生き残るのは
生きていくのは
自由に、大地を駆け回るのは
私でもよかったよね、お姉ちゃん
概要
初出はアプリ版『ウマ娘プリティーダービー』で、アドマイヤベガの育成シナリオを進めるとアドマイヤベガ本人から妹のことが語られ、自分の身代わりに亡くなったと述べられている。(おそらく身代わりの部分は本人のネガティブな性格故の発言だと思われる)
さらに話を進めるとあるイベントで妹が夢の中に登場し、アドマイヤベガの今後を左右する展開になる。
アドマイヤベガ自身はこの妹に対して罪悪感を感じており、贖罪として勝つことを目標としている。
そのため妹がいくら言っても聞く耳を持たずの状態だった。
二つの妹
アニメ・ゲームの描写から、一口に妹と言っても2つの存在があるのではとプレイヤー達の間で言われている。
アヤベさんの思い込み(幻影)としての妹
アドマイヤベガの罪悪感ゆえに生み出された存在。
姉のことを恨んでおり、とあるレース前には感情を爆発させている。
また冒頭の通り「生きるのは私でよかったよね、死ぬのは貴女でよかったよね」と心無い罵声を浴びせてきており、また「走るのが楽しい」と思い始めたアドマイヤベガに「私のことなんか忘れて楽しそうに走ってたね」と皮肉を言い「走れなかった私のために走ってくれないならせめて私と同じところまで落ちてきて(=死ね、或いは二度と走れないようになれ)」あまりにも惨い非難を掛ける。
このため「アヤベさんは自分の妹を悪霊にしてしまっている」とゲームプレイヤーから心配されている。
霊体としての妹
姿こそ見えないが、アドマイヤベガの隣にいる本物の妹の霊。
姉に比べてフランクで明るい性格。姉のことが大好きで、頑張っている姉を応援している。
Youtubeアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』の第2話でもアドマイヤベガの夢の中で駆け巡る姿で登場し、第3話や第4話でも夢の中や回想で現れている。
容姿は姉のアドマイヤベガと瓜二つで、CVも姉同様咲々木瞳が担当している。
史実
アドマイヤベガの母親であるベガは繁殖入り初年度にあたる1995年に、サンデーサイレンスと交配された。
しかしながら受胎したのは双子であった。競走馬の世界では「競走馬の双子は大成しない」と忌避され、またそもそも母体にかかる負担も大きいことから出産前に減胎処置をされることが通例となっており(詳細後述)、ベガの子も片方は取り除かれ、残る1頭は無事誕生した。この馬が後のアドマイヤベガ号であり、取り除かれた方がウマ娘における「妹」にあたる。
その他
- ルームメイトのカレンチャンはトレーナーを「お兄ちゃん」と呼んでいるが、これとは別に『兄さん』と実兄に言及することがあり、モデルとなった馬には母馬が一緒の半兄『スプリングソング』がおり、共に短距離レースを主戦場にしていたが、カレンチャンとの直接対決を果たす前に疝痛の悪化で予後不良となっている。つまり「生まれる前の妹を失ったアドマイヤベガ」と「直接対決を前に兄を失ったカレンチャン」という家族を失っている点で共通している。
- 史実における母ベガはアドマイヤベガ以外にも産駒が活躍している。これを受けて、双子の妹だけでなく「弟たち」がウマ娘世界にも確認されている。なお、アドマイヤドンなどウマ娘になってもおかしくない実績の弟がいるものの、アプリでは現状そのような妹についての言及は存在していない。
- アドマイヤベガの初期設定では「URAを憎んでいる」という危険な思想があった。これは初期がかなり競馬界よりになっており、ブラックな面が出ていたものと思われる。 また、妹の霊が見えるという設定もあったがこちらも消えていると思われる。(本人が姿が見えないと言っているため)
- 現実の競馬界において双子のサラブレッドは走らないと言われており、見つけ次第どちらかの卵をつぶす方法で処理されている(発見が遅れてそのまま出産するケースもある)。馬の双子は「虚弱になりやすい」「どちらかが生まれてもどちらかが死産になる可能性が高い」「競走能力が低くなる」 「お腹の負担で母子とも死亡する危険がある」など畜産的な理由もちゃんとある。ベガは二冠牝馬であり、またこの出産が初子だった事も堕胎させる必要があった可能性がある。ウマ娘世界で双子がどう処理されるかは不明だが、アドマイヤベガの妹は霊体がいるので受精卵を潰したのではなく死産であった可能性が高い。
- メジロアルダン(ウマ娘)のモデル馬メジロアルダン号は双子の片割れが死産として生まれ、ウマ娘のゲーム内でも双子の片割れが死産であった旨が語られている。
- アイネスフウジン(ウマ娘)には史実に基づいた双子の妹たちが存在している。史実では中央で競走馬として双子の両方がデビューしており、この縁でアプリ版ではアドマイヤベガとアイネスフウジンが会話するイベントが幾つかある。アイネスフウジンの妹たちからは「アヤベお姉ちゃん」と呼ばれるなど懐かれており、その経緯はアドマイヤベガのおでかけイベント「夢で見た光景」で描かれている。
- このタグ以外にもベガの1996-2やアド妹ヤベガ、×××××××(ウマ娘)というタグがある。
- ベガの1996-2は母のベガに生まれ年を合わせたもので、これ自体はデビュー前の馬の呼び方としては一般的(ポイントフラッグの2009など)。2は2人目…つまりこの記事の妹のことを指す。
- アド妹ヤベガは「妹」を「マイ」と読ませることによる言葉遊び系のタグ。
- ×××××××はとあるシナリオ中に出てきたもので×の数はアドマイヤベガの7個と一致する。 また史実産駒(母ベガの産駒を含める)などに当てはめるとアドマイヤドンやキストゥヘヴンなどが七文字に該当する。
- 二次創作のネタとしてはトレーナーに対して素直に好意を伝えられない姉に対してやきもきしており、様々な手段を駆使して二人をくっつけようとしている様子が描かれてる事がある。
関連項目
運命のジェミニ:アドマイヤベガの妹についてのネタバレ注意。閲覧は自己責任で。
お友だち(ウマ娘):マンハッタンカフェのそばにいる見えない存在。元となったのは父にあたるサンデーサイレンスと言われている。