「三冠馬の共演だ、三冠馬の共演!」(フジテレビ・福原直英アナウンサー)
本番までの動き
2020年の日本競馬におけるクラシック戦線は快挙尽くしの結末を迎えた。
まず、第25回秋華賞でデアリングタクト(メイン画像右の馬)が史上6頭目にして初めて無敗で牝馬三冠を達成。そして第81回菊花賞でコントレイル(メイン画像左の馬)が史上8頭目、令和初にして史上3頭目の無敗クラシック三冠馬に輝いた。
そして古馬戦線では、第162回天皇賞(天皇賞(秋))においてアーモンドアイ(メイン画像中央の馬)が芝GⅠ最多勝利記録を更新する8勝目を記録。皇帝以来世紀末覇王や英雄など名だたる優駿たちが超えられなかった「芝GⅠ7勝の壁」を初めて打ち破った。
天皇賞終了後の10月28日、デアリングタクトがジャパンカップへの参戦を表明。
続いてコントレイルも11月5日にジャパンカップへの参戦を表明し、これにより同着とならない限りどちらかは必ず連勝が止まることが決まった。
そして、アーモンドアイも11月12日にジャパンカップへの参戦を表明すると同時に、この競走をラストランとして引退することを表明。
これにより、第40回ジャパンカップは最初で最後の三冠馬3頭による直接対決へと発展し、マスコミは「世紀の一戦」と盛り上げた。
国内からは三冠馬3頭の他にも、2016年のダービー馬マカヒキ、2017年の菊花賞馬キセキ、2019年の菊花賞馬ワールドプレミア、同年の香港ヴァーズ優勝馬グローリーヴェイズが参戦。
前回は史上初めて外国馬が出走しなかったが、今回はフランスよりサンクルー大賞を勝ったウェイトゥパリスが参戦。
かくして合計8頭のGⅠ馬が府中に集結し、創設40周年を迎えたジャパンカップで激突する。
出走馬
※勝鞍の太字はGⅠ、斜体はGⅡ、普通はGⅢを表す。(L)はリステッド競走。
枠番 | 馬番 | 名前 | 性齢 | 騎手 | 人気 | 主な勝鞍 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | カレンブーケドール | 牝4 | 津村明秀 | 5 | スイートピーステークス(L) |
2 | 2 | アーモンドアイ | 牝5 | クリストフ・ルメール | 1 | '18桜花賞、'18優駿牝馬、'18秋華賞、'18ジャパンカップ、'19ドバイターフ、'19天皇賞(秋)、'20ヴィクトリアマイル、'20天皇賞(秋)、'18シンザン記念 |
2 | 3 | ワールドプレミア | 牡4 | 武豊 | 7 | '19菊花賞、【'21天皇賞(春)】 |
3 | 4 | キセキ | 牡4 | 浜中俊 | 6 | '17菊花賞 |
3 | 5 | デアリングタクト | 牝3 | 松山弘平 | 3 | '20桜花賞、'20優駿牝馬、'20秋華賞 |
4 | 6 | コントレイル | 牡3 | 福永祐一 | 2 | '19ホープフルステークス、'20皐月賞、'20日本ダービー、'20菊花賞、'20神戸新聞杯、'19東京スポーツ杯2歳ステークス |
4 | 7 | ミッキースワロー | 牡6 | 戸崎圭太 | 10 | '17セントライト記念、'20日経賞、'19七夕賞 |
5 | 8 | ウェイトゥパリス | 牡7 | ミルコ・デムーロ | 9 | '20サン・クルー大賞 |
5 | 9 | トーラスジェミニ | 牡4 | 田辺裕信 | 15 | 【'21七夕賞】 |
6 | 10 | パフォーマプロミス | 牡8 | 岩田望来 | 12 | '18日経新春杯、'18アルゼンチン共和国杯、'20成尾記念 |
6 | 11 | クレッシェンドラヴ | 牡6 | 内田博幸 | 14 | '19福島記念、'20七夕賞 |
7 | 12 | マカヒキ | 牡7 | 三浦皇成 | 11 | '16日本ダービー、'16弥生賞、'16ニエル賞、【'21京都大賞典】 |
7 | 13 | ユーキャンスマイル | 牡5 | 岩田康誠 | 8 | '20阪神大賞典、'19ダイヤモンドステークス、'19新潟記念 |
8 | 14 | ヨシオ | 牡7 | 勝浦正樹 | 13 | ジャニュアリーステークス(OP) |
8 | 15 | グローリーヴェイズ | 牡5 | 川田将雅 | 4 | '19香港ヴァーズ、'19日経新春杯、'20京都大賞典 |
レース展開
↑関西テレビ公式動画
↑JRA公式動画
↑各社実況比較
レース結果
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 2 | 2 | アーモンドアイ | 2分23秒0 | 1 |
2着 | 4 | 6 | コントレイル | 1馬身1/4 | 2 |
3着 | 3 | 5 | デアリングタクト | クビ | 3 |
4着 | 1 | 1 | カレンブーケドール | ハナ | 5 |
5着 | 8 | 15 | グローリーヴェイズ | クビ | 4 |
6着 | 2 | 3 | ワールドプレミア | 3馬身 | 7 |
7着 | 4 | 7 | ミッキースワロー | クビ | 10 |
8着 | 3 | 4 | キセキ | 2馬身 | 6 |
9着 | 7 | 12 | マカヒキ | クビ | 11 |
10着 | 5 | 8 | ウェイトゥパリス | 2馬身1/2 | 9 |
11着 | 6 | 10 | パフォーマプロミス | 1馬身 | 12 |
12着 | 7 | 13 | ユーキャンスマイル | 1馬身 | 8 |
13着 | 6 | 11 | クレッシェンドラヴ | 2馬身 | 14 |
14着 | 5 | 9 | トーラスジェミニ | 1馬身3/4 | 15 |
15着 | 8 | 14 | ヨシオ | 大差 | 13 |
払い戻し
券種 | 馬番 | 金額 |
---|---|---|
単勝 | 2 | 220円 |
複勝 | 2 | 110円 |
複勝 | 6 | 110円 |
複勝 | 5 | 120円 |
枠連 | 2-4 | 350円 |
馬連 | 2-6 | 330円 |
馬単 | 2-6 | 610円 |
ワイド | 2-6 | 170円 |
ワイド | 2-5 | 190円 |
ワイド | 5-6 | 220円 |
3連複 | 2-5-6 | 300円 |
3連単 | 2-6-5 | 1,340円 |
太字の金額はジャパンカップ史上最低の配当金であり、3連複と3連単は国内GⅠ史上最低の記録を更新した。
関連タグ
【前回】第39回ジャパンカップ 優勝:スワーヴリチャード
【次回】第41回ジャパンカップ 優勝:コントレイル