラに騎乗しセントウルステークス(GⅡ)に勝利。
2009年7月19日、カノヤザクラに騎乗しアイビスサマーダッシュを連覇。
12月20日、ローズキングダムに騎乗し朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)に勝利。
2010年5月30日、ローズキングダムに騎乗し東京優駿(GⅠ)に出走し、エイシンフラッシュの2着に敗れる。小牧は後に「ローズキングダムでダービーを勝ってたら、もう辞めてたかもしれん」と語っている。
9月、曾和直榮調教師が引退。
JRA通算500勝を達成。
2016年2月29日、橋口弘次郎調教師が定年で引退。小牧はJRAではフリーだったが、橋口厩舎の馬に多く騎乗しており、騎乗馬の確保が難しくなっていった。
2023年7月18日、「今年いっぱいで引退しようかと思っててん。」と報告。後半戦に入ったところでいまだ未勝利という状況であった。
2024年に園田への復帰を目指し地方競馬騎手免許試験を受験、合格した。8月1日付で園田・中塚猛厩舎に所属となる予定。JRAに移籍した地方出身の騎手が復帰するのはこれが史上初。
曖昧さ回避
2023年に放送されたTVアニメ『オーバーテイク!』にも同姓同名の登場人物がいる。>小牧太(オーバーテイク!)