概要
2021年8月30日から実装されている、ゲーム『ウマ娘プリティーダービー』の育成シナリオ。正式名称は「アオハル杯 ~輝け、チームの絆~」。リリース当初から実装されている「新設!URAファイナルズ」に続く、2つ目のシナリオとなる。
個人戦だったトゥインクル・シリーズとは異なりチーム対抗戦が主体となっており、全く新しい育成が可能になっている。
これに伴って、殿堂入りウマ娘一覧において育てたシナリオを確認できるようになった。また、歴代評価点がシナリオ別に表示されるようになった。
2023年1月20日にシナリオがアップデートされた。
実装までの流れ
- 2021年3月29日
生放送「ぱかライブTV Vol.5」にて、新育成シナリオの開発と樫本理子理事長代理の立ち絵が発表。
- 同年7月11日
『ウマ箱』購入者向けライブイベント「Twinkle Holiday」にて、新育成シナリオのタイトル、及びメインビジュアルの公開。
- 同年8月12日
生放送「ぱかライブTV Vol.8」にて、新キャラクターである樫本理子・リトルココン・ビターグラッセのプロフィールとシナリオリンクキャラクター4人が発表。そしてゲームシステム公開とリリース時期が8月下旬であることが予告された。
- 同年8月27日
公式Youtubeチャンネル「ぱかチューブっ!」にてゲームシステム解説動画が公開。リリース開始が8月30日12:00であることが発表。
- 同年8月28日
ウマ娘3rd EVENT「WINNING DREAM STAGE」DAY1において、シナリオ実装と同日にシナリオに登場するマチカネフクキタルの新衣装実装及び、ライスシャワーと樫本理子のSSRサポートカード実装が行われることが発表された。
ストーリー
かつてトレセン学園に存在していたチーム対抗戦「アオハル杯」。トゥインクル・シリーズと並行開催されることもあって参加者数が低迷し時代と共に開催されなくなっていったが、タイキシャトルの提案で復活することが決まる。
時を同じくして秋川理事長の海外出張に伴い、理事長代理として樫本理子が学園にやってくる。彼女は就任するや否や徹底的な管理主義を基にした「管理教育プログラム」を採用する方針を打ち立て、それまでの生徒の自主性を重んじる学園の校風が危機に晒される。同時にアオハル杯の中止も宣言された。
これに反発したタイキらは撤回を求めて樫本代理に直談判を仕掛けるが、彼女はこれを拒否。代わりにアオハル杯の中止を延期し、そこで彼女の育てたチームに勝てば撤回を認めるという「賭け」を仕掛けるのだった。自由な学園を守るため、主人公トレーナーはタイキらと共にチームを結成し、樫本代理率いるチーム<ファースト>に挑む。
ゲームシステム
「アオハル杯」とは?
通常の育成と並行して定期的に開催される、チーム対抗戦のこと。ジュニア級12月下旬~シニア級6月下旬のターン終了後に開催される4回のプレシーズン戦と、シニア級12月下旬の終了後に1回だけ開催される本選からなる。本選で戦うチーム<ファースト>に勝利することを目指す。
プレシーズン戦では相手チームのレベルを選んで対戦する。レースで一位をとった方が勝者となり、自チームと相手チームの両者ともに一位を取れなければ引き分けとなる。勝利することでチームランキングが上昇し、以降のチーム戦で実力以上の力を発揮できるようになる。相手が格上であるほどランキングは上がりやすいが、引き分けの場合はランキングは少しだけ上がり、敗北するとランキングは据え置きか自チームが上位の場合は少し下がる。仮にプレシーズン戦で負けても決勝で勝つこともできるので、あきらめないことが大事。(だが非常に困難)
なお、本選の勝敗に関わらず、本選終了後には従来通りURAファイナルズが開催される。こちらでも勝利を目指そう。
アオハル杯のレースシステムは、先だって実装されているチームレースやチャンピオンズミーティングとほぼ同じ。短距離・マイル・中距離・長距離・ダートの5種目ごとに1種目最大3人のメンバーを編成し、相手チームと1種目1戦ずつ交え、勝利数の多いチームが「勝ち」になる。出走前にはスキルを獲得することも可能。2023/1/20のアップデートにより目覚まし時計が使用可能になった。
本選を戦うと、新曲『Winnin'5 -ウイニング☆ファイヴ-』のウイニングライブが鑑賞できる。両チームから各5種目のエースが1人ずつ、合計10人が登壇する。歌唱するのは勝利したチームのウマ娘のみ。
チーム
育成ごとに結成される、「アオハル杯」に挑戦するためのチーム。殿堂入りウマ娘を編成してチームランクを上げたりチームレースに参加したりする"チーム"とはまた異なる。
チームには、育成ウマ娘・サポートカードで編成したウマ娘全員が初期メンバーとして加入するほか、シナリオリンクキャラクターであるタイキシャトル・マチカネフクキタル・ハルウララ・ライスシャワーの4人を編成していない場合は自動的に加入する。プレシーズン戦を勝ち進んでいくことで噂を聞きつけチームメンバーが増えて行く。
サポートカードや追加チームメンバーの中には育成ウマ娘として未実装のキャラクターも含まれているため、今までレースで見ることのできなかったキャラクターが走っている様子を眺められる。
ただし、友人枠のサポートカードキャラクターはチームに加入しない。
ちなみにチームシリウスのグループサポートカードは使用禁止になっている。(ライスがシリウスのメンバーにいるためか)また理事長が留守になるというストーリーの特性上か、理事長(友人サポカとして2024年6月実装)も使用不可。
参加するウマ娘は固有スキルを持たず、サポートカードの「所持スキル」一覧のスキルを所持している。
つまりハルウララはスキルを所持しておらず、逆にゴールドシップは14個ものスキルを所持しているのである。
スキルの多寡によりステータスに補正がかかるわけではないため単純にスキルを多く持つウマ娘がレースて有利。
もちろん適性もウマ娘毎に設定されているが、タイキシャトルのダート適性やハルウララの追込適性がCに下方修正されるなど、育成ウマ娘としての適性とは異なる場合もある。そのままだったら長距離しか走れないマンハッタンカフェが悲惨なことになるので…
チームには「チームランキング」「チーム総合力」という2つのパラメータが存在する。
チームランキングは先述の通りプレシーズン戦を勝ち進むことで上昇する。初期値は30位。本選で戦うチーム<ファースト>は必ず1位であるため、本選で勝つためにはプレシーズン中にできるだけランキングを上げることが重要。
チーム総合力はチームに編成したメンバーのステータスで決まる。初期値はGであり、強くなるほどに育成画面背景の部室がグレードアップし能力の高いメンバーが集まりやすくなるほか、トレーニングのレベルも上昇するうえにたづなさんらからご褒美をもらう形でステータスが上昇する。総合力Sを達成すると、金スキル「アガッてきた!」のヒントがもらえる。
これら2つを総合する形で、チームには「チーム称号」が付与される。より高ランクの称号であるほど、エンディングでもらえる報酬がグレードアップする。
しかしアオハル杯で優勝しないとショボくなるため、決勝で負ける=育成失敗と同じである。
ジュニア級9月後半にはチーム名を決めるイベントが発生するが、シナリオキャラクター4人のいずれかを編成していると、ここで名前の選択肢を得ることができる。選んだ名前によって、シナリオクリア時にヒントがもらえる金スキルが決定する。
また、シナリオリンクキャラを編成に加えていると、育成シナリオ中に発生するイベントでのステータス増加量とスキルポイント獲得量が増える。
編成ウマ娘 | チーム名 | ヒントがもらえる金スキル |
---|---|---|
タイキシャトル | <HOP CHEERS> | マイルの支配者 |
マチカネフクキタル | <ハレノヒ・ランナーズ> | 千里眼 |
ハルウララ | <にんじんぷりん> | 不屈の心 |
ライスシャワー | <ブルームス> | クールダウン |
なし(デフォルト) | チーム<キャロッツ> | ノンストップガール |
強豪チーム
2023年1月のアップデートより、育成3年目にある一定の条件を満たすと強豪チームが出現する。
チーム名 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ダート | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
チーム<アイオーン> | ダイイチルビー | フジキセキ/ユキノビジン | アイネスフウジン/アグネスタキオン/ミホノブルボン | アドマイヤベガ | マルゼンスキー | ケガで志半ばで引退 |
チーム<アレス> | ヤマニンゼファー/ニシノフラワー | オグリキャップ/イナリワン | ダイワスカーレット/ウオッカ | グラスワンダー/スペシャルウィーク | ホッコータルマエ/ワンダーアキュート | 史実でライバル関係 |
チーム<カイロス> | ヒシアケボノ | ダイタクヘリオス | ナカヤマフェスタ | メジロパーマー | コパノリッキー | 穴馬 |
チーム<デュスノミア> | フジキセキ | サイレンススズカ | スペシャルウィーク | マンハッタンカフェ | スマートファルコン | SS血統 |
チーム<デルメル> | シーキングザパール | サイレンススズカ | オグリキャップ | スペシャルウィーク | スマートファルコン | 鞍上が武豊 |
チーム<ヒュメナイオス> | メジロドーベル/アグネスタキオン | ニシノフラワー/セイウンスカイ | スイープトウショウ/キタサンブラック | イクノディクタス/メジロマックイーン | ユキノビジン/マンハッタンカフェ | 史実夫婦で産駒あり |
チーム<ヘスティア> | キングヘイロー/カワカミプリンセス | アグネスタキオン/ダイワスカーレット | メジロライアン/メジロドーベル | シンボリルドルフ/トウカイテイオー | マルゼンスキー/サクラチヨノオー | 史実親子 |
チーム<ヘパイストス> | メジロアルダン | メジロドーベル | メジロパーマー/ゴールドシップ | メジロマックイーン/メジロブライト | メジロライアン | メジロ家&マックイーンの孫 |
チーム<ペルセフォネ> | マルゼンスキー | サクラローレル | ナリタブライアン/メジロマックイーン | オグリキャップ/グラスワンダー/トウカイテイオー | コパノリッキー | 2回以上ケガして復帰 |
トレーニング
アオハル杯シナリオでは、通常の友情トレーニングと同じように「アオハル特訓」が発動できる。これを行うとチームメンバーのステータスが上昇する。逆にチームメンバーのステータスはアオハル特訓と後述のアオハル魂爆発以外では大きく上昇しないので、これを怠ると育成ウマ娘は強くなってもチームメンバーが強くならず、チームの成長につながらない。ここで得られるスキルのヒントもあるので、積極的に行っていくことが大事。
複数人で行うことによって、育成ウマ娘のステータスも上昇させることができる。
アオハル特訓を重ねることで、各チームメンバーの「アオハル魂」が溜まっていく。完全に溜まった状態で「アオハル魂爆発」を起こすことによって、育成ウマ娘とチームメンバーのステータスをアオハル特訓よりも飛躍的に向上させることができる。アップデートで体力消費増加は削除されたのでどんどん爆発させよう。
アオハル魂爆発の上位のアオハル魂爆発・極が追加され、アオハル魂爆発を行ったキャラが一定条件を満たすと爆発極が出来、さらにステが伸びるだけじゃなく失敗率0%になる強力なメリットもありアオハル杯限定スキルを獲得できる。、極爆発をどれだけ起こせるかも育成の肝となる。
ちなみに、追加特訓イベントでは特訓させると秋川理事長の代わりに乙名史記者との絆ゲージが上がる。
「新設!URAファイナルズ」との相違点
- 基本のステータスの伸びは小さめ
普通にトレーニングや友情トレーニングを行った場合、URAシナリオよりもステータスの伸びが抑えられている。その分アオハル特訓・アオハル魂爆発で驚異的な伸びを見せるので、結果的にステータスは伸びる傾向にある。
- トレーニングのレベルアップ条件が異なる
URAシナリオでは、特定の回数トレーニングを行うことで対象のトレーニングのレベルが上がるが、アオハル杯ではチームの強さに比例して上がる仕様になっている。
URAシナリオよりレベルをまんべんなく上げやすいが、アオハル特訓をある程度発生させてチームを強くしたりチーム戦で勝たなければ上がりづらいので注意。
- 目標以外のレースへの出走がしづらい
トレーニングや体力重視の立ち回りをする関係で、目標以外のレースに出走する余裕はなくなっている。固有2つ名獲得・隠しイベント解放など目標外の条件を達成するには、従来のURAシナリオの方が適している。
なお、育成目標を達成できないと育成が強制終了になるのはアオハル杯シナリオでも同様である。ファン数が目標になっているウマ娘の場合、レースへの出走を渋って事故を起こさないように、より細心の注意が必要である。
- URAファイナルズに新キャラクターが出走する
アオハル杯シナリオの新キャラクターであるリトルココンとビターグラッセは、アオハル杯で優勝することでURAファイナルズにも出走する。これに伴いファイナルズのイベントはURAシナリオと異なるものが用意されている。
なお、アオハル杯優勝後にURAファイナルズ決勝に出走するビターグラッセとリトルココンは、スピード・パワー・スタミナの数値がいずれも800台でリトルココンに至ってはスピードが900台、根性と賢さの値も最低でも490台(もう片方は700台)とナリタブライアン育成シナリオのハードモード以上の仕上がりになっている。その代わり、見事URAファイナルズで二人を下せば大量のスキルポイントと特別な称号が貰えるので心して挑もう。負ければノーマルエンドになる為やっぱり育成失敗となる。
アップデートにより条件を満たしたときに出る強化版チームファーストに勝利すると
URAファイナルズがデンジャーモードへ突入する。
こちらはビターグラッセとリトルココンがさらに大幅に強化されている、覚悟して挑もう。
イベントには登場しないが、従来通りハッピーミークも出走する。桐生院葵は今回は一切登場しない。
- シナリオ因子が異なる
URAシナリオの因子はスピードとスタミナが上昇するが、アオハル杯シナリオの因子はパワーと賢さが上昇する。
余談
シナリオの性質上、サポートカードのあるウマ娘ならば好きにレースに出走させることができるため、新ウマ娘のサポートカードが登場する度にこのシナリオで3Dモデルやパドックの確認をするという、他のシナリオにはない需要が生まれている。
現実の競馬にはチーム対抗戦が存在しないことから、実在するレースでアオハル杯に近いものを挙げるならば
休止・復活の経緯から初の地方全国交流競走として創設されたダービーグランプリ(1986〜2007・2010〜2023)
国内で唯一複数のGⅠ級競走が毎年・同一日内・同所で開催されるJBC競走(2001〜)
などが考えられる。
関連項目
育成シナリオ
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