覇道へ。
勝利へ。
深淵へ。
限界へ。
最強へ。
なってやる!最強に!
最強はオレだ!
概要
「劇場版『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』」は、「ウマ娘プリティーダービー」による初のアニメ映画作品。タイトルロゴには「BEGINNING OF A NEW ERA」の表記もある。
01世代をメインに据え、その中でもジャングルポケットを主役とした物語となっている。
制作はTVシリーズのアニメ版とは異なり、Webアニメ『ROAD TO THE TOP』を制作したCygamesPicturesが担当。『RTTT』の公式サイトではスクロールすると最後に本作のサイトにつながるリンクが貼られており、世界観としては『RTTT』の後の話となっているため、前作に登場したナリタトップロード、テイエムオペラオー、メイショウドトウも、シニア級となり登場している。
2025年2月19日にBlu-ray、DVDが発売予定。
スタッフ
原作:Cygames
監督:山本健
シナリオディレクター・ストーリー構成:小針哲也
脚本:吉村清子
キャラクターデザイン・総作画監督:山崎淳
美術監督:渡辺悠祐
色彩設計:岩井田洋
3D監督:中野祥典
撮影監督:川下裕樹・伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:鶴岡陽太
音楽プロデューサー:内田哲也
音楽:横山 克
コンテンツディレクター:秋津琢磨
キャラクターデザイン監修:清永みなみ
アニメーションプロデューサー:溝口侃
アニメーション制作:CygamesPictures
配給:東宝
主題歌
作詞・作曲を大石昌良が担当。
ED「うまぴょい伝説」
アニメシリーズ初のフルソングである。
あらすじ
走りで最強を目指すと豪語するジャングルポケットは <トゥインクル・シリーズ>でのフジキセキの走りに衝撃を受け、トレセン学園に入学してレースの世界に飛び込む。
トレーナーと共にデビューを果たしたジャングルポケットは、 一生に一度しか走れない栄誉あるクラシック三冠レースに挑むことに。 そこで待ち受けていたのは、ポッケをも凌ぐ実力をもつ同世代のライバルたちだった。
ひたむきな思いを胸に実直に努力を続ける、ダンツフレーム。
自分にしか見えない『お友だち』を追いかけて走る、マンハッタンカフェ。
そして、ウマ娘の可能性のその先を求めるマッドサイエンティスト、アグネスタキオン――
自らの誇りと、意地と、魂をかけて走るウマ娘たち。
熱く激しいその戦いが、新たな時代の扉を開く。
登場キャラクター
メインキャラクター(2001年クラシック世代)
「オレが全員ブッチ切って、最強だ!!」
本作の主人公。愛称はポッケ。フリースタイル・レースでならず者を束ねてきたカリスマだったが、トゥインクル・シリーズを走るフジキセキの姿に魅了されトレセン学園に入学した。追い求める『最強』の座を目指しクラシックレースへと突き進む。
「知りたい、この肉体で到達し得る限界速度を…。その先には何がある?」
皆さんご存知、ウマ娘界きってのマッドサイエンティスト。ウマ娘に眠る新たな可能性を追い求め、高い潜在能力と頭脳でトゥインクル・シリーズを駆ける。『モルモット兼トレーナー』と出会わなかった世界線らしく、自分のレースの勝敗にはやや淡白であり、「どうでもいいこと」とすら切り捨てている。
アプリ版に比べ、瞳孔が開いている四白眼なうえに常時張り付いたような笑顔でいる不気味なキャラクターとして描かれており、PIXIVではその迫力ある顔つきを表現した絵に新時代の顔というタグがつけられている。
「私はただ、あの子に追いつきたいだけです」
長距離走者として優れた才覚を持つ、ミステリアスな雰囲気を纏う謎の多い少女。レースでの走りを通して「お友だち」へ追い付きたいという願望を抱いている。こちらの世界でもやっぱりタキオンとは腐れ縁らしい。
「"勝敗なんてどうでもいい"…タキオンちゃんはそう言ってたけど…私だって勝ちたい!勝ちたい!!」
物腰が柔らかく周りへの気遣いができる、お人よしなウマ娘。流されやすい性格で個性的な同期達によく振り回されているが、その勝ちたいという意思は決して同期に引けを取らない。2024年2月22日配信のぱかライブTVで発表された9人の新規ウマ娘の一人であり、同時に本作への登場が発表された。
サブキャラクター
トレセン学園の栗東寮の寮長を務める稀代のエンターテイナー。その類稀な素質によるトゥインクル・シリーズでの当時の彼女の走りは多くの人を魅了し、遂にはポッケにトレセン学園入学を決意させた程。ポッケには尊敬の念から「フジさん」(小説版では「姐さん」)と呼ばれ慕われている。クラシックレースに挑む直前での足の故障により現在は既に現役を退いており、後輩のポッケを温かく見守っている。
ルー(CV:櫻井みゆき)、シマ(CV: 伊駒ゆりえ)、メイ(CV:仁見紗綾)
ジャングルポケットがフリースタイル・レースの世界に身を置いていた時から、一緒につるんでいたやんちゃな3人組。
ジャングルポケットのことを慕っており、彼女が出走するレースに必ず行き一生懸命応援する。なお、小説版では来春のトレセン学園への入学試験のためタナベの元で修行に励んでいるが、劇場版ではポッケらと共に既に入学を果たしている(こちらの世界でもタナベの元でよくポッケと併走している模様)。
左から、ジャングルポケットの産駒であるオウケンブルースリ、オマタセシマシタ、ジャガーメイル(あるいはトールポピー)がモデルではないかと考察されている。
長い白髪とサングラスが特徴的な、年配のベテラントレーナー。
かつてフジキセキの担当をしていたが、長い間ウマ娘の育成からは遠ざかっていた。
フジキセキに乞われ、ジャングルポケットの可能性を信じて熱心に指導に当たる。フジとは対照的にポッケには厳しく指導を前面に行っているが、その根底には無事にレースを走り抜けて欲しいという思いも込めている。
フジやポッケからは「ナベさん」と呼ばれている。
アニメオリジナルウマ娘
ペリースチーム(CV:不明)
スポーツ新聞に写真付きで掲載されている、タキオンやポッケに並ぶ最強世代の一角に挙げられているウマ娘。名前と芦毛の髪と勝負服のデザインなどからクロフネがモデルではないかと考察されている。
他にもウマレナガラノ等のアニメオリジナルウマ娘がレースに登場している。
前作『ROAD TO THE TOP』に登場したキャラクター
「不屈であれ、高めたまえ!!ボクの更なる飛躍のために!!」
皆さんご存知、ウマ娘界きってのナルシスト。ただし本作に登場するのは前作からの間にあった「語られぬ一年」の間に年間無敗・重賞8連勝を果たし翌年の天皇賞(春)も制した、名実ともに百戦錬磨の絶対王者“世紀末覇王”である。
公式Xアカウントの「イチから分かるウマ娘用語講座!」において用語として扱われている唯一の登場人物で、今作のラスボスを務める。
前作の主人公で菊花賞ウマ娘。本作では主人公であるジャングルポケットのルームメイトとして登場しており、トゥインクル・シリーズの先輩として最強を目指す彼女を見守っている。
自分に自信が持てないおっちょこちょいなウマ娘。同級生のテイエムオペラオーに憧れ続け、実力は“覇王”となったテイエムオペラオーと肩を並べるまでに成長、ジャングルポケットがダービーを獲った翌月の宝塚記念で“覇王”に土をつけた(小説版で言及)“執念の名将”となった。
最強を目指すジャングルポケットにとっては越えねばならない高い壁の一人。
前作の主役のひとりで、トップロードやオペラオーら同期とクラシックを競い合ったダービーウマ娘。
作品の発表当初は史実通りに出番無しかと思われたが、本編中では同室のカレンチャンとともに度々登場しファンを驚かせた。前作で抱えていた様々なしがらみから解き放たれた結果、以前は見せなかった面を表に出すようになっている。
また、入場者プレゼント第一弾の小冊子『また星は巡る』でメインを務める。
こちらでは、前作で史実における足の故障は奇跡が起きたことで走れなくなることは回避できたものの、完治や復調には至らなかったようで、シニア級をリハビリにあてていることが語られている。またジャングルポケットからは"ダービーの先輩"として敬意を払われていた。
アドマイヤベガのルームメイトのウマ娘。前作では深刻にレースに打ち込むアヤベから距離を取られ、そんな彼女を心配する立場だったが、本作では登場シーン全てで彼女と行動をともにしている。前作では断られていた写真撮影にも付き合ってもらっているなど、アヤベの心境の変化もあって関係は良化した模様。
前作ほどフォーカスされる場面はないが、その天真爛漫さは相変わらず。本作でもライスシャワーとともに夏祭りや夏合宿、レース観戦を楽しんだり、同室であるキングヘイローに世話を焼かれていたりしている。
本作でもハルウララと行動を共にしている。
黄金世代を代表するウマ娘の一人。ルームメイトのウララの世話を焼いているほか、オペラオーが制した有マ記念に出走している(史実ではこれが引退レースだった)。
ご飯在るところにオグリ在り。夏合宿の食堂で相変わらず腹を大きく膨らませていた。
前作に引き続きナリタトップロードのトレーナーとして登場。
菊花賞ウマ娘のトレーナーという立場だが、先輩トレーナーであるタナベに対し敬意を抱いている。
トゥインクル・シリーズの実況を担当する青いカーディガンを着た青髪の女性。前作では名前が不明だったが、本作にて明らかとなった。
解説(CV:山本昌広)
TVアニメSeason3にも登場したトゥインクル・シリーズの解説者。競馬関連ではアルアイン・シャフリヤール兄弟の一口馬主としても知られる、元プロ野球選手の山本昌氏が中の人を務める。
ナレーション(CV:藤井ゆきよ)
シリーズお馴染みの世界観説明は映画の原点となった動く馬のオマージュで01世代以前のウマ娘達と幼い頃の01世代の4人が映る。
ゲストキャラクター(台詞あり)
ポッケたちのクラスメイト。ダンツと一緒にトレーニング後に駅前のカフェへ行く予定だったが、ポッケとダンツがタキオンの所に行ってしまったためそれを見送った。
ジョーダンはポッケを「パワー系」「脳筋」と評している。
ポッケたちのクラスメイト。ポッケたちの前年の二冠ウマ娘。オープニングやポッケの共同通信杯の観客席など、ダンツやヒシミラクルと行動を共にしている姿が描かれている。
ハチャメチャな練習量をこなすポッケを「ロジカルではないがアレは器が違う」と評している。
ポッケたちのクラスメイトで、劇中では触れられなかったがダンツのルームメイトでもある。登場するたびに何かしら食べている食いしん坊。本作中では未デビューだが、後に数々の"ミラクル"を起こしポッケたちの次の世代の代表格の一人となることになるウマ娘。
ウマ娘ちゃん大好きなオタクウマ娘。劇中で触れられることはなかったがタキオンのルームメイトであり、天皇賞(秋)でオペラオーに勝った"戦場を選ばない勇者"として両者ともに関りがある。
タキオンの記者会見の翌日の街頭インタビューに、オタク仲間と思われるウマ娘数名やダイワスカーレットとともに答えていた。
アグネスデジタルらとともに記者会見翌日の街頭インタビューに答えていたウマ娘。劇中では特に絡みはなかったもののタキオンとは関わりの深いウマ娘でもあり、インタビューでの様子から他メディア同様タキオンを慕っている模様。
トレセン学園所属のトレーナーと、学園理事長代理。
それぞれの担当ウマ娘たちと共にホープフルステークスを観戦しており、葵はタナベが数年ぶりに復帰していたことに驚き、理子は「理由はどうあれ喜ばしいこと」とタナベの復帰を歓迎していた。
月刊『トゥインクル』の雑誌記者。劇中ではタキオンの記者会見の現場で質問を投げかけていた。
TVの司会者(CV:斉藤慎二)
TVアニメSeason3にも登場した競バ番組MC。実質、中の人本人役である。
特別解説(CV:大久保洋吉)
あるレースの解説を務める高齢男性。
声を担当する大久保洋吉氏は元JRA調教師。現役時代はウマ娘にもなったメジロドーベル号の管理調教師であり、同馬の主戦騎手である吉田豊騎手の師匠にあたる。ちなみに、公式Xで登場が公表された5月6日はメジロドーベルの誕生日でもあった。
ゲストキャラクター(台詞なし)
ここに記載のないキャラクターたちも学園内、街中、レース場などで数多く登場している。
街中や電車内で彼女の「グランマ」と思われる老齢の女性と共に登場。台詞こそ無いが数度目立つ形で登場している(史実ではジャングルポケットと同じ渡辺栄厩舎に所属していた繋がりと推測されている)。
タップダンスシチー / シンボリクリスエス / ネオユニヴァース
ダンツフレームがトレーニングをするシーンで登場している。
キタサンブラック / サトノダイヤモンド / サトノクラウン / シュヴァルグラン
夏合宿のために合宿所へと向かうバスの車中で登場。なおシュヴァルだけは…
2人連れ添って日本ダービーを観客席で観戦している。
ノベライズ作品
本文の執筆は全て脚本の吉村清子が担当している。
「また星は巡る AFTER "ROAD TO THE TOP"」
入場者特典第1弾の冊子に収録された短編。サブタイトル通り『RTTT』の後日譚で、アドマイヤベガの視点を中心に描かれる。一方、ジャングルポケットを始め『新時代の扉』のキャラクターも登場するなど映画本編の前日譚でもある。
小説「ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉」
映画本編の公式ノベライズ。大筋は本編と同じだが、劇中で触れられなかった部分の描写が細かくなっていたり、本編と大きく異なる部分もあるなど単なるシナリオのノベライズに留まらない作品になっている。
入場者特典
第1弾
- 特別小冊子「また星は巡る AFTER "ROAD TO THE TOP"」
第2弾
- 描き下ろしミニ色紙(ランダム全5種)
第3弾
- 描き下ろしクリアスタンド(ランダム全5種)
第4弾
- 複製原画ポストカード(ランダム全5種)
第5弾
- フィルム風しおり(ランダム全5種)
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大手競馬情報サイト「netkeiba.com」の企画で、史実でジャングルポケット号の主戦騎手を務めた角田晃一・現JRA調教師が、息子でJRA騎手の角田大和・角田大河兄弟と共に本作を鑑賞。ジャングルポケット号の思い出や、フジキセキ号やアグネスタキオン号といった本馬を取り巻く馬たちのエピソードを語っている。
ちなみに本作は競馬関係者の鑑賞報告も散見されており、JRAの公式実況を担当するラジオNIKKEIの小塚歩アナウンサーや、史実でテイエムオペラオー号の主戦騎手を務めた和田竜二騎手などが本作を鑑賞したことを明らかにしている。
- ちなみに本作にヒシミラクルが出演しているのは先述した通りだが、大和騎手が後に自身の公式Xアカウントで明かしたところによると、角田調教師が本作を初めて観たにもかかわらず「あれヒシミラクルか?」と見抜いていてビビったらしい。
関連イラスト
全米が泣いた(※イメージです。)
映画館ではマナーを守って、トイレは上映前に済ませて起きましょう。飲食物の食べこぼしには注意しましょう。
(「映画館で映画を見るのは久しぶり」とスレに書き込まれたのをきっかけに、トイレと上映中の飲食についてにわかに盛り上がった。)
関連リンク
関連タグ
ROAD TO THE TOP:99世代をメインとする前作。