Eclipse first, the rest nowhere.
「 唯一抜きん出て並ぶ者なし 」
───日本ウマ娘トレーニングセンター学園スクール・モットー(校訓)───
概要
競馬を大幅にアレンジした『ウマ娘』シリーズにおいて、競走馬を調教する「トレーニングセンター」をモチーフとして設定された競走ウマ娘の養成機関。
現実世界のトラック内での陸上競技に該当する「トゥインクル・シリーズ」などのレースでの活躍を目指すウマ娘の学生が集まる中高一貫校である。
教職員として担当のウマ娘をあらゆる面で支援する、ヒト族のトレーナーも多数在籍する。
日本各地に同様の施設が存在するが、当シリーズで単に「トレセン学園」とした場合は、各作品でメイン舞台となっている東京都府中市に所在するURA管轄下で最大の「中央校」を指す事が多い。
漫画版『ウマ娘シンデレラグレイ』をはじめとする一部作品では、「地方」の施設について描写されており、地方競馬をモデルとした土地ごとの「ローカル・シリーズ」への参加が主流である。
海外にも日本のトレセン学園に相当する教育機関がある模様。
ちなみに、日本の中学校就学前のウマ娘たちを育成する地域のクラブや教室などについても作中で言及されている。
当記事では東京都府中市に所在するトレセン学園を中心に記述する。
東京都府中市のトレセン学園
正式名称は「日本ウマ娘トレーニングセンター学園」、英語表記では「Japan Uma Musume Training Schools and Colleges」となる。
URAが管轄するものでは日本最高峰のレベルとされており、生徒数2000人弱というマンモス校。私立か公立かは不明。規模の大きさから学費の高さについても度々言及されており、例外もあるが生徒達の実家はそれなりに裕福なケースが多いようである。
在校生は皆、国民的スポーツ・エンターテイメントとして位置付けられている「トゥインクル・シリーズ」への出場と勝利を目指しているが、その華やかさとは裏腹に、生徒も教職員も地方では異次元レベル扱いされるようなエリートたちがしのぎを削る戦場でもあり、活躍できるのはほんの一握りである。
一方で、ケガや戦績の悪さが原因で学園を去ることになった者も数多く存在する。
基本的には全国から小学校を卒業したウマ娘が筆記試験・実技試験・面接を経ての入学となる。
その一方で中学進学後に編入入学したスペシャルウィーク、飛び級入学のニシノフラワー、試験を経ずに地方からスカウトされたオグリキャップやイナリワンなどのケースもあり、中にはハルウララのように「筆記・実技がボロボロでも面接で評価されて通った」というレアケースもあるようで、非常に柔軟な入学システムを採用している。
その他、アイネスフウジンの様に高等部から編入するウマ娘も居る。
選手になる以外の進路も用意されており、サポートスタッフ等の知識を学べる研修コースも存在する。ベルノライトはカサマツからトレセン学園研修生の編入試験に合格した様子が描かれている。
レースで特に活躍できなくても退学される事は無く、卒業すれば高校単位を貰える。
また、挫折してトレセン学園を去る生徒にも転校先を紹介してもらえるため運営はかなり良心的と言える。
代表者である理事長は秋川やよい。初登場はゲーム版であり、アニメ版では長らく未登場だったが、1stアニバーサリーで公開された新作ショートアニメにて初登場した。
アニメ版付属のラジオストーリー版にて、とある老紳士が理事長を務めているような描写もあったが、こちらはトレセン学園ではなくURAの方の理事長である(外部リンク)。
理事長秘書は全作品共通で駿川たづな。
ゲーム版のシナリオの一つ「アオハル杯」での理事長の長期不在時には、トレーナーの経歴を持つURA幹部・樫本理子が理事長代理を務めている。
なお、理事長が校長などの役割も兼任しているためか、校長や学園長に相当する役職の人物は見られない。
校風と設備
冒頭のスクール・モットーは実在した競走馬・エクリプスに因んだ有名な諺で、「エクリプス1着。2着馬はなし。」を意訳した「 唯一抜きん出て並ぶ者なし 」と訳される(読みはエクリプス・ファースト・ザ・レスト・ノーウェア)。
ゲームアプリ版で育成ウマ娘を迎えるプリティーダービーガチャでは、出走ゲートにこのフレーズが表示されていれば☆3ウマ娘が1人以上確定である。
学園の方針は理事長の一存で決まるようで、ゲーム版の秋川理事長は「生徒の個性を尊重する自由な校風」を打ち出している。理事長の異なるアニメ版でも特に変わっている様子はない。
校内は静かに走ることが校則で定められているが、アニメ版では廊下を自走やセグウェイで走行しても咎められる様子はなく、単にそこまで校則が厳しくないのか、生徒の奔放さに取締りが追いついていないのかは判然としない。
中には平然と薙刀をブン回す者もいる(あくまで固有スキルの発動時のみの演出だが、二次創作では更に悪化している)。
学園の運営組織として生徒会が存在する。学園行事や予算の取りまとめが一任されているなどかなり大きな権限を有しており、学園内での信頼は厚い。
生徒会トップを務める生徒会長はシンボリルドルフ。現在の副会長はエアグルーヴ、ナリタブライアンが務めている。
『シンデレラグレイ』では史実の時系列としてはエアグルーヴやブライアンの誕生前にあたることから、生徒会の役員は会長のシンボリルドルフのみ描かれており、ルドルフの補佐役としてマルゼンスキーが登場する。地方にいたオグリキャップを直々に中央へスカウトするなど、その権限は他作品以上に強い様子。
その他に風紀委員会等一般的な学校にも存在する委員会が存在するほか国内外の遠征を支援する遠征支援委員会等の委員会が存在する…が広報活動不足なのかトレーナーですら知る者は少ない模様。
日本最高峰と名の付くだけあり、設備の充実度は高い。
トレーニング用のレーストラックや体育館はもちろん、スポーツジム、レッスン用のダンススタジオ、飛び込み台付きの室内プール、購買部、図書室、屋外ライブステージや観客席、各レースの申し込み窓口などがある。中でも無料ビュッフェ形式のカフェテリアは食欲旺盛なウマ娘にとって人気の場所であり、申請を行えばウマ娘自らキッチンを使うこともできる(中には出禁にされるウマ娘も……)。
中庭にはウマ娘の始祖とされる女神の彫像「三女神像」が噴水として鎮座しており、ゲーム版では不思議と引き寄せられてきた育成ウマ娘たちの因子継承の舞台となる。また、中が空洞になっている大きな切り株「大樹のウロ」は、学園の生徒や職員が様々な思いを喚き散らす有名なスポットになっている。
文武両道を掲げており、中学高校に代わる教育機関としての側面も強い。
午前中は一般教養として、いわゆる5教科(国数理社英)や音楽・家庭科が、午後には学園独自のカリキュラムとして「レース座学」「スポーツ科学」といった科目が設定される。いずれも定期考査の点数が悪ければ追試や補習を受ける必要があり、苦しめられる生徒も多い。夏休みなど長期休暇の際には宿題が出される。
基本的には学年・クラスごとに授業を受けているようだが、ゲーム版の一コマ漫画においては、飛び級で進学した中等部最年少のニシノフラワーがまとめた"教科書よりも判り易い"という授業ノートを崇める高等部のウマ娘が居たりする。中高交えた選択科目のような教科があるのか、フラワーが先の内容まで自習しているのか、そもそもその2人の学力が中等部の基礎レベルから危ういものなのかは明らかではない。
アニメ版では15時で授業が終わっている描写があり、5時間目で終わる模様。原則、学生なので授業を抜け出してトレーナーのところに行ったりすることはご法度であるが、その一方でエルコンドルパサーの例のように許可さえ降りれば中等部の身分であっても長期遠征を許されることがあるようだ。
また「College」の表記があるが「校舎・学寮・学生寮」の意味の方が強く、大学は別にあることが新シナリオで判明している。(作中では現役大学生のソノンエルフィーが居る)
アルバイトは正当な理由がある場合のみ許可されるようで、ゲームではアイネスフウジンが郵便配達をしている描写がある。またアグネスデジタルもバイトをしていた事が判明しており、中等部でもアルバイトが可能な事が暗に示された(※)。
一方ではゴルシのように許可が降りる気配のない生徒もいるため、アルバイト許可の際には相応の審査はしている様子。
※ 現実世界では、義務教育課程の終わっていない小中学生は「就学時間帯に影響しない『新聞・牛乳の早朝配達』」や「子供にしかできない『子役俳優(女優)』」以外のアルバイトもとい労働は不可とされている。その一方、ウマ娘の世界では力仕事や郵便配達など、むしろ「学生ウマ娘歓迎!」なアルバイトが存在する模様。
行事
学園主催の年中行事の他にも、クリスマスイベント・ハロウィンイベントなど、寮主催のイベントが数多く存在する。
夏合宿
毎年夏には生徒たちがバスに揺られて海に近い宿舎へ出向く夏合宿が行われ、砂浜などで集中的にトレーニングを行う。宿舎近辺では花火を伴った夏祭りが開催されており、トレーニングを終えた夜に出かけるウマ娘も多い。なお、スプリントやダート路線などのウマ娘を中心に、合宿の合間に夏場のレースへ遠征する者もいる。
参加の可否は自由なようで、ウオッカが育成シナリオでサボろうとしていた(が、父親に叱られて参加している)。集中的にトレーニングを行える環境や、ウマ娘生来の負けず嫌いの気質もあってか参加しない現役ウマ娘は稀である。
また、合宿所への行き方も自由であり、マルゼンスキーのようにマイカーで行ったり、ウオッカのように親のバイクに乗せてもらうなどが挙げられる。
春のファン大感謝祭
春と秋には学園祭にあたるファン感謝祭を開催している。統括は生徒会や、その下につく実行委員が行っている。
春に行われるものは「春のファン大感謝祭」と呼ばれ、模擬店なども出しつつ、各種競技や模擬レースといった催しに力が入っており、体育祭としての側面が強い。ゲーム版ではシニア級の4月前半に専用イベントが発生する。アニメOVA『BNWの誓い』においては、駅伝や大食い大会などの大型イベントに加え、スイーツ食べ放題の副賞も用意されている。家庭用ゲーム『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』は、この「春のファン大感謝祭」がメイン題材となっている。
感謝祭の種目はどれも多数で、毎年様々な催しが行われている。参加するウマ娘もイベントも毎回のように異なっており、A育成ストーリーではイベントに参加していたウマ娘が別の感謝祭イベントではBに参加している……といったことも多い。
具体的には、
- 「坂路往復・大玉おくり」
- 「にんじん食い競争」
- 「バレーボール」
- 「プロレス」
- 「アスレチックにんじん食い競争」
- 「水中玉入れ」
- 「大喜利レース」
- 「パン食い競争1500m」
- 「にんじんパン食い競争」
- 「サイン会」
- 「インタビュー」
- 「マラソン」
- 「ふれあいトークショー」
- 「ウマ娘二人三脚」
- 「エキジビションマッチ」
- 「世代対抗・大綱引き」
- 「ダートDEホリホリ宝物探し走」
- 「ぐるぐる!回転レース」
- 「しりとり対決」
- 「クラス対抗・草野球大会」
- 「突き進め!泥ダート勝負!」
- 「あざといは正義★ミス・愛され系ウマ娘コンテスト」
- 「カーレース」
カーレースやゲームを得意とする他のウマ娘たちがeスポーツで競う。ツインターボ、ナリタタイシン、ハッピーミーク、シンボリクリスエス、ウオッカ、マルゼンスキーなどが参加した。
- 「ポーカーフェイス選手権」
ミホノブルボンのイベントで登場。クラスでそれぞれ選ばれた代表同士で無表情を競う。優勝したクラスにはにんじんパフェ無料券を全員に贈呈されるという。
- 「キタサンブラック、大いに唄う」
キタサンブラックがファン感謝祭を盛り上げるため、スペシャルウィークやダイワスカーレットなど有志のメンバーらと開いた公演ステージ。二部構成のスペシャルステージを行い、第一部はレース、第二部はライブを行う。キタサンはその座長として抜擢され、こぶしの効いた歌声を轟かせた。
- 「ウマ娘&ファン対抗トラック引き対決」
ウマ娘が何人かでチームを組んでそれぞれで対決し合う。エキジビションではファンとも対決することもあるが、やはりというか毎年ウマ娘の圧勝に終わるのが恒例。時にはウマ娘4人に大人100人揃って負けたことも。
- 「キッズレース・健康相談会」
保険委員会が有志で行うイベント。メジロアルダンやスーパークリークらが運営を行っており、毎年トーセンジョーダンもこちらに参加してスポーツ用のネイルを布教している。失敗パターンだとツインターボが「来年も挑戦する」と豪語しているため、恒例で行っているイベントと推測される。
- 「早食い大食いグランプリ」
その名の通り早食い・大食いで対決する。サクラチヨノオーの感謝祭イベントでは第34回とのことらしく、そこそこ歴史の長い種目。この他にもチャーハンで食べ争う「大食いレース」という種目も。
- 「大食い大会・トレーナータッグ戦」
ウマ娘と担当トレーナーそれぞれの合計したホットドッグの食べ終わった皿の枚数で勝敗を分ける(ちなみに、一皿にホットドッグ10個である)。優勝チームにはトレセン学園用の特別ミニカーが貰える。
- 「撮影会」
実行委員会のスカウトしたメンバーがローテーションを組んで撮影会を行う。アグネスタキオンがファンの反応を観測するために参加した。
- 「クイズ大会」
『トレセン学園応援団』ではキングヘイローの友人であるボブヘアウマ娘が参加したことがある。劇中では○×クイズなども行われている。
- 「箱の中身はなんでしょう」
本人は見えない箱の中に手を入れ中身をなんなのか当てるというもの。ゴルシが主催、この時点で大体察しがつく。
- 「トレセン学園応援団」
イベントストーリー第13弾『轟け、エール!トレセン学園応援団』に初登場した組織。
ファン大感謝祭の応援のため期間限定で発足される団体。団長にはキングヘイロー、バンブーメモリーなどが就任。団員としてナイスネイチャ、シーキングザパールらが参加した。その名の通り他競技のウマ娘たちを応援することを主軸としているチームのため、他の競技と比べリーダーである団長の権限が強めな傾向にある。
また、応援団は他競技への参加は不可となっている。
- 「障害・借り物競争」
“地獄の競技”と呼ばれるほど過酷な障害4000m走。あまりの厳しさに参加者は激減しており、注目度も低くリタイア者も少なくない。一応トウカイテイオーのイベントなどを参照するに通常の借り物競争なども行われているらしいため、こちらに人気が吸われてしまっていると思われる。
- 「鬼ドッジ」
イベントストーリー25弾『神参鬼謀!?春祭!熱闘鬼ドッジ』に登場する競技。
ドッジボールと鬼ごっこを足したようなルールらしく、それぞれの陣地には分かれず5人組のチームが広い空間で試合を行う。通常のドッジボールとは異なりアウトや外野の概念は存在せず敵にボールを当てた点数で勝敗が別れる、とのこと。
他にも鬼将2名、歩兵3名とメンバーは構成され、鬼将が当てたボールは歩兵の倍の点数となる。移動をドリブルで行うことは前提でかつファウルの種類はバスケットボールとほぼ同じ……と、ルールにはドッジと鬼ごっこだけではなく複数の球技の要素が入っている。
ダイナミックなルールなだけあり感謝祭でも注目度は非常に高いらしく、常勝チームなどの存在も確認されている。なお、優勝チームは特別衣装でミニライブを行うという。
この他、単にファンサービスでファンを楽しませているウマ娘も存在する。
聖蹄祭
秋に行われる学園祭は特に「聖蹄祭」と呼ばれる。各生徒が出身地をアピールする物産展、屋台や美容室等の模擬店、ステージショー等、文化系のイベントに特化しており、トレセン学園の文化祭といったところ。
リーニュ・ドロワット
春の伝統行事にあたる学園のダンスパーティー。通称は「ドロワ」。男装をしたウマ娘とドレス姿のウマ娘が「デート」と呼ばれる二人一組のペアとなって参加する舞踏会となっている。
駿大祭
ウマ娘の無病息災を祈る秋の伝統行事。主催はURAだが、学園からも数人の生徒が選出され、奉納のための神事に参加する。
種目別競技大会
学園で年に2回行われる一大レースイベント。全ての距離とバ場が用意されており、各生徒は自由にエントリーを行う。デビューやトレーナー契約の有無を問わず出走できるため、特にデビュー前のウマ娘にとっては貴重なアピールの機会である。
学年とチーム・シリーズの仕組み
各作品で明確に設定が異なるため、作品ごとに別記する。
- アニメ版
年齢に応じて大きくジュニアクラスとシニアクラスに分かれており、ジュニアクラスはさらに年少からA組、B組、C組に分けられている。このうち最年長のC組のみがクラシック三冠レースに出走できるとされる。一方で1期と2期では史実の時系列が逆転している関係上、1期OVAで先輩扱いだったBNWが2期ではトウカイテイオーらの後輩になっているなど、下記のようにゲームでも散見されるが時系列関連で設定に矛盾が生じている(BNWの方が年齢は先輩だが、レースで結果を出すようになったのがテイオーらよりも後になってからだったと考えれば一応スジは通るが)。
シリーズへ出走するには、学内に複数あるチームのいずれかに所属しトレーナーの指導を仰ぐ必要がある。チームによっては入部テストに合格しないと入部することができない。
チームとして認定されるには5人以上のウマ娘の所属が必要という世界観の記述がされたことがあったが、Season2で設定が変更されたのかチームカノープスのように4人以下のチームも存在する。
トゥインクル・シリーズにおいて活躍したウマ娘は、「ドリーム・シリーズ」と呼ばれる上位のレースに参加できる。主なレースにはサマードリームトロフィー(SDT)・ウィンタードリームトロフィー(WDT)が年1回ずつあるほか、短距離戦のドリーム・シリーズ・スプリントやダート戦のドリーム・シリーズ・ダートがあるらしい。
具体的な参加条件は秘匿とされており、その上で予選を勝ち進まなければ決勝を戦うことはできない。
現状2作しか作られていないため詳細が不明だが、作中の描写を見る限り、専属のトレーナーがいなくても出走でき、ドリームトロフィーリーグに該当するレースがあることが示唆されている。
- ゲーム版
生徒は中等部と高等部に大きく分けられており、明言はされていないがその中でも学年の上下はある様子。ただし、各ウマ娘間で判明している世代的な上下関係を照らし合わせると「中等部:3学年」「高等部:3学年」ではとても収まらないため、人間尺度の教育課程とは違う可能性もある(高等部では「スポーツ栄養学」のように現実には専門学校や大学ぐらいまで行かないと学べない授業もあるらしく、カリキュラムは幅広いようである)。先述の英語名称に「college(=大学)」が入ってはいるが、大学部があるのかは不明。おそらく中等部と高専のカリキュラムを合わせたものに近いものかもしれない。
後にトレセン学園OGで現役女子大生のソノンエルフィーが登場しており、このことから大学部はない可能性も浮上している。
デビューの時期は学年に関係なく、ウマ娘自身が急激に成長する現象「本格化」にあわせて自分で選ぶことができる。各ウマ娘は本格化を自覚すると年4回の選抜レースに出走し、それを見定めた学園所属のトレーナーと契約を結ぶ。但し、お互いの同意があれば選抜レース参加の前に契約が可能(例:ライスシャワー、アグネスタキオン等)。同じく、同意の上ならトレーナーやチーム間での移籍も認められる(例:トレーナー間で実質移籍したミホノブルボン、所属チームを移籍したサイレンススズカ等)。
各ウマ娘はトレーナーがついていないとトゥインクル・シリーズに参加できないため、多くのウマ娘にとってはまず選抜レースで結果を出す事が大きな目標となっている。
トレーナーがつく前のウマ娘は数十人単位で教官のもとでトレーニングを行うが、1人1人に合ったトレーニングがなされているとは言い難いようだ(例:スパルタ式のミホノブルボンに合わせてトレーニングを課されるチームメイト等)。担当しているウマ娘がトレーナーと契約した事を知って喜ぶ教官の姿も描写されている。
メインストーリーやアオハル杯シナリオでは各ウマ娘は明確にチームに所属しており、特にアオハル杯では最終的に15人での出走となる。一方、URAシナリオや各ウマ娘ストーリーではその辺りがぼかされており、一対一の専属契約とも読み取れる内容になっている。明確な人数の規定には言及されていないもののチーム維持には最低人数が設定されており、下回った場合は猶予期間ののち解散になってしまう。
チームには2人以上のトレーナーが所属している場合もあり、全体の方針を決めるチーフトレーナーのもとで見習いとしてサブトレーナーが経験を積むといった描写も存在する。
育成ではどのストーリーでも「トゥインクル・シリーズの最初の3年間」が描かれる。この3年間で実績を残せるかどうかが、今後のウマ娘の進退に関わってくるらしい。
好成績を残せた場合、SDTとWDTの2レース及びその予選から構成される上位のシリーズ「ドリームトロフィーリーグ」に移籍することができる。なお、ドリームトロフィーリーグに一度移籍するとトゥインクル・シリーズに戻ることはできないが、参加のタイミングは自己申告制であり、本人の意志で留まることも可能である。
ここでもトゥインクル・シリーズへの出場にはトレーナーとの契約が必要なようである。各クラスには担任の教員がおり、学業の面倒を見ているようだ。
通常のレースとは異なり、クラシックレースへの出走にはクラシック登録という手続きが必要とされる。その存在を知らされずに登録をしていなかったオグリキャップは三冠への挑戦が認められなかった。
関連作品では唯一、競走ウマ娘志望のクラスだけではなく、ベルノライトのような「スタッフ研修生」が集うクラスも描写されている。競走ウマ娘と同様に、入学試験や編入試験がある。
- 備考
先述の通り、学年については基本的にぼかされているが、黄金世代の6人は同じクラスとされており(さらに言えば、グラス・スペ・エルの3人は中3レベルの試験を受けていたことも)、またテイマクとウオスカの4人もアニメ・ゲーム版問わずそれぞれ同じクラスだという描写があるなど、同級生については明言されていることが多い(なお、テイオーはスペのひと学年下と言われており、相対的な学年差も暗示されていたりもする)。
服飾関連
- 制服
冬服は紫を、夏服は白を基調としたセーラー服。夏服はパフスリーブの半袖。胸元と尻尾の上に大きなリボンが付き、胸のスクールリボンの結び目には小さな蹄鉄があしらわれている。上着はあまり伸縮性がないらしく、ご飯をたくさん食べてお腹が膨れると裾が上がってしまい、ボテ腹をさらしてしまうことになる。
プリーツスカートの裾から覗くフリルは装飾というよりペチコートに近い。ゲーム内の3Dモデルではインナーとしてショートスパッツが採用されており、立体化の際にも踏襲されたことから制服の一部と見て問題なさそうである。ライブシアターではダンス用の衣装としても活躍する。
足元はライン入りのオーバーニーと、こちらも蹄鉄型の金具がついたメリージェーン。
ミスターシービー曰く「すこぶる頑丈な制服」とのことで、ちょっと走ったくらいでは破けることはないらしい。
- ジャージ
赤地に白いラインの入った長袖のジャージ。
上着はトレーニングウェアとして冬場・夏場問わず着用されるほか、レースでは羽織ってパドックへ出ていくため、登場頻度はかなり多い。育成期間中、夏場は胸元を開けている。
長いズボンは冬場のみ着用。夏は後述の体操服のボトムを着用する。ズボンについては、モデル馬が牡馬のウマ娘は「そのまま履く」、牝馬のウマ娘は「裾を折り曲げて履く」という着こなしの差異がある。
- 体操服
体操服は白地に赤の差し色の入ったシンプルな丸襟の半袖。ボトムは基本的に赤色であり、モデル馬が牡馬のウマ娘はクォーターパンツ、牝馬のウマ娘はブルマとこちらはアイテムそのものが異なっている。
GⅡ以下のレースには体操服とゼッケンで出走するため、競走ウマ娘にとっては第二の勝負服でもある。アニメ版では基本的にロークルーの靴下だが、ゲーム版ではタイツやニーハイを着用するウマ娘もいる。
ゼッケンの色はレースの格付けに応じて決まっており、ゲーム版ではそれに加えて枠番に応じた体操着の差し色がそれぞれ決まっている。これらは現実の競馬における実際のゼッケンと騎手の帽子の色にそれぞれ対応する。
格付け | ゼッケンの色 | 枠番 | 体操着の差し色 |
---|---|---|---|
デビュー・未勝利 | 白地に黒字 | 1 | グレー(水色) ※ |
Pre-OP・OP(特別) | 黒地に白字 | 2 | 黒 |
OP(リステッド) | 黒地に黄字 | 3 | 赤 |
GⅢ | 緑地に白字 | 4 | 青 |
GⅡ | 赤地に白字 | 5 | 黄 |
GⅠ | (勝負服。尚、初期PVでは青地に白字) | 6 | 緑 |
7 | オレンジ | ||
8 | ピンク |
※ 枠番の色や帽子の色は実際には白であるが、体操服が白一色になるのを避けるためか、染め分け帽(同じ枠番に同じ馬主が入った時に区別するための帽子)の色を用いている。
以前この仕様はモブウマ娘にのみ適用されていたが、2021年7月のアップデートにより、担当ウマ娘についても体操着での出走(GⅡ以下)が可能になった。
- 水着
セパレートタイプの指定水着(セパスク)。基本的には学内のプールでしか出番がないものの、夏場の海合宿ではトレーニングウェア同然の扱いとなる。こちらは体操服とは異なり、モデル馬の牝牡によらずデザインは共通で、ジャージのように着こなしが変わることもない。
水着マルゼンや水着スペのような水着タイプの勝負服で育成を始めたキャラに関しては、そのまま勝負服で夏合宿およびトレーニングに挑む仕様となっている。
- レインコート
フードにウマ耳用のポケットが付いた、膝丈の青いレインコート。胸元の2本のベルトがアクセントになっている。アニメ版では観客席のウマ娘たちが着用しており、学園内外を問わず流通しているものらしい。頭に乗せたショートケーキが雨で溶けても大丈夫。
ちなみに、デザインは別物ながらアパレルグッズとしてURAのロゴ入りレインポンチョが製作されている。
また2023年4月、「ウマ娘 プリティーダービー×ウィナーズレディコラボ in 中山競馬場」にてオグリキャップ役の高柳知葉とダイワスカーレット役の木村千咲がフードにウマ耳用ポケットが付いた膝丈の白色半透明のレインコート姿で特別出走した。
- スクールコート
学園指定のPコート。紺色に左前のシンプルなデザインで、ボタンは金色。2022年2月に発表されたファミリーマートとのコラボに際して描き下ろされた。以降は冬季のストーリーイベント等でも出番があり、セブンイレブンコラボ(2023・2024)でも各種防寒具を併用している様子が見て取れる。
マフラーや手袋、カーディガン等は自由に選べる様子。
GⅠレースやそのウイニングライブの際にウマ娘が纏う特注の一張羅で、平たく言うと彼女たちにとってのバフ装備となる。デザインにはモデルとなった競走馬の特徴や、騎乗した騎手の勝負服の色などが反映されている。
ウマ娘側がデビュー時に提出する書類に希望するイメージを記入し、GⅠレースへの初出走が決まったタイミングで希望に沿った勝負服を運営組織(URA)が制作する。また、優秀な成績を収めたウマ娘に与えられるURA賞の副賞として新しい勝負服が支給される場合もある。
全国トップクラスの猛者が集うトゥインクル・シリーズでも、GⅠレースを走れる者はほんの一握りであり、自分の勝負服を手に入れるということは競走ウマ娘にとって大きな名誉である。故に、結果を残せず勝負服に対して申し訳ない走りをしたと嘆くモブウマ娘も見受けられる。
海外のレースに出走する場合は、URAの管轄外なのか、あるいは各国の代表という立場もあるからなのかGⅡでも体操服ではなくGⅠで着用する勝負服で出走する。
長い袖や裾、装飾品、スポーツ用でないシューズなど見た目には走りにくそうな勝負服もあるが、「ウマソウルパワー」により問題ないとされた作品もある。ヒトとは桁違いのフィジカルを誇るウマ娘にとっては、衣装の形状など誤差でしかないのかもしれない。
ただ、完全に自分の希望と理想にあったデザインになるわけでは無いようで、裾が長くて邪魔だったという理由で自らちぎり取り改造してしまったウマ娘もいる。
その他に季節限定のイベントで用意された衣装を新しい勝負服として走る場合もある。
- ライブ用衣装
その名の通りウイニングライブ用の衣装。カラーリングや形状は複数の種類がある。
もっとも一般的なものはイラスト左の衣装・STARTING FUTURE。ゲームでも、レアリティ☆2以下の育成ウマ娘はこれを勝負服の代わりとしてレースに出走する。
リリース以降もイベント等で共通衣装として追加されることがある。詳細はウイニングライブを参照。
寮
道路を挟んで学園の真向かいに位置する。栗東寮と美浦寮の2つがある。
基本的に2人1部屋で、同世代と同室になるケースが多いが、中等部と高等部が同室になる場合もある。例外として、寮長は1人部屋である。門限及び消灯時間は22時と設定されており、翌朝5時までは外出禁止となっている。
また、朝夕の食事は寮勤めの職員が作った物が提供されるとのこと。
寮長にはその寮を管理する一切の権限が委ねられており、門限の遅刻、夜間外出、外泊などは寮長の許可があれば許容される。寮長と生徒会長の許可を得れば寮を移ることも認められているようだが、寮同士が一応ライバル関係にあるため、そのような事例は珍しい。許可なく規則を破ったりトラブルを起こした者は、寮長によって罰則(多くは罰掃除)が与えられる。
ペットの飼育は禁止されているが、エアグルーヴは許可をとって捨て猫を保護したことがある。もっとも、こっそり動物を飼っているウマ娘もいる。美浦寮長の発言から漫画は持ち込みOKなようで、ナリタブライアンやエアグルーヴのセリフから仕送りも送られてくる模様。
個室は基本的に各個人用のパイプベッド、チェスト、勉強机と収納ボックスに共用の冷蔵庫が置かれており、後は各ウマ娘の好みの小物やポスターで装飾されている。
部屋の防音設備はあまり無い様で、マチカネ2人の悲鳴やイビキが廊下にまで響いてエアシャカールが激怒したこともある。
他にも個室には水回りはないようで、アストンマーチャン曰く「朝の洗面台は戦争」と言われる程に取り合いになるらしい。
あくまで生徒達のプライベート空間であるため、基本的に関係者以外立ち入り禁止でトレーナーも例外ではない(アプリ版では同性である女性トレーナーでも侵入禁止とされている一方で、アニメ版では男子禁制なだけで女性である東条ハナは普通に入っていたりもする。よって、アプリ版の設定はトレーナーの性別選択によりストーリー展開を分岐させることが現実的ではないからというメタな理由によるものとも言える。一応この人も同性だが関係者ではないため入場NG)。
なお、トレーナーであっても引っ越しやパーティの準備の手伝い等のやむを得ない事情があれば寮長権限で許可される事もある。
クリスマス・イヴを迎えると、サンタクロースに扮した寮長が、管理している合鍵を使って寮生の部屋へ侵入し、プレゼントを配って回るというなかなかの重労働をこなすのが慣例となっているらしい(『うまよん』より)。コミカライズ版では「寮対抗戦」の存在も言及されている。
ちなみに美浦寮にはマンハッタンカフェに似た幽霊が出るという噂話があり、ゲーム版では「ウロウロしたり天井に張り付いている」という情報も……。
寮の名前は滋賀県の栗東トレセン、茨城県の美浦トレセンにそれぞれ由来し、寮生の振り分けはモデルとなった馬(を管理していた調教師)の所属先に準拠している。ただしモデル馬が一貫して地方競馬(高知競馬)所属だったハルウララは後述する共通点や接点に基づき栗東寮に割り振られている。
媒体によって所属する寮が異なるウマ娘もいる模様(セイウンスカイは『うまよん』において美浦寮所属であることが明かされていたが、ゲーム版においては当初は誤って栗東寮所属となっていた。これは設定変更と噂されていたが、単なる表記ミスであったらしく、後に修正されている)。
なお、マルゼンスキーやミスターシービーのように一人暮らしをしている生徒もおり、(マルゼンスキー号は東京競馬場内の厩舎で現役時代を過ごしており、当時の美浦トレセンは建設中。開場したのは彼が引退した翌年の1978年。2代目ミスターシービー号は、群馬県にある千明牧場所属だった上に、日高軽種馬農業協同組合の所属の親を持つ。)当初は全寮制という表記もあったが、用語集によると入寮は自由な模様。しかし、遠方や海外から来た生徒も多いためほとんどの生徒が寮を利用している。
下記はゲームアプリ版のプロフィールなどによる(参照先)。
同室となっているウマ娘にはモデルとなった馬に何らかの共通点や接点があることが多く、パターンとしては
- 冠名(つまり馬主)が同じ: タキオン&デジタル、フクキタル&タンホイザ
- 史実で産駒がいる: カフェ&ユキノ、マックイーン&イクノなど
- 実際の馬が同期、ライバル: ウオッカ&スカーレット、オグリ&タマ、エル&グラスなど
- 騎手が同じ: テイオー&マヤノ(田原成貴)、スペ&スズカ(武豊)など
- 血縁関係がある(父系または母父が共通): チケゾー&ジョーダンなど
- 海外のレースに一緒に出走したことがある: フラッシュ&ファル子(2012年ドバイWC)など
- 同期に二冠馬がいる: ライス&ロブロイ(1992&2003)、ブライト&ツヨシ(1997&1998)など
また、目立った共通点が見当たらない組み合わせの場合はウマ娘本人らの性格の相性で決められていることがあるらしい。
※ 以下の表は五十音順、高等部には△、中等部には▽の記号をつける。
栗東寮
寮長:フジキセキ△
同室のウマ娘 | 史実での関係性(ウマ娘での関係性) |
---|---|
同冠名(変人同士) | |
短距離・マイル路線で活躍した牝馬、共に武豊騎手が最多騎乗(※ノースフライトは角田晃一騎手とのタイ)(私服でのみ眼鏡を着用、固有二つ名が「ちゃん」で終わる繋がり) | |
兄弟が先立っている馬同士、母父トニービン同士、社台グループ生産馬同士 | |
同期、共通の騎手が騎乗(村本善之・武豊)、マックイーンがイクノに想いを寄せていたのではと噂されていた | |
トニービン号の血筋&厩舎のボス(アホの子) | |
サンデーサイレンスの血筋の秋華賞馬、牝馬三冠競走全てで入着した近親がいる、互いの同期に互いの父と産駒がいる | |
同期、同馬主の日本ダービー優勝馬の産駒、共通の騎手が騎乗(岩田康誠) | |
モデル馬共にハーツクライ産駒、古馬GⅠレースで何度か入着した善戦ホース同士 | |
同期のライバル、90年代における大種牡馬の第二世代、牡馬クラシック3冠レース優勝馬の産駒 | |
武豊騎手を鞍上に牝馬クラシックのいずれかを勝利、調教師(伊藤雄二)と調教助手(笹田和秀<現・調教師>)・厩務員(田中一征)が同じ | |
三度対戦経験あり | |
共に2012年のドバイワールドカップに出走、共通の騎手が代理で騎乗(福永祐一・横山典弘・池添謙一) | |
葦毛同士のライバル、南井克巳騎手とのコンビで重賞勝利 | |
モデル馬同士が全兄弟(父:ステイゴールド、母:オリエンタルアート、母父:メジロマックイーンのステマ配合)で、主戦が池添謙一騎手 | |
最優秀5歳(現4歳)以上牡馬を受賞した逃げ馬、当初は関係者から期待されていなかったものの後に宝塚記念を含めたGⅠを2勝 | |
短距離路線で活躍、2回対戦経験有り、スプリンターズステークスでGⅠ初制覇 | |
母父シアトルスルー同士、5月開催のGⅠレースでGⅠ初制覇 | |
父親が兄弟同士、菊花賞制覇で馬主がGⅠ初制覇(テレビアニメ第2期が初登場&第3期の主人公) | |
負け続けた者同士、高知県に所縁がある、父系が共にリファール系 | |
3回対戦経験あり、モデル馬の血統や馬生など、対照的な点あり | |
1989年宝塚記念で対決、河内洋騎手が代理で騎乗 | |
武豊騎手が主戦を務めたサンデーサイレンス産駒、モデル馬が社台グループと資本関係のないサラブレッド牧場出身、1998年に初重賞勝利 | |
同期のライバル、モデル馬共に主戦騎手が福永祐一騎手 | |
同馬主、ドバイシーマクラシックに出走経験のある牝馬同士、武豊騎手が主戦を務めたサンデーサイレンス産駒を父に持つ牝馬同士、勝ち鞍が共通(桜花賞、オークス、ジャパンカップ)、共通の騎手が騎乗(岩田康誠、ライアン・ムーア) | |
5回対戦経験あり、主戦騎手がそれぞれの管理調教師の門下生(角田晃一、渡辺薫彦)、中山競馬場での戦績が振るわず、現役時に東京競馬場改修の煽りを受けた者同士 | |
武豊騎手がそれぞれ菊花賞と皐月賞を初制覇 | |
同期のサンデーサイレンス産駒 | |
逃げ戦法でGⅠを制覇(上記のエース・パーマーのペアとそれぞれ対になるような組み合わせで同期の逃げ馬で共に暴走気味の逃げを打った(ヘリオス・パーマー)、JC逃げ切り勝ち(エース・タップ)等共通点あり) | |
日本ダービーを制したブライアンズタイム産駒(ウオッカから憧れられている者同士) | |
共に宝塚記念優勝馬で優勝時の2着馬が同じ、2003年宝塚記念で対戦(温厚で控えめな良識人同士) | |
4回対戦経験あり、同世代に皐月賞を含む二冠を逃げ戦法で達成した関東馬がいる | |
クラシックを三強で分け合い、その中で唯一古馬GⅠ制覇(ビート板勢) | |
田原成貴騎手が有馬記念出走時に騎乗 | |
同期のライバル、種牡馬時代に一時期同じ牧場に在籍した、安藤勝己騎手が騎乗 | |
善戦ホース、名前に称賛が含まれる、皐月賞・日本ダービー出走なし、1996年天皇賞(秋)で対戦、現役中複数回の大怪我からの復帰経験あり | |
同期、2歳(旧3歳)GⅠ制覇、主戦騎手(佐藤正雄、小島貞博)が平地GⅠ勝利、主戦騎手が管理調教師の門下生(敬語で話すことが多い) | |
優先出走権を獲得出来ず抽選を突破し1枠で出走し人気薄ながら勝利した皐月賞馬、放馬歴あり(勝負服が和風繋がり) | |
10回対戦経験あり、ヒシアケボノの半弟・アグネスワールド号が史実のビコーペガサス号と同じダンチヒ産駒 | |
同冠名、共通の騎手が騎乗(岡部幸雄・柴田善臣・武豊)、余生を過ごした場所が同じ牧場 | |
注1 ドラマCDでサイレンススズカから先輩呼ばわりされている他、ジェンティルドンナの育成イベント内にて両者がクラスメイトであるような描写がされている為、一応高等部の可能性が高い。
美浦寮
寮長:ヒシアマゾン△
同室のウマ娘 | 史実での関係性(ウマ娘での関係性) |
---|---|
同期 | |
モデル馬がサラブレッドとしては小柄、牡馬クラシック3冠出走なし、地方→中央と中央→地方、得意な脚質が逃げと追込など、対照的な点多数 | |
同期の外国産馬、的場均・蛯名正義元騎手が騎乗 | |
同期、モデル馬の父系がノーザンダンサー号由来(共に初登場が『ウマ娘シンデレラグレイ』) | |
主戦騎手が共通(横山典弘)、牡馬クラシック3冠出走及び古馬GⅠ勝利経験の有無等対照的な点がある(ビート板勢) | |
同期のライバル、調教師が同じ(堀宣行)、共通の騎手が騎乗(ミルコ・デムーロ、ライアン・ムーア、石橋脩)(テレビアニメ第3期のメインキャラクター) | |
海外で活躍、凱旋門賞に出走(アウトロー気質) | |
デビュー前は病弱な体質に悩まされていた、3歳時に有馬記念に出走、シンボリ牧場に縁がある、モデル馬が体毛色に由来するキャッチコピーを持つ者同士(シンボリクリスエス=漆黒の帝王、メジロラモーヌ=魔性の青鹿毛)(他のウマ娘とつるむことが少ない者同士&アプリ版初回育成実装時の勝負服名に「オニキス」を冠する) | |
皐月賞・日本ダービーを制覇した二冠馬と同世代、GⅠ3勝ながら一部ファンや評論家からの評価が低かった(気弱で大人しい文学少女、ビート板勢) | |
同期、2年連続でJRA賞を受賞、マイル戦での勝ち鞍がある | |
間に産駒が居る(同じイベントで別衣装が実装) |
夏合宿期間
ゲーム内の夏合宿期間の部屋割りについて長らく不明だったが、アニメ「Road_to_the_Top」の描写では同室であるカレアヤが合宿中も同室で寝ようとしてる描写があることから、アニメ版では夏合宿期間もそのままの可能性はある。
ただしこの場合、マルゼンスキーやミスターシービーのような一人暮らしのウマ娘はそのためだけに一人部屋を準備してもらっていることになるかもしれないが、そういった事情は明かされていない。
そして後にストーリーイベント「夏の陽は、青く凪ぐ」にて合宿中の生活についての詳細が明らかになった。
部屋は畳敷きの古めの和室で、部屋ごとに数人(背景の布団の数から少なくとも六人以上)で集団生活を行うようになっており、部屋割りもその年ごとにランダムで決められているようである。
普段の学園での生活と異なり、朝の点呼や体操、食事や入浴などの時間も決められた通りに過ごすというものであり、さらに食事についても学園の食堂と異なり、メニューが決まっていたり、配膳係も決められていたりとさながら運動部の合宿そのものといった内容になっている。
チーム
現実の競馬でいう「厩舎」に当たり、レース出場の活動母体にもなっている。トレーナーが所属する複数名の生徒を担当し、ウマ娘たちはチーム内で指導を受けて切磋琢磨しながらレースに備えていく。
トレセン学園に属するチームの名前には基本的に星座の名前が多く使われており、スピカはおとめ座、リギルはケンタウルス座、カノープスはりゅうこつ座、カペラはぎょしゃ座、シリウスはおおいぬ座の一等星の名前である。
アニメとゲーム、あるいはゲーム内の各ストーリーは基本的にパラレルとして扱われているため、一部にメンバーの重複が見られる。名前には<>表記が主に使われるが、紛らわしいため以降の文章ではカットする。
アニメ版
チームスピカ
アニメ版における中心となる、ギャグもシリアスも双方こなせるチーム。
『ウマ娘』シリーズにおいてトレーナーとウマ娘の関係を明確に提示した最初のチームでもあり、ウマ娘本人の目標に寄り添う柔軟さと、限界越えまで追い込むハードなトレーニング、仲間との絆や夢の向こう側の景色まで、チームとしての在り方の一例が凝縮されている。アニメ版第1期での活躍によって、第2期では他のチームから目標として定められる。
トレーナーの本名は明かされておらずクレジット表記も「トレーナー」だが、ファンの間では便宜上演じた役者の苗字をとって沖野Tと呼ばれることが多い。
スペ・スズカ・キタサンの3人を除いて、加入順は史実での生まれ年が若い順となっている。
メンバー
チームリギル
アニメ版のトレセン学園における「最強チーム」。
敏腕トレーナー・東条ハナの指導に忠実に従う統率の取れたチームで、スピカとは好対照の環境。トレセン学園の生徒会長にして最強のウマ娘であるシンボリルドルフが所属しているのもこのチーム。臆せず世界とも渡り合う一方で、調整の中にレースでの敗北も織り込むシビアな側面も持つが、加入希望者は多く、高倍率の選抜試験をパスしなければ所属は叶わない。
スズカはもともとリギルに在籍していたが、脱退しスピカに移籍した(一期1話の選抜試験は、この欠員補充によるもの)。
上記選抜試験でエルが加入した以外は、新規メンバーの追加描写は見られていないがSeason3にてリギルのメンバーに混ざってデアリングタクトの姿が確認できる。
メンバー
チームカノープス
アニメ版第2期でめいっぱいに輝く中堅チーム。
史実でいわゆる「善戦ホース」と呼ばれた、強烈な個性を放って重賞戦線を盛り上げた競走馬をモデルとするウマ娘たちが所属する。最後までGⅠタイトルに手の届かなかったメンバーばかりだが、GⅠ馬達に勝るとも劣らない人気を博した名脇役が揃っている。温厚な南坂トレーナーが自由過ぎるメンバーに翻弄されまくる姿も印象的。
ゲーム版ではチーム自体は言及されないものの、イベント『Brand-new Friend』での描写をはじめ仲の良い4人組として扱われることが多い。
メンバー
チーム名不明(ミホノブルボンのチーム)
黒沼がトレーナーを務めている、ミホノブルボンが所属するチーム。ミホノブルボンの「スプリンター適性を努力で覆して、中長距離ウマ娘になる」という目標に対して真摯に向き合い、スパルタ教育を施す方針となっている。そのため、ブルボン以外の所属ウマ娘は音を上げている。
メンバー
チームカペラ
アニメ版第3期で登場したサトノのトレーナーがトレーナーを務めているサトノ家のチーム。上記のスピカやリギルなどと比べると小規模で、所属が確認されているのは2名であるが、過去にはサトノの冠の付くウマ娘が多く所属していた。「サトノのウマ娘はGⅠでは勝てない」というカノープスと同じ境遇であったが、現在所属が確認されているメンバーはいずれもGⅠレースに勝利している。
メンバー
その他(アニメ版)
壁に貼られたポスターからシリウス・ベテルギウス・アンタレス・アルタイル・ミモザ・デネブ・レサトといったチーム名が確認できる(アンタレスの名前は公式資料集から確認可能)。
また、マックイーンが見ていたリストからアスケラ・シェルタン・シェリアクが確認できる。
(名前が一部しか見えない不確定なものでトゥレイス・スラファトが挙げられる)
ウマ娘プリティーダービースターブロッサム
チームアルケス
メンバー
『スターブロッサム』の主役チームで、本作では最も規模が大きいチームとされる。ベテラントレーナー・明石悟郎を筆頭にその娘の椿を始めとした多くのサブトレーナーも在籍しており、ウマ娘シリーズの中でもかなり特殊な立ち位置のチームである(劇中では特定のウマ娘をサブトレーナーに任せて遠征に出るといった変化球な運営を行うのも独自な点か)。
主に元ヴィクトリー倶楽部メンバーのウマ娘もといサクラ冠のウマ娘がメンバーの元ネタとなっているのも特徴で、チーム間の関係は極めて良好。
チームハダル
メンバー
若き敏腕トレーナー・阿武隈紗季が統率するチーム。ナリタ軍団のウマ娘が主に在籍しており、後の3冠ウマ娘ことブライアンの活躍も期待されている注目株。劇中を見る限り一応タイシンやブライアン以外にも複数人モブウマ娘が在籍していることが示唆されている。
チームデネボラ
メンバー
少し気弱な男性トレーナー・石上勲が率いる中堅チーム。トレーナー本人の腕やウマ娘の実力は確かだが、どうやらギクシャクしがちで美穂寮長の悩みの種にもなっているようだ…。
チームアルデバラン
メンバー
今の所名前以外はあまり情報が明かされていないが、どうやらハダルとは仲は悪くないらしい。劇中では最強格の実力と成果を残していくハヤヒデの影響で頭角を表している。
ゲーム版メインストーリー
チームシリウス
メインストーリー第1部でトレーナーが担当するチームで、最も明るい一等星の名を冠している。
本チームではオグリキャップがエースとして籍を置いていたが、ラストランを迎えた現在ではチームを離脱している。在籍していたウマ娘たちもオグリ引退と共に移籍してしまい、唯一残ったメジロマックイーンをリーダーとして新たにメンバーを集める事になった。
トレーナーは当初はベテランの老紳士が務めており、プレーヤーは見習いのサブトレーナーという位置付けだったが、上記オグリキャップの引退を機に師匠が勇退したことで、正式なトレーナーとして着任することとなっている。後述のチームアスケラが登場するまで、トレーナーの交代劇や一つのチームに2人以上のトレーナーの所属が描写されている唯一のチームであった(チームではないパターンでは、メジロドーベルの担当トレーナーもサブトレーナーを抱えている)。
アニメ版にも同名のチームが存在するが、別物なので混同しない様に。
メンバー
など
チームアスケラ
メインストーリー第2部でトレーナーが担当するチームで、射手座のゼータ星の名を冠している。トレーナーは名トレーナーだった父親からチームを受け継いでおり、チームのエースであり、レースで活躍したウマ娘の娘であるキングヘイローとセットで2世コンビとして称されている。
メンバー
など
ゲーム版アオハル杯シナリオ
チームキャロッツ
プレイヤーである主人公トレーナーが担当するチーム。育成対象のウマ娘やサポートカードウマ娘に加えて、シナリオリンクキャラクターの4人(下記)が含まれていない場合は自動的に加入する。それ以外にも、プレシーズン戦を勝ち進むことで評判を聞きつけてメンバーが増えていく。最終的にはメンバーを集めて育成した上で、チーム<ファースト>に決勝で勝利することを目指す。
デフォルトではこのチーム名しか選択できないが、下記4人を編成に加えることで選べるチーム名の選択肢が増え、選択によってチーム名とアオハル杯優勝時のエピローグで得られる報酬及び金スキルが変化する。詳細はアオハル杯を参照。
メンバー
など
チームファースト
学園の理事長代理に就任した樫本理子がトレーナーを務めるチーム。徹底的管理をモットーとし、学園一の実力を誇る。アオハル杯シナリオは決勝にてこのチームとトレーナーのチームが戦い、彼女が仕掛けた「賭け」に勝利することを目指すことが主題となっている。
メンバー
など
その他
この2チームの他、プレシーズン戦では「サカヲノボル」「テイテーツ」「ユメガ・ヒロガリンクス」など、NPCウマ娘が結成する多数のチーム名を見ることができる。メンバーは固定されているように見えて、自チームとメンバーが被っている場合は細かな入れ替えが発生している場合もある(逃げ切りシスターズを彷彿とさせるメンバーで出てくるチームがたまに出てくるが、スマートファルコンはほぼ100%自チームに加入する関係で彼女の位置に別のウマ娘が入ったニアピンまでとなっている)。
特に「ターフクイーンズ」は場違いな強さを誇り、下手すればチームファーストを超える強さにもなる。
2023年1月のアップデートより、一定の条件を満たすとシニア6月末の第4戦にて強豪チームが追加されるようになる。
チームを組むウマ娘同士はある一定の繋がりで組まれており、強豪だけあって挑むならば何度も目覚まし時計を叩き壊されてしまう強さになっている。
熱血ハチャメチャ大感謝祭!
チームコスモス
チームフリージア
主に97世代のウマ娘で構成されたチーム。
チームローズ
主に実馬がパーソロン系のウマ娘で構成されたチーム。
チームリリィ
実馬が牝馬のウマ娘で構成されたチーム。
チームアイリス
アニメ3期で活躍したウマ娘で構成されたチーム。
チームゼラニウム
新時代の扉で活躍したウマ娘で構成されたチーム。
チームプリムラ
スターブロッサムに登場するウマ娘で構成されたチーム。
その他のトレセン学園
カサマツトレセン学園
正式名称は「岐阜ウマ娘カサマツトレーニングセンター学園」。岐阜県羽島郡笠松町に所在する、「ローカル・シリーズ」に参加するウマ娘を養成するための学校である。オグリキャップが最初に入学した学園。
基本的な制度や仕組みは中央のトレセン学園に準じたものになっているが、設備の充実度や生徒のレベル・レースシリーズの盛り上がりなど、あらゆる面で中央には遠く及ばない。シングレ第12Rではオグリの規格外の胃袋によって食糧庫が空になってしまうなど、食堂の規模も大きくはない様子。
中央以上に実力の差は激しいようで、競走ウマ娘としての道を諦めレースのサポートにまわったり、あるいは全く別の道を歩むウマ娘も後を絶たない。オグリとは逆に中央から来るウマ娘もいるようだ。
ローカル・シリーズのレースには中央トレセン学園からの視察が来ることもあり、優れた才能を持つウマ娘がスカウトされるケースもある。
ウイニングライブもウマ娘が自分でラジカセやらの音源を用意して踊ったり歌ったりする等で、お粗末な出来である事が多い(その都合か決められた振り付けがないためバックダンサーが居らず、1着のウマ娘しかステージに立たない)らしく、オグリキャップはウイニングライブで棒立ちになってしまっていた(直後に郷土舞踊を始め、それなりの盛況は得られた。)
制服は黒と白、ジャージの色は青紫と白。
『ウマ娘シンデレラグレイ』の「序章 カサマツ編」における舞台となるほか、ゲーム版でも笠松レース場がオグリキャップの故郷として扱われている。
シンデレラグレイで描かれる校舎などは笠松競馬場近隣に位置する岐阜県立岐阜工業高等学校がモデルとなっている模様(参考ツイート① 参考ツイート②)
その他
カサマツを含め、他の地方のレース場においても同様の施設があることが示唆されている。
また、それらを統括・運営する組織として「NAU」(「National Association of Umamusume」地方ウマ娘全国協会)が存在する。
ウマ娘化されている地方競馬から中央競馬に移籍した馬はほかにユキノビジンなどがいるが、オグリのように故郷のトレセン学園に通っていた時期があったかどうかは明らかではない。
海外の学園についても、ファインモーションやエイシンフラッシュは留学生という設定だが、母国でどのような教育を受けていたかについては定かでない。(用語集に追記された「海外遠征」の項目に存在を示唆する文面が作られた)
最近ではフリオーソが所属していた船橋トレセン学園の存在が明らかになった。
また、通常の競馬とはルールはおろかバ種さえも違う特殊競馬の専門競馬バ場として名高い場所に位置している学園(帯広競バ場改め、帯広トレセン学園)も存在自体は示唆されている。
果たしてそこに所属しているウマ娘は普通のウマ娘なのか、はたまた特殊なウマ娘なのだろうか……?
関連タグ
ウマ娘プリティーダービー(アニメ) ウマ娘プリティーダービー(ゲーム)
秋川やよい 駿川たづな トレーナー(ウマ娘プリティーダービー)
競馬学校:モチーフの一つ。