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Road_to_the_Top

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ろーどとぅーざとっぷ

2023年春にYouTubeで配信された『ウマ娘プリティーダービー』シリーズのWebアニメーション作品。2024年春に再編集版が期間限定で劇場公開された。

讃歌、栄光の舞台へ──

宿命、贖罪を抱きて──

王道、想いはひとつ──

それぞれの夢が、想いが交差する

これは、『頂』へ至る道の物語──

概要

『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』は、2023年4月〜5月にかけて公開された『ウマ娘プリティーダービー』のスピンオフWebアニメ。全4話。

ナリタトップロードを主人公に、彼女とその同期であるアドマイヤベガテイエムオペラオーの“三強”に焦点を当て、史実における1999年のクラシック戦線の激闘を描く。

2022年11月6日に開催された『ウマ娘』4thイベント・横浜公演にて情報公開、ベルーナドーム公演ではタイトルと放送時期が発表された。タイトル表記は公式でも「Road to the Top」と「ROAD TO THE TOP」の二種類が使われていたが、映画版では「ROAD TO THE TOP」がタイトルに採用されている。Pixivでは、タグとしてはどちらを使っても検索結果が変わるような事はない。

TVシリーズと差別化するため、略称は「RttT」や「RTTT」、単に「トプロアニメ」と書かれることも多い。

2023年4月16日21時よりYouTube公式チャンネル「ぱかチューブっ!」にてプレミア公開された第1話は同時接続者数10万人を記録、そこから24時間と経たないうちに100万再生を突破した。

制作はCygamesPicturesが担当しており、メインスタッフはTVシリーズと共通しながらも、「99世代の三強」というピンポイントなモチーフを独立した作品として扱うに当たって、意欲的な表現も散見される。

全4話とコンパクトな構成もあって、TVシリーズを彩った豊富なギャグパートは控えめで、互いをリスペクトしながらも三者三様の想いが火花を散らす熱血スポ根路線に振り切っている。

アニメシリーズ1期・2期ゲームアプリ版コミカライズ作品等々での積み重ねを経て、立体的なカメラワークを駆使したレースシーンに加え、“プリティー”を置き去りにした鬼気迫る競り合いを前面に押し出した少年漫画にも近い作風が持ち味。

また、「01世代」にあたるジャングルポケットの視点から描かれるシリーズ初の劇場版アニメ新時代の扉は本作の次の時間軸である実質的な続編であり、本作の一部キャラクターがシニア級のライバルなどとして登場している。

劇場再編集版

2024年3月23日に、続編となる劇場版アニメ『新時代の扉』公開に先駆けて、2024年5月10日から2週間限定で一部劇場で公開された。

一部新規映像を追加した再編集版となっている。

それに伴い、YouTube版の全4話は2024年4月8日をもって一旦公開終了となったが、上記の再編集版公開終了後の5月31日より再公開された。2025年1月22日にBlu-layが発売予定。

主題歌「Glorious Moment!」ノンテロップ映像

スタッフ

原作Cygames

監督:廖程芝

シナリオディレクター・シリーズ構成:小針哲也

キャラクターデザイン・総作画監督:山崎淳

キャラクターデザイン監修:清永みなみ

色彩設計:中原あゆみ

美術監督:金井眞悟・狹田修

撮影監督:宋思之

3D監督:中野祥典

編集:木村佳史子

音楽プロデューサー:内田哲也

音響監督:金崎貴臣

コンテンツディレクター:秋津琢磨

アニメーション制作:CygamesPictures

登場キャラクター

メインキャラクター(1999年クラシック世代

ナリタトップロード(CV:中村カンナ

「みんなの期待と、トレーナーさんの夢を!!」

本作の主人公。自身を見出してくれた沖田トレーナーへの「恩返し」に燃えるウマ娘。トゥインクル・シリーズの頂点を目指し、ライバルと共にクラシックロードへ挑む。トレセン学園高等部に属し、気さくなクラス委員長として同級生からの人望も厚く、多くのファンの声援に応えようと意気込む一方で、不安や緊張を捨てきれない繊細さも持つ。愛称は「トプロ」「トプロ委員長」。

『ウマ娘』シリーズに登場する99世代の中では遅れてゲーム版で実装され、これまで他の99世代の育成シナリオにも登場してこなかったため、本作が初主演、本格的なお披露目となる。

次作の劇場作品『新時代の扉』にも、主人公であるジャングルポケットのルームメイトとして登場しており、「最強」を目指す彼女を見守っている。

アドマイヤベガ(CV:咲々木瞳

「そうすることでしか、あなたに償えないから……」

デビュー戦から1番人気を背負ってきた期待の新星。普段から淡々としているが、誰かに捧げるかのような思い詰めた走りを見せ、ライバルとの関係にも一線を引こうとする。ナリタトップロードのクラスメイトで、愛称は「アヤベさん」。ふわふわグッズに並外れたこだわりを持ち、自室にはマイ乾燥機を備えている。

『ウマ娘』シリーズではルームメイトのカレンチャンと共に初期組に名を連ねる一人。アニメ媒体では過去に『BNWの誓い』でも登場しているが、メイン級での活躍は本作が初。

テイエムオペラオー(CV:徳井青空

「聞こえてくるだろう?ボクの登場を待ち望む声が!」

デビュー直後の故障から復帰後、ハードなローテーションでレースをこなし、クラシックロードへと駆け上がってきた伏兵。常に芝居がかった大仰な振る舞いで他者を自分の「舞台」へと巻き込む役者気質の持ち主で、歌劇に造詣が深い。各媒体で無闇に華やかなムードメーカーを演じてきたが、本作では己に“覇王の宿命”を課した一人の競走者としての泥臭さも映し出される。メインキャラクター3人の中で唯一の中等部。

ジャングルポケットを主人公に据えた『新時代の扉』では、(史実での2001年にあたる)クラシック戦線を経てシニア級との戦いへと挑む彼女の前に、トゥインクル・シリーズ現役世代に君臨する絶対王者“覇王テイエムオペラオー”として立ちはだかる姿が描かれる。

サブキャラクター

沖田トレーナー(CV:土田大

「だからみんなお前さんを応援したくなる──俺もだ」

ナリタトップロードの父の知人で、地域のクラブで素質を見せる彼女をトレセン学園へと導いた恩師。派手さは無いが手腕は堅実で、やる気に満ち溢れる教え子を落ち着かせるような場面も。

モデルはナリタトップロードの調教師である沖芳夫

メイショウドトウ(CV:和多田美咲

自分に自信が持てないおっちょこちょいなウマ娘。同級生のテイエムオペラオーに憧れ、彼女の自主トレーニングを献身的にサポートすると同時に、彼女の身を削るような努力を知る数少ない人物。皐月賞に勝利したことで期待と歓喜を浴びる彼女を見て、「いつか自分も」と思うようになる。

次作の劇場版『新時代の扉』にも登場。走者として大きく成長し、“覇王”となったテイエムオペラオーの最大のライバルとして肩を並べるまでになっている。

カレンチャン(CV:篠原侑

栗東寮にてアドマイヤベガのルームメイトのウマ娘。自分を追い込むようなトレーニングを黙々とこなすアヤベを案じている。決して踏み込み過ぎず、努めて明るく接しながらアヤベを見守る健気な理解者。

ライスシャワー(CV:石見舞菜香

少し気弱で心優しいウマ娘。ハルウララと共にナリタトップロードを気にかけ、相手のコンディションによっては静かに見守ることを選ぶ繊細さも併せ持つ。ライスシャワー号が1992年の菊花賞馬である事から、ステイヤーとしての戦略眼を覗かせる一面も。

ハルウララ(CV:首藤志奈

天真爛漫で人懐っこいウマ娘。ネガティブさとは無縁で、事あるごとにナリタトップロードを励ましている。モチーフとなっているハルウララ号も高知競馬にその名を刻んだ99世代。

アドマイヤベガの妹(CV:咲々木瞳)

生まれてこなかったアドマイヤベガの双子の妹。アドマイヤベガの夢の中に登場し、溌溂とした笑顔で「お姉ちゃん」に語りかける。余人には知りようもない存在であるため、その声をただ一人受け取っているアドマイヤベガは彼女のために走ることを誓っている。

同級生(CV:天希かのんブリドカットセーラ恵美野村香菜子

ナリタトップロード、アドマイヤベガと同じクラスのウマ娘たち。委員長であるナリタトップロードにいつも助けてもらっているお礼に、彼女がレースで勝利できるように応援している。

商店街の人々

酒屋(cv. 最上嗣生)、八百屋(cv. 酒巻光宏)、パン屋(cv. 根本優奈)、花屋(cv. 中野さいま)、布団屋(cv. 遠藤広之

始業前のランニングで商店街を走るナリタトップロードと顔馴染みの面々。彼女が出走するレースでは観客席に駆けつけることも多い。パン屋役の根本氏は後にエアメサイアのCVも担当する事になる。

実況(CV:本泉莉奈

青いカーディガンを着た青髪の女性。TVシリーズにて実況を担当していた赤坂美聡に代わる立場で、CXネタ(三宅正治杉本清)は健在。

次作の劇場版『新時代の扉』にも登場し、名前が泉本奈々であることが明らかとなっている。

解説(CV:山本昌広

解説役は、競馬でも一口馬主として知られる元プロ野球選手アニメSeason3や『新時代の扉』でも引き続き解説役で登場。『ウマ娘』アニメに登場する著名人としては、細江純子武豊に次ぐ3例目。

ナレーション(CV:藤井ゆきよ

お馴染みとなった導入の世界観説明では、ニンジンを掲げた自由の女神像(ウマ耳)がじっくりと映されている。背景の吊橋からお台場の女神像がモデルと思われる。

ゲストキャラクター(台詞あり)

スペシャルウィーク(CV:和氣あず未

キングヘイロー(CV:佐伯伊織

セイウンスカイ(CV:鬼頭明里

第1話にて学園内の廊下で登場。史実における前年(1998年)のクラシック戦線にて人気と実力を競い合った三強。第4話では3人揃ってスペのスマホで菊花賞を観戦していた。

オグリキャップ(CV:高柳知葉

第1話にて学園内の食堂で食事をしていたところを、空席を探していたオペラオーに声をかけられる。彼女の毎日杯での好走を讃え、皐月賞に向けたエールを送り、皐月賞当日は観客席でその雄姿を見届けた。第4話では菊花賞当日に、メイショウドトウとともに観客席で食事をしながらレースの結果を見届けた。

クラシック三冠有力候補と見られながら、地方から中央への途中移籍もありクラシック未登録だったことから、当時の登録制度の壁に阻まれクラシックレースに出走できなかったエピソードを持つ。この当時の一悶着をきっかけとし約10年という歳月をかけて、クラシックレースの「追加登録」制度が整えられ、登録料を支払って出走したのがテイエムオペラオー号である。詳細は『ウマ娘シンデレラグレイ』やこちらの記事を参照されたい。

ナリタトップロードの父(CV:赤城進

第1話にて登場した『ウマ娘』プロジェクト史上初のビジュアルが公開されたウマ娘の父であるヒト男性。娘について「不器用さは自分に似て、性格は真逆」と語る。

なお、ナリタトップロード号の父・サッカーボーイ号をモチーフとしたウマ娘はコミカライズ作品『ウマ娘シンデレラグレイ』にて「ディクタストライカ」の名で登場している。

「父親と性格は真逆」という設定は、気性難のサッカーボーイ号と違ってナリタトップロード号は比較的落ち着いた性格であったことが元ネタと思われる。

後輩(CV:川口桜原奈津子

第2話にて学園の食堂で登場。日本ダービーへと挑むナリタトップロードを激励した。第4話でも菊花賞当日に2人の後輩が観客席で応援していた。

たくさんのお守りを手渡したウマ娘は、左耳のオレンジの耳飾りから、ナリタトップロードの初年度産駒であるベッラレイアではないかと考察されている。

教え子

惜敗を重ねて焦りを抱えるナリタトップロードを見かねた沖田トレーナーが、スケジュールを調整して引き合わせたウマ娘養成クラブの9人の生徒。コーチとして参加したナリタトップロードから走りを教わり、菊花賞ではテレビ越しに彼女の走りを応援していた。

ゲストキャラクター(台詞なし)

マチカネフクキタル / ミホノブルボン / サクラバクシンオー / スマートファルコン

第1話にて学園内の食堂で登場。

アグネスタキオン / マンハッタンカフェ

第4話にて、ベンチに座っているナリタトップロードとテイエムオペラオーの手前の渡り廊下で二人がすれ違っている。

二人は、次作の劇場版『新時代の扉』ではメインキャラクターとして登場している。

アグネスデジタル

第4話にて菊花賞当日に観客席の最前列で観戦している。アグネスデジタル号はこの回のモチーフとなっている第60回菊花賞が開催された日に、同じく京都レース場で13時発走の「もちの木賞」(ダート1400m)に出走、2着に入っている。

ラピッドビルダー

第4話にて菊花賞の最終直線でナリタトップロードとテイエムオペラオーと競り合った、眼鏡をかけた緑髪と黄緑のインナーカラーのモブウマ娘。モデル馬は史実で同レース3着のラスカルスズカ(鞍上・蛯名正義)。

最後のトプロ、アヤベ、オペラオーによるライブが「アンコール」扱いなのは、菊花賞のウイニングライブでトプロ、オペラオーと彼女がメインとなってライブを披露した後だからだと思われる。

各話リスト

話数サブタイトル配信日モチーフとなったレース
第1話「夢のはじまり」2023年4月16日'99弥生賞 / '99皐月賞
第2話「栄光の舞台」2023年4月23日'99日本ダービー
第3話「走る理由」2023年4月30日'99京都新聞杯
第4話「想いはひとつ」2023年5月7日'99菊花賞

関連動画

新シリーズ配信アニメ制作決定!

「ウマ娘 プリティーダービー Road to the Top」ティザーPV

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」本PV

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」アルバム 試聴動画

余談

現実の競馬とのシンクロニシティ

第83回皐月賞

第1話が配信された2023年4月16日、配信される数時間前に第83回皐月賞が行われ、ソールオリエンスキタサンブラック産駒、母がサドラーズウェルズ系、鞍上・横山武史)が差し切り勝ちをしていた。この時のソールオリエンスは、上がり3f 35.5の豪脚を繰り出しており、99年の第59回皐月賞で勝利したテイエムオペラオーを彷彿とさせると話題となり、まさに“運命的な何か”を感じさせた。

この日は前日の雨の影響で、ハイセイコーが勝利した1973年以来50年ぶりの重馬場での開催。ハイセイコーは偶然にも、この日NHKで解説者として出演した日本調教師会の鈴木康弘名誉会長が、調教師免許取得前の調教助手時代に担当していた。

なお、史実の第59回皐月賞も当日は雨が降っていたが、馬場状態は良だった。

第167回天皇賞(春)

第3話が配信された2023年4月30日、配信される数時間前に第167回 天皇賞(春)が行われた。このレースに出走したディープボンド(キズナ産駒、母父キングヘイロー、鞍上・和田竜二)はGⅠレースでは惜敗続きで、勝利を期待するファンが多かった。ディープボンドは直線入口で先頭に立つも、ジャスティンパレスに交わされまたも惜敗。一昨年と昨年に続き、3年連続で2着という悔しい結果となった。そのため第3話劇中での、勝ちきれないレースばかりで思い悩むナリタトップロードの姿に、ディープボンドを重ねてしまう視聴者もいた。

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