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ビワハヤヒデ(ウマ娘)

うまむすめのびわはやひで

メディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘の一人。モチーフは、1990年代前半に活躍し、皐月賞・日本ダービーでの惜敗を経て菊花賞を制したことで93クラシック世代三強・BNWの一角となり、古馬になってからもその強さを維持したことから「芦毛時代最後の王者」とも評された競走馬『ビワハヤヒデ』号。
目次 [非表示]

「見るがいい!これが私の『勝利の方程式』だ」

プロフィール

キャッチコピー情熱的知性派。論理を武器に立ち向かえ!
誕生日3月10日
身長171cm
体重増減なし
スリーサイズB93・W61・H88
靴のサイズ左右ともに25.0cm
得意なこと片付け
苦手なこと梅雨
耳のこと幼い頃は物音に敏感で、よく驚いていた
尻尾のこと湿気があると、服の尻尾穴に入らず苦戦する
家族のこと昔は、母が姉妹でおそろいの髪型にしていた
ヒミツ①ヘアスプレーのレビュアー / ②バナナなら5秒で食べられる
自己紹介ビワハヤヒデだ。私の目的は、完全なる勝利の方程式を組み立てること。…あと、私の頭は一般的なサイズだからな!
CV近藤唯

いかなる問題も計画的に打破する理論派。頭でっかちだが、実践実行を重んじるので、机上の空論に終わることはない。

全ては実妹ナリタブライアンの圧倒的才能に対抗するため、磨いてきた能力である。

ナリタタイシンウイニングチケットは同期の良友。

公式ポータルサイトより)


(リニューアル前)

芦毛の銀髪が美しい、冷静沈着でクールなウマ娘。

レースを計算し、論理と計算により勝利を導き出す。

とても理性的で堅物と思われがちだが、本人はもう少し軟化したいと思っている。

ナリタブライアンの姉。


概要

ビワハヤヒデビワハヤヒデの好きなところ

ゲームウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘で、実在した競走馬ビワハヤヒデ』をモチーフとしている。


171cmと高身長、初期実装組の中ではヒシアケボノタイキシャトルに次ぐ長身。また私服の時にのみ着用するシンボリルドルフアストンマーチャンを除けば、ゼンノロブロイイクノディクタスと共にウマ娘で3人だけのメガネキャラであった(その後トランセンドロイスアンドロイスエアメサイアが追加され、現在は6人となっている。ただしトランセンドは伊達メガネである)。


普段は理詰めで物事を考える理知的なウマ娘で、暴走しがちな同期のウイニングチケットのブレーキ役に回るが、実はマックイーン同様に意外とノリが良く彼女の思いつきに理屈を付けて乗っかることも多い。

一方で頭脳明晰な分何かと物事を深く考え過ぎてしまう悪癖を持っているためそれが却ってよろしくない方向に作用することもあり、時たまその様を「頭でっかち」と揶揄されることもある。(そしてそれを後述のコンプレックスから文字通りに受け取ってしまい怒る。)


まあ大きいのは頭だけじゃないが…


頭一つ抜けているウマ娘海外旅行


同期であるウイニングチケットとナリタタイシンはお互いに好敵手と認め合い、気の置けない友人関係である(→BNW)。お互いの育成ストーリーにもよく登場する。

合宿帰りのBNW


また、ビワハヤヒデとナリタブライアンは初期から明かされていたウマ娘の中で唯一姉妹という扱いで登場しているウマ娘である(後にメジロラモーヌメジロアルダンが姉妹として登場している)。


基本的に競走馬は父が同じだけでは「兄弟(姉妹)」とは見做さず(人気種牡馬であれば年間100頭を超える種付けを行うのが当たり前のためこれを兄弟として扱ってはキリがない。例えばナリタブライアンはマヤノトップガンとは父が同じ)、「母馬が同じ」である事を定義とする。


父母共に同じの純然たる兄弟姉妹(全兄姉・全弟妹という)か、父親が違う異父兄弟姉妹(半兄姉・半弟妹という)の事を指す。実際のビワハヤヒデとナリタブライアンは共にパシフィカスを母に持つ異父兄弟であるため、兄弟として扱われる。

センシティブな作品最強姉妹


非常にボリュームのある銀髪が特徴的であるが、彼女によると波状毛と捻転毛の超混合の美容師もお手上げのハイパー癖毛だそうで、このせいで自身の頭部が大きく見られることを非常に気にしており、「頭が大きい」あるいはそれ近いニュアンスの言葉を拾ってしまうと普段の冷静さはどこへやら、たとえそれが慣用句であってもどれだけ小さな子供相手であろうと自分に向けられた言葉でなくても「誰の頭がでかいって!?」と否定に躍起になってしまうのはもはやお約束。


ハイパー癖毛ビワハヤヒデ


この異常な髪質に本人はかなり難儀しているようで、朝のセットにも非常に時間がかかる上、朝に寝癖が原因で窒息しかけ飛び起きたこともあるらしい。『うまよん』によれば寮で同室のテイエムオペラオーは寝癖が付いても櫛で梳かせばすぐに元通りになる髪質らしく、「どうすればそう」とぐぬぬっている。


既製品はもちろん、自分でケア用品を作って試し、果てはタキオン君という禁忌にも触れてみたが改善しなかったと話しており、髪に関しては随分根深いものがある模様。


なお禁忌扱いされたアグネスタキオンだが、研究の副産物と称してダイワスカーレットに髪がサラサラになるトリートメントを渡して喜ばれており、技術はちゃんとある。それでも治らないあたりハヤヒデの髪質がやはり異常なのだろう。


「そこまでうざったいならいっそ髪を短く切れば?」という意見もあるだろうが、ハヤヒデ曰く「余りにも悪手!顔回りで膨張することのなんと鬱陶しいことか!」(感情のこもり方や彼女の悪戦苦闘・試行錯誤ぶりから見るに、既に実践した体験談の可能性大)だそうで、今の髪型は「伸ばす事で髪に自重をつけさせ、その重みで【下方向に垂れ下がらせる】ことや、【長ければ結んで形をある程度作れる】」などの利点を考慮しての苦肉の策だとのこと。


こうした超癖毛の自分に比して、妹のブライアンは癖らしい癖のないストレートな髪質であるために、子供のころに触れて以来、絶望交じりの嫉妬にも近いレベルで羨んでいる模様。


とある情報筋によると、ヘアスプレーのレビュアーとのこと。髪質改善のため色々試して使ってみた実体験を同じ悩みを抱えている者達のために書いているのだろう。


ゲーム版の1周年のタイミングで追加されたイベントでゴールドシチーから紹介された大阪の美容師の手により念願のストレートヘアを手に入れることが出来た……が、体に染み付いてしまった癖毛による空気抵抗などが失われたことで走りのバランスが崩れてしまうことがすぐに判明。そのため直毛を維持するために美容師から買ったトリートメントは封印し、髪質の改善は引退後の楽しみとして取っておくこととなった。


ビワハヤヒデ

これらの印象が強いため見落とされがちだか、勝負服ではなかなかエグいスリットが入ったスカートを履いており、しかもスパッツを履いているのに何故かスリットに重なる部分だけ切り抜いて地肌が見えるようにしているというとんでもない格好をしている。その上にニーソックスガーターベルト。見た目的にはかなり属性過多である。なお、現実のビワハヤヒデの勝負服(有限会社ビワ・90年代半ばまで)は黒服・桃色鋸歯形のツートーンカラーで、袖・ニーソックス・スカートにも鋸歯形があしらわれている。

ビワハヤヒデ

イベントストーリー第8回『聖なる夜に重なるキセキ』では赤色のクリスマス衣装を着ている。


お誕生日

ゲーム版では私服姿も披露している。ブライアンとそっくりなのは流石に姉妹か。


実家は「平和酒店」という酒屋を経営している。母親・パシフィカスの生産者であるエドワード・テイラー氏が酒の醸造と販売を行う会社の取締役を勤めていたことからと推測されている。


マンガ版

スターブロッサム

【skeb】ビワハヤヒデ

「私に比肩?ふふ…違うな。ブライアンは『皇帝』と呼ばれるウマ娘すら超えうる存在です」

チームアルデバランに所属するウマ娘として登場。時代的にはトウカイテイオーとかつて激戦を繰り広げた有馬記念(アニメ版Season2辺り)以降の彼女となる。

 

アルデバランに所属していることを除けば概ね本作における大まかな設定は他の媒体と変わらないが、アニメ版などと比べると若干目元が細く、やや目付きが鋭い印象を受ける(これに関してはブライアンも同様である)。

パシフィカス姉妹

この時代では「トゥインクル・シリーズ現役最強」とまで呼ばれる程の実績を積み重ねたベテランであり、第25話では天皇賞(春)でチームハダルのナリタタイシン、チームレグルスマチカネタンホイザを撃破して一着にまで上り詰めるなど、重賞レースで数々の武功を建ててきた。


幼少期のことに関しても詳しく説明がされているが、子供の頃から何をどう努力しても妹のブライアンを引き離すことができない事実を目の当たりにしてきたことを明かしており、「私は妹がどうしようもなく恐ろしい」とまで言及するなど、ゲーム版とは細かな部分で姉妹関係が微妙に異なる。


アニメ版

Season1

OPではトウカイテイオーの競走シーンで登場しているが、2着に敗れた。

元ネタは「トウカイテイオー奇跡の復活」と名高い第38回有馬記念(1993年)である。


第10Rで本編初登場。

ダイワスカーレットウオッカが休暇で靴屋を訪れた時、ナリタブライアンと共に入店してきた。

堅苦しい口調と考えにブライアンは「頭でっかちな言い回しだな。」と言い、ハヤヒデは「だ、誰の頭がデカいって!」と言い返した。どうやら「頭でっかち」は禁句のようで、OVA「BNWの誓い」でも作戦会議中にマチカネフクキタルと同じやりとりをしている。


EXTRA.Rでは、テイオーのダイジェストシーンに登場。

OPと同じく第38回有馬記念が元ネタだが、今回は史実で3着に入ったナイスネイチャが追加されている。


WDTにもオグリキャップと同様にチームスピカチームリギルのどちらにも所属していないが、8枠16番で出走。

史実では実現しなかったブライアンとの姉妹対決が描かれたが、姉妹で会話している最中にブライアンに突っかかってきたヒシアマゾンによって遮られた。


ブルーレイBOX「ウマ箱」第4コーナー(第4巻)に収録されるOVA「BNWの誓い」ではメインキャラとして登場。


Season2

ビワハヤヒデ👓

「大したものだな」

OPのライバル登場シーンではトリを飾る形で登場。

アニメ本編では8話より登場。

メジロマックイーンライスシャワーが対決した春の天皇賞を観戦していた。9話では日本ダービーでの戦いがダイジェストで描かれ、ウイニングチケットに惜敗した。


11話ではゼリー飲料と間違って買って振ってしまったコーラを浴びたテイオーの前に登場。

炭酸抜きコーラ理論的に語った。オイオイオイ。

ここでも、後ろにいたブライアンから「顔が広いな」と言われ「誰の頭がデカいって!?」と言い返している。


12話では菊花賞では前回のライスシャワーが出したコースレコードを更新した上で圧勝。スピカのトレーナーの「BNWの中では頭一つ抜けてやがる……夏にまた一回り大きくなりやがったな」という寸評を地獄耳で察知してちょっと機嫌が悪くなった。

実況:福澤浩行(NHK


13話では彼女も含めてGⅠウマ娘が7人も参加する有馬記念に、他を抑えて堂々の一番人気で参戦。S2の物語を締め括る最強最後の敵として、テイオーの前に立ちふさがる。激戦の中、レース後半に圧倒的な超加速を仕掛けて他のウマ娘達を引き剥がしていくが、ただ一人食らいついてきたテイオーと最後の直線で抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開。

壮絶な死闘の末に僅差で敗れたものの、テイオーの復活に少し嬉しそうな表情を浮かべていた。


一応アニメ版2期におけるラスボス枠と言える存在なのだが、初登場したのが8話とそこそこ遅めな上にアニメ版がどちらかというとテイオーとマックイーンとの関係を主軸としたストーリー展開だったため、実はトータルでの出番は然程多くない。


Season3

バナナの日ハヤヒデ2022

Season2以上に輪を掛けて出番が少ないが、キタサン達の朝食中にバナナを食べている姿が確認できるほか、第10話のトレセン学園地域合同イベントの「バナナ大食い対決」に参戦しており、やはり一際多くバナナを早食いしている様子が見られる。


ゲーム版

ビワハヤヒデ

「"勝利の方程式"を、少しでも完成に近づけるため……ひたすら理論の調整、修正、改善だ!!」


リリース初期よりR・SRのサポートカードとして登場。

2021年3月18日のガチャ更新で育成ガチャに☆3育成ウマ娘[pf.Victory formula...]が実装された。


ひたすらに理論に基づいたレース運びを心掛ける論理派として描かれる。

ウイニングチケットやナリタタイシンと並んで同期の中でも優れた実力を持っているが、あまりに規格外すぎる才の持ち主である妹には強いコンプレックスを抱いており、キャラストーリーにおいては、


「そもそも、だ。君……いいのか?…『姉の方』で」


と呟く場面も見られる。それでもナリタブライアンとの勝負は諦めていないらしく、彼女が理論派となった要因も「妹とは異なる武器が必要」という考えに至ったからとのこと。また、コンプレックスを強めていると言っても姉妹関係自体はそれなりに良好のようで、母親との電話でもちょくちょくブライアンの話をしていることが明かされている。(ブライアンが母親と全然連絡を取らないから、という理由もあるが)

福引を回すのは昔から妹にやらせてあげていたらしい。

姉貴は相変わらず・・・


ブライアンも口には出さないが姉のことは大切に思っており、メインストーリーでハヤヒデが負傷した際にはすぐに病院へお見舞いに向かっているシーンも見られる。ブライアン曰く、ハヤヒデは「ずっと昔から自慢の姉貴」らしい。


BNW内のライバルであるチケゾーやタイシンはただのレース相手の域を越えた親友で、プライベートでも三人で度々出かけることがある。メインストーリーにおいてもチケットやタイシンとは激戦を繰り広げる傍ら、三人でプリクラを撮るという可愛らしい姿も見られる。

BNW


メインストーリーの3章・4章ではチケゾーとブライアンが主役なのだが、3章ではチケットのライバルとして、4章はブライアンの姉として、サブキャラながらもストーリー内のいずれも重要な役回りを演じる美味しいポジションであった。


また、同じ眼鏡同士ということでゼンノロブロイともちょこちょこ会話していたり、寮長でもある姉御肌なヒシアマゾンにシンパシーを抱く場面も。

ふたりの掲示板前でのやり取りがかわいかった…


育成イベントの保健室のシーンでビワハヤヒデの眼鏡が福島弁訛りで話しかけるイベントがあるが、これは史実のビワハヤヒデの生誕地が福島県であったことにちなんでいる。


育成ウマ娘

スピードスタミナパワー根性賢さ
8593829397
+0%+0%+0%+10%+20%
バ場適性AダートF
距離適性短距離マイル中距離長距離
FCAA
脚質適性逃げ先行差し追込
EABE

中・長距離に適性があり先行を得意とする。成長率は見た目通り賢さに20%割り振られているが、残りの10%は根性に振られている。(諦めの悪さを表現している)

スピ・スタ・バワーの必要不可欠なステにボーナスが無いのでサポカ編成はしっかりと。


育成中の目標は中距離と長距離のレースが主だが最初の二つの目標はマイルなので注意されたし。グランドマスターズシナリオではこの2戦だけでなく最初の固有レースも高確率でマイルになるため、難易度がさらに上昇した。目標のうち、天皇賞(春)は通常の京都レース場ではなく史実と同じく阪神レース場での開催となる(ただしコースレイアウトは史実と異なる。1994年時点では阪神競馬場には外回りコースはなかった)。

※1994年、京都競馬場ではスタンド一部改修と馬場の改良工事が行われ、天皇賞(春)を含む上半期の開催が阪神競馬場に振り替えられた。


固有二つ名

勝利の探究者

全レースで2着以内で、菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念を勝利し、目標を全て達成し育成を完了する。

  • これもダスカ同様に連対率100%が必須となる。
  • 特に問題なのがデビュー戦と朝日杯FSで両方マイルで、ハヤヒデのマイル適性はCしかないので因子補強しないといきなりコケる危険性が高い。
  • グランドマスターズシナリオでは上記のマイル2レースによりジュニア期ラストに挟まる「GROW UP RACE」もマイルになってしまう。GURを中距離にしたければ目標外で最低2戦挟む必要があり、育成の進捗にも悪影響を及ぼしかねない。ここはマイル因子の補強でしのぐ方が無難か。

サポートカード

  • SR[検証、開始]ビワハヤヒデ

リリース初期よりサポートカードガチャから入手可能なSRサポート。タイプはパワー。

イベントの影響で体力が合計で30近く減少するという痛い面もあるものの、サポート効果が高いことや最大まで上限解放すればスタミナボーナスが追加されるという強みもあるので、上手く使いこなせばステータス面での強化でも中々役に立つ。


  • SSR[響き合うストレイン]ビワハヤヒデ

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season2』のBlu-rayBOX、『ウマ箱2』の第4コーナー(第4巻)特典として登場したSSRサポート。タイプは賢さ。


  • SSR[ユークロニア・アーキテクト]ビワハヤヒデ

ストーリーイベント『鉄翼蒸気奇譚』にて報酬での配布として入手可能なSSRサポート。タイプはスタミナ。

サポート性能が全体的にあのスーパークリーク(SSRスタミナ)と似通っておりこれだけでもスタミナサポートとして優秀なのだが、もらえるレアスキルのヒントが「VIP顔パス」となっている。このスキルは長距離限定という制約こそあるものの性能は円弧のマエストロとほぼ同一という強スキルの一つとなっており、正に長距離用のウマ娘を育成するのにぴったりな一枚。

はっきり言って配布サポートとしては破格すぎる性能となっており、自前でスーパークリークを所持してないトレーナー達にとっては垂涎もののサポートカードとなった。


競走馬『ビワハヤヒデ

勝利の方程式に死角なし

94年 宝塚記念

ファン投票で集まった14万8768の期待。

その馬にとっては重圧ではなく、自信だった。

愛されるから強いのか、あるいはその逆か。

5馬身差の余裕 ビワハヤヒデ

真の強さは、スリルすら拒む。

灼熱のグランプリへ

(JRA 2013年CM「THE LEGEND」宝塚記念編より)


ビワハヤヒデは、1990年に生まれ、1992〜1994年にかけて活躍した競走馬。

1993年の中央競馬クラシック三冠レースの勝者の座をナリタタイシン(皐月賞)、ウイニングチケット(東京優駿)と分けあい、自身は菊花賞を制覇。この三頭を指して「新平成三強」「BNW」と呼ばれた。古馬時代になってからは天皇賞(春)と宝塚記念を制し、16戦10勝、GI3勝の成績を残したほか、シンザンに次ぐ連続連対回数歴代二位の記録を持つ。また、父親違いの半弟にあたるナリタブライアンは1994年に史上5頭目の中央競馬クラシック三冠馬となった。名前の由来は冠名の「ビワ」と「速さに秀でる」を略した「ハヤヒデ」から。

(以下、馬齢表記は特筆ない限り旧表記とする)


  • 経歴

1992年9月の阪神競馬場で行われた新馬戦でデビュー。その後3連勝でデイリー杯3歳ステークスを制覇して、翌年のクラシック路線有力馬と目されるようになる。しかし、その次に挑んだGI・朝日杯3歳ステークスで外国産馬のエルウェーウィンを前に2着に敗れ、初めての黒星を喫した。


4歳になり、共同通信杯(GIII)で2着、岸滋彦から岡部幸雄に乗り替わった皐月賞トライアルの若葉ステークスで1着の成績を残したのち、皐月賞(GI)に挑むが、最後の直線で外側から追い上げてきたナリタタイシンに差され、2着に敗れる。

東京優駿/日本ダービー(GI)では、最後の直線で岡部の同期・柴田政人が乗るウイニングチケットとの競り合いとなったが、ここでも2着に敗れた。


秋になり、神戸新聞杯(GII)で勝利をもぎ取ったのち、クラシック最終戦である菊花賞に臨んだ。肺出血のため本調子でないナリタタイシンをよそにウイニングチケットとの争いとなったが、最後の直線で後続を5馬身ほど突き放す圧勝でゴールイン。最後の一冠を勝ち取った。


次走として挑んだ有馬記念ではライスシャワーメジロパーマーベガ、さらに休養明けで1年ぶりの出走となるトウカイテイオーなど錚々たるGIホースの面々8頭が集う中、単勝1番人気に推される。しかし、トウカイテイオーの奇跡の復活劇の引き立て役となる形で2着に敗れてしまったものの、年間を通じた安定感が評価され、(賛否両論もあったが)この年の年度代表馬を受賞した。


古馬となったビワハヤヒデは、年度代表馬に相応しく、「BMW」の他の二頭を圧倒するほどの、その深く大きい実力を更に見せつける事となる。さらにこれと同時期、半弟のナリタブライアンも朝日杯3歳ステークスを制し、三冠への道を辿り始めた。

5歳時、京都記念(GII)で後続に7馬身差をつける圧勝劇を見せたのち、天皇賞(春)では追い縋るナリタタイシンを交わしてGI2勝目を飾る。関西テレビで実況を担当した杉本清は、前週に皐月賞で圧勝したナリタブライアンを意識し「兄も強い!」と叫んだ。


更に、宝塚記念のファン人気投票では15万票に迫る圧倒的な人気で一位を獲得。単勝人気でも1番人気を獲得してレースに臨んだ。そしてレース本番では、またしても後続を5馬身突き放す圧勝で1着をもぎ取った。同時期、ナリタブライアンも二冠を達成し、秋以降の兄弟対決にも期待がかかった。


秋は産経賞オールカマー(GIII)から始動し1着を獲得し4連勝を達成。しかし、天皇賞春秋連覇をかけて挑んだ次走の天皇賞(秋)で5着に敗れ、さらにレースに中に屈腱炎を発症。全治一年以上と診断され、現役続行が困難なため引退が決定した。なお同レースではウイニングチケットも同じ病を起こし、引退を決めた。


結局叶わなかったビワハヤヒデとナリタブライアンの兄弟対決だが、この1週間後にナリタブライアンは菊花賞を圧勝し三冠を達成。関西テレビで実況を担当していた杉本は、「弟は大丈夫だ!」と何度も叫んだ。その後ビワハヤヒデは春の実績を評価され、JRA最優秀5歳以上牡馬の称号が贈られた。翌年1月16日には京都競馬場で引退式が行われた。デビュー以来15連続連対という記録を持っており、これはシンザンに次ぐ中央競馬歴代二位の記録である。


その後は種牡馬になったが、中央重賞勝ち馬を輩出できないまま2005年に種牡馬を引退。一方のナリタブライアンも早世のため僅かな産駒しか残せなかったこともあり種牡馬として好成績を残せず、ウイニングチケットやナリタタイシンも種牡馬としてはあまりよい成績を残せなかった。


種牡馬引退後は功労馬として余生を過ごしていたが、2020年7月21日に老衰のため30歳で亡くなった。奇しくも、ナリタタイシンも、さらには自身の半弟でナリタブライアンの全弟にあたり、代替種牡馬として活躍したビワタケヒデも同年に亡くなっている。


  • エピソード

頭がデカく首が太く短く、ずんぐりとした体形を持ち、少々顔が不細工だと言われることもあり、それをよくネタにされた。また、芦毛の馬は若い頃は暗い色で加齢と共に白色化していくのだが、ビワハヤヒデの場合頭からの白色化が顕著で、それが膨張色となり頭をよりデカく見せていた。一方、そのチャーミングな容姿とその強さのギャップもあり、女性ファンからの人気はかなり高かったようだ。

ビワハヤヒデ自身も女性ファンには非常に優しく接していたというが、逆に男性のファンには噛みつく等、態度には温度差があった模様。


このモコモコヘアーの元ネタの1つとして、実際のビワハヤヒデは冬毛が生えるとウマ娘のビワハヤヒデみたいにモコモコな状態になっていた。

上記の通りのずんぐりとした体型でモコモコなこの姿を見た関係者の一言がこちら。

「熊ですかコレ?」


好物はバナナで、ウマ娘でのバナナが好物という設定もここから来ている。どれくらい好きかというと、食べていたニンジンをバナナを見せられた瞬間吐き出す程。


関連イラスト

私の頭はでっかくない…!ハヤヒデ誕生日センシティブな作品win Q.E.D

センシティブな作品ビワハヤヒデ ∴win Q.E.D.センシティブな作品姉貴には笑顔がよく似合う

ウマ娘 ビワハヤヒデ 小顔のポーズセンシティブな作品ビワハヤヒデビワハヤヒデ

夏季限定ハヤヒデセンシティブな作品ビワハヤヒデの私服姿すきおかしいぞ、まるで時間が消えたようだ


関連項目

Cygames ウマ娘プリティーダービー ビート板勢

眼鏡っ娘 バナナ先輩 モフハヤヒデ ケルヌンノス(Fate)メッチャフサフサつながり。ただし内容は洒落にならないくらい重く、ゲーム内ストーリーのネタバレあり。


関連ウマ娘

血縁関係

ナリタブライアン(ウマ娘):史実では1つ下の半弟。


モデル馬同士が対戦歴のあるウマ娘

メジロパーマー(ウマ娘)


トウカイテイオー(ウマ娘) ナイスネイチャ(ウマ娘)


ライスシャワー(ウマ娘) マチカネタンホイザ(ウマ娘)


ナリタタイシン(ウマ娘) ウイニングチケット(ウマ娘)…同期の好敵手(→BNW(ウマ娘)) ロイスアンドロイス(ウマ娘)

ユキノビジン(ウマ娘)ノースフライト(ウマ娘)はビワハヤヒデと同世代だが、リアルでは対戦した事がない。ちなみにユキノビジン・ロイスアンドロイスとは生年月日が全く同じである。


その他関連ウマ娘

  • 主戦騎手繋がり

 ダイタクヘリオス(ウマ娘)※:岸滋彦(新馬時代)

 シンボリルドルフ(ウマ娘)ヤエノムテキ(ウマ娘)タイキシャトル(ウマ娘)シンコウウインディ(ウマ娘)岡部幸雄(テイオー、タンホイザ除く)

※同じ爆逃げコンビの片割れであるパーマーとは異なり、ヘリオスとの対戦歴はない。


※ライスを除く。

スーパークリーク(ウマ娘) メジロマックイーン(ウマ娘) マヤノトップガン(ウマ娘)

マチカネフクキタル(ウマ娘) マンハッタンカフェ(ウマ娘)

※フクキタル以外は全員天皇賞(春)も勝利。このうち、マックイーンとマヤノが宝塚記念も制覇。


  • 史実の勝ち鞍繋がり

その他史実菊花賞馬モデルつながり

※チームBメンバー、ルドルフ除く。

・《+クラシック一冠&春天未勝利》

 ナリタトップロード(ウマ娘)サトノダイヤモンド(ウマ娘)

・《+クラシック一冠&春天勝利》

 キタサンブラック(ウマ娘)

・《+春天未勝利》

 ミスターシービー(ウマ娘):三冠馬

 セイウンスカイ(ウマ娘)エアシャカール(ウマ娘):二冠馬

・《+クラシック二冠または三冠&春天勝利》

 ゴールドシップ(ウマ娘):二冠馬


その他史実天皇賞(春)馬・宝塚記念馬モデルつながり

<天皇賞(春)・宝塚記念両方制覇>

※フクキタル以外のチームBメンバー、オペラオー、ゴルシを除く。

タマモクロス(ウマ娘) イナリワン(ウマ娘)

<天皇賞(春)のみ>

※フクキタル以外のチームBメンバー、ルドルフ、キタサンを除く。

サクラローレル(ウマ娘) メジロブライト(ウマ娘) スペシャルウィーク(ウマ娘)

<宝塚記念のみ>

※マックイーン、パーマー、マヤノを除く。

メジロライアン(ウマ娘) マーベラスサンデー(ウマ娘) サイレンススズカ(ウマ娘)

グラスワンダー(ウマ娘) メイショウドトウ(ウマ娘)

スイープトウショウ(ウマ娘) ナカヤマフェスタ(ウマ娘)


その他制覇した重賞レース繋がり

※モデル馬がクラシック3冠レース未勝利または出走していない、

 または菊花賞以外の3冠のいずれかを勝利している場合のみ。

オールカマー

※ローレルを除く。

オグリキャップ(ウマ娘) イクノディクタス(ウマ娘) ツインターボ(ウマ娘)

ヒシアマゾン(ウマ娘) メジロドーベル(ウマ娘)


ニシノフラワー(ウマ娘)シーキングザパール(ウマ娘):デイリー杯(全員3歳ステークス時代の勝利)

ゼンノロブロイ(ウマ娘)神戸新聞杯(フクキタル、ゴルシ、ダイヤを除く)

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93世代(ウマ娘) うまむすめのきゅうじゅうさんせだい

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