概要
日本語では反響定位と言う。その名の通り「反響(Echo)」を用いて「位置を定める(location)」こと。なんらかの音波を発し、その音が障害物にぶつかり跳ね返ってくるまでの時間により物体の距離と方向を特定できる。
さらに巧妙なものでは物体の形状や材質、さらにはドップラー効果を計算することによって移動速度まで測定可能である。
音波は振動数が大きいほど屈折や回析が起こりにくくなる性質があるため、基本的には超音波が使用されるが、可聴域の音波で大雑把なエコーロケーションを行う事例もある。
夜行性のコウモリや水中で生活するクジラの仲間がこの技術を活用していることは有名だが、他にも一部の鳥類やネズミなども限定的にエコーロケーションを活用していることが発見されている。
人間も訓練すればエコーロケーションを身につけることが可能であり、視覚障害者の多くが白杖の音による反響定位を活用している他、自転車の運転やバスケットボールをやってのける者もいる。
関連タグ
ソナー:アクティブソナーの原理がこれにあたる。