概要
1999年に行われたジャパンカップ。例年通り東京芝2400mで施行された。
展望
この年の凱旋門賞を制覇したフランスの3歳馬モンジューがジャパンカップ参戦を表明、他に当時の香港最強馬インディジェナスや前年の英ダービー馬ハイライズ、ドイツからボルジアとタイガーヒル、米国のなどが登録。国内からは天皇賞春秋連覇を果たした前年3着馬スペシャルウィークらが登録した。
モンジューが1番人気に押され、日本勢の総大将格であったスペシャルウィークは2番人気だった。
出馬表
外国馬のカッコ内は調教国。馬齢は現行表記。9番アルボラーダ(G.ダフィールド騎手)は出走取消となり、14頭立てで行われた。
馬番 | 馬 | 性齢 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1 | タイガーヒル(GER) | 牡4 | T.ヘリヤー | 3 |
2 | ウメノファイバー | 牝3 | 蛯名正義 | 8 |
3 | アンブラスモア | 牡5 | 須貝尚介 | 11 |
4 | スティンガー | 牝3 | 横山典弘 | 10 |
5 | オースミブライト | 牡3 | 武幸四郎 | 13 |
6 | ラスカルスズカ | 牡3 | 柴田善臣 | 4 |
7 | インディジェナス(HK) | セ6 | D・ホワイト | 12 |
8 | スエヒロコマンダー | 牡4 | 藤田伸二 | 14 |
10 | ステイゴールド | 牡5 | 熊沢重文 | 5 |
11 | フルーツオブラヴ(USA) | 牡4 | M.ロバーツ | 9 |
12 | ハイライズ(GB) | 牡4 | L.デットーリ | 7 |
13 | スペシャルウィーク | 牡4 | 武豊 | 2 |
14 | モンジュー(FR) | 牡3 | M.キネーン | 1 |
15 | ボルジア(GER) | 牝5 | O.ペリエ | 6 |
展開
アンブラスモアがハナを切りスティンガー・インディジェナスらが追走。モンジューとスペシャルウィークの人気2頭はともに後方から。縦長の平均ペースとなった。
徐々にアンブラスモアの単騎逃げとなって後続の差が詰まり、3コーナー辺りからスペシャルウィークとモンジューがともに外から進出開始。最後の直線に入ってスペシャルウィークが外から末脚を伸ばして1着でゴール。鞍上の武豊騎手はジャパンカップ初制覇となった。
2着には2桁人気に甘んじていたインディジェナスが入り、馬連は2.3万をつける紐荒れとなった。ハナ差3着にハイライズが入り、後方から伸びてきたモンジューは2着争いをとらえきれず3/4馬身差4着に敗れた。
結果
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | スペシャルウィーク | |
2 | インディジェナス | 1+1/2 |
3 | ハイライズ | ハナ |
4 | モンジュー | 3/4 |
ウマ娘プリティーダービーでは
このレースに出走したことが確認できるウマ娘は、スペシャルウィーク、モンジュー、ステイゴールド。
作品の顔であるスペシャルウィークにとって重要な意味を持つ一戦ということもあり、アニメ1期やゲームのメインストーリーでモンジュー(アニメではブロワイエ名義)との対戦が再現されている。
また、ドリームジャーニーやブエナビスタのように、このレースを観戦して競走ウマ娘を志したウマ娘もいる。
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