概要
和名を「ネリ」と言い、沖縄ではこの名で呼ばれる。ほかに陸蓮根(おかれんこん)の異名もある。「小倉」との当て字もあるが、オクラの名は原産地アフリカでの呼び名にちなみ、英語(okra)やドイツ語など他言語とも共通する。
そのまま茹でて夏野菜の一つとして供されるほか、天ぷらにしたり、刻んで生食にしたり出来る。ソースやケチャップの原材料としても用いられる。粘り気を持つためか健康食品や精力剤とされることも多く、実際に水溶性の食物繊維や植物性タンパク質、ビタミン類など豊富な栄養素を含む。
クリーム色の花びらに中央部が赤い美しい花を付け、この花の中央部が成長してそのまま可食部の実になる。このため花の向きの尖った部分を上にして、幹に直接生える形で結実する。実の雁首になっている部分が、かつて花びらが付いていた箇所である。
栽培トリビア
比較的家庭菜園に向いた作物で、長期に渡る収穫期では、苗ひとつで一日に一本というような収穫ができる。
原産地アフリカでは多年草だが、日本ではよほど温暖な地域でなければ冬を越せない。しかし、近年の温暖化の影響で、栽培・収穫できないのは厳冬期のみである。
小さめのプランターでも栽培できるが、背は最大2メートル近くにまで達して広く葉を広げるため、ベランダのような狭い場所には向かない。家庭菜園ではもっとも緻密で広く根を張る植物の一つで、プランターの隅々にまでびっしりとヒゲ状の細い根を張る。
夏場は台風対策も必要になるが、極めて頑丈な幹と根を持つために、「プランターごと転倒しないようにする」対策が必要となったりする。
虫がつきやすい一方で、オクラ自体は虫害に強い。このため他の作物と混在させると、オクラが呼び寄せた害虫が他を食い荒らすが、オクラ自体にはノーダメのような現象が起こる(本当にそうなってるかは不明)。テントウムシのような肉食の益虫も、好んでオクラに集まる傾向がある。
葉をクルクル巻いて巣とするタバコガ(煙草蛾)の幼虫は、オクラを栽培すると必ず発生する害虫だが、オクラ以外でその巣を見かけることがまず無い特異な存在である。
戦国BASARAのネタ
毛利元就の兜がオクラの果実に似ていることから、ファンの間での彼の愛称は「オクラ」となっている。
中の人がバサラジオにて、かつて自らが演じた「オケラのオッくん」のことを
「オクラのオッくん」と発言したこともあった(すぐに誤りに気付き訂正)。
pixivではそれをネタにして様々に彼を弄り倒したイラストや漫画が投稿されている。
なお『ミニ戦国BASARA弐 錯覚!!月夜の片倉くん』にて元就がオクラ扱いされていた事から、
ついに公式ネタとなってしまった様子。