満足同盟とは『遊戯王5D's』に登場する『チーム・サティスファクション』の日本語訳、および視聴者からの通称である。
チーム・サティスファクションとは
本編から数年前のネオドミノシティに存在していたチーム。
当時のネオドミノシティはゼロリバースによってシティとサテライトに分断され、無法地帯と化したサテライトは各地でデュエルに飢えたデュエルギャングが結成され、それぞれの地区を支配していた。
後にチーム・5D’sを結成することになる遊星、ジャック、クロウの3人は共にサテライトの孤児院で育ち、将来に希望を見出せない中で日々を送っていた。
そこへ現れた一人の男「鬼柳京介」は3人に向かって宣言する。
「どうやったって、俺たちはサテライトから逃げることはできない。だったら、ここで満足するしかねぇ。このサテライトでどでかいことをやって満足しようぜ!」
彼らは満足することを目的とした『チーム・サティスファクション』を結成。
サテライト統一を目指してデュエルギャング達に戦いを挑んでいく。
合言葉は右手を掲げて「\(`д´)ゝデュエッ!」
衣装
メンバー全員が腕に巻くベルト、フィンガーレスグローブ、山賊みたいな袖の破けたノースリーブジャケット(通称満足ジャケット)を着ており、特に鬼柳の姿はどことなく凡骨の意地を彷彿させる。
初登場時には上から黒いマントを羽織っていた。
メンバー
鬼柳京介
チームリーダーとして他の3人をぐいぐい引っぱっていく兄貴的存在。
このときの使用デッキは悪満族メインの【デーモン】
ビルから落ちそうになった遊星を助けたりと仲間想いな一面もあった。
不動遊星
メ蟹ック及び甲殻類担当。
デュエルディスクを破壊するための手錠や敵のアジトを教えた発信器は彼の作であると思われる。
この頃はかなり笑ったり、叫んだり感情豊かだったりする。
使用するデッキは【ローレベルシンクロウォリアー】
彼にとって満足同盟時代の思い出(特にファッション)は黒歴史以外の何ものでもないと思われていたが、後のクラッシュタウン編では「絆パワー」「この街に満足は訪れない!」「俺たちの満足はこれからだ!」などと名台詞を連発、満足同盟の一員である事を存分に見せつけた。
ジャック・アトラス
戦闘要員。
”ただの人”だった当時の彼は今のような尊大な態度はとっておらず、リーダーである鬼柳の言いつけをよく守り、お揃いのジャケットを文句も言わずに着ていた良い子であった。
基本暇な時は椅子に座ってキングもしていた。
使用するデッキはパワーで押しきるデッキ。
サテライト統一最終戦においては自慢の長い足を駆使して相手にリアルダイレクトアタックをくらわし、勝利に貢献した。
クロウ・ホーガン
子守担当及び特攻隊長(?)
自称「鉄砲玉のクロウ」。
このときから既にマーカー付きである。
その名のとおり、単身で敵のアジトに突っ込んでデュエルを仕掛ける(わざと負けデュエルディスクに付けた発信機で相手のアジトの位置を特定させることが目的)などの無茶な行動もしばしば。
使用デッキはこのころから【ブラック・フェザー】(なお、BFはロバート・ピアスンから貰ったデッキなのだが、同時期にもらったはずのDホイールを持っていない等時期が合わない)
誰かに頼まれたわけでもないのに、サテライトの子供たちの世話を見ている。
子守の相手である子供達が満足同盟補欠メンバーならまだしも道端に居た子供達をアジトに連れ込んで遊んでいるだけなので完全に趣味である。
活動歴
彼らは爆破機能付きの手錠を使ってデュエルギャングと互いのデュエルディスクをかけて対戦を行い、負かした相手のデュエルディスクを破壊していった。
言わば自分と相手のデュエルディスクを紐で繋げた強制チェーンデスマッチと呼ぶべきもので、ジャックは相手を逃がさないためか共に並走しながらデュエルを行っており、後のランニングデュエルの発祥と推察された。
遊星に至っては相手がデュエルディスクを外して紐を引っ張り、高低差のある場所から落下させられるというデュエルの体を完全に無視した反撃を許してしまっている。
そういった連中はリアルファイトで黙らせつつ次々とデュエルギャングを撃破、最終的にはサテライト統一に成功して一応の満足感に満たされた。
目的を達成した彼らは燃え尽きてしまい、新たな目的を模索し始める。
鬼柳は統一後も徹底した残党狩りを行い、デュエルディスクを持つ者すべてを標的とした。
過激化していく鬼柳の行動に耐え切れずクロウとジャックが脱退。
遊星は疑問を抱きつつも鬼柳を見限れずにいたが、シティの治安を守るセキュリティを潰す宣言に対しては反論し脱退してしまった。
『鬼柳一人なら…まさかセキュリティを相手にする事などするまい』
そう思っての発言だったのだが…
だが奴は…弾けた
鬼柳は遊星の予想に反し、単身でセキュリティのビルにデュエルディスクを用いて爆弾テロを仕掛けてしまった。
テロリストとしてセキュリティに追われる鬼柳の元にかつての3人が戻ってきた。
鬼柳は「これがチーム・サティスファクションのラストデュエルだ!!」と宣言するが、遊星たちは鬼柳ともう同じ道を進むことはできないと告げ、それでも仲間の義理として鬼柳を救いたいと申し出た。
セキュリティから逃走の末、遊星はセキュリティに手をかけようとする鬼柳を止める。
そして鬼柳の身代わりに自分がセキュリティに出頭しようとするが、タイミングが悪く同時に鬼柳は捕まってしまった。
『セキュリティへの反逆は第一級犯罪だ。奴には二度と会えないぞ』
セキュリティ隊長は、遊星の肩を叩きそう告げた。
しかしこの光景をみた鬼柳は遊星がセキュリティに自分を売ったと勘違いしてしまう。
「遊星!俺を売ったのかァァァ!!遊星ェェェェ!!」
鬼柳は逮捕後、獄中で看守に徹底的な暴行を受け、更に大事なデッキを剥奪されてしまい、自らを裏切った遊星を呪いながら獄中死。
残されたメンバーは何度も面会に行ったが一度も会うことは叶わず、鬼柳の死が告げられるとチーム・サティスファクションは空中分解するかの如く解散したのだった。
「あの時は…楽しかったよなぁ…遊星。なぁ、クロウ…あぁん?ジャックよぉ!」
…以上が本編でダークシグナーとして登場した鬼柳との関係を描いた過去編である。
本編で鬼柳が初登場した32話の翌週から断片的に描かれ続け、遊星とジャックの過去の一片や登場したばかりのクロウのキャラクターを掘り下げたエピソードであった。
行動理念の主軸が満足、奇抜なファッションセンス、キャラ崩壊レベルの暴れっぷりを見せる遊星とジャック、逆恨み同然の鬼柳など、突っ込みどころ満載の展開に加えてダークシグナー編終了後は鬼柳の安否ごと放置されていたため、当人たちにとっての黒歴史だったのではないかと視聴者に揶揄されていた。
86話からは鬼柳のその後を描いた番外編「クラッシュタウン編」が放送されている。
関連タグ
遊戯王5D's 不動遊星 ジャック・アトラス 鬼柳京介 クロウ