メロン

めろん

メロンとは、ウリ科の野菜（果物）。（曖昧さ回避あり）

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目次 [非表示]

1 曖昧さ回避

2 🍈果物のメロン

2.1 更に

3 ハクジラ類のメロン

4 「アキカン!」のメロン

5 関連タグ

5.1 胸部関連

もしかして→デカメロン

曖昧さ回避

ウリ科の一年生草本植物。本稿で解説。
イルカやシャチなどのハクジラ類の頭部にある脂肪組織。本稿で解説。
TVアニメ「アキカン!」に登場するキャラクター。本稿で解説。
ポケットモンスターシリーズに登場するキャラクター。→メロン(トレーナー)
ボンバーガールに登場するキャラクター。→メロン(ボンバーガール)

🍈果物のメロン

北アフリカや中近東地方が原産であり、紀元前2000年頃に栽培が始まった。日本在来種のメロンはマクワウリの名で知られ、外来種のスイカよりも古く(南北朝時代ないしは桃山時代に渡来したとされる)、弥生時代頃からよく食べられていた。果実は熟すと甘くなるが、若干酸味がある事もある。食材としては果物としてスーパーや果物屋の店頭に並ぶが、農業では野菜の扱いになる（いわゆる果実的野菜）。

メロンの実には綱目（ネットメロン）があるものとないもの（ノーネットメロン）とがある。この綱目は果実の成長期に果肉と表皮の伸長率によって生じるひび割れを防ぐ、かさぶたのような役割がある。また、ノーネットメロンの品種の中にも、稀に栽培環境によってネットのようなものが出ることがある。

家庭菜園でメロンを栽培するには、ネットメロンよりもノーネットメロンやマクワウリの方が手間がかからず、栽培しやすい。「プリンスメロン」「黄金まくわ」はその代表的な品種である。

近年は品種改良によりネットメロンにも栽培が簡単な品種がある。「ころたん」や「アニバーサリー」という品種はマスクメロンをソフトボール大にしたような見た目が特徴の品種で、味も良いため人気がある。さらに、放任栽培でも質の良い果実を実らせる「サンライズ」「ムーンライト」といった品種もある。この二種は果皮が黄色いため市場価値が過小評価されがちであるが、スッキリした甘みがあって家庭菜園で人気が高まっている。

また、果肉が黄色に近いオレンジをした「赤肉種」と、表皮に近い緑色をした「青肉種」が存在する。前者は低温に強く、日本では関東以北では赤肉種、以南では緑肉種が主に栽培されている。赤肉種は以前はウリ独特の匂いが嫌われたが、現在では品種改良により甘みをそのままに、匂いを抑えることに成功している。

メロンは日本では高級食材扱いだが、その他の国では安物イメージがある。高級で知られるマスクメロンは見栄えのいい実を肥大させるため1つを残しほかの実は摘果してしまう。海外のメロンはあまり甘くなく、日本の高級メロンに比べ食味ははるかに劣る。もっとも、これはたとえばリンゴやナシにも言える事で、果物の食べ方や育成に関する考え方の違いもあるのかもしれない。生ハムメロンは、そうした甘みの薄いメロンを美味しく食用にするための工夫であるとも言える。

また、高級食材扱いが故、可食部でもないのに、実の上のT字型のツル(業者によって「アンテナ」「ちょんまげ」など様々な呼び名がある)があるとないとでは商品価値が大きく変わってしまう。

核家族化や世帯収入の減少により、日本のメロンの生産量は年々減少している。

夕張メロンはプロ野球選手の王貞治がヒーローインタビューで「夕張メロンが好き」というコメントをしたことがきっかけに知名度が上がったとされる。生産量では北海道でも共和町の雷電メロンの後塵を拝しているが、高級メロンとしてのブランド力は道内一と言える。

2007年に茨城県の元々メロン生産量が多かった鉾田町・旭村、大洋村が合併して鉾田市が誕生し、以降、鉾田市がメロン生産量トップの座にある。

福島第一原子力発電所事故による風評被害で一時熊本県山鹿市に首位の座を譲ったこともあったが、すぐに首位に復帰した。鉾田市では赤肉種と青肉種の両方が生産されている。

山鹿市の七城町は九州随一のメロン産地である。メロンドームという観光施設もあり、都市圏に攻勢をかけている。

また、静岡県の遠州地方、とりわけ袋井市や磐田市はマスクメロンの一大産地であり、超高級青肉メロンを作っている（初競りのときは夕張メロンを上回る値段で取引されることも少なくない）。

ちなみにメロン生産は気温、降水量、土質など色々と条件があるので、メロン生産の盛んな都道府県は全国で数県だけにとどまっている。また、よく名前を聞くアンデスメロンはアンデス山脈とはなんの関係もなく、「安心ですメロン」の略である。