「お楽しみは、これからだ!」
概要
遊戯王ARC-Vの主人公。アクションデュエルが発達した舞網市のデュエル塾「遊勝塾」に通う14歳の少年で父・榊遊勝の言葉に大きな影響を受けており、父のようなエンターテイメント・デュエリストになることを目指している。
人々を笑顔にするエンタメデュエルを目標にしていることもあり、デュエルを見ている観客を楽しませようと常に心がけている。そのため観客のいるデュエルのクライマックスでは「レディース&ジェントルメン!」と宣言し、さながらマジック前のマジシャンの如く観客に話しかける。
性格
普段は明るく年相応な少年らしい性格で、時折お調子者な面も見せる。一人称は「俺」。
だが、かつての父の失踪からくるトラウマから、メンタル面には年相応のブレがあり、勝負が劣勢になるとすぐ精神が揺らぎ、塞ぎこんだり暴走するという、全遊戯王シリーズ主人公の中でも最も精神的に弱い部分が特徴的。(逆に言えば歴代主人公たちが年の割に精神が強すぎるのだが・・・。)
また、元々エンターテイナー志望で、デュエルとは言え勝ち負けで事を収める暴力的な手段には否定的なスタンスで、エンタメの信念となるバックボーンも父の模倣以上のものを中盤まで確立できていなかった。
中学2年生で14歳という幼さゆえか、視野の狭さを弱点に持っており、ユートの言葉や父の名誉、デュエルスタイルを守りたいが故に、そこに囚われやすく、ジャック・アトラスは彼とのデュエルに勝つ過程で「エンタメではない独り善がりなデュエルだ」と遊矢のエンタメデュエルの腕を酷評している。遊矢はこの評価を当初はなかなか受け入れられなかったものの、最終的に自身の弱点と向き合い、自分自身のデュエルの確立に向けて前へ進んでいくが、苛烈さを増していく状況に悩まされ続けている。
次元間の戦争にデュエルが使われていること、戦争の実情やシンクロ次元での価値観の相違、自分の中に自分ではないものがいると知る等、過酷な運命に翻弄されながらも、ユートの遺した「みんなの未来に…笑顔を…」という言葉を胸に、何とか前に進もうとする。
しかし、遊矢は自身の道徳に反しない限り相手の言い分を無碍にはせずに寄り添うため、自分のやるべき事を貫く為に敗者を踏み越えるのではなく、相手とより良い道を探そうとしている。
そのため、時に逆恨みすらまともに受け止め、自分に託してくれた想いに応えようと自分を押し殺してしまう部分もある。
そこに囚われてしまうのは、同時に人々の想いに応えたいと言う遊矢の優しさであり、そう言った逆境を乗り越え、次元戦争もただ敵を倒し殲滅させるのではなく、エンタメを通して分かり合おうと言うスタンスを築いていく。
塾の後輩や零羅に対して優しく接し、面倒見が良い「いいお兄ちゃん」としての一面を持っている。また後述の暗い幼少期は、弱者で自分を殺すしかなかったが故に弱さを隠していた者の仮面に唯一気付く事となる。
本編での活躍
スタンダード次元編
ストロング石島とのエキシビションデュエルの中で謎の力を受け「ペンデュラム召喚」を初めて使用した。
ペンデュラム召喚を使って少しずつ勝利を重ねていく中、自分だけに与えられたものだと思っていたペンデュラム召喚が赤馬零児に使われた事で酷く落胆するが、その後の柊修造との決闘で「いずれ誰もがペンデュラム召喚を使えるようになる。ペンデュラム召喚という扉を開けた最初の人間として周りの模範となれ」と諭された事で迷いを吹っ切った。
その後ニコ・スマイリーの協力もあり、何とか出場条件の勝率6割まで勝ち進み、舞網チャンピオンシップに出場。
1回戦・沢渡シンゴとの再戦では、接戦を通じて観客と一体になり夢へ一歩前進したことを実感する。しかし二日目の夜、紫雲院素良とユートのデュエルを目撃し、デュエルが異世界同士の争いに用いられているという現状を知りショックを受けるが、それでも「デュエルは争いの道具ではなく、皆を楽しませるもの」だと主張する。
その言葉に何かを感じたのか、ユートから消える前に「皆の未来に…笑顔を」という言葉と共にダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを託された。
「皆を笑顔にするデュエル」を目指し2回戦では勝鬨勇雄と対戦するも、彼に追いつめられた中で再び謎の力を受け、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを使用して圧倒し、目標はかなわなかった。
柊柚子のデュエルを見て、エンタメデュエルをしようという元気を取り戻し、3回戦ではデニス・マックフィールドのおかげで暴走することなくダーク・リベリオンを扱うことに成功する。
しかし融合次元のオベリスクフォースがデュエリストを封印する様を目撃し、ユートの怒りの記憶が彼の中に流れ込み謎の人格が再び目覚め暴走。二体のドラゴンから覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを召喚、オベリスクフォースを圧倒した。暴走は権現坂達によって抑えられた。
3回戦終了間際、紫雲院素良と再会。人をカードに封印する姿を見て再び暴走しかけるがユートの言葉を思い出して踏みとどまり、素良と対決。互角の戦いを繰り広げるが、3回戦終了とともに中断。
そして遊矢は、柚子がいなくなったこと、デュエル戦士部隊ランサーズ結成のためという舞網チャンピオンシップの真の目的を知るのだった。
何も知らないデュエリストたちを利用されたことに対して怒る遊矢は零児に怒りをぶつけるが、自分の実力不足を痛感。ランサーズに入り柚子を助けることを決意する。
シンクロ次元編
その後ランサーズとしてシンクロ次元へ渡った遊矢だったが、自身の持つ信念とは全く違う価値観のある次元だった為に、大きな迷いが生じていく事になる。
紆余曲折を経てフレンドシップ・カップに出場する事になり、エキシビションマッチとして行う事になったジャックとのデュエルでは、余裕がなかったこともあり2ターン目で勝負をつけようとした結果、ジャックから「独り善がりなデュエル」と指摘されてしまう。
フレンドシップ・カップの1回戦では、デュエルチェイサー227とデュエルを行う前に、地下に存在する強制収容所について暴露するも、エキシビションとはいえジャックに敗北してしまった遊矢の言葉を、観客達は臆病者の戯言としか認識せず、司会者のメリッサ・クレールからも「勝てば良い」と無関心な返答をされてしまい、ジャックからも内心「だから独り善がりなのだ」と呆れられてしまう。
そしてデュエルが開始された後は、対戦相手を強制労働施設送りにする事を躊躇った結果、中途半端なデュエルしか出来ずに追い込まれてしまう。
しかし、土壇場になった所でまたしても人格が代わってしまったかの様な状態になった遊矢は、ラフプレイも含めた反撃に出て相手に重傷を負わせた上で勝利を収め、「ピンチを演出し逆転するデュエル」に観客からは大喝采を受けてしまう。
思い悩む遊矢だったが、月影から零羅のメッセージを聞き、「ジャックに勝たなければシンクロ次元には認められない。そのためには怯んではいけない」と優勝する覚悟を決めた。
その後、第2回戦でシンジとデュエルをする事になるが、前の試合でセルゲイのラフプレイで消息不明になってしまった柚子の事が気掛かりになっていた為に、デュエルに集中できなくなってしまう。しかし、素良が柚子のヘルメットを見せた事で彼女の無事を知った遊矢は、冷静さを取り戻してデュエルを続行する。
そんな中、かつてサムがジャックに手渡された「調律の魔術師」のカードをドローした遊矢は、そのカードの効果を二度使用する形で、自分のライフをかえって不利な方向に持ち込んでしまうが、「調律の魔術師」を素材としたシンクロ召喚によって、新たに「覚醒の魔導剣士 エンライトメント・パラディン」を召喚。作中では役立たず扱いされていた調律の魔術師の効果を使い、更にはシンジのモンスターも利用した戦略によって、逆転勝利を決めた。
「使えないカードなんかない。カードの思いを受け止めれば必ずカードは応えてくれる」という言葉に、ジャックもまた遊矢の決闘者としての力を認めたかのような笑みを見せた。
しかし、シンジを支持していたコモンズ達にとっては受け入れがたい結果である一方で、トップスは(自分たちの役に立つという意味でだが)遊矢に賞賛を贈る。その上、遊矢の成長性に目を付けたロジェの策略により、シンジ達コモンズにトップスの内通者だと誤解されてしまう。
デュエル後、素良と再会。彼と意見をぶつけながらも、柚子とセレナのことを信じて彼に託す。
第3回戦のクロウ・ホーガンとのライディングデュエルでは、ロジェの策略により、ヘルメットに内蔵された仕掛けにより、脳に刺激を与えて闘争本能を引き出すよう操作され、暴走。激しいデュエルとなるも素良とクロウの尽力により何とか意識を取り戻す。その後クロウからオベリスクフォースの侵攻を知らされ、そのまま街へと飛び出した。
92話で何かと共鳴し復活を始めようとする遊矢だが、労働施設にいたが、暴動に巻き込まれ仲間とはぐれて一人で地上に出てしまっていた柚子がブレスレットの光に導かれ、間一髪柚子は間に合い、ユーゴとユーリをどこか別の場所に転送させ、遊矢の正気を取り戻すことに成功する。
しかし今度は乱入してきたセルゲイのフィールド魔法「地縛牢」に柚子が拘束されてしまい、満身創痍の遊矢は怒りながらもセルゲイとデュエルを進めようとするが、柚子は遊矢に怒りにとらわれてほしくないと訴える。
その言葉を聞いた遊矢は、今の自分には皆を笑顔にできるほどの実力がない事を痛感しながらも、「柚子一人なら」と、自分が不利になることを承知で「地縛牢」を破壊し、柚子を解放することを選んだ。
しかし、セルゲイの規格外の肉体による攻撃の前に柚子を奪われてしまう事になる。
ロジェの陰謀、アカデミアの襲来で柚子とセレナは双方に囚われ、暴動の機運が高まる不穏な空気の中、遊矢は柚子の言葉で暴動を収めるためにジャックとの決勝戦を決意。
しかし、序盤は歯が立たずにフレンドシップカップを勝ち抜いた成長を否定され、ジャックから自身のデュエルが「父親の言葉を借りただけのもの」だと否定されてしまう。
父のデュエルを否定されたくないと言う拘りの余り、デュエルの方向性が悪い意味で固まっていたのだが、「自分が今出来る事をやり抜いていく」と考えるようになると、それが自分を支え成長させてきた人々や自分が切り開いたペンデュラム召喚に目を向けるキッカケとなり、「「自分の言葉」でジャックとデュエルで語り合う」事に成功した。
ペンデュラム召喚を駆使した戦術「ストレート・ペンデュラム」(沢渡が名付けようとしたが、権現坂が名付けた)でシティを湧かし笑顔にさせた。
そしてジャックを打ち破りフレンドシップカップ決勝戦を制す。
ジャックとクロウと共に柚子の元へ駆けつけるが、既に駆けつけていた赤馬零児がロジェとデュエルを行っており、勝ち目が無いと悟ったロジェが柚子を連れて逃走。
その後、柚子を拉致して脱走を目論むロジェを追い、セキュリティ本部に突入し、ロジェと柚子はエレベーターに乗り込んだが、ジャック、クロウが駆け付け、エレベーターを破壊するが、ロジェと柚子は落下してしまい、遊矢はからくも柚子を救出する。
エクシーズ次元編
ロジェから柚子を奪還することに成功するが、ロジェの起動した次元転送装置により沢渡、権現坂、黒咲と共にエクシーズ次元へと飛ばされる。
その中でカイトと出会い、遊矢達が退けたアカデミア兵を彼がカード化したことで、対立が生まれることになる。
シンクロ次元での経験から精神的に成長しているらしく、アカデミアともただの「悪い奴」や「敵」ではなく、語り合うことで戦争を止めたいと言う想いへと繋がっており、ユートとも会話出来、時に彼が遊矢の身体を借りて現れるようになる。
立場がやや変化しており、アドバイスを送る事は変わらないが、アカデミアへの怒りから暴走しがちなユートを遊矢が諌めるなど、かつては状況に翻弄されていたのだが、対等に語り合うようになっていた。
父遊勝がエクシーズ次元を訪れていた事を知り、行方を求めて探索中に遊勝を激しく憎悪するアカデミア軍総司令と遭遇する。
彼の憎悪の中に、父のデュエルとアカデミアの教えの狭間で彷徨う彼の想いを感じ取った遊矢は、デュエルで語り合う中でついに彼の笑顔を引き出した。
遊矢は、彼にユートの事を聞かれた際、「もう一人の自分」と発言していた。
そして沢渡、権現坂、新しく加入したカイトと共にエクシーズ次元に設置されている本部の次元転送装置で融合次元へと向かう。(黒咲は怪我の為離脱)
その際、神月アレンから彼自作のローラー靴を貰う。
融合次元編
デニスやアカデミアの兵士達に追われていた柚子とユーゴだが、遊矢が近くに来た事でユーゴがブレスレットの力によりどこかに飛ばされる。
そして遊矢と柚子は再び再会するが、そこには思いもよらない人物がいた。
遊矢は彼とデュエルするも、彼も以前より強くなっており、相変わらずアクションカードを取る邪魔をされたりと、追い詰められていく。
しかし、今回はエンタメデュエル遂行して勝利し、笑顔を取り戻した上で和解している。
その後、攫われたはずのセレナと再会し、彼女の仲間の海賊船でアカデミアに向かうも、プロフェッサーの側近ドクトルに洗脳されていた様で、セレナに柚子が連れ去られてしまう。
セレナに紹介された海賊船の船長とアクションデュエルをする事になるが、相手のデッキと相性が悪く、追い詰められていく。
遂に相手の戦法で海に落ちそうになるが、シンクロ次元に取り残されたランサーズメンバーと、本格的にアカデミアから離反した素良、新しく加入したクロウ・ホーガンに助けられ、デュエルは素良も参加し、どうにか勝利する。
その後、アカデミアに到着し、崖から上って潜入するも、アカデミア兵士達に見つかってしまう。
作戦どおりに乗り込もうとするも、途中で零児と零羅と素良以外全員捕まってしまい、アカデミア兵士達の踏み台としてサバイバルデュエルをさせられる事となる。
しかし、サバイバル中、謎のデュエリストに襲われ、アカデミア兵や月影がカード化されていく。
そして、正体を現した謎のデュエリスト「バトル・ビースト」が襲い掛かり、沢渡を助ける為、クロウはカード化されてしまう。
その経緯を見ていた権現坂と遊矢は怒り、バトル・ビーストにデュエルを挑む。
しかし、想像以上に手ごわく権現坂は追い詰められた遊矢の身代わりとなり追い詰められボロボロになる。
だが代わりに、融合次元にやって来たジャックが権現坂の代わりに途中からデュエルに参加し、遊矢と共闘。
次第にバトル・ビーストを追い込んでいくが、サンダース教官が乱入ししてくるが、バトル・ビーストが教官を攻撃し、敗北させる。
バトル・ビーストが「本当は戦いたくない」と悟った遊矢はバトル・ビーストにデュエルの楽しさを教えようとエンタメデュエルを行う。
ちなみにそのデュエル内容がどう見てもイカのゲームを連想させる様だと言われていた。
最初は戸惑っていたバトル・ビーストだが、敗北後は今までカードにしてきたメンバーに泣きながら反省する。
そして遊矢は柚子を助ける為にアカデミア兵の案内のもと向かうが、洗脳されたセレナと瑠璃とのデュエルで柚子が既にドクトルによって洗脳されている事を知ることになる。
柚子を洗脳したドクトルに強い怒りを向けるが、その影響で暴走し新たなモンスターを呼び出しセレナと瑠璃を倒す。
その後彼女達を追うが、ドクトルの罠にかかり檻に囚われてしまう。
しかしユーゴVSユーリ戦で召喚された「クリアウィング・シンクロ・ドラゴン」「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」の共鳴により、暴走状態になり檻を破壊する。
後に助けに来たエド、カイトをも檻ごと吹き飛ばしてしまう。
正気に戻ったあと、プロフェッサーのもとへ移動するが、そこで父である榊遊勝と再会することとなる。
洗脳の解けた柚子達と再会を喜ぶも束の間、プロフェッサーから世界が4つに分かれ、それぞれの次元に遊矢や柚子と同じ顔つきの少年少女が一人ずついる理由、そして遊矢、ユート、ユーゴ、ユーリはその元凶を作った人物の分身であり、柚子達はその人物を分裂させたプロフェッサーの娘の分裂体である事を知る。
遊矢は自分自身やユート、ユーゴ、ユーリが世界を破滅に追いやった人物の分身であることに動揺。
しかし零児に一喝される。
零児と共にプロフェッサーの野望を阻止すべくデュエルを行う。
この時のデュエルは、零児&遊矢VSプロフェッサーという2対1のデュエルとなった。
しかしプロフェッサーは計画を早めてしまい、4つの次元統合とプロフェッサーの娘を復活させるべく装置を発動させてしまう。
そのせいで遊矢は再び怒りに飲まれてしまい、心の中に眠っている悪魔の意識に飲まれかける。
更に追い討ちをかけるように父・遊勝をカードにされる瞬間を目撃してしまい、今まで以上に怒りをあらわにする。
デュエル中ずっとズァークを押さえ込もうとしていたが、「スマイル・ワールド」を墓地に送り心が折れかけるものの零児達の言葉により勝つことに集中し勝利した。
しかし勝利も束の間、遊矢が吸収したユート、そしてユーゴを吸収したユーリと遊矢のそっくりさん全員がそろってしまい完全に世界を破滅に追いやった元凶の人物になってしまう。
容姿
やや猫目で赤目であり、歴代遊戯王主人公と比べてどちらかというと中性的な顔立ちをしており、ハネ毛気味の赤の髪に緑色の前髪が特徴。
また、オレンジのシャツとグリーンのズボン、右目の方のみ青い星のついたゴーグルを身に着けている。
ゴーグルは遊矢の心が傷付いた時、涙を隠すために使用されていたが、柊修造のデュエル後は本人が覚悟を決めた際に着用されるようになる。
髪形に関しては、歴代主人公の海産物に似たもの(ヒトデ→クラゲ→蟹→海老)とは違い、トマトのような髪型と言われる。
また、首輪のようなチョーカーと制服の上着を肩に掛ける等、闇遊戯を意識したデザインになっている。
遊矢を取り巻く謎
次々に現れる遊矢と顔つきが似ている他次元のデュエリスト達の存在もさることながら、遊矢自身にも多くの謎がある。
- 何故一部のモンスターカードがペンデュラムカードに書き換わったのか?
- ストロング石島戦で初めてペンデュラム召喚を行った時、口調や召喚口上がこのデュエル以降の召喚口上と一部異なっており、「出でよ!我がしもべのモンスター達よ!」という台詞の字幕の色が黄色(主人公の台詞の字幕は黄色で示される)から白色になっている。
- 初めてペンデュラム召喚した時の事を覚えていない。
- デュエル中、逆境に追い込まれると首に下げているペンダントが光り、カードをドローすると、デッキに入っていないカード、或いは書き換わったようなカードをドローする。その際、大して驚いた素振りを見せない。
- またデュエル終了後、上記のカードに対して疑問を抱く素振りも見せない(現時点で遊矢が新たにカードを創造していると明確に認識しているのは赤馬零児のみである)。
- ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンとクリアウィング・シンクロ・ドラゴンが対面した時、所有者であるユートとユーゴは何かに取り付かれた様に、強い破壊衝動に駆られて暴走状態になったが、ユートと遊矢がそれぞれのドラゴンを対峙させた際は暴走状態にならなかった。
- ユートからダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを託されてから、融合使いのデュエリストとデュエル中に逆境に追い込まれたり、負の感情に囚われると、ユートの幻影や彼の記憶がフラッシュバックし、暴走状態に陥る。
- 方中ミエルが水晶で調べた結果、遊矢の心の中に「二つの心と、その奥にそれらを覆い尽くす様な恐ろしい存在」が潜んでいると告げている。
- 72話のユーゴvs沢渡戦にてユーゴがクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを召喚するとデッキの中のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンが共鳴し、遊矢とユーゴがシンクロしているような現象が起こる。
- ユーゴとシンクロしている時の遊矢はユーゴの事を「俺」と言ったり、ユーゴのデッキのカード内容を把握しているような事を言う。また、ユーゴがニヒルに笑うと遊矢は暴走状態に陥った時のような凶悪な笑みを見せる。
以上のように遊矢達には様々な謎がある。
同じようにヒロインの柚子と顔つきが似ている他次元のデュエリスト達も同様に、様々な謎がある。
ただこちらは遊矢達以上に謎が多い。
上記の遊矢の謎についてはこちらを参照。
※ネタバレも含む為注意
デュエル関連
EM(エンタメイト)と「魔術師」モンスター、そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをエースとするデッキを使用。
父から影響を受けた「エンタメデュエル」を目標としており、アクションデュエルではその身体能力を活かした軽快な動きでアクションカードを取り、そのAカードでモンスターをサポートし、相手を突破する戦法を得意とする。
デュエルのクライマックスになると「レディース&ジェントルメン!」とコールし、敬語で対戦相手に語りかける。ただしこれは観客に語りかけていることもあり、対戦相手によって反応は大きく異なる。
実力はありポテンシャルも高いが、弱点として精神的な部分が脆い面がある。
これは遊矢が元来繊細な性格であり幼少時の父の失踪もあって非常に臆病になっていたトラウマ、デュエルが戦争に使われる実態に大きく動揺していることもある。
しかも舞網チャンピオンシップの2回戦からは自身の中のなんらかの巨大な闇が発現して精神的に暴走し、力任せに敵を倒すデュエルをする事も増えた。
しかし、一歩一歩、暴走を克服し、精神的に成長しながら確実に前に進もうと努力している。
遊矢の本当の成長はこれからなのである。未完の大器。
使用カード
主にEM(エンタメイト)というモンスター群を使用。
他には「星読みの魔術師」と「時読みの魔術師」の2体の「魔術師」モンスターを使用する。
切り札は第1話にて謎の力で「オッドアイズ・ドラゴン」が書き換わって発現した「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン」。
後に、ユートからダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを譲り受ける。
そして謎の力を受けて創られたカード、覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンを切り札とする。
漫画版
これまでのVジャンプ連載の遊戯王同様、根本から設定が変わっている。
詳しくはファントム(遊戯王ARC-V)の項目を参照。
漫画版の使用カード
アニメと同じくEM(エンタメイト)を使用。
その他、【オッドアイズ】と名のつく複数のドラゴンを使いこなす。
また、デュエルをユートと切り替えて行う時には彼の使う幻影騎士団カードも使用する。
デッキに投入されているオッドアイズの名を持つモンスター達は、その殆どがオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを中心として、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの意匠を持つドラゴンである。
切り札はアニメ版における4体のドラゴンの意匠も持つ「オッドアイズ・ファントム・ドラゴン」。
関連イラスト
関連タグ
遊戯王主人公
記事があるモンスターのみ
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン