概要
主人公・榊遊矢達の暮らす「スタンダード」と呼ばれる世界とは異なる異世界。
スタンダードと同じくデュエルモンスターズが存在しており、融合召喚が中心となっている。
一般の街並みはイタリア(ヴェネツィア)を思わせるような雰囲気を漂わせており、明日香も街中をゴンドラで移動していた。
赤馬零王が総責任者として関わっているとされるデュエル戦士養成機関「アカデミア」が存在する。
アカデミアは遊戯王GX同様島にあり、一定の年齢に達した少年少女は、アカデミアへの入学のため、近親者に見送られながら船で島に向かう。
アカデミアの制服もまたGXのものと似ており、色も赤、黄、青とオシリスレッドやラーイエローやオベリスクブルーを連想させるようなものとなっているが、この世界のアカデミアもそういったクラス分けがあるのかは不明。
生徒の中でも精鋭はオベリスク・フォース等として選抜される。
デュエルディスクには次元転移装置及び『リアルソリッドヴィジョン』のシステムが内蔵され、これによりモンスターや効果は実体化し、時にモンスターの攻撃が実際の破壊を伴う。
この世界で使われているリアルソリッドヴィジョンシステムは元々スタンダードで開発されていたものだが、赤馬零王がアカデミアを拠点に活動する際に融合次元に持ちこみ、離反者によってシンクロ次元にもたらされている(襲撃を受ける前のエクシーズ次元にも流通していたが詳細は不明。)。
この世界のアカデミアの目的は遊戯王GXと異なり、デュエル戦士の育成及び全次元の統一にある。
デュエルは、スタンダードのような娯楽ではなく、戦う手段として扱われ、生徒は軍人として訓練に励んでいる。
デュエルの敗北者をカード化する技術まで開発されており、兵士として倒した敵をカード化することは普通のこととして思われている。
このような軍人学校であるため、娯楽には乏しいようで(紫雲院素良曰く、『牢獄のような所』)、敵を狩ることを『ハンティングゲーム』として愉しむ者や、榊遊矢らのエンタメデュエルに触れてそれに感化される者もいる。
後にカード化した人を、元に戻せる方法も確立させているらしく、実は今までにカード化されたエクシーズ次元の人々は融合次元に転送されていた事が、エクシーズ次元編終盤にてエドに語られた。
これにより、融合次元の人々にとっては殺人の様な取り戻せない、取り返せないものではなく、逆に他の次元からは殺人同然と言う認識のズレ(※)があったと思われる。
その一方で、仮に理想郷の為の強制移住の手段にしては攻撃的かつ先鋭過ぎており、未だ目的も判明していない事もあってアカデミアの行為の正当性に疑問は残っている。
※レジスタンスやカイトに敗北した者は怯えていたが、元に戻せることを知らされていなかったのか、元に戻せる技術のない人々の手に渡る(殺されるも同然)からだったのか不明。
デュエルのスタイルは、素良やデニスの様な独自のデッキを持つ者以外は融合以外の特殊召喚へのメタ・ロック戦術を基本にする者が多い。
エクシーズ次元での侵攻の際、敵がデュエリストではなく戦う気もない一般市民が大勢いたこと(戦争ではなくその任務が虐殺同然だった)にショックを受け、アカデミアを離反した生徒もいる。
脱走者はすぐにアカデミアに連れ戻されてしまうシステムになっているが、そういった者達の一部は、榊遊勝や天上院明日香に保護され、遊勝によって創設された地下施設「遊勝塾」に匿われ、遊勝のエンタメデュエルを学んでいる。
作中での活躍
「アークエリア・プロジェクト」に基づく形で育成されたデュエル戦士達が、エクシーズ次元に武力侵攻を行い、首都・「ハートランド」を壊滅。大勢の人間達をカードの中に封じ込めた。
この為、エクシーズ次元の人間達は、アカデミアのみでなく融合次元の人間達を激しく憎んでいる。
融合次元の住人
※物語の途中からカード化された者は★印
アカデミア
- 赤馬零王(プロフェッサー)
- ユーリ
- デニス・マックフィールド★
- バレット
- オベリスク・フォース★※一部の人数のみ
- ドクトル★
- サンダース
- 野呂守
離反者
- 天上院明日香★(遊戯王GXから再登場)
- セレナ
- ジャン・ミシェル・ロジェ
物語の途中からの離反者
捕われた者
スタンダードからの来訪者
- 榊遊勝★
余談
- 106話では三沢大地や丸藤亮によく似たモブキャラクターが登場したこともあった。
- 116話のアカデミアの授業の資料に「本校の伝説のデュエリスト Ryo Marufuji」と書かれており、その存在が示唆されている。