プロフィール
経歴
騎手・調教師の大久保末吉の長男として誕生。大久保福蔵(末吉の長兄)・大久保亀治(末吉の次兄)・三井末太郎(末吉の実弟)各調教師はそれぞれ伯父・叔父であり、ナリタブライアンなどを管理していた大久保正陽調教師は従兄(亀治の息子)にあたる。
競馬関係者の多い一族の影響で幼い頃から馬に親しみ、父親と同じく騎手を夢見るも、体が大きくなりすぎたことを理由に断念する。
図面を描くことが好きだったことから建築士を志し、大学卒業後は建設会社に就職。製鉄所の火力発電所の設計にも携わるが、還暦を過ぎた末吉の仕事を手伝うために退職し、厩舎開業まで調教助手として末吉の厩舎に勤務する。
1981年、父・末吉が73歳で死去し、管理馬の一部を引き継ぐ。
1996年阪神3歳牝馬ステークス、メジロドーベルでGⅠ初制覇。
1998年~2001年、サイレントハンターが重賞4勝の活躍。
2001年、メジロダーリングが重賞2勝の活躍。
2004年阪神ジュベナイルフィリーズ、ショウナンパントルでGⅠ9勝。
2010年マイルチャンピオンシップ南部杯、オーロマイスターでGⅠ10勝。
2009年~2012年、サンカルロが重賞4勝の活躍。
2014年青葉賞を制したショウナンラグーンがダービーにも出走し6着。
2015年定年により引退、GⅠ10勝・重賞45勝。
メジロドーベルには門下生である吉田豊騎手を乗せ続けるなど人材育成にも力を入れており、定年まで吉田騎手を自厩舎の馬の鞍上に抜擢することも多かった。
引退後は競馬中継に解説者として出演し、主にパドック診断のコーナーを担当。
この経験を買われてか、アニメ映画『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』にて、特別解説役で齢79にしてアニメデビューを果たす(同作にはお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二も司会役で出演)。競走馬擬人化コンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』のアニメ作品に声優として参加した競馬関係者は、武豊、細江純子に次いで3人目であり、調教師は初めての事例となる。