「人はオレをナンバーズ・ハンターと呼ぶ!」
「狩らせてもらおうか……貴様の魂ごと!!」
概要
CV:内山昂輝
九十九遊馬及びアストラルのライバルであり、各地でナンバーズを狩るナンバーズ・ハンター。
オービタル7というロボットを連れており、遊馬が持つナンバーズを奪うべく現れる。
人物像・活躍
遊馬や凌牙と背丈がさほど変わらなく童顔であることから同年代に見えるが、53話で18歳であることが判明した。
デュエルの腕は作中人物の中でもトップクラスであり、いくつものナンバーズを華麗に使いこなす。シャークの戦略を読み切った上で罠にはめて勝つという高等プレイングを披露したことも。
また父親譲りの頭脳の持ち主でもあり、オービタル7を約12歳で作っていたりする。
当初は病気に罹ったハルトを治療するという名目でナンバーズを収集しており、同じくナンバーズを回収している遊馬の前に立ち塞がる。
初戦では非情なデュエルで遊馬とアストラルを追いつめるが、倒れたハルトの元へ駆けつけるために試合放棄して立ち去る。
その後ハルトを攫ったトロン一家との戦いやDr.フェイカーとの決戦での共闘を経て仲間として加わる。
合理的で冷静な性格であり、あまり自分の感情の発露をしない。
ただし、溺愛する弟のこととなると怒りをあらわにし、声を荒げることさえある。
アニメ版無印ではこの特徴が顕著であり、登場するたび毎回のように弟の名を叫ぶことが一部視聴者からネタにされたこともあった。
『ZEXALⅡ』からは、九十九遊馬、神代凌牙の両名と協力し、共に三勇士と称されている。
三勇士の中では最年長らしく遊馬、凌牙を引っ張っていく頼もしさも出てきた。
特に『ZEXALⅡ』からは持ち前の高度な科学技術を駆使して遊馬の手助けをするようになる。
「クリス」という愛称で呼んでおり、ある出来事でⅤがカイトの元を去るまでは兄のように慕っていた。
Ⅴから受けた修行と、Mr.ハートランドによる拷問ともいえるデュエルの特訓、さらにハルトへの想いとDr.フェイカーを打倒する執念が合わさり、その実力は作中最強クラスである。
バリアンのミザエルとは同じドラゴン使いとして因縁を持つようになった。
デュエルの際には「フォトンチェンジ」と呼ばれる姿に変わるのが特徴。
この姿はナンバーズを操るためのものなのだが、同時に彼の肉体を蝕むものでもあり、物語終盤で大きな影響を出す事になる。
漫画版
『遊戯王ZEXAL』の7話から登場。
アニメ本編と同じくナンバーズ・ハンターとして活躍。
ナンバーズの収集でハルトの治療ができると嘯くMr.ハートランドに利用され、疑念を抱きながらもナンバースを回収していたとき、アストラル世界の使者であるアストラルと行動を共にする少年、九十九遊馬に出会う。
Dr.フェイカーの元助手瑠那と行動を共にする神代凌牙、ふたつの世界を滅ぼそうとする少年八雲興司、遊馬とアストラルらを相手に、『ナンバーズ大戦』にその身を投じる。
当初は闇雲にデュエルを仕掛け、遊馬の命さえ狙っていたが、彼らとの交流を深めることで、その頑なだった態度を軟化させていく。
しかし、高熱を出して倒れたカイトのもとに八雲が接近し、Dr.フェイカーの死を知らせる。
追い打ちを掛けるように、ハルトとのデュエルを強要されるも彼を傷つけることが出来ず、八雲の手先として遊馬たちと再びデュエルを行う。
そのカイトの事情を知った遊馬やナンバーズクラブたちの決死の行動・説得により、遊馬たちとともに八雲と戦いハルトの魂を取り戻す決心をする。
アニメ版と比較した際の大きな違いはハルトの魂がアストラル世界に囚われていることと、Dr.フェイカーが死亡していること。八雲に連れて来られたラボの中で、カイトは変わり果てた父の遺体を発見することになる。
八雲の発言やDr.フェイカーの日誌から推測するに、1年以上前にはすでにこの世を去っている。
不幸中の幸いはDr.フェイカーが殺されたのではなく自然死である可能性が高いこと(ただし八雲談)。ただし、アニメ版ではあった父との和解はその死により果たされないままとなり、彼が心の底で求めていたであろう家族3人での幸せな生活も叶わなくなっている。
総合して、アニメ版と比較して一層不幸な生い立ちをしており、より運命に翻弄され苦悩しているライバルとしての側面が強いと言える。
しかしこうした負の側面だけが漫画版カイトの魅力ではない。
ナンバーズクラブを逃がすために命令違反を犯す、小鳥に空腹音を誤解され赤面する、自ら料理をし目玉焼きを焦がす、人質に取られた小鳥を助けるためにデュエルを行うなど、更に人間味溢れるカイトの活躍も描かれている。
特別番外編
週刊少年ジャンプ(2011年4月25日号)に掲載された番外編であり、先行登場している。
この時はフォトンチェンジやDゲイザー等を用いない従来のデュエルスタイルで行っている。
遊戯王ARC-V
『ZEXAL』の後作である『ARC-V』にゲスト出演。
アカデミアからの侵略前はエクシーズ次元にあるハートランド・デュエル・スクール「クローバー校」のかつてのエースであり、「スペード校」に所属する黒咲隼やユートと競い合っていた。
だが、現在はレジスタンスが崩壊した事もあって孤軍奮闘しており、榊遊矢たちが見逃したアカデミア兵をカード化し、遊矢たちともデュエルする。
生き残っているクローバー校の生徒達の話からカイトの家族は彼を除いて全員カードにされてしまったらしい。
異世界から帰還した黒咲さえも近寄らせなかったが、引き留める彼からデュエルを挑まれる。スタンダードのアクションデュエルを「仲間との絆」と自負する彼を一蹴し、返り討ちにした。
デュエル後、黒咲をカードにしようとしたものの、心境の変化からカード化を辞めて立ち去った。
暫く姿を見せなかったが、オベリスク・フォースに追い詰められた遊矢達のデュエルにアクションカードを使いつつ乱入、遊矢の危機を救っている。この時も倒れたオベリスク・フォースのカード化を自らの意志で中断した。更に、何十人もいるアカデミア兵に囲まれた遊矢の仲間達を一人で殲滅し、倒れた黒咲を抱えてレジスタンスのアジトに戻っている。この時、遊矢に対して激励を送っている事等から黒咲とのデュエルによって大きく心境が変わった事が窺える。
右手に赤いスカーフをグローブ代わりに巻き、目つきがややきつめになっていたりと所々デザインが変わっており、デュエルディスクもARC-V仕様になった。
本作ではフォトンチェンジを行わず、黒服のままデュエルを行う(どちらかと言えば上記の特別番外編仕様に近い)。
なお、本作ではエンドクレジットで名字が表記されていない。
使用デッキ
『ZEXAL』では、アニメ・漫画共に《光子(フォトン)》及び《銀河(ギャラクシー)》をメインにした光属性デッキを使用。
『ARC-V』では、《光波(サイファー)》を中心とした光属性デッキを使用。
主力カード
フォトン
フォトン・スラッシャー
フォトン・クラッシャー
レベル4で高い攻撃力を持つモンスター。
主に銀河眼の光子竜のコスト要員として使用される。
ギャラクシーアイズ
カイトのエースモンスター。
OCGとの違いとして通常召喚ができず、攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースする必要がある特殊召喚モンスターではあるが、彼のデッキ内のモンスターの多くは高攻撃力になっている。
カイトとハルトの絆によって生み出されたエクシーズモンスター。
相手のカードを無効化し、連続攻撃で敵を薙ぎ払っている。
銀河眼の光子竜がアストラル世界の力を得て生まれ変わったエクシーズモンスターでNo.。
ミザエルとの最終決戦で活躍した。
漫画版でのカイトの真の切り札。銀河眼の光子竜2枚の装備カードをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
オーバーレイユニット1つを取り除く事で、相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として破壊する効果と装備カードをオーバーレイユニットに変える効果を持っており、装備カードを補充する《ガジェット・リカバー》とのコンボで遊馬を苦しめた。
《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》からランクアップしたエクシーズモンスター。
エクシーズ召喚時にデッキからドラゴン族モンスターを墓地に送り、墓地に送った枚数分だけ相手のデッキからカードを除外すると言う恐るべきデッキ破壊効果があり、遊馬をギリギリまで追い詰めた。
『ARC-V』のおけるエースモンスターでありランク8のエクシーズモンスター。
相手モンスターを奪い取り、このカードのコピーモンスターに書き換えてしまう効果を持つ。
ネタ要素
ここまで書くとアニメによくある普通のライバルのように感じられるが、彼は初登場回の30分で凄まじい量のネタ要素を見せつけた。
彼はまるで過去の遊戯王作品のライバルキャラのネタを悪い意味で超融合したようなキャラである。
- 顔芸。
- ナンバーズを確認しデュエルに向かう際、滑空し、窓を割って建物に侵入。
- 光属性使い。
- 口笛を吹きながら登場。
- デュエル時に変身。さらに左目覚醒。
- 手錠(のような念力)で相手を拘束して強制デュエル。
- 1ターン目で同名モンスターを3体特殊召喚。
- 負けた相手を廃人化。
- キーカード「銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)」の名前と攻撃名が、あの人とその嫁に酷似。
だが・・・
Ⅱで以降では無印でネタになっていた要素が消滅。また残ったもののほかがそれを上回るネタ要素を発揮。
そしてハルトの問題やDr.フェイカーとのわだかまりがなくなったため、18歳の年上らしい風格を一応持つようになった。
またミザエルとのライバル関係のおかげで雰囲気的にも正当キャラとなったのも大きい。
そんなことから逆に自分で人外発言して尚且つ時間停止も効かずトロン戦で体にひびが入る異常な身体構造が発覚してるのに視聴者から一般人枠となぜか言われてしまった。
ただ、時間停止や宇宙服などは、前述のオービタル7が大きく担っており、彼自体はナンバーズ以外の関係ではオービタル7の力に大きく依存している。(最終回エピローグでも顕著で、バリアンの力や紋章の力、そして皇の鍵を持つ遊馬+αのように不思議な力を使わずに一人だけ機械の力で飛んでいる)
実際、月でのデュエルでは不可思議な力ではなく生身で死んでしまったり(ミザエルはバリアンであり人間ではない影響か生身でも平気)、散り際に6年強付き添っていたオービタル7に感謝している描写があるなど、人間らしさの強い描写(彼が究極体ZEXALに驚いた事もそれらしい)や他のキャラには見られない雰囲気を出しているのも事実。
あと謝らないらしい。
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