「でも そそるんだよね。エンターテイナーの血が沸き立たせるんだ」
CV:柿原徹也
概要
LDSブロードウェイ校からの留学生で、舞網チャンピオンシップ出場者の一人。
榊遊矢の父・榊遊勝をリスペクトしており、彼の息子である遊矢や、遊勝塾塾長の娘の柊柚子にも興味を持っている。
ノリが軽くマイペースな性格だが、デュエルにおいては意外な冷静さも見せる。だがエンタメデュエリストを目指しているだけあって、そのデュエルは観客を楽しませることを第一に考えている。実際エンタメデュエリストとしての実力は高く、遊矢から「父さんと組んでいるみたいだった」と言わしめたり、デュエルに乗り気でなかった権現坂昇の闘志(?)に火をつけるほど。
一見友好的な人物に見えるが、その正体は融合次元のスパイ。
監視カメラの配置を熟知していたり、融合召喚ではなくエクシーズ召喚を使う事でエネルギー検知を掻い潜るなど、同じく派遣されていた紫雲院素良よりも強かに活動している。しかし、想定外の事が起こると自然と地が出てしまう。
外見
オレンジ色のウェーブがかかった髪、片方のみノースリになっているジャケットが特徴。左手に黒い手袋をはめている。また、右目の下に泣きぼくろがある。
外国人らしく、他のキャラクターと比べて鼻が高め。
来歴
舞網チャンピオンシップ三回戦バトルロイヤルで梁山泊塾に苦戦する遊矢の前に現れ、彼をサポート。ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを使って暴走しかける遊矢を励まし、彼の心の安定、そして勝利に貢献。遊矢と友人となる。ちなみに途中で参戦したため、乱入ペナルティで2000ポイントのダメージを喰らう出オチっぷりを見せた。
余談だが、後に沢渡シンゴも似たようなことを行っている。
柚子とのデュエルにも勝利するなど高い実力を持つが、乱入してきたセレナにエクシーズ次元の残党と勘違いされる。彼女とのデュエルにおいて融合次元とエクシーズ次元の争いを知っているような素振りを見せ、セレナに追い込まれた際には「それじゃあちょっとだけ…本気出しちゃおうかな」と若干黒い表情を見せた。そして、セレナにトドメを刺される直前に何か策があったらしいにもかかわらず、オベリスク・フォースがやってきたのを察知すると、そのまま敗北している。その上、彼のデッキには前述のようにエクシーズを使用しているにもかかわらず魔法カード「融合」が投入されていた。
その後も氷山エリアへ移動した柚子とセレナの後を追跡し、物陰から柚子とセレナの会話の内容を盗み聞きする等不審な行動をしていた。そして現れたユーリに対しては「待ちくたびれたよ……ユーリ」と親しげに話しかけるなど、彼とは旧知の仲である様子。ユーリに柚子の情報を与え、セレナを捜索するオベリスク・フォースに協力した。
バトルロイヤル終了後、セレナの確保に失敗したのを確認した事で自らが連行しようとも考えていたが、セレナが自らの素性を遊矢達に明かしてしまった事で困難になった模様。
流れでランサーズへと加入したが、以降様々な場面で「自分の正体が露見しているのではないか」と疑心暗鬼になっている(実際にデニスの正体が露見しているかは不明だが、赤馬零児は彼を「謎の多い人物」と公言している)。
シンクロ次元にて
シリーズ通算778回目となる74話にて、フレンドシップカップ1回戦のラストで黒咲とのライディングデュエルが始まる。そのデュエルでデニスは黒咲の発動していた「RR-ターゲット・フラッグ」の効果で手札を公開させられ、手札にあった「融合」を見せながら「キミが見たかったのはこれかい?」と発言し、融合次元側の人間であることが決定的となった。
デニスのターンになり、ドローしたカード「古代の機械混沌融合」を発動し、手札の融合を捨て墓地に送られた「Emトラピーズ・マジシャン」と「Em影絵師シャドー・メイカー」3体の合計4体を除外しデッキの「古代の機械猟犬」とエクストラデッキの「古代の機械双頭猟犬」「古代の機械参頭猟犬」「古代の機械究極猟犬」を特殊召喚、その4体で攻撃力4500の「古代の機械混沌巨人」を融合召喚した。
この融合召喚で黒咲は融合次元のアカデミアと繋がっていると確信。そしてデニスも、人が変わったような凶悪な笑みを浮かべ、そしてあの言葉を口にするのだった。
「さぁ ハンティングゲームの時間だ…!」
敗北後はフレンドシップカップのスタッフに担架で運ばれて行くこととなった。
自身の身柄を巡って行政評議会側と治安維持局側の対立が巻き起こる中、素良によって救い出され、これ以上の任務の続行は無理と言う事で、融合次元に帰還。赤馬零王にセレナと柚子の二人がシンクロ次元にいる事実を報告し、アカデミアがシンクロ次元に侵攻するきっかけを作る事になった。
ショッキングでこそあるものの、前述の怪しい行動の多さから、視聴者視点では「知ってた」としか言いようがない正体バレでもある。
デュエル関連
使用デッキは「Em(エンタメイジ)」と名の付く魔法使い族モンスターを主力としたデッキであり、特にバーンダメージに対するメタ効果を内包したカードが多い。
エースモンスターはランク4のエクシーズモンスター「Emトラピーズ・マジシャン」。
エクシーズ召喚を主体とするデュエリストだったが、シンクロ次元編からはランサーズの中でも遊矢や沢渡に次いでペンデュラムカードを多用して使いこなしている。
現実のOCGでの「Em」は非常に強力なモンスターが揃っており、初登場から多くの大会で結果を残している。
「Emヒグルミ」の登場以降は「EM(エンタメイト)」と組み合わせた【EMEm】が、OCG環境のトップデッキとされている。
余談
44話で初めてペンデュラム召喚を行っているが何故かペンデュラム召喚特有の演出はなく、演出のあった部分は指パッチンをしている。
ちなみにLDSの生徒は必ず4つのコースの内の一つを選択する事になっており、エクシーズモンスターを使っている為にエクシーズコース所属と思われがちだが、本人が公言した事は無い。
また、どのような経緯でアカデミアからLDSの姉妹校に入り込んできたのかは今のところ明かされていない。
舞網チャンピオンシップ3回戦のバトルロイヤルにおいて遊矢から「素良」という名前を聞かされて、一瞬だけ考えるシーンがあったものの、シンクロ次元編での素良との会話からほぼ初対面である事が確認できる。