チータス「イボの子供みたい!今日は"イボンコ"って呼ぼうじゃん!?(笑)」
概要
『ビーストウォーズ』のCGアニメシリーズ第3作目『ビーストウォーズリターンズ』において誕生したサイバトロンのリーダー・リターンズコンボイの愛称(なのか?)。
日本のファンの中ではいつしか『ビーストウォーズ』シリーズのコンボイ(CV:子安武人)に対し、この呼称を用いるようになった。
事の発端は『リターンズ』のオープニングトークにて、チータスの提案で「みんなの名前を逆さにして言ってみよう」という話になった際、各々のサイバトロンメンバーが自分の名前を逆さに読んでみた結果、コンボイを逆さに読むと「イボンコ」となってしまうことが判明。
その珍妙な響きがイボンコ除くサイバトロンメンバーのツボにはまり「今日はこの呼び方を使おう」という流れになり、なんと本編でもこの呼び方がまかり通るようになってしまった。要所要所でしきりにプッシュされたためか、局所的な知名度を誇っており、果ては敵方のメガトロンにすら「コン・ボイ・ワー、イボンコ」と言われる始末である。
ちなみに当のイボンコ本人は、皆から嘲笑されるこの呼称を快く思っておらず、呼ばれる度に不機嫌そうな態度を見せる。(声のトーンを下げる・声を荒げる…等)
イボンコペッタンコ・イェイ♪
イボンコを定着させた最大の原因ともいえるサイバトロンメンバーによるラップ。物語中盤、イボンコがオラクル(セイバートロン星の神のようなもの)と一体化した際に肉体がペシャンコになってしまう。本来は非常にシリアスなシーンのはずなのだが、変わり果てたイボンコの姿を見た仲間たちからはラットルを皮切りに
イボンコペッチャンコ・イェイ!イボンコペッチャンコ・イェイ!
…と、ラップ調にはやし立てられる始末。この死人に鞭打つようなラップに対してコンボイはアイキャッチで「あの~コンボイだけど・・・お前ら、ぶっ飛ばすぞ?」と怒りを露わにしていた。
更に後のオープニングトークにて、コンボイが「よぉ~し今日はラップだ~!」と言い出し、意気揚々に「私はコンボイ♪」と切り出すや否や、残りのサイバトロンメンバーがバックに流れるBGMに合わせて
イボンコペッタンコ・イェイ♪イボンコペッタンコ・イェイ♪
…と、半ば乗っ取られる形で再び歌われる羽目になった。(ちなみにコンボイ自身はOP終盤、仲間たちが歌い続けるなか「ビーストウォーズ・・・リターンズ・・・始まります」と何とか締めくくっている)
更にDVDの特典映像では本編だとメガトロンとの最終決戦中ボタニカの激励にチータスが茶々を入れるだけだったシーンにおいて、ラットルも参加して
イボンコォ~・・・イボンコペッチャンコォ~・・・イボンコペッチャンコォ~・・・
と歌いだし、それに対しコンボイが「ボタニカー!お前だけ戻ってきてくれボタニカー!」と悲痛な叫びを上げ、他のメンバーを切り捨てるNGテイクまであった。上記の該当シーンに一切参加していなかったシルバーボルトはもちろん、一緒に歌っていたとはいえブラックウィドーとナイトスクリームもとんだトバッチリである。
声優無法地帯の極致とも言えるこの事態は、視聴者の腹筋を破壊どころか粉砕する威力を放っていた。(ちなみにこのラップ、おもちゃの発売元であるタカラ(現在のタカラトミー)からはこっぴどく怒られたらしい)
その後も…
良くも悪くも様々な人々を巻き込み、反響を呼んだイボンコであったが、『リターンズ』の配信から12年の歳月が流れた2016年にe-hobby限定で発売された『トランスフォーマーレジェンズ』シリーズのコンボバットに付属する漫画では、イボンコペッチャンコ・イェイ!イボンコペッチャンコ・イェイ!とチータス達が騒いでいるコマがあり、これ以外にもレジェンズシリーズのWebコミックや付属コミックには本作の姿になったコンボイがペラペラの状態で逆立ちしているなど『リターンズ』に関する描写が見受けられた。
そして、2018年にはアンコールシリーズでリターンズコンボイがアニメに忠実なカラーで発売。この商品は『ビーストマシーンズ』の不振を受けて発売中止となった没アイテムであり、のちに『Robots in Disguise』(海外版『トランスフォーマーカーロボット』)にてエアアタックオプティマスプライマルとして発売されたという曰く付きの経緯を持つ商品だが、日本で発売されるにあたり、劇中の配色に近づけたカラーリングが施され、子安武人の新規音声も収録されている。そしてその中にまさかの本人によるイボンコペッタンコ・イェイ!イボンコペッタンコ・イェイ!が含まれていたのだった。
これに併せてリターンズコンボイの発売を告知していたタカラトミー公式Twitter(参考リンク:
https://twitter.com/takaratomytoys/status/1004720616786685952)でも担当者によるイボンココールが巻き起こり、フォロワー達を賑わせた。
2019年にYoutubeなどの動画配信サイトで公開された『サイバーバース』では、『ビーストウォーズ』を声優地獄に仕立て上げた張本人・岩波監督が再び参加しており、その縁で子安がオプティマスを演じているため、やっぱりイボンコネタで弄られた。
また、実写映画版『ビーストウォーズ』ともいえる『ビースト覚醒』が発表された際、Twitterでイボンコペッタンコがトレンド入りするという珍事が発生し、多くのファンの困惑と爆笑を誘った。
重ねて言うが、イボンコはあくまで『リターンズ』由来のネタであり、子安氏が演じているコンボイ以外のコンボイに対してこのネタを持ち出すのは、人によっては不快感を与えることに繋がるため、厳に慎むべきである。