一般的な数字としての「5」とアルファベットの「V」 については、当該記事を参照。
Ⅴ(ブイ)は『遊戯王ZEXAL』の登場人物である。
声優は山本匠馬。
概要
「トロン一家」の長男。Ⅳ、Ⅲの兄に当たる。かつてはDr.フェイカーの助手を務めていたが、とある理由からDr.フェイカーに復讐を誓った。
読みは「ブイ」であって「ファイブ」ではない…のだが、正しい表記はアルファベットの「V」ではなく、5を変換した時に出るローマ数字の「Ⅴ」、紛らわしい御仁である。
検索する時はⅤの完全一致で調べるとアルファベットのVも引っかかってしまうものの、それでも完全一致であれば比較的このキャラを探しやすい。
本名タグを一緒につけるケースも多い。
歴代遊戯王シリーズの中でも稀有な正統派イケメンキャラ。遊戯王シリーズはおろか他の作品でも中々見られない、地面に着くか着かないかまで伸びている銀髪ロングの持ち主。
ゲーム版の人物紹介によると、その美形さから町を歩けば視線を無意識に感じる程で、またピアノが弾けるなどデュエル以外でも多才である。ちなみに裏切られた現在もDr.フェイカーに対しては敬語で話す。
TVアニメ41話でアストラルが『身長185cm、体重70kg前後、青い瞳』と言っていることから、彼の公式設定は身長185cm、体重70kg前後であると思われる。また、TVアニメ50話で委員長の双眼鏡と思しき物に映されたデータによると20歳である事がわかる。
トロンへの忠誠心は非常に高く、Ⅳのトロンへの非礼に憤る場面も見られている。
実弟いわく、「兄貴は俺よりえげつない」らしい。
本名はクリストファー・アークライト。父であるバイロン・アークライトと共にDr.フェイカーの助手を務めていた。一家の長・トロンや弟達(Ⅳ、Ⅲ)と共にDr.フェイカーへの復讐を誓っているのだが、第55話にて一家が復讐を目論む理由が、フェイカーの父に対する裏切りと判明した。
また、トロン兄弟の呼び名があまりに記号的であったため偽名やコードネームの類ではないかと多くの視聴者が推測していたが、56話にて本名がクリストファー・アークライトであることが判明した。(55話時点では父・バイロンにクリスと呼ばれていたので一時はクリスというのがⅤの本名なのかと思われたが、クリスはクリストファーという名前を指す愛称である。即ち、家族や親しい者同士で呼び合うときに用いる名前である)
また、カイトのデュエルの師匠でもある。カイトは彼と(本編中で)最初に対峙した際、彼の素性を知っているような素振りも見せていたが、続く第50話でどうやらカイトのデュエルの師であったことが明かされた。
その後、「遊戯王5D's」に登場したデュエリスト『チーム・カタストロフ』を思わせるデュエリスト達に報酬と引き換えに遊馬を始末するよう依頼する一幕もあるなど、本格的にトロンの右腕として活動している一面も見せた。続く51話ではついにデュエルディスクとマーカー装備の姿を披露。しかし、デュエルコースターのルール上、ライフを温存する為に後ろの相手を罠カードで秒殺、その先の魔法ゾーンでライフを増やすなど慎重な立ち回りで動いている。
WDC決勝大会では「奈落の~」と名の付くバーンカードで敵をあしらい、モンスターの召喚はしなかった。途中一度だけモンスターを出そうとしたが、トロンに止められている。
そして決勝戦にて、スペースフィールドでかつてデュエルを指南した弟子・カイトと対決。デュエルでは『No.9 天蓋星ダイソン・スフィア』を召喚、さらには「カイトの手の内は全て知り尽くしている」と自ら評する通りカイトの攻撃や戦術を一切寄せ付けないまま、遊馬達を大いに苦しめたライバル・カイトをワンサイドゲーム同然に追い詰めてしまう手腕を披露。カイトの手の内を知り尽くしたデュエルで追い詰めるが、カイトが父(フェイカー)から受取った唯一、Ⅴが存在を知らなかったカード「未来への思い」の効果によって超銀河眼の光子龍を呼び出されてしまい、敗北。
決着後、Ⅴは、「自分が尊敬する父が、Dr.フェイカーへの復讐へ赴くのを止めたかった」という胸中をカイト達に打ち明ける。
異世界の扉の調査中にバイロンと一馬が失踪。後にバイロンがトロンとして戻ってきたことでDr.フェイカーが全ての元凶であることを知り、トロンの復讐に協力するためにフェイカーの下を去り、敵対することとなる。フェイカーの息子であるカイトとハルトも憎悪の対象としていたが、内心は彼らに自分の兄弟の面影を重ね、本当の兄弟のように思っていたようである。Ⅴの持つ紋章の力の消失をきっかけにⅢと同様に自宅にて眠りについたのだった。最終的には紋章の力を失い、Ⅲ同様に昏睡状態となる。出番が来るまでにずいぶん長かった割にはあっけない幕切れであった。
その後、遊馬がトロンを倒し、トロンが今まで奪った魂を解放したことで弟共々生還する。
WDC編が完結しストーリーがバリアン世界との対決を巡る内容へ移っていくと他の兄弟共々長らく姿を消すが、Mr.ハートランドがアストラルと皇の鍵を失った遊馬の元へ刺客を差し向けた際に再登場を果たす。
ハートランド郊外の沖に潜伏させていた潜水艦から、何らかの目的を持って遊馬達を観察しており、遊馬がMr.ハートランドの罠にはまりかけた時にⅢを送り込んで助太刀を行った。
だがしかし、そこへMr.ハートランドが送り込んだ3人目の刺客・蚊忍者が出現、遊馬たちを阻止するために割って入ってくるが、「装置が稼働中の遊馬に接触されたら全てが失敗してしまう」事情から、Ⅴはカイトと共同戦線を展開して蚊忍者を撃退するためにタッグデュエルを行うのだった。このとき、かつてのデュエルの弟子であるカイトに「足手纏いになるなよ」と憎まれ口を叩かれ、「言ってくれるようになったものだ」と返す一幕もあり、カイトのさらなる成長を認めている節が見える。
デュエルでは蚊忍者がデュエル前にカイトに対して仕込んでいた罠(蚊学忍法・夢蚊幻蚊)でⅤを蚊忍者と、蚊忍者をⅤと誤認してしまう混乱状態となるが、これに対してⅤはなんとダイソン・スフィアでカイトを攻撃するという暴挙に出る。「策が尽きて血迷った蚊ァ?」と蚊忍者にも評されたこの戦法だが、師弟の絆を信じるⅤはこの一撃で師弟関係の時代から鍛え上げたカイトの生存本能を呼び覚ますべく、あえてカイトのLPを0にするかもしれない状況を作り出した。その結果、カイトはLPを500だけ残してⅤの読み通り生き残り、さらにはカイトの生存本能が体内の免疫系を活性化した事で蚊忍者が仕込んだ罠も焼滅、復活を果たしたカイトとの共同戦術で無事に蚊忍者を撃退。
決着後は遊馬を無事にアストラル世界へ送り出してみせた。 紋章の力をノーリスクで使えるようになるブレスレット等も開発し、弟を影からサポートしていた。
兄キャラらしく弟や弟子のカイトそして遊馬にも基本的には優しく接しているが、回想シーンでカイトと一週間不眠不休デュエルというむちゃくちゃな実験をしているなど、デュエルに関しては弟の発言通りえげつない事も判明した。
弟Ⅲとともに遊馬の追っ手を防ぐためまたヌメロンコードを引き出すため、月に行こうとするカイトを送るためミザエルと戦うも敗北し死亡扱いになってしまう。
後に復活した時にもヌメロンコード発動の際に一番大きく描かれていたり、遊馬とアストラルのデュエルの際にも解説として他キャラよりやや優遇されていた。
最終回では天城家とトロン家で共同で異世界の研究をすることになり、父トロンやフェイカーとともにカイトやハルトを見守っていた。
そして最後に「今こそ私たちが動く時!!」と、一期での受動的な行動から一転ノリノリで家族と空を飛んでいた。
使用モンスターは惑星探査車や太陽帆船など、宇宙に関連した機械族モンスター主体のデッキ。兄弟と違い、特定のカテゴリのモンスターは使用していない。所有ナンバーズはNo.9天蓋星ダイソン・スフィア。規格外の大きさを持つモンスターで、劇中に登場しているNo.の中では最大の大きさだと思われる。(ダイソン球とは恒星をカバーのように覆うことで、星の発するエネルギーを宇宙空間に拡散させず利用するための構造物であるため、最低でも太陽を覆い尽くすサイズであるのは間違いない)
後期では彼が開発した魔法カード「RUM-アージェント・カオス・フォース」を兄弟と共に使い、彼はCNo.9天蓋妖星カオス・ダイソン・スフィアを使用した。
ネット界隈でのⅤ兄様の扱い
初登場時に自ら動くことを拒否した台詞を発し、その後しばらくデュエル描写が一切なかったせいで「ニート」と不似合いな愛称が定着し始めている。
51話にて全員参加型のデュエルコースターに参加したときも、積極的にライバルを蹴落とすⅣやシャークと違い、「今はライフを温存すべき」としてやはり進んでデュエルはしなかった。(近づいてきた対戦相手はバーンカードで容赦なくワンキルしていたが)
(実際は上記の通りナンバーズに関わる前から天城家の元に就いており、バリアン戦にそなえ兄弟のためにサポートし、エピローグでもフェイカーの元で研究に復帰している)
その後久々に再登場を果たしてカイトとのタッグデュエルを行うが、この時の回想シーンによればⅤとカイトの修行時代はなんと一週間も不眠不休でデュエルを行っていたことが明かされた。「ライフが1ポイントでも残っていれば、心臓が停止しようともデュエルを行う・・・ それが真のデュエリストだ!」というトンデモない発言も飛び出しており、おそらく過去にⅣが言っていた「俺よりえげつない」一面とは、もしやこれについてを言っていたのだろうか。
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