概要
戸籍上は｢渡邊薫彦｣であるが、JRA(日本中央競馬会)の規定で旧字体・常用外漢字での登録が禁止されている為、本項目でも常用漢字で表記する。
1975年4月5日生まれ。滋賀県栗東市(旧栗太郡栗東町)出身。身長165cm。
愛称は「ナベ」または「ナベちゃん」。妻は水野麗奈。
父はJRA栗東トレーニングセンターの厩務員で、伯父も同じく調教助手と競馬が極めて身近な環境で育つ。
JRAの競馬学校騎手課程第10期に入学し、卒業後の1994年に沖芳夫厩舎所属より騎手としてデビュー。
同馬と共にきさらぎ賞を制して重賞初勝利を挙げ、その勢いのままクラシック三冠路線に乗り込む。
皐月賞は和田竜二とテイエムオペラオーの前に3着、日本ダービーは武豊とアドマイヤベガの前に2着とあと一歩届かなかったが、最後の一冠・菊花賞を制し共にGⅠ初制覇を挙げる。
全30戦中25戦でトップロードとのコンビを組んだ。
トップロード引退以降はGⅠを制する機会こそなかったが、関西の中堅騎手として騎乗数・勝ち星を積み重ね、栗東トレセン内の駿風寮の寮長も務めた。
2012年に調教師を目指すために騎手を引退して沖厩舎の調教助手に転身。
2014年調教師試験に合格、一年ほど技術調教師として修行した後、沖厩舎の馬を数頭引き継ぐ形で、2016年に栗東トレセンで自身の厩舎を開業した。
2019年、シンザン記念においてヴァルディゼールを送り出し、調教師として重賞を初制覇。
2022年、ジャパンCにおいてヴェラアズールを送り出し、調教師として初めてGIを制覇した。
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