概要
植物としてのバナナは芭蕉やマニラ麻など実以外を利用する種類をひっくるめてバナナの木の記事で解説している。なお、植物体が高さ数メートルに及ぶため上記のように呼ばれるが、樹木ではなく大きな“草”である。
ゆえに学術的には、バナナは果物ではなく“野菜”に分類される。
🍌解説
漢字で「甘蕉」「芭蕉実」と表記する。台湾語では「香蕉」。
熱帯アジア原産なので低温には弱く、果実を冷蔵保存しようとすると逆に傷みやすくなる‥のだが、黒い斑点が出るたびに糖度が増していく事実が『トリビアの泉』で語られ、「究極のバナナ」として真っ黒に変色したバナナが放送されたことがある。
その定義が非常に曖昧なため、「先生ー、バナナはおやつに入りますかー?」という小学生らの純粋な疑問が生まれてしまうのである。
日本の市場に流通しているものは甘く、酸味はほとんどない(甘くない種類についてはプランテンとか料理バナナというが、日本ではほとんど流通がない)。日本の市場ではフルーツ扱いであるが、冒頭にある通り、果実ではなく野菜のカテゴリーに分類されるべき存在である(フルーツの定義については果物の項目を参照の事)。
特に東アフリカのウガンダでバナナは主食とされて、日本語「ご飯」のように、ウガンダ語でバナナを意味する「マトケ」は食べ物全般を表す言葉として使われている。現地にはバナナを原料とする発酵アルコール飲料も存在している。
なお、フルーツ用品種は種子が出来ず、株分けと栄養生殖で増やしているため(映画『テルマエ・ロマエ』での描写はギャグであり事実ではない)に、どの株も同じ病気に弱いために蔓延すると絶滅の危険性がある。
昭和中期までバナナは貴重品であり、庶民は重病人でもないとバナナを食べることができないほどのものであった。
フィクションのバナナ
アレの揶揄として表現され、ギャグ漫画や一部のゲームやで(関西弁)。皮がすべって転ぶ障害物に利用され、「そんなバナナ(馬鹿な)」というダジャレに使われ、凍らせて釘を打つのに使われ、粘っこい食感が馬鹿にされ、猿(アホの子扱いされることが多い)の食べ物のイメージを付けられるなど、美味なのに散々な扱いを受けている(ワカメや昆布の扱いに似ている。ネバネバの何が悪い!)。
だが、「猿やお子様やお笑いのイメージも含めて健康的でお洒落で好き」と思っている人も多いとか。
絵的にお洒落に見せるには、「色んなタイプのキャラに食べさせる」「ナイフでカットしたバナナを食べさせる」「シュガースポットを再現する」「バナナチップを食べるシーンにする」「黄色をかわいく描く」など、見せ方を工夫してみよう。
都市伝説においては、皮にバナナジンという麻薬様の物質が含まれているとされる。
これはカルフォルニアのアンダーグラウンド誌『Berkeley Barb』が、1967年にジョークとして掲載した記事が広まったものであり、そのような事実はない。
猿とバナナ
前述通りフィクションのバナナはチンパンジーやゴリラなど、サルの仲間の好物として描かれる。だがこれにはちゃんと理由がある。
バナナは、密林に住むサルに食べてもらい種を遠くに撒くため、甘いデンプンをたっぷり含んだ実を実らせるように進化した。
実際、毛のないサルである人類もバナナが好きなのだから。だがしいて言うならチンパンジーもゴリラもバナナの原産たる熱帯アジアからはるか離れたアフリカに住んでいるため、そうした地理的な事情を考慮するなら、最もバナナとセットにするべきはオランウータンが適任だろう。
バナナ(おやつ)
おやつであるならば、遠足で持っていくのは300円までにしましょう。
バナナ(おやつではない)
お弁当のおかずです。好きなだけ持って行きましょう。
バナナ(工具)
零下237度の世界では釘を打つことができます。
バナナ(画材)
その発想はなかった。すごすぎる。
バナナ(差別)
前述したバナナ=猿のイメージから白人が有色人種を侮辱する際に用いる。サッカーでは顕著であり、欧米で有色人種の選手相手にバナナを投げる白人の暴挙が多く、日本でもバナナが原因で厄介事になった。
また、バナナは黄色い皮をむけば中身は白いので、「黄色人種なのに中身は白人のつもり」という意味で白人に迎合的で卑屈なアジア人(おもに中国系や日系)を揶揄するスラングとして使われることもある。類語として同じく白人に迎合的なヒスパニックに対してのココナッツや、アメリカ先住民に対してのアップルがある。
関連タグ
植物 食べ物 野菜 フルーツ 黄色 トロピカル 熱帯 南国 猿 香蕉
バナナ味 チョコバナナ バナナオレ バナナチョコ まるごとバナナ
語感・韻繋がり
名前に「バナナ」が付く人物・作品・キャラクターなど
関連キャラクター
仮面ライダーバロン バナナアームズ 仮面ライダーブラックバロン(仮面ライダー鎧武)
森蘭丸(戦国BASARA:お楽しみ武器が何故かこれ。次回作ではチョコバナナにグレードアップ)
フォン・シュタイン(太陽の牙ダグラム:作中での彼は差別的意味合いで言うバナナであった)
ビーストコンボイ(イボンコ)(ビーストウォーズ:作中で「食べ過ぎて腹を壊した」と言及されたり、リミックス(と称した座談会)に入っていたりしている)
ビワハヤヒデ(ウマ娘プリティーダービー:実馬の大好物がバナナであることを反映し、こちらもバナナに目がない)