メンバー構成
- みなみ
CV:上西哲平
メイン画像右側の眼鏡をかけた青年。
- ますお
CV:有隅融
メイン画像左側のパーカー着用の青年。
概要
『ウマ娘プリティーダービー』のテレビアニメ版2期「Season2」で初登場した、いわゆる個別の名前を与えられたモブの常連の観客である。
役名が下の名前、名字、あだ名のいずれかについては不明。
また年齢は推定で概ね20代と思われるが、学生か社会人かなどの情報についても明かされていない。
個性的な準レギュラーのモブが多く登場する劇中でも、レース場の観客席最前列でファン目線ながらも解説を挿んだり、将来を有望視されていたキタサンブラックとサトノダイヤモンドと親交を育む一般人枠であったりと、特に大きく扱われている。
アニメでの活躍
Season2
第1話「トウカイテイオー」
無敗のまま日本ダービーに勝利したトウカイテイオー。テイオーコールが響き渡るレース場で、かつてのシンボリルドルフと同じように天に向かって二本指を掲げるテイオーを目にした二人は、思わずこう呟くのであった。
みなみ「帝王は皇帝を超えたかもしれない……」
ますお「天才はいるなぁ、悔しいけど……!」
この時点では“台詞付きのモブ”の域を出ておらず、彼らの再登場を予見できた者などいようはずもなかった。
第5話「無敗と連覇」
トウカイテイオーとメジロマックイーン、強豪二人が激突する天皇賞(春)を控える中、マックイーンは前哨戦にあたる阪神大賞典で連覇を果たす。無敗で勝ち進むテイオーとの直接対決に期待を膨らませながらも、抜群の安定感を誇るマックイーンの快勝を目の当たりにした二人は、マックイーン有利との見方を示して隣にいたサトノダイヤモンドを上機嫌にする。
天皇賞(春)の舞台となる京都レース場では場所取りのために前もって入場口付近へやって来た二人だが、キタサンブラックとサトノダイヤモンドにあっさり先を越される。
レース直前には、観客席でテイオーの無敗、マックイーンの連覇を祈願するキタサトの隣でみなみが急に語り始める。
みなみ「春の天皇賞は3200メートル、最も距離が長いGⅠレースだ。
ステイヤーとしての適性が非常に重要だと言って良い」
ますお「どうした急に」
この掛け合いを以って、二人が“よく出るモブ”から“あの二人組”に昇格したと言っても過言ではないだろう。
競馬に馴染みのない視聴者も少なからず含まれるであろう『ウマ娘』において、今から始まるレースがテイオーとマックイーンにとってどのような意味合いを持つのかを端的に説明しつつ、急に始まる解説へのツッコミを入れることでコミカルにまとめた秀逸なシーンであり、後に汎用性抜群の“構文”としてアプリ版にも輸入されることになる。
なお、このやり取りはレース後半にもう一度行われる。1話のうちに2度もやられては覚えるしかあるまい。
第8話「ささやかな祈り」
この時点でキタサトとはかなり打ち解けており、マックイーンにとって3度目となる天皇賞(春)での場所取りの際には4人でお茶を飲むなど、対等なファン同士としての付き合いぶりがうかがえる。
史上初の春天連覇という偉業を経て此度は3連覇に挑むマックイーンに声援を送りながらも、最終直線で「刺客」の異名を頂くライスシャワーにかわされマックイーンは惜敗。その戦歴からネガティブなイメージを背負ってしまっていたライスにブーイングが浴びせられる中、マックイーン本人から広がる称賛の拍手の輪にキタサトとともに加わり、二人揃って男泣きしながらもファンとしての良心を示した。
第9話「ストップウォッチ」
仕事場と思われる場所でワンカットのみ登場したが、セリフはなし。テイオーの故障の一報を受け、動揺の表情を浮かべている。
第10話「必ず、きっと」
テイオーが引退表明をする予定だったトレセン学園のミニライブに観客として駆けつける。ステージの上で言葉を詰まらせるテイオーに向けて、観客最前列のキタサンブラックが思いの丈をぶつけたのを皮切りに、トレーナーや観客たちも次々と声援を送る。
みなみとますおも「まだ負けてない!」「これは勝ちの途中!」と声を上げ、戸惑うテイオーの背後の大スクリーンが不意に中山レース場の中継映像を映し出す――。
エンディングでは再起を誓ったテイオーのステージに、トレーナーと肩を組みながら涙している。
第13話「夢をかける」
キタサトとともにテイオーの復帰戦となった有馬記念を観戦。ここでも「どうした急に」を繰り出すが、その内容は「テイオーの直近の成績は前年の有馬記念11着」というシビアなもの。とはいえ、キタサトを前にそれ以上の野暮は続けず、4人並んでレースの行方を見守る。
最終直線で抜け出そうとするビワハヤヒデに食らいつくテイオーは意地の末脚を見せてこれに勝利。前代未聞とも言える“奇跡の復活”を目にした二人は、彼女の日本ダービーを思い起こさせる台詞をつぶやくのであった。
みなみ「帝王は皇帝を超えたかもしれない……!」
ますお「天才はいるなぁ、悔しいけど……!」
キタサトの仲間であり、トウカイテイオー復活の一助となった二人の姿は多くのトレーナーたちの記憶に残り、多くのファン達に愛されるキャラクターとなっている。
Season3
キタサンブラック、サトノダイヤモンドらが火花を散らすアニメ3期にもまさかの続投。友人でもあるキタサトへの思い入れは強いらしく、相変わらず最前列でその走りを見守っている。
第1話「憧れた景色」
キタサンブラックの皐月賞では観戦席にて登場、ドゥラメンテの走りに圧倒される様子を見せた。
続く日本ダービーでは、みなみが「エイシンフラッシュ(2010年)、タニノギムレット(2002年)、スペシャルウィーク(1998年)等、データ的には前走皐月賞3着のウマ娘が勝つ事も多い」と語り出し、ますおの「どうした急に」も健在。
皐月賞で3着に入ったキタサンブラックの好走に期待を寄せるも、最終直線で沈み14着という結果に終わった(ここで彼らは、スペシャルウィークやエイシンフラッシュを挙げて「皐月賞で3着だとダービーを勝つことが多い」と語っていたが、このデータは正確には「皐月賞で『差し切れずに』3着だとダービーを勝つことが多い」という、直線の短い中山競馬場と直線の長い東京競馬場の違いから来る傾向であり、残念ながら逃げ・先行中心のキタサンブラックには当てはまらないデータであった)。
Season2の8話と違い、勝者を称える余裕も無く沈痛な面持ちをしていたことから、彼らにとってキタサンブラックというウマ娘はすでに特別な存在になっていることがうかがえる。
第2話「スタートライン」
キタサンブラックの菊花賞を観戦。みなみが突然「最も強いウマ娘が勝つ」という菊花賞の格言を引用し、ますおに「どうした急に」と突っ込まれるとその由来を語りだす。更にイギリスでの競技の話題にジャンプしかけるも、キタサンブラックが前を通ると解説を中断し声援を送った。
第3話「夢は終わらない」
ゴールドシップのラストランとなる有馬記念を観戦。今回は恒例の解説を突如現れた男女に遮られてしまう。当初は「誰!?」「あんた誰!?」と困惑したが、彼らのレースへの想いに共感し、BOSSの缶コーヒーを男(たくま)に勧めていた。
第6話「ダイヤモンド」
サトノダイヤモンドの菊花賞を観戦。第2話同様にみなみが「菊花賞は最も強いウマ娘が勝つ」と語り出すも、ますおに「それは前にも聞いたぞ」とツッコまれるという新しいパターンを披露した(劇中では第2話から1年経っているので、前年に言ったことを忘れていても無理はない)。その後、見事悲願のG1初制覇を果たした彼女の雄姿を見て涙を流して喜んだ。
ついにゲームに登場…?
ゲームアプリ版『ウマ娘』がリリース1周年を迎えた2022年初旬、キタサンブラックとサトノダイヤモンドが相次いで育成ウマ娘として実装された。
そして、サトノダイヤモンドのシナリオや育成ウマ娘としての実装にあわせて追加されたイベントにて
- 「あの時のお兄さん達」がインタビューを受けている記事を偶然見つけて昔を懐かしんだり
- 天皇賞(春)や有馬記念で「メガネの男性」と「パーカーの男性」が固唾を呑んで観戦していたり
- 突然レースについて語り始めたメガネの男性に、パーカーの男性が「どうした急に。」とツッコミを入れたり
している。
さらに天皇賞(春)でマックイーンとテイオーを見かけた時、2人が対決した天皇賞(春)を観戦したことがあると語っており、トレーナー達からはこの二人こそゲーム版時空にも登場したみなみとますおだと推察されている。
キタサトがメインの正月イベント「Happy new future」にも登場し、神事に挑む二人に手を振った後、「今の二人はもう観客サイドではないから」と邪魔にならない様にそそくさと立ち去る。
トラブルから神社への到着が遅れる二人に「どうした急に」が飛び出し、スイープトウショウに一喝されて謝るという、アニメ版を彷彿とされる描写もあった。
また、アグネスデジタルが彼らのパロディをしている。もしかしたらウマ娘への深い愛を持つ者同士、親交があるのかもしれない。
余談
- 前述したように、アニメではキタサトと一緒にかなり重要な役割を果たしたことから、トレーナーたちからはキタサトの「戦友」ないし「親友」的な立ち位置と認識されていることが多い。
- また、「キタサンブラックとサトノダイヤモンドが育成に実装された場合、最初のファン数をみなみとますお込みの3人にして欲しい」という意見や「もしもウマ娘のアニメがキタサトメインで行うなら、二人がトレーナーやファンとして登場して欲しい」という声もある。
- 中には初の男性キャラのサポートとして実装を望む声もあるとか…
- ウマ娘プリティーダービーSeason2の公式LINEスタンプには、2人のスタンプが単体で2つ収録されている。
- 彼等の名前の由来は初代ダービースタリオンで使われていた騎手の名前から。ちなみにみなみは南井克巳、ますおは増沢末夫がモデル。
- アニメの制作会社繋がりか、風都探偵の第5話にもモブとしてそれらしき人物が登場した。台詞はない。
- まさか風都出身なのでは…?と一部視聴者からネタにされた(もっとも、カメオ出演というものを知ってか知らずかガチで風都探偵とウマ娘の世界は繋がっている説を提唱するファンまで出てきたが。因みに風都探偵にはテイオーとマックイーンと沖野トレーナーの中の人も出演しているが、役回りはテイオーを逆恨みして付け狙う沖野トレーナー、更にはテイオーのマネージャーであるマックイーンが実は…というあんまりな関係になってしまっている)。
- みなみとますおが担当していた声優は後にアニメ映画「仮面ライダースカルの肖像」にて出演。みなみ役の上西氏がアントライオン・ドーパント、ますお役の有隅氏がアントライオンに襲われるカップルの彼氏、さらには彼女を演じるメジロライアン役が土師亜文氏が演じており、『メジロライアンと付き合っているますおが嫉妬したみなみによって襲われる』というこちらもあんまりな関係になってしまっている。
ちなみに余談だが、ウマ娘の作品全体に仮面ライダーのパロと思われるシーンやポージングをしているウマ娘は結構いる。(例:ヒシアマゾンのポージングが仮面ライダーアマゾンのそれだったりなど。)
関連イラスト
二次創作では、よくキタサトコンビと一緒に描かれていることが多い。二人のファン第一号的な立ち位置として描かれることもある。
また、いつの間にやらご両親とも親しくなっていたり
二人の結婚式に「友人代表」として招かれた、なんてイラストも。
キタサト「ワタシダケヲエランデヨー!!!」