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杉本清

すぎもときよし

日本の男性フリーアナウンサー・コラムニスト。以前は関西テレビに所属し長年JRA競馬中継の実況を担当していた事で知られる。
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経歴

1937年2月19日生まれ。
奈良県大和高田市出身。
関西学院大学を卒業。

1961年関西テレビに入社。
先輩の松本暢章に連れられた阪神競馬場馬券を当てたことで競馬の魅力に取りつかれ、以後、京都競馬場及び阪神競馬場で開催される大レース(GⅠ)の実況を長きに渡り担当した。歴代三冠馬で三頭(ミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアン)の三冠達成を実況している(三冠牝馬も含めるとメジロラモーヌも)。また、新人時代は三冠馬シンザンの関西での出走レースでゲートリポートを務めたこともある。

初めてのGⅠレース実況は1969年桜花賞で、この直前に当時関西リーディングジョッキーだった栗田勝(三冠馬シンザンの主戦騎手)から、『1600mのレースで、最初の800mを47秒で通過すれば前の馬は全部つぶれる』と聞いており、レース中に偶然時計が目に入ったところ、桜花賞がちょうどそのペースで展開していたため、実況で通過時計を初めてアナウンスしたはしりとなった。

前述の栗田からは他にも「京都の坂の下りはゆっくりと下らなければいけない」と教わるなど、のちに杉本自身の実況にも影響を与えた。栗田のみならず競馬関係者、とりわけ栗東トレーニングセンター所属の調教師・騎手とも取材で交友が多く生まれており、当時関西の調教師で大御所であった武田文吾やその一門、同世代であった山本正司北橋修二武邦彦とは騎手時代・調教師としても多く親交が深く、のちに関西のトップジョッキーとなる福永洋一河内洋田原成貴とも親しかった。さらには武や福永の息子にあたる武豊武幸四郎福永祐一とも父の代から宜を通じていた縁で親しい。

1992年より競馬好きで知られる明石家さんまと冠番組『さんま・清の夢競馬』を2011年まで持っていた。ちなみにさんまとは同姓(本名が「杉本高文」)であるため冗談半分で「お父さん」と呼ばれたことがある。

1997年限りで関西テレビを定年退職し、以後はフリーアナウンサー及び競馬ジャーナリストとしての活動が主となる。
定年退職後には他の系列局である「オールスター感謝祭」(TBS)でも実況をしたことがある。

2021年には『ウマ娘』とのコラボレーショントークとして、関西テレビの後輩である吉原功兼服部優陽両アナウンサー司会のもと、『ウマ娘』出演声優の上田瞳ゴールドシップ)・前田佳織里ナイスネイチャ)とともに出演し、実況した当時やウマ娘のモデルとなった実馬について語るほか、杉本も「自分が競馬を始めた頃はこんなことは想像だにしなかった。そして、(ウマ娘などのゲームコンテンツが現れ、若い人や女性が競馬を楽しめるという)こういう時代が来ることを願っていた。」とコメントしている。
そして、2022年7月20日に自らが実況として参加している「StarHorse4」とのコラボレーションという形であるが、「ウマ娘」にも登場。このコラボを記念して、杉本を模したスタンプが3つ追加され、CM「GENERATIONSのナレーションも行った。


杉本節

彼の軽妙な語り口は競馬ファンからは杉本節と呼ばれ80歳を超えた現在でも人気を博している。特に宝塚記念の「あなたの夢は〇〇か、〇〇か。私の夢は〇〇です!」が有名。

1960年代

1969年 桜花賞
勝馬:ヒデコトブキ

「ゴールまで800m、47秒かかりました。かなり速いペース、桜花賞ペースになっています。追い込み馬が届く展開です。」

1970年代

1973年 天皇賞・春
勝馬:タイテエム

「無冠の貴公子に春が訪れます!タイテエム1着!タイテエム1着!」

1973年 菊花賞
勝馬:タケホープ

ハイセイコーがたまらん、という感じで先頭に立ちました、京都の坂の下り、ゆっくりと、ゆっくりと下らなければいけません。」
ハイセイコーかタケホープか、ハイセイコーかタケホープか!ほとんど同時!ほとんど同時!内がハイセイコー、外タケホープ!」

1975年 桜花賞
勝馬:テスコガビー

「後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない!後ろからは何にも来ない!」
「これは強い強い強い強い!赤の帽子ただ一つゴールに向かう!(中略)テスコガビー大楽勝!そして2着には……ジョーケンプトン!いやー恐れ入った!」

1975年 阪神3歳ステークス
勝馬:テンポイント

「見てくれこの脚!見てくれこの脚!これが関西の期待テンポイントだ!」

1976年 菊花賞
勝馬:グリーングラス

「それゆけテンポイント!ムチなど要らぬ!押せ!」

1977年 菊花賞
勝馬:プレストウコウ

テンメイ先頭、テンメイ先頭!トウメイが待っているぞ!」
「京都新聞杯に続いてプレストウコウ! いぶし銀が今日も光りました!」

1977年 有馬記念
勝馬:テンポイント

「中山の直線を流星が走りました!テンポイントです!」

1978年 日経新春杯
勝馬:ジンクエイト(テンポイント最後のレース)

「粉雪が舞う京都競馬場、あたかも、テンポイントの旅立ちを祝する京都競馬場です。」
「あっ…と!テンポイントおかしい、テンポイントおかしいぞ、故障か、故障か!テンポイントは競走を中止、テンポイントは競走を中止!これはえらいこと、これはえらいことになりました!えらいことです!」

1980年代

1981年 桜花賞
勝馬:ブロケード

「金襴緞子が泥にまみれてゴールへゴールへと向かいます!(中略)先頭はブロケード、強い強い強い強い!
金襴緞子が泥にまみれてゴールイン!」

1981年 菊花賞
勝馬:ミナガワマンナ

ロングイーグル突っ込んでくる!しかし先頭は19番ミナガワマンナ!シンザンに初のクラシックの栄冠!ミナガワマンナ1着!」

1982年 天皇賞・春
勝馬:モンテプリンス

「無冠の貴公子から9年、無冠のプリンスにも春が訪れました!」

1983年 菊花賞
勝馬:ミスターシービー

「おお、青い帽子が上がって行った、ミスターシービー、京都の正念場、第3コーナーの上りで行った!上りで行ったぞ!」
「大地が、大地が弾んでミスターシービーだ!(中略)史上に残る三冠の脚!これが史上に残る三冠の脚だ!」

1984年 菊花賞
勝馬:シンボリルドルフ

「赤い大輪が薄曇りの京都競馬場に大きく咲いた!! 三冠馬8戦8勝!
我が国競馬史上、不滅の大記録が達成されました京都競馬場!」

1985年 マイルチャンピオンシップ
勝馬:ニホンピロウイナー

「ニホンピロウイナーは京都で7回走って負け知らず!今年は文句なし!今年のほうが強かった!」

1986年 エリザベス女王杯
勝馬:メジロラモーヌ

河内、河内、早いのか、これでいいのか!」
「ハッとさせられたゴール板前!しかし、史上初の牝馬の三冠馬達成!メジロラモーヌ!」

1987年 菊花賞
勝馬:サクラスターオー

「菊の季節にサクラが満開!菊の季節にサクラ!サクラスターオーです!」

1987年 阪神大賞典
勝馬:スダホーク

「ちょっとスローペースでありますが、そろそろ後ろの馬が動かないと前の馬が笑います。」

1989年 エリザベス女王杯
勝馬:サンドピアリス

「しかしびっくりだ!これはゼッケン番号6番、サンドピアリスに間違いない!」

1989年 マイルチャンピオンシップ
勝馬:オグリキャップ

バンブーが逃げた!オグリが負けられない!オグリが内を掬う!内を突く!内か外か~、僅かに内か!」
「僅かに内、オグリキャップかバンブーメモリーか!負けられない南井克巳!譲れない武豊!この二頭の一騎打ちとなりました!」

1990年代

1990年 菊花賞
勝馬:メジロマックイーン

「マックイーンだ、マックイーンだ!メジロでもマックイーンのほうだ~!内田浩一ガッツポーズ!」
「メジロマックイーン!兄弟制覇です!メジロマックイーンです!」

1990年 エリザベス女王杯
勝馬:キョウエイタップ

「ゴールに入る前から横山典弘ガッツポーズ!1週間遅れの18番です!」

1991年 桜花賞
勝馬:シスタートウショウ

「シスタートウショウ角田晃一!4戦4勝!4戦4勝!今年も汚れなき桜の女王の誕生です!」

1991年 宝塚記念
勝馬:メジロライアン

「この距離では負けられないメジロライアン! 宝塚の主役はメジロライアン!」

1992年 宝塚記念
勝馬:メジロパーマー

「マックイーンに代わってパーマーの方がまんまと逃げ切ってしまいました!」

1992年 菊花賞
勝馬:ライスシャワー

「スピード文句なし、パワー十分、問題はスタミナ、それも坂路で鍛え抜かれてぬかりなし、三冠馬へ、行け!ブルボン!」
「ああ、ライスシャワーが先頭に立った!ミホノブルボンは三冠にならず! ライスシャワーです!ライスシャワーです!あ~っという悲鳴に変わりましたゴール前! 」

1993年 天皇賞・春
勝馬:ライスシャワー

「今年だけ、もう一度頑張れマックイーン!しかしライスシャワーだ!昨年の菊花賞でミホノブルボンの三冠を阻んだライスシャワーだ!」
「関東の刺客、ライスシャワー!昨年のミホノブルボンの三冠を阻んだライスシャワーが、今度は、メジロマックイーンの三連覇を阻みました~!」

1993年 神戸新聞杯
勝馬:ビワハヤヒデ

「今日は覆面をとって素顔のビワハヤヒデであります。」
「これには驚きました。何に驚いたって、デカい顔にです。」

1993年 ローズステークス
勝馬:スターバレリーナ

「4勝目、間近!スターバレリーナ強いぞ!これは秋の新星だ!」
「勝ったのはスターバレリーナ!これはもう本物!恐れ入りました!恐れ入ったスターバレリーナ!」

1993年 菊花賞
勝馬:ビワハヤヒデ

「完全にビワハヤヒデ!完全にビワハヤヒデ!菊の舞台で無念を晴らす!ビワハヤヒデ1着!」

1993年 マイルチャンピオンシップ
勝馬:シンコウラブリイ

「京都競馬場に赤い帽子、黒い勝負服! シンコウラブリイ~!うれしい初のG1制覇!」

1994年 天皇賞・春
勝馬:ビワハヤヒデ

「兄貴も強い!兄貴も強い!弟ブライアンに続いて、兄貴も強い~!」

1994年 菊花賞
勝馬:ナリタブライアン

「弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!弟は大丈夫だ!10年ぶり、10年ぶりの三冠馬!」

1994年 阪神牝馬ステークス
勝馬:メモリージャスパー

「内を掬ったメモリージャスパー!また角田!阪神競馬場、今日は角田デーか!また角田!」

1995年 阪神大賞典
勝馬:ナリタブライアン

「文句なし!ブライアンに陰りなし!ブライアンに陰りなし!」

1995年 天皇賞・春
勝馬:ライスシャワー

「恐らく、恐らくメジロマックイーンもミホノブルボンも喜んでいる事でしょう!」

1995年 京都新聞杯
勝馬:ナリタキングオー

「またまた藤田!ナリタキングオーです!」
タヤスツヨシは直線、ゴール前伸びを欠きました!まだ目を覚まさないのかダービー馬!」

1995年 菊花賞
勝馬:マヤノトップガン

「神戸京都で2着を続けたマヤノトップガン!ついにこの菊の舞台で大輪を制しました! 神戸は強い!今年は神戸だ!マヤノトップガン!」

1996年 天皇賞・春
勝馬:サクラローレル

「またサクラが満開になる京都競馬場! サクラが満開だ!サクラロ~レル~!」

1996年 菊花賞
勝馬:ダンスインザダーク

「うわ~凄い脚だ~! ダービーの無念を一気に晴らすゴール前! 凄い脚~!」

1996年 マイルチャンピオンシップ
勝馬:ジェニュイン

「勝ち時計は1分33秒8!上がりの3ハロンが36秒1!うわっはぁ~ジェニュイン!やっぱり仕上がっていたジェニュイン!」

1997年 日経新春杯
勝馬:メジロランバダ

「あの日とは違います。今日はほんのりとしたやや暖かい京都競馬場です。」
「勝ったのはメジロランバダ! メジロ軍団の逆襲!メジロランバダ快勝!」

1997年 阪神大賞典
勝馬:マヤノトップガン

「トップガン楽勝!春の天皇盾へ視界良し~!トップガン堂々たる勝利!今日はシンガリから、昨年とは違った!ポーンとひとつ田原成貴騎手、マヤノトップガンの首筋を叩きました!」

1997年 大阪杯
勝馬:マーベラスサンデー

「プラス16キロもなんのその!天皇賞へ向かって怠りなし! 余裕綽々!マーベラスサンデー圧勝!」

1997年 天皇賞・春
勝馬:マヤノトップガン

「マーベラス先頭だ! 有馬記念とは違うぞ!サクラローレルがもう一度伸びてくる!大外から何か1頭突っ込んで来る!トップガン来た!トップガン来た!トップガン来た!さあ、差し切るか!やっぱり3強の争いだ!3強の争いだ!」

1997年 菊花賞
勝馬:マチカネフクキタル

「またまた福が来た~!神戸、そして京都に続いて菊の舞台でも福が来た~!」

1998年 日経新春杯
勝馬:エリモダンディー

「日経新春杯、あの悪夢の大事故から20年が経ちました。今年は柔らかい冬の日差しが差し込める京都競馬場、本当に15頭、全馬無事でゴールインしてもらいたいところであります。」
「襟裳に春を告げたのはエリモダンディーです!一足早い春は襟裳!襟裳に届きました!エリモダンディーです!」

1998年 大阪杯
勝馬:エアグルーヴ

「エアグルーヴが1着!2着にメジロドーベル東西の豊が1着2着!」

1998年 天皇賞・春
勝馬:メジロブライト

「さあブライトだ!ブライトだ! メジロ牧場に春!!」

1998年 菊花賞
勝馬:セイウンスカイ

「38年ぶりセイウンスカイ逃げ切った! まさに今日の京都競馬場の上空と同じ! 青空!」

1999年 宝塚記念
勝馬:グラスワンダー

「さぁ、相手はこれと決めた時の的場均は怖いぞ!」
「的場!的場だ的場だ!やっぱり怖かった的場!グラスワンダーが勝ったー!」

1999年 京都新聞杯
勝馬:アドマイヤベガ

「ダービーとおんなじようになってしまった~!アドマイヤベガ!ナリタトップロード!ダービーとおんなじ結果!」

1999年 菊花賞
勝馬:ナリタトップロード

「ついにやった!渡辺やった!渡辺やった~!ガッツポーズ!うれしい!うれしい!渡辺やったぞ~!サッカーボーイも喜んでいる!」

2000年代

2000年 天皇賞・春
勝馬:テイエムオペラオー

「3強の頂点は俺だ! 高らかに歌うは『盾の歌』!テイエムオペラオーです!」

2000年 宝塚記念
勝馬:テイエムオペラオー

「I am No.1!と言ったところであります!テイエムオペラオー! 盾の舞台に次いでグランプリの舞台でも高々に歌うはオペラオーです!」

2001年 宝塚記念
勝馬:メイショウドトウ

「ドトウの執念が通じるのか!ドトウの執念がここで通じるのか!」

2003年 宝塚記念
勝馬:ヒシミラクル

「またまたミラクルだ~阪神競馬場! 天皇賞も菊花賞も伊達ではない!赤い帽子二つは馬群に沈みました!勝ったのは天皇賞馬、そして菊花賞馬のヒシミラクル!2着にツルマルボーイ! 」

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