曖昧さ回避
- 仏教の菩薩⇒弥勒菩薩
概要
声・『犬夜叉』:辻谷耕史⇒『半妖の夜叉姫』:保村真(2018年に逝去した辻谷耕史の後任)/ 少年時代:高橋理恵子・高城元気・斎藤千和
妖怪退治専門の法師。18歳(初登場時)。
祖父・弥萢が奈落によって穿たれた「風穴(かざあな)」の呪いを受け継いでおり、この呪いを打ち破るため長いこと一人で旅をしていた。犬夜叉と出会ったことで一行に加わる。
性格
普段は敬語で話し、態度も紳士的で、法師としての慈悲にあふれ、行く先々の村人たちとの交渉役を担っている。だが同時に、阿漕で暴力的な顔も持っており、キレると言葉遣いが悪くなって、問答無用で相手をタコ殴りにする場面が度々描かれ、七宝を「やっぱりこいつは不良法師じゃ」とビビらせていた。また、阿波の八衛門狸をこき使う面も見られる。
その上かなりの女たらしで、出会った美女の手を握り「私の子を産んでくだされ」と口説くのはもはや条件反射。女性にセクハラ行為をすることも日常茶飯事。なお作中ではあまり上手くいってない描写が多いものの、作者は「弥勒がモテないのはかごめや珊瑚と旅をしているから」としており、「犬夜叉一行に入る前のナンパ成功確率は9割以上」とコメントしている。
どちらかと言うとこのダメな性格の方が素に近そうだが、珊瑚と出会ってからは粗暴な面も薄れてきて、他者の為に自らの命をも賭けるような、自己犠牲と慈愛に満ちた部分が大きくなってゆく。
奈落討伐後
風穴の呪縛から解放され、珊瑚と祝言を上げ3児(双子の金烏・玉兎姉妹、末っ子の翡翠)を授かる。
家族を養うために要り様になったことから、子供たちの世話を珊瑚に任せて犬夜叉と共に妖怪退治やお祓いをしては、お金や生活必需品を報酬として受け取っていた。
とはいえ、風穴を失ったことで強力な妖怪退治はできなくなっており、根の首との戦いでは一行の力になれなくなってしまったことを歯がゆく思っている。
『半妖の夜叉姫』での活躍については、弥勒(半妖の夜叉姫)を参照。
能力
身体能力
かなり足が速く、犬夜叉や雲母とも並行して走ることができるほか、剣のような鋭さを持つ錫杖を武器にした肉弾戦もこなす。
素行不良だが法師としての実力は確かであり、並の僧侶以上の法力を持ち、邪気に対してある程度まで耐えることができる。
最大の武器は右手の平にある「風穴」で、ブラックホールの如く何でも吸い込む(普段は数珠で封印されている)。
一見すると強力な技であるが、この風穴は少しずつ穴は大きくなっていき、いつかその身を食らい尽くす呪いでもある。その呪いを打ち破るには奈落を滅するほかない。
過去に父が自分の目の前で風穴に吸い込まれた事や劇場版「時代を越える想い」では風穴をコピーした瑠璃がその末路を辿り、このままではいずれ自分もそうなってしまうと悟っていた。
技
- 風穴
奈落の呪いによる風穴で敵を吸い込む。吸収の容量は無限に近いが、邪気や毒、瘴気を吸い込むと弥勒の体にも悪影響が及び寿命を縮める。また風穴の縁にわずかでも傷がつくとそこから風穴が裂けて寿命が縮まってしまう。射程距離は100mに及び、引き寄せる力は700kg以上。
- 法力
破魔の札で妖怪を浄化する(妖怪に操られている一般人にも有効)。
- 結界
妖力や霊力、法力といった霊的エネルギーによって生成される見えない障壁。比較的難易度の高い術であり、札やしめ縄といった補助具を利用して結界の強度を上げる者もいる。単独で使用できる者は少ないが弥勒は若年ながら単独で結界を形成することが出来る。とはいえ他の強大な使い手達には遠く及ばず彼らのように結界を展開したまま動くことは出来ず、範囲は自分の周囲のみで結界の強度も高くない。