「何がユーゴーだ。俺の名前はユーゴだ!」
CV:高木心平
概要
主人公・榊遊矢と似た顔持つ少年の1人で、シンクロ次元からバイクとデュエルディスクが合体した機体・Dホイールに乗ってやって来たデュエリスト。
普段の熱血漢とデュエル中の冷静さのギャップが人気のキャラで、視聴者に「ユーゴのデュエルにはずれなし」と言わしめるほど。
名前を間違われる事に定評があり、その都度訂正しているものの、いつも聞き入れてもらえない。
攫われた幼馴染みのリンを探すため、ドラゴンの力で次元を越えた旅をしていたところ、スタンダード次元でユートとデュエル中だった榊遊矢の前に現れる。
経歴
シティの下級階層「コモンズ」にある孤児院の出身の14歳。
リンとは同じ施設で育ち、「デュエルキング」ジャック・アトラスのように成り上がる事を目指して共にデュエルの腕を磨いていた。
彼のDホイールはリンと二人で図書館で勉強をしながらコツコツ作り上げたもの。ちなみに設計図(らしきもの)を持ってきたのはユーゴだが、落書きレベルの内容であったためリンは唖然としていた。
しかしある日、自分そっくりの男にリンを連れ去られてしまうが、ドラゴンの力でエクシーズ次元へと転移する。
そこで、またも自分そっくりの少年・ユートに出会うのだが、向こうからは融合次元の協力者と間違われ、ユーゴの方も目の前の相手がリンを攫った犯人だと早合点した事から襲いかかる。
この時は黒咲隼達が駆けつけた事もあって、決着を付けないまま立ち去ったのだが、スタンダード次元でもユートと榊遊矢の前に突如現れ、勘違いを正さないままユートとデュエルを行い、終盤は謎の暴走状態で勝利を収める。デュエル終了時には正気に戻ったが、柚子が近くに来たこと、遊矢がその場にいたことで彼女のブレスレットの力でどこかへ飛ばされた。以降度々柚子のブレスレットの力で飛ばされることとなる。
その後、暴走した遊矢が呼び出した覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンに引き寄せられた事で図らずもジュニアユース選手権3回戦のバトルロイヤルに乱入。
梁山泊塾生やオベリスクフォースを蹴散らしながら彷徨っていた所、ユーリに追われていた柊柚子に遭遇し、彼女の持つブレスレットの力で共に故郷であるシンクロ次元へと転移する。
そして、柚子から次元間の戦争と各次元に自分やリンそっくりの者達がいる事を知らされる。
誤解は解け目的が定まったが、二人共任意では次元転移を行えず、さらに飛ばされた先がトップス居住区であった事からセキュリティに通報され、追われる身となってしまう。
追っ手のデュエルチェイサーを倒して逃走には成功したが柚子共々指名手配されてしまう。(これが原因で、榊遊矢とセレナもセキュリティに目を付けられてしまう。)
融合次元の脅威を訴える柚子に協力していたが、聞き入れてもらえない現状の解決策とリンとの約束のため、フレンドシップカップへの参加を決意する。
フレンドシップカップ1回戦の沢渡シンゴ戦では、デュエル中に遊矢と謎のシンクロ現象を起こしており、彼の方に自覚はないが決めゼリフを真似ている。
続く2回戦では、セレナと対戦するが、顔が似ているのもあって彼女にリンを重ねて舞い上がった事からプレイングミスをしてしまうが、最後は逆転勝利を収める。
しかし、直後に因縁の相手であるユーリを発見し、単身で追いかける。
何度も逃げ回られつつもひたすら追い回してデュエルに持ち込むが、近くにいた遊矢のも合わせて4体のドラゴンがフィールド揃った瞬間、4人は暴走状態に陥る。そして、何かが起こりかけたのだが、柚子が乱入してた事でユーリと共に別の次元へ飛ばされ、未遂に終わった。これにより翌日のフレンドシップカップ準決勝は辞退した扱いにされている。
飛ばされた先は融合次元であり、再びユーリを追っていたが、そこで柚子と再会。…するも、「絶対に守ってみせるからな」と宣言するそばから、遊矢が近付いた影響で柚子のブレスレットが反応し、またしても飛ばされてしまう。
今度はよりにもよってアカデミアの教室に出現してしまい、Dホイールで脱出。そこで遊勝、明日香、カイトと遭遇。彼らからリンが囚われている東の塔の話を聞き、塔の番人アポロと決闘、勝利し、遂にリンと再会を果たす。
だが、リンは脳内に寄生したパラサイトモンスターによって洗脳されており、再会も虚しく決闘を挑まれる。
操られたリンは、二人で一緒に作ったDホイールにも全く興味を示さず、決闘中にDホイールを破壊されてしまう。
激昂するユーゴはクリスタルウィングを召喚しリンを攻撃。
攻撃によって吹っ飛ばされたリンが正気に戻ったかと思ったユーゴは駆け寄るが、リンの洗脳は解けてはおらず、油断したユーゴは敗北を喫してしまうのだった。
人物像
ユート同様顔が遊矢と瓜二つで、三日月型の前髪が特徴。バイクも含めて全身白ずくめのライダースーツを着用しており、黒ずくめのユートとは対照的。
一人称は「俺」で、性格はヤンキーのように荒々しく喧嘩っ早い。
思ったことをすぐ口にし、頭に血が上りやすい面もあるが、泣いている柚子にハンカチを差し出しているように意外なほど紳士的。
また、思い込みが激しく、「氷山エリアとなった舞網市を見て、氷河期にタイムスリップしたと思う」くらいならば微笑ましいのだが、前述の「ユートとユーリの取り違え」や「セルゲイ戦でクラッシュした柚子が死んだと早合点する」といったシャレにならない事も多い。
また、柚子やセレナには、リンと勘違いしていきなり抱きつくという大胆さを見せたが、柚子に「リンはあなたの恋人」だと言われた際には照れながらも否定していた。(本人曰く、まだ何もしていない)こうした「(ヒロインを含む)特定の異性を明確に意識している遊戯王の男性キャラクター」は非常に珍しい。
ちなみに、この抱きつきに対して柚子は2回目以降はハリセンで、セレナは最初から殴り飛ばして返している。
そして、肝心のリンにも抱きつこうとしたのだが、強烈な膝蹴りを食らい凄い顔芸を披露している。
一方で、デュエル中は後々蘇生する事を考えてモンスター効果を使わなかったり、エースモンスターの効果を発動させるために自分の他のモンスターをあえて破壊するなど、意外にもテクニカルなプレイングスタイルをとる。
また、「攻撃力0」或いは「レベルが低い」モンスターは馬鹿にされることが多い中、警戒しているような表情を見せるなど冷静さもある。
上記の様にカッとなりやすいが、シンクロ次元民故に割り切りが良いので、誤解が解ければカラッとして話が分かる。ある意味、沈着に見えて激情家でこじれるとややこしくさせる一面を持つユートとは対照的。
また、Dホイールはリンとの共同開発で、自力でメンテナンスはできる辺りメカニックとしての技量もあるようだ。
ただし、読み書きはとりあえず出来るレベルで、フレンドシップカップの申請書は殆どひらがなで書かれていた。(しかも、住所が「しせつ」、連絡先が「ねえ」などちゃんと書かれていない。)
これはシンクロ次元の格差の深刻さを示しているとも言える。
漫画版
『ファントム』として榊遊矢に宿る人格の一人。彼が表に出るとデュエルディスクがDホイールへと変わる。
紫雲院素良とのデュエルでダメージを負った遊矢に代わって逃走を請け負う。その後、アジトで遊矢に交代した際に眼鏡を外した柚子の顔を見て動揺した。
初登場時はユーリと共に遊矢の深層意識に潜っており、そこで『遊矢の記憶の欠片を砕く』という作業を行っていた。この行為は残り二人も合意の上で行っており、作中、謎の敵『蓮』とのライディングデュエル後に自分との記憶の欠片を見つけた際は『お前はこんな記憶覚えてる必要ねえんだ』と涙ながらにそれを砕いた。
その欠片によると元々遊矢とは別々に存在していたらしく、しかもかなり親密な仲であったことが分かる。本人も幾度となく『遊矢を守る』と宣言し自分を奮い立たせており、また、自らの存在が薄れている事に気付きつつもそれを受け入れ、遊矢に自分の持つ技術の全てを教えようとする。
ライディングデュエルに対しては人一倍の情熱を持ち、いつかチャンピオンとなる事を目標としている。愛用のDホイールの名前は『TK2000PS』(アニメ版が同様の呼称かは不明)。
使用デッキ
玩具をモチーフとした風属性・機械族モンスター「SR(スピードロイド)」デッキを使用。
高い展開力を活かし、素早くシンクロモンスターへ繋げる戦術を得意とする。
使用テーマも人気があり2018年7月に行われたVジャンプ特別企画「夢の付録カード研究クラブ!!」ではユーザーの投票によって10テーマの中から選ばれ「HSR カイドレイク」が生まれた。
なおその投票においては、高い作品人気を誇るGXの主人公十代やそのライバルエドが使用したテーマを擁し10年以上の歴史を持ちその総数は100体を大きく超えるOCG中でも最大規模のカテゴリである強敵【HERO】を相手に1600票以上もの差をつけて1位となっている。
アニメでは、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を最大限に活かした戦略を取った。
漫画版でも使用カードは異なるが同じテーマで構築されている。
ちなみに、ペンデュラムモンスターもいるため、ペンデュラム召喚も行う。
主な使用カード
- SRベイゴマックス
自分フィールドにモンスターが存在しなければ特殊召喚できるモンスター。
1ターン目に展開の起点として使う事が多い。
- SRダブルヨーヨー
レベル3以下の「SR(スピードロイド)」を蘇生する効果を持つ。
- SR赤目のダイス
チューナーモンスター。
繰り返し蘇生して、様々なシンクロモンスターへ繋げている。
レベル7のドラゴン族シンクロモンスターであり、エースカード。
モンスター効果に対して強い効果を持ち、時には自分のモンスターを破壊して攻撃力を上げる戦術も取る。
レベル8のドラゴン族シンクロモンスターであり、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの進化系。
漫画版でのエースカード。名前と見た目からクリアウィング・シンクロ・ドラゴンの派生カードであると思われる。
余談
・ユーゴを演じる高木心平氏はユート役の高木万平氏の双子の弟である。
・前述の通り設定上は遊矢と瓜二つの顔を持つとされているが、髪型のデザインや作画の都合などからファンからは「似てない」との声が上がっているが、判子絵じゃないと考えよう。また、その特徴的な前髪から「バナナ」と呼ばれることも。
・初登場となるユートの回想では台詞が「う~」という唸り声と舌打ちしかなかったため、「う~☆」や「う~ゴ」と表記されたりとよくネタにされる。
また、自身のエースモンスターが表紙を飾るパック『クロスオーバー・ソウルズ』のCMナレーションを担当しているが、締めがキャッチコピーである「ルールを守って楽しくデュエル!」ではなく「融合じゃねえ!ユーゴ、だ!」となっている。
・尚、前々作と違いオートパイロット(5D'sのダークシグナー編では、オートパイロットだったが、WRGP編以降オートパイロットではなくなっている)で魔法カードはスピードスペルではなく通常の魔法カードを使用している。また、途中で走行を止めてデュエルをしていたので、バイクは走らなくてもいいようである。
また、シンクロ次元に戻った際にはセキュリティ相手に懐かしのライディングデュエルも行っている。
・ブースターパック「クロスオーバー・ソウルズ」のポスターにて左腕にデュエルディスクを装着したユーゴが描かれていたので、ユーゴのDホイールはハイブリッド式のDホイールであることが判明しており、今後ユーゴがスタンディングデュエルすることを期待するファンもいる。融合次元編で初めてスタンディングに移行するが、そのキッカケが「リンとのデュエルでDホイールを破壊された」ためであった。
・全編を通してリンを救出するために動いていたユーゴだが、リンと再会したときには洗脳されており今後も正気での再会は叶わずリンは柚子と統合され、ユーゴ本人も遊矢と統合したまま、小さい頃にリンと一緒に作った思い出のDホイールも洗脳されたリンに破壊され修復されることもないまま物語が終了と、悲惨な結末ともとれる最期であった。また、肝心のシンクロ次元編ではリン以外の同郷の人物と関わることがなく、OPで対決が示唆されていたが中盤でフェードアウトし、遊矢とも会うことはなかった。また、同行する同じ次元出身の仲間がいない、他の登場人物との関わりが(柚子やユーリなど一部を除いて)ほとんどない、ちょくちょく転移させられる、など不憫な扱いを受ける面も見られる。
・Vジャンプの公式サイトで公開している遊戯王カードのスクープ記事において、
《テレビアニメ『遊☆戯☆王ARC-V』で活ユーゴが使用する「SR(スピードロイド)」シリーズが多数収録されている!》という一文が掲載されており、
「ユーゴの本名は『活ユーゴ』なのでは!?」と話題になった事がある。
現在も修正されていないため真偽は不明だが、とは言え「活ユーゴ」という名前はこの記事以外のどこにも登場しないため、
「活躍するユーゴ」の誤植だろう、という見方が強い。
・本編でのローマ字表記は「HYUGO」だが、公式サイトのキャラクター紹介に追加された際の表記が何故か「HUGO」となっている。フランスではHUGOを「ユーゴ」と読む。
同様の表記ブレはユートにも発生しているが、あちらは先頭にYが追加された程度。ユートにYを盗られたのだろうか?
・ファンの間でもユーゴはかなり主人公向きの性格をしている為、度々ファンから「主人公らしい」と言われている。
とあるアニメ雑誌のインタビューにも「主人公らしい」等と書かれていたこともあるほど。
実際、まるで本当に主人公の様な見せ場や展開もあったりする。
関連イラスト
関連タグ
クリアウィング・シンクロ・ドラゴン クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
ブルーノ(青髪、デザインの似たようなライダースーツを着用しているなど共通点が多い)
仮面ライダーマッハ(好戦的・ノリが軽い・白いバイク乗りなどの共通点がある)
不動遊星(これといった関係性はないが、住んでた世界観や自力でDホイール作成等、類似点がある)
黒岳テツヤ(他所のカードアニメで頭にバナナ繋がりだが、あちらではネタではなく本当にバナナ)
ユーゴー(他所のロボットアニメに出てくる機体。偶然ユーゴの間違った呼ばれ方と同じ名前だが、あちらは正式名称。)
蓮(遊戯王ARC-V)(漫画版における因縁の相手)