バナナの皮とは
踏みつけると非常に滑りやすいため、多くの創作物でギャグ用の小道具として用いられた。
世界で初めてこのギャグを使ったのは、かの喜劇王チャールズ・チャップリンであると言われている。
このことからバナナの皮を英語で表した「バナナスキン」は、「恥ずかしい失態」を意味するようになった。
2014年、北里大学の馬渕清資教授が、なぜバナナの皮は滑りやすいのか、その摩擦係数はどれぐらいなのかを研究し、イグノーベル賞を受賞した。
構造としては、「バナナの皮の内側には、ゲル状の糖分が詰まった細胞があり、これが踏みつけられて潰れることで、漏れ出たゲルが滑りを誘発する」ということが発見された。また、その摩擦係数は雪や氷やネギを下回る(滑りやすい)ものであるという結果がでている。
ただのオモシロ科学ではなく、人工関節の負担減が主目的の真面目な研究である。