青嶋達也
あおしまたつや
フジテレビに勤務する男性アナウンサー。1965年、静岡県浜松市生まれ。
フジテレビ編成局アナウンス室局次長スポーツ担当の肩書を持ち、早稲田大学卒ということもあって語学にも長けて語彙力も相当。フランス語やイタリア語も話すことができる。
主に競馬、欧州サッカーの実況などを担当している。
しかし何といっても彼を有名にしているのは、数々の競馬での名(迷)実況である。
先述したように競馬実況を担当しているが、彼が得意とするのは1000~1400mのいわゆる短距離のレース。
武器であり弱点でもある「異常に滑らかな早口」で各馬の様子を余すことなく伝え、観衆を勝負のさなかへ引き込むさまは名実況の一言に尽きる。
「1200mのレースで出走馬全頭の名前を2回も言えるのは青嶋だけ」と同僚からも評価されており、短距離の実況では右に出る者はいない。その代表例が、下の2000年根岸ステークス(優勝馬:ブロードアピール)である。
しかし、1600以上のマイル~長距離のレースでは手持ち無沙汰になったり、言うことが浮かばなくなり黙るなど、迷実況を披露してしまうことも多い。
直線の短い中山競馬場のレースだと中距離以上でもまあまあ保つが、直線の長い東京競馬場のレースだと直線に入った途端手持ち無沙汰になるのがよく見られる。
このように短距離戦で滅法強いが中長距離戦では弱いということから、青嶋アナは希代のスプリンターとして知られるサクラバクシンオーから連想したアオシマバクシンオーというあだ名も付けられている。
なお早大卒ということもあってか語彙が豊富で、「篠突く雨」などの難しい言葉を使うことも多いが、こんがらがって「外国産ずがば!」などの変なことを言ってしまうこともよくある。
- 「ディープ産駒武豊!」
- 「ダービー初騎乗のロゴタイプ」
- 一見意味がわからない。ロゴタイプは競走馬、ダービーはレースで出走できるのは三歳の時のみ、初騎乗なのは当たり前。実はこの後に「ゼッケン8番のクリスチャン・デムーロ」と続くのでやはりこちらも前後の句を取り違えたものと思われる。
- 「クリスチャン・デムーロ皐月賞馬」
- ディープ産駒武豊同様、ウマとヤネを間違えたモノ。
- 「高低差200mの坂!」
- 水平距離400mに対して高低差200m、勾配50%。ザックリ平たく言えばいろは坂の四倍…こんな心臓破りどころではない坂を登り切るなんて、近代日本競馬も進歩したなぁ…(遠い目)。(当たり前だが正しくは2m)
- 「真ん中に…犬が…!」
- 恐らく本来は「真ん中に…いるが!」。エピファネイアの名前を言おうとしたが出なかったと思われる。
- 「キズナカッター!」
- 必殺技かな?
- (以上全て日本ダービー2013)
- 「坂を上る!」(以下しばらく沈黙)(日本ダービー2002)
- 「坂を上る!」というフレーズ自体は本人も好んで使っているのか、府中のレースではちょくちょく見られる。(98年毎日王冠、05年天皇賞秋etc)
- 「これは大接戦!大接戦ドゴーン!」(天皇賞秋2008)
- どう聞いても「ドゴーン」と言っているようにしか聞こえない。「大接戦のゴール」や「大接戦でゴール」など、何通りかの解釈が試みられているが、真相はアオシマバクシンオーのみぞ知る。
- 「凄い…!…凄い!」(同)
- 「ウオッカ勝ったー!しゅごい!」(安田記念2009)
- あまりの凄まじいレース展開に、語彙力を失ってしまったようだ。たしかにあの時のウオッカはしゅごい。
- 「あおった〜!ルーラーシップ大きく出遅れ〜!」
- 「割って入るエイシンフラッシュ三浦皇成!」
- 「ゴールドシップ!ゴールドシップ!強ーい!二冠馬はやっぱり強い!」
- (以上全て有馬記念2012)
- 「これが、男の、引き際だアアアァァァァッ!キタサンブラック!」(2017年有馬記念)
- 「横山武史!クラシック制覇ァァー!エフフォーリアァァァァァ!」(皐月賞2021)
など
みどりのマキバオー及び走れマキバオー
フジテレビ所属で競馬を主に担当していることもあって、同局の系列で放送されたアニメ『みどりのマキバオー』にて劇中の実況アナウンサー役、およびオープニングテーマ走れマキバオーの歌唱役に抜擢。現役本職が担当することもあって、劇中の実況はどれも本物であり迫力は満点…なのだが、「ウチを割ってビバハヤヒゲ、外からはモチカネホイホイザが追ってくる、しかし先頭はメグロマックイーンだ!」と、腹筋が予後不良になるような内容をさらりと読み上げてくれるで油断が出来ない。本来特段演技する必要もない端役なのだが、隣で奇行に走った解説者の言動にドン引きしたり、レース展開に驚きの声を上げたり、劇中の場面に即した極めて自然体な演技を見せてくれる。
原盤である走れコウタローは当時のラジオ音質も鑑みたのか割と聞き取りづらい実況をネタにしており、もはや早口言葉同然にめちゃくちゃに捲し立てるのがソルティーシュガー版の定番であった。
しかし、ここは我らがアオシマバクシンオー、本職キャリアを活かして語りの実況パートを見事明朗闊達に歌い上げている。レース展開、各馬の順番からマキバオーの末脚炸裂までしっかりと聞き取ることが出来るのはアオシマバクシンオーの脚質適性によるものだろう。
またコウタローでは当時の東京都知事美濃部亮吉を揶揄するようなモノマネ間奏パートが挟まれていたが、コレを踏襲してマキバオー時代は当時の東京都知事である青島幸男に対象が変わった。ここのパートは原盤からアレンジを加えた『都知事が都営ギャンブルを辞めよう(※)かと思ったが実況の名前が「アオシマ」だと聞いて機嫌を良くして反故にする』というもの。…当然ながら青嶋アナウンサーのことである。
※:原盤の時代、東京都知事であった美濃部は選挙の公約として「公営ギャンブルからの撤退」を掲げており、当選後にその公約を実行する形で東京都を全ての公営ギャンブル事業から撤退させた。
(なおこの経緯があったためか、後年走れウマ娘でカバーされたときは同パートに小池百合子をネタにするという伝統(?)が出来てしまった)
ウマ娘でのパロディ
本人が出演したわけではないが、「大接戦ドゴーン!」はアプリゲーム「ウマ娘プリティーダービー」でも特殊実況として収録された。
元ネタ
ウマ娘版
また、2021年に実装された新育成ストーリー「アオハル杯」はチーム対抗戦が主軸となっているのだが、そこに出てくるライバルチームの一つに「サカヲノボル」というものがあった。
元ネタはおそらく、上記の日本ダービー2002での名(迷)実況、「坂を上る!」(以下しばらく沈黙)だろう。
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