園田競馬場
そのだけいばじょう
施設運営及びレース主催者は、兵庫県・尼崎市・姫路市の3自治体で構成される兵庫県競馬組合。
場外馬券の発売もされており、同じ兵庫県競馬組合の姫路競馬場(姫路市)の他、他地域の地方競馬のレースも取り扱う。
現在の南あわじ市にあった旧淡路競馬場の後継施設として1930年に開場した。
それから戦後の県内の地方競馬は園田競馬場での開催が中心となり、姫路競馬場は主に年に3ヶ月間以内で開催。
現在本競馬場では特定の時期にナイターも行われる。
1名やグループで利用可能のモニター付きの屋内指定席が、個室タイプも含めて数種類ある。
内馬場は来場客に開放されておらず、おそらく観賞用の池がある他、大型の映像モニターとは別個独立の着順表示版が向こう正面(観客スタンドの反対側)に設置。
かつてはアングロアラブ品種限定のレースのみを開催していた事から、「アラブ(種)のメッカ」とも呼ばれていた。
その後国内での同品種の競馬競走の縮小に伴い、1999年にサラブレッド品種によるレースを再開。
2003年に重賞「楠賞全日本アラブ優駿」が廃止され、現在は同品種系のみのレースは行われていない。
全てダート仕様で、レース用の本コースの内側に調教用コースが整備。
本コースは右回りで、一周1,051m、直線241m(ゴール前の最終直線213m)。
一回のレースでの最大出走頭数は12。
設定距離は820m、1,230m、1,400m、1,700m、1,870m、2,400mである。
一周が1,051mという数字について、詳細は不明であるが一説に敷地の拡張ができなかった経緯によるものといわれており、現在国内の競馬場として最短。
このため全体的に直線区間が少なく、小回りなレイアウトとなっている。
敷地内に厩舎区画があり、現在競馬組合所属馬の飼育・調教は基本的にこちらと西脇市の県立西脇馬事公苑(西脇トレーニングセンター)で行われる。
そのたん
長年に渡り同競馬場で活躍した誘導馬をモデルとしてデザインされた男の子で、青い帽子(ヘルメット)が特徴。
同じく姫路競馬場の女の子のキャラであるひめたんと共に仕事をする機会も多く、園田競馬場内に常設のオフィシャルグッズショップがある。
〇同競馬場のかつての有名アナウンサーとして吉田勝彦がいる(メイン画像左下)。
同氏は「レーストラックアナウンサーとしてのキャリアーの長さ世界最長」(1955年10月1日から2014年5月27日までの58年239日)としてギネス世界記録に認定。
道中の流れ、上り3ハロンあたりからの盛り上がり、ゴール寸前の攻防までも正確にかつエネルギッシュに実況する様は「吉田節」と呼ばれ、多くのファンの支持を受けていた。
〇2019年3月の大相撲3月場所以降、田子ノ浦部屋が宿舎として何度か一部の屋内区画を借り受けて利用している。
〇元厩務員の漫画家田村正一による、園田競馬場をモデルとした競馬業界の内部事情をコミカルに描かいた『サラブレッドと暮らしています』『うまのしごと』を作品を手がけている。
また、同競馬場の初心者用ための漫画『園田競馬ビギナーズガイド~園田競馬入門編マンガ~』をホームページにて掲載している。