概要
現実世界の馬の要素を持つ獣人の異種族「ウマ娘」が存在する作中において、その花形レースリーグである「トゥインクル・シリーズ」に参加する、中高生に相当する競走ウマ娘たちを指導する専門職。地方の学園における「ローカル・シリーズ」でも同様の位置付けだが、中央機構所属となるとより高い能力を要求される。
トレーナーは蹄鉄を模ったマークがついている円形のトレーナーバッジを身に着けており、特にゲームアプリ版ではバッジに言及される場面も多い。
『ウマ娘』の世界ではヒト族とウマ娘の間に生まれる絆が不思議な力を持つと信じられており、トレーナーはヒト族が務める場合が多い様子。ゲーム版でも、プレーヤーはこの職業に就いて彼女達と接する事になる。
なお、現実の競馬で「トレーナー」といえば調教師の事を指す。『ウマ娘』でも最初期には「調教師」などの設定が存在していた。
また後述の『シンデレラグレイ』には騎手単独をモチーフにしたと思われるトレーナーも登場している。
必要な資格
中央機構における資格の取得には、トゥインクル・シリーズやウイニングライブを主催し、専門教育機関トレセン学園も運営する「URA」が実施する試験の合格が必須となる。受験には性別も種族も不問だが、専門的な知識を要するため作中でも狭き門として認識されている。
作風がシリアス寄りの『シンデレラグレイ』では「T大受験と比較される難度」「合格者が出ない年もある」などと言及され、その道の険しさが示唆されている。
アプリ版ではトレーナーの養成機関である「トレーナー学校」なるものが存在するらしい(さしずめ、現実の『競馬学校』に相当するものであろうか。なお中央競馬の競馬学校では騎手と厩務員の養成を行っている)。
現実の中央競馬の調教師試験もしばしば合格率が1割に満たなかったり、後の名調教師であっても10回以上不合格になったりするなど(例えば三冠馬コントレイルや日本馬初のBC制覇を成し遂げたラヴズオンリーユー&マルシュロレーヌなどを管理した矢作芳人調教師は、2004年に調教師試験を合格するまでに延べ13回不合格になった)、やはり狭き門である。
なお、現実では基本的に騎手・厩務員・調教助手といった競馬の現場で働いてきた者が調教師となる事例が多いが、ウマ娘世界では騎手に相当する職業がないなど事情が異なるため、どのような経歴の者が活躍しているのか不明である。そもそもトレーナーの補佐として働くサブトレーナーという役職があるあたり、調教師と調教助手との間に明確な違いはないものと思われる。
具体的な仕事
具体的な業務としては、トレセン学園の体育教職員としてウマ娘のトレーニングやリハビリの指導、出走するレースの選定と手続きに従事する。ウマ娘たちがウイニングライブで披露する歌とダンスの練習についても管理する。
あくまで、座学授業のない放課後や休日にウマ娘たちを管理・世話をする、いわば「部活動の顧問」に近いからか、彼女たちが授業を抜け出して自分のところに来ようものなら注意・指導することもある。
また、後述のアニメ、アプリ版やコミカライズに登場するモブトレーナーの中には、身体的には成長途上のウマ娘に無茶なトレーニングを課す、自分の名声のために担当に志願するといった者から、本人の意思を無視したトレーニング計画を立てたり、本人のコンプレックスを刺激して激怒させた挙げ句に「気性難」のレッテルを貼る、指導方針に従わないという理由で契約を打ち切る者も描写されており、こういったトレーナーと反りの合わなかったウマ娘が主人公(あるいは他のトレーナー)と出会い再出発するシナリオも散見される(もっともそれらの対応には担当ウマ娘の適性を鑑みた上でその大成を願う想いが込められている場合もあり、一概にウマ娘の意志に背くモブトレーナー=悪ではないことは留意しておきたい)。
一方では、適性外の走りで再起不能になることを危惧して敢えてウマ娘側の意向を突っぱねる例もある。中には推しのために芝・ダートの両方で頂点を目指す前代未聞の難題を課されるトレーナーも出てくる。
アプリ版のウマ娘とトレーナーの関係はあくまで契約の元に成り立っているため、トレーナーの態度や対応次第ではウマ娘側から契約解除を告げられる可能性もあり、逆にトレーナーから契約を解除される例もある。。
自身の体調を理由に担当を退いたり、担当ウマ娘の意向を叶えるべく、トレーナー変更やチーム移籍を前向きに受け入れる寛大な者もいるなど、人柄も十人十色である。
ゲームアプリがリリースされて以降は、ウマ娘一人を育て上げるのにも苦戦するトレーナー(プレーヤー)たちの試行錯誤や情報共有が繰り返される中で、「他の媒体に登場するトレーナーたちは超が付くほど有能だったのでは」と再認識する声も聞かれるようになった。
生活 / 給与
トレセン学園内のトレーナー寮で生活している。トレーナーが立入禁止とされるウマ娘の寮と違い、ウマ娘側の出入りに関しては特に制限はない模様。中には訪問という名の破壊をはたらくメチャクチャなウマ娘も。
収入は給料制で、地方トレーナーは安月給で苦労しているとの事(『シンデレラグレイ』より)。
ボーナスがあるのかは不明だが、OVAではスピカメンバーに対し「レースで1着を獲ればスイーツ食べ放題」の約束をするなど、担当ウマ娘の成績に応じて何かしらの褒賞が与えられる可能性はある。
ちなみに、競馬では獲得賞金のうち80%は馬主のものとなり、調教師に10%、騎手に5%、厩務員に5%が進上金として入る。
トレーナーとウマ娘の関係
基本的には指導者と教え子の関係だが、年頃の少女の競技生活に付き添う最大の理解者として、一心同体のごとく3年間(あるいはそれ以上の期間)を過ごす事になるため、ウマ娘側が親愛の情を抱くこともしばしば。
具体的な育成期間の様子を描くゲームアプリ版では、トレーナーの性別によらず担当ウマ娘と強い絆を育んでいく過程がこれでもかと詰め込まれており、ウマ娘の強欲さ・執念深さの描写も併せて、ある種のスラップスティックを含んだ「思い定めたウマ娘からは逃げられない」という認識はプレイヤー間でもある程度共有されている。
一方、アニメ版やコミカライズ作品などの媒体では、より本体的な師弟関係・二人三脚として描かれるケースが大半を占めており、ウマ娘との関係を通じたトレーナー自身の葛藤や成長も見どころの一つとなっている。
トレセン学園の規範やトレーナー界隈の倫理的に、劇中でどのレベルの付き合いがどれほど許容されているのかは不明だが、アプリ版のシナリオでは引退したウマ娘がトレーナーと交際・結婚に至るケースにも言及があり、ミスターシービーの両親も元競走ウマ娘と元担当トレーナーという間柄だったらしい。
ドレスコード
職種としては「教員」「指導者」であるためか、各媒体ではジャケットやパンツスーツ姿など、フォーマルなコーディネートの者が多い。
とはいえ、ジャージをユニークに着こなす黒沼トレーナーや、メイド服がトレードマークのカペラトレーナーなど、奇抜な出で立ちで職務に従事する者もいることから、基本的に服装は自由だと思われる。
後述で我々プレイヤー側はさらにトンデモな恰好な者も居るが…
シリーズ各作品のトレーナー
アプリゲーム版
ゲーム版の主人公は言わばプレイヤーの分身である為、性別が随時選択可能になっている。どちらを選んでもストーリーの大筋自体は変わらないが、トレーナーの性別に応じてコミュニケーション時の口調は変わる。
また、一部のウマ娘からの呼ばれ方が変わったり、態度が真逆になる子も居たりするので、性別を切り替えて比較してみるのも面白いかもしれない。
- トレーナー(メインストーリー第1部)
スーパースター・オグリキャップを輩出したチームシリウスの「サブトレーナー」。チームの創設者兼指導者であるチーフトレーナー(CV.西村知道)に2年ほど師事していた見習いだが、奇跡のラストランを見せたオグリと共に第一線を退くことを選んだ師の期待を背負い、シリウスの顧問職を引き継いで正トレーナーとなる。
しかしメジロマックイーン以外のメンバーが揃って脱退してしまい、いきなりチーム解散の危機を迎える。にんじん売りに身をやつしながらチームの再建を目指すマックイーンとの目標は、天皇賞・春の3200m――。
2023年現在、ライスやスズカのような悲しい史実を抱えているウマ娘2人を同時に在籍させておきながら、大きな故障もなく学園生活・アスリート人生を歩ませる驚異的豪運とマネージメントスキルを誇る(唯一、大きな怪我をしたのがナリタブライアンのみ。ただし、これはその後のイップスすらも克服させる形で豪腕を発揮するのでプラマイゼロだが)。
なお、マックイーンが倒れた際には自力でおんぶして運んだこともある。ウマ娘たちの体重が実際どのぐらいなのかは不明なものの、もし実馬準拠なのだとしたら、どこかのおウマちゃん大好き警官並みのトンデモない怪力を発揮していることになるだろう。
- トレーナー(メインストーリー第2部)
父である先代アスケラトレーナーの跡を継ぎアスケラのトレーナーに就任した。
当初は担当のキングヘイロー共々偉大な親の二代目として期待されていたがなかなか結果を出せずにシリウスのトレーナーと比較されていたが徐々に頭角を露わにし周囲の目を見返すことになる。
その後はシーザリオやラインクラフトから逆指名され彼女たちを指導することになる。桜花賞では1着と2着を独占し一流トレーナーとしての結果を発揮していくことになる。
- トレーナー(ウマ娘ストーリー / 育成ストーリー)
トレセン学園に赴任してきた新人トレーナー。デビュー前のウマ娘の専任指導者となり、彼女たちの夢を叶えるべく共に3年間を過ごす。担当するウマ娘によっては想像を絶する過酷な体験をすることも……。中にはウマ娘のために自分から状況に飛び込んでいくパターンも多々見られる。
ストーリー開始前からの学園内の人間関係など新人トレーナーという基礎設定以外の設定は担当するウマ娘ごとに独立しており、顕著な例は以下の通り。
・メジロドーベルのトレーナー…元々ベテランの先輩トレーナーの補佐を務めていた
・カレンチャンのトレーナー…幼少期のカレンチャンと面識がある
・ナリタトップロードのトレーナー…同じ教師の指導を受けて育った兄弟弟子としての関係も持つ
・ジャングルポケットのトレーナー…かつてフジキセキの担当医を務めていた兄がいる
この専属トレーナーは他のウマ娘の育成シナリオに登場することは無いが、キタサンブラックのシナリオにおけるサクラバクシンオーは「1200m×3=3600m=長距離」という先達のかつての指導の賜物と思わしき認識を披露している。
二次創作で描かれる容姿に関しては普通に人間だったり、アイマスPにちなんで頭部が「T」や「ト」だったり、アンパンマンみたいに頭が食用だったり、蹄鉄ヘッドだったり、マキバオー世代ならつの丸作品のモブ同様のマッパだったり…ついに変態まで…。
時には元ネタの主戦騎手だったりする(武豊、池添謙一、和田竜二といった面々が目立つ)。“池添トレーナー”が描かれる二次創作では、本人の異名ゆえに暴力的なスキンシップを受けることも。
なお、アグネスタキオンのトレーナー(通称モルモット君)とアストンマーチャンのトレーナー(通称専属レンズ)は作中における奇行からそれぞれ「発光するトレーナー」「マーちゃん着ぐるみ」という容姿が大多数のプレイヤー間における認識として共有されている。
育成シナリオ「新設!URAファイナルズ」より初登場。
トレーナーの名門・桐生院家の一人娘で、学園の新人トレーナー。育成モードにおけるプレイヤーの同期。一族の教えが詰まった「トレーナー白書」を教本に、初めての担当ウマ娘・ハッピーミークの勝利を目指して日々努力を重ねている。
知識・技術・熱意とも本物だが、新人ゆえに経験不足からハッピーミークとの意思疎通ですれ違ってしまう事もあり、育成モードのトレーナーはそんな彼女達の試行錯誤を見守ったりサポートする事も。育成モードのトレーナーにとっては共に研鑽を重ねる良きライバルであり、同じ舞台を支える大切な仲間といった役どころである。
なお『ウマ娘』関連作に登場するトレーナーの中では常人離れした運動能力が示唆されている。
育成シナリオ「アオハル杯〜輝け、チームの絆〜」より初登場。
長期出張のために学園を離れる秋川理事長の代理として着任することになる人物。
トレーナーとしての手腕は申し分ないのだが、過去の経験から「ウマ娘の育成には徹底した管理体制が必要」との持論を掲げ、学園全体に新体制を導入しようとして多くの反発を招く。自らチームを率いてアオハル杯に参加し、徹底管理主義の正当性を示すためにプレイヤーのチームと激突する。
「クライマックス」編などのアオハル以外のシナリオでは理事長が学園を離れることはないため理事長代理としてのしがらみにも囚われておらず、いち同僚トレーナーとして登場する。
厳格ながらもウマ娘やトレーナーに対しては真摯で、助言も的確。プレイヤーを悩ませる諸々のバッドステータスを寄せ付けない育成ぶりが容易に想像できるため、ネタ混じりに彼女の理念を評価する声もある。なお、運動は壊滅的に苦手らしく、2022年11月時点で運動音痴属性を持つ唯一のトレーナーとされている。
アニメ版
アニメ版の主人公たちが所属するチームスピカを率いる、熱血ロマンチストの男性トレーナー。本名が明かされていないので一部のファンからは担当声優の名を借りて沖野Tと呼ばれる。よく教え子に対してデリカシーの無い言動や行動を取ってはその報復を受けているが、それでも大した怪我を負わないあたり、物理的な打たれ強さに関しては関連作に登場するトレーナーの中でも最強クラス。
詳細は該当項目を参照。
学園最強とも言えるリギルの指導者。管理の行き届いたトレーニングを組み、ウマ娘の意欲を抑えてでも最上の結果を追求する方針をとっている。冷徹にも思える言動を見せる一方、情の厚さや熱血の片鱗を覗かせることも。
中堅どころのカノープス担当。腰が低く穏和で、無為な作戦や会議に時間を費やすメンバーには振り回され気味だが、担当の要望に応じて多少の無茶や無法は通してみせる気概の持ち主。ゲーム版におけるツインターボの育成はシニア級以降、彼の動向をなぞるような視点で進んでいく。
精神は肉体を超越するという信条のもとにスパルタ式のトレーニングを課す厳格なトレーナー。その手腕で短距離向きのミホノブルボンをクラシック戦線の有力候補へと鍛え上げた。Season3においては何故か羽織っていたジャージをブルボンに取られており、季節問わず常に上半身裸を晒している。
サトノ家専門のチームであるカペラ担当の女性トレーナー。常時メイド服姿である事からサトノ家のメイドとの兼任であると思われる。酒の席ではテキーラのストレートをジョッキで頼む化け物級の酒豪。
- 女トレーナー(セイウンスカイの担当)
1期5Rの記者会見のシーンに登場。長髪の長身女性。
- 女トレーナー(ライスシャワーの担当)
2期7話で記者会見の様子を報じる新聞記事の写真に写り込んでいる長髪の長身女性。特に出番はないため、精神的に思い詰めていたライスシャワーのメンタルケアについて視聴者から好き勝手に言われてしまっている(アプリ版メインストーリーでも似たような状況にはなるため、ライスシャワー担当の宿命とも言える)。
また、顔が見切れるほどの長身ぶりは一部で話題になった。
足元が見えないのでライスとの位置関係は不明瞭だが、腰の位置からしてライスは何らかの台の上に乗っていると推測され、それ込みでもトレーナーの方が頭1つ以上は高い。仮にライスが奥・トレーナーが手前にいて遠近法が働いているとしても、明らかに高身長である。
有志の比較によると、少なくとも170cmはありそう、もしかしたら2m近いかもしれないとのこと。
Road to the Top
地元のクラブで走っていた本格化前のナリタトップロードを中央へと導いた恩師。予てよりナリタトップロードの父と交流があり、託される形となった娘をGⅠ級に育て上げた。本人のモチベーションが極めて高いこともあって、トレーニングでは無理をさせ過ぎないよう注意を払っている様子。教え子への二人称は「おまえさん」。
新時代の扉
かつてフジキセキの担当をしていた周囲から一目置かれる年配のベテラントレーナー。
長い間トレーナー業から離れていたがジャングルポケットの可能性を見出し彼女の担当トレーナーを務める。説教臭い所もあるが熱心に指導を行う
モデルとなったのは渡辺栄調教師と思われる(ワタナベ→タナベ)。
コミカライズ
シンデレラグレイ
岐阜県のカサマツトレセン学園に所属する、中年に差し掛かった長身の男性トレーナー。愛称は「ジョー」。
閑古鳥気味である地方を沸かす原石になるようなウマ娘もおらず、職場であるカサマツの競走ウマ娘たちも大体が熱意に欠けていたため、抱える育成ウマ娘もゼロのまま惰性で仕事をする日々を送っていた。
ゲート試験などで数度に渡りオグリキャップを目撃し、一緒に東海ダービーを目指せる逸材と見込んでスカウト、彼女の育成に情熱を燃やす。
オグリが地方公式戦で頭角を現し始めたことで、シンボリルドルフから「中央トレセン学園へスカウトしたい」という申し出を受け、葛藤の末に「時代を作れ」との願いを託し、中央のトレーナーである叔父・六平にオグリと、そのサポート役として同行を決めたベルノライトを預けた。
その後は中央機構のトレーナーを目指すことを決意し、T大合格よりも狭き門と呼ばれるトレーナー試験に向けて猛勉強中。
モデルは現時点で不明だが、名前や中央移籍のためのライセンス試験で一度落ちた描写からして、笠松時代のオグリの主戦騎手・アンカツさんではないか?と言われている。
後にライセンス試験に合格しベテランながら中央のトレーナーとなり六平のチームでサブトレーナーとなる…のだがいきなりオグリのG1レースを任せられ中々苦労している模様。
カサマツトレセン学園所属の、北原の後輩の男性トレーナー。
勤務態度は(物語開始当初の、現状に倦んでいた)北原よりも真面目ではあるものの、地方の活気のなさを嘆く北原に「仕方ないですよ」と返していたこともあり、現状を割り切った中で頑張るタイプ。
特待生として人気の高かったフジマサマーチをチームに獲得し育成している。
マーチの育成については、彼女の上昇志向とプライド、オグリに対するライバル意識の高さからぞんざいに扱われることもあったが、その対抗意識を肯定してやる気を向上させたり、オグリのカサマツ最後のレース・ゴールドジュニアでオグリに敗れたあと、陰で泣きながら悔しさと自身の弱さを吐露するマーチを支え励ましたりと、なんだかんだで信頼関係は築けている。
なお、彼も密かに、中央のライセンス取得を目指している。
カサマツトレセン学園所属の、北原の後輩の女性トレーナー。元ヤンで柴崎とは幼馴染。
自身のチームではノルンエース、ミニーザレディ、ルディレモーノの悪ガキ3人娘を育てている。特待生のマーチを柴崎に獲られたことを悔しがっていた。
素行が悪く不真面目な3人娘には手を焼いているが、彼女も彼女で「そんなんだから揃いも揃ってオグリに負けんのよ!!」と煽り、カチンときた3人に「文句あるなら練習しなさい3バカ!!」と練習へのモチベーションに繋げたり、オグリの中央移籍後は一緒に食事しながら、オグリに会いに行きたいと駄々をこねるノルン絡みで彼女らとバカ話もしたりと、北原や柴崎とは違う形で信頼関係はできている様子。
カサマツトレセン学園所属の、北原の後輩の男性トレーナー。
角刈り・髭面・筋骨隆々な190cmの豪放磊落な巨漢で、担当ウマ娘と一緒にトレーニングするタイプ。
自身の育てている、逃げを得意としているが出たレースで大概オグリやマーチにちぎられるサウスヒロインが負けてジャージを引っ張りながら泣いているのをよく穏やかに慰めている。
中央トレセンに移籍してきたオグリとベルノの育成を引き受けた、北原の叔父に当たる辣腕トレーナー。ヒゲ面の中老男性で、白髪につばの短い中折れ麦わら帽子とサングラスがトレードマーク。若い頃は北原に似た容姿をしていた。苗字の読みは「ムサカ」だが、北原からは「ろっぺいさん」と呼ばれており、オグリもそれを真似ている。
甥の北原が失職したことで自堕落に暮らしていたのを見かねて中京レース場へと連れ出し、東海ダービーの熱気を受けた彼がトレーナーの道を歩むことになった恩人でもある。
オグリの監督・指導はもちろん、トレーニングの補佐を志すベルノの育成やメンタルケアも抜かりなくこなす大ベテラン。
大物トレーナーとして名を馳せている奈瀬の父とは、若い頃から因縁の間柄(その関係は「敵」であって「ライバル」と表現すると六平は強く否定する)であり、互角に渡り合う名伯楽としての手腕から「フェアリーゴッドファーザー」などと呼ばれている模様(文乃談)。
長年の実績もあってかチーム外のウマ娘たちからも敬意を払われており、大抵はフランクな態度のゴールドシチーも、六平相手にはナチュラルに敬語で接している。なお彼の率いるチームの名前は現状では作中に出てきていない。
カサマツ出身の優等生。北原のチームでオグリと共に競走ウマ娘を目指していたが、オグリの移籍に伴い、スタッフ研修生として同行するため中央の編入試験に一発合格した。中央ではサポート科の生徒として、六平のチームでサポートウマ娘として活動している。
アスリートとしての才能は悲しくも持ち合わせておらず、カサマツで走者としての結果を残すことは叶わなかったが、中央のレース場を攻略するため自ら走法の研究に勤しんだり、学識を活かしてレース前の情報収集に奔走したりと、裏方として八面六臂の活躍を見せる。実家がスポーツ用品店で、シューズや蹄鉄を選ぶ際には金額に糸目をつけない。
六平にはトレーナーとしての素質を見出されており、本人もサブトレーナーとしての自分に満更でもない模様。
オグリのために苦労して編み出した走法を一発でマスターされた際には、「どうせ私は三流」とふくれっ面(ハムスターベルノ)を見せる一方、仕事ぶりを褒められてすぐに機嫌を直すチョロさも覗かせている。
中央の活発な女性トレーナー。タマモクロス担当。
普段は腕まくりしたワイシャツに腰上までを脱いだ作業用ツナギという出で立ちで、背中まで伸びた緑髪の前髪を上げてデコ出しにしており、両耳につけた4対のピアスがトレードマーク。作画担当・久住太陽氏の設定画では175cmの長身で、「ガテン系ビジョ?」とメモが添えられている。
タマモクロスとは本格化前からの付き合いらしく、「タマちゃん」「コミちゃん」と呼びあう仲。タマモクロスが大好きで、可愛さ余って園児服を着せるいたずらに及んだ事もある。食が細いタマモクロスのために高栄養の食事を手ずから用意するなど、トレーナーとしての優秀さ以上に“担当ウマ娘の理解者”として、彼女を日本最強の一角に押し上げた。二人三脚で勝ち取った大きな功績にも驕らず、温良恭倹。
大先輩である六平とは懇意にしているようで、自称「六平さんの一番弟子」。いつも背後から声をかけられて驚かされている模様。
タマモの引退後、彼女が大事にしていたノートを六平に見せているが、これは史実において、タマモクロスの主戦騎手がタマモの引退後にオグリの主戦騎手となった流れを汲んでのものと思われる。
タマモクロスの主戦騎手の南井克巳、そして調教師の小原伊佐美がモデルだと思われる。
怜悧な女性トレーナー。スーパークリーク担当。その中性的なルックスからファンが一定数ついており、「魔術師」と呼ばれたトレーナーの2世として周囲からの期待も高く、メディア慣れもしている様子。本格化前のクリークを見出し、脚部不安と向き合いながら彼女を一流のステイヤーへと育て上げていく。絵心はそれなりで、画風は脱力系。クリークが振るう母性の猛威には独特の反応を示している。
天才トレーナーの父親を持つ2世、一人称が「僕」、担当の指名エピソード等々に加え、「寿司は好きで、にんじんは嫌い」「注射も嫌い」「趣味はレース観戦」と、武豊が強く意識されたキャラクター。命名の由来についても「タケ」を五十音表で左にずらすと「ナセ」になる、「豊」という漢字には「ぶん」という読みがある(ぶん→文→ふみ)など、かなりストレートなものと推察されている。
陰気な男性トレーナー。ディクタストライカ担当。20代の若手で、猫背ながらも2mの長身は存在感抜群。担当ウマ娘との関係は良好で「お人好し」「ツンデレなどと評している」。見た目とは裏腹に数字に細かい几帳面な一面も。普段はトレーナー室にこもっているらしく、あまり学園内で目撃されない(同僚のはずである小宮山も彼の事は知らなかった)。
ディクタストライカのモチーフとなっているサッカーボーイ号の後半の主戦騎手・河内洋、前半の主戦騎手・内山正博、調教師の小野幸司、厩務員の内田忠の4人がモデルだと思われる。
和装の女性トレーナー。大井でのイナリワン担当。
気の強そうな性格で極道の妻を思わせる雰囲気のある壮年女性で、イナリからも「姉(あね)さん」と呼ばれている。
スーツを着た男性トレーナー。中央でのイナリワン担当。
龍子の息子で渡米経験がありその為か英単語を交えた喋り方が特徴。イナリからは「坊(ぼん)」と呼ばれている。イナリとは彼女がまだ幼く自身が学生時代からの付き合い。
威勢と気っ風の良さを信条とする母・龍子やその影響を強く受けており強気なイナリとは逆に、(米国でいろいろ学んできたこともあってか)GIレース勝利に繋がるためならその前哨戦での勝利をあえて捨てることも選択肢に入れるほどの理論派かつ慎重派であるが、上記の通りの性格でとにかく勝利に貪欲なイナリとはその志向でやや折り合いに齟齬が生じている。が、言う事を聞かない上、自分と関係ないところで勝手に成長したイナリ相手に自分のやり方が通じないことに気づき今までの育成計画を破り捨てイナリに合わせた育成を始める。
スーツを着た壮年の男性トレーナー。文乃の父でもあり、六平のライバルと称されたベテラン名トレーナー。
バンブーメモリーの担当を務めている。
モデルは武豊の父にして、バンブーメモリーの調教師も務め上げた武邦彦氏と思われる。名前も「邦彦」(92)→「英人」(8)のもじりと思われる。
- 梅永
バンブーメモリーのサブトレーナー。
モデルは史実でバンブーに騎乗していた騎手の一人、松永昌博氏だろうか。
※ヤエノムテキのトレーナーなど、その他の名称不明のトレーナーに関しては『ウマ娘シンデレラグレイ』の記事を参照。
スターブロッサム
トレセン学園のチームアルケスのトレーナー。椿の父で柔和な男性。
どうやら怒らせると怖いタイプの模様。
チームハダルでナリタブライアンの担当トレーナーを務める女性。
チームデネボラのトレーナーでスノウインハザードと担当を務めるトレーナー。やる気のなさに苦労しつつ期待していいる。
チームレグルスのトレーナー。担当ウマ娘は、ダンスリムリック、ダイイチルビーなど。ハダルの阿武隈トレーナーとはライバル関係らしく、彼女からは「黒田のオッサン」と煙たがれている。
関連タグ
女トレーナー(ウマ娘)…女性の創作トレーナーを見たい人用のタグ。
呼称のバリエーション
モルモット…『ウマ娘』においてはアグネスタキオンの被検体と助手を兼ねた狂人を指す。「タキモル」も参照されたい。
お兄さま / お姉さま… ライスシャワーが愛読する絵本になぞらえてこのように呼びかける。なお、この絵本によく似た自作本をライスは部屋に置いているらしい。
アストンマーチャンのトレーナー…一人だけ個別項目が立てられるほどのトレーナー。モルモット君とは別の意味で狂ってる狂人。なぜかゲーム以外にもその姿が見られる。