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「愚かな……その信念が再び世界を破滅に向かわせる事に、何故気づかん!!」


CV:浪川大輔


概要編集

大企業「レオ・コーポレーション」の先代社長で、赤馬零児の実父。そして赤馬日美香の夫でもある。スキンヘッドの頭に機械のような物を埋め込んでいる外見が特徴。


3年前、突然会社を放り出して、異次元の世界である融合次元に向かってしまい、現在はデュエル戦士の養成所デュエルアカデミアの総責任者を務めている。だが、10年前に出て行った離反者が彼の名を口にしていたことから、融合次元とは最低でも10年、あるいはそれ以前から積極的に接触していたようだ。アカデミアの人間達からは「プロフェッサー」の通称で呼ばれている。


アカデミアで鍛え上げたデュエル戦士達をエクシーズ次元に送り込んで侵略戦争を仕掛けており、エクシーズ次元の住人達の多くはデュエル戦士達によってカードの中に封印されてしまっている。当然この行いによって、エクシーズ次元の住人達や息子の零児からは激しく憎まれている。この零児からの問いに対して「世界を一つに」とだけ答えていたが、セレナやアカデミアのデュエル戦士たちの言葉によれば、4つの世界を統一して再生する計画「アークエリア・プロジェクト」を実行しているらしい。


アカデミアのデュエル戦士の中でも優秀な成績を収めた紫雲院素良に特別任務を与えて、スタンダードに送り込んでいる。同じく、アカデミアで優秀な実力を持った少女であるセレナを計画の要として扱い、彼女が戦争に参加する事を頑なに禁止にしている。また、榊遊矢に似たデュエル戦士の少年・ユーリには、セレナに似た少女である柊柚子の拉致を命令している。


ユートとの戦闘で強制送還されて戻ってきた素良から、エクシーズ次元の生き残りがスタンダードにいる事を聞かされ、スタンダードに戻る事を懇願された結果、精鋭部隊である「オベリスク・フォース」を率いてスタンダードに向かわせ、脱走したセレナを確保する命令を下した。その際、真意は不明だが、部下に「スタンダードは敵ではない」と発言している。


その後、舞台はシンクロ次元へと移ったため暫く出番はなかったが、紫雲院素良の手引きで融合次元へ戻ったデニス・マックフィールドの報告で柚子とセレナがシンクロ次元に居る事を知ると、シンクロ次元侵攻に向けオベリスクフォース達を招集し、着々と侵攻の準備を進めている。


なお、正体をばらした素良や任務を遂行できなかったバレットに罰を与えている様子はなく、その上で彼らに任務を与えている。


漫画版編集

本人は未登場だが、榊遊勝と共に「ワールド・イリュージョン」を引き起こしたとされている。

後に零児の回想で明らかになるが、漫画版では研究に没頭しながらも息子の事を気にかけており、更に零児が大学での成績が下がった際には「成績を落とす為にテストを白紙で出したんだろう?」と見抜き、それが自分に対するものと理解した上で、白紙について「リアリティが無いぞ!」と零児にダメだしするなど、ユニークな一面を見せている。

榊遊勝とは旧知の中で、彼を開発リーダーとしたリアルソリッドビジョンの研究チームに所属していたとされる。しかし、遊勝が研究の責任者を降りてデュエリストとしての道を選んだ際には驚きつつもその理由と本心を聞いた事で快諾、その後も遊勝に協力する形が続くなど関係も良好であった。


余談編集

彼を演じる浪川大輔氏は遊☆戯☆王デュエルモンスターズ梶木漁太役で出演しており、なんと十数年ぶりに遊戯王に再出演することとなった。


関連タグ編集

遊戯王ARC-V 融合次元 デュエルアカデミア

赤馬零児 赤馬零羅 赤馬日美香 榊遊勝

ユーリ(遊戯王ARC-V) セレナ(遊戯王ARC-V)

紫雲院素良 デニス・マックフィールド ジャン・ミシェル・ロジェ


お前ごときが榊遊矢に勝てると思うな




その行動に隠された真意編集




※下記、アニメ版でのネタバレがありますので注意。














































これこそ新たなる始まり!

すなわち、リバイバル・ゼロである!!


その正体は4つの次元が分割される前の本来の姿「ひとつの世界」の科学者。

唯一の肉親は娘のレイで、プロの世界で活躍する彼女をモニターを通して見守っていた(妻については不明)。


ソリッドビジョンに関する研究からリアルソリッドビジョンシステムをデュエルモンスターズへの転用、世界中の人々から賞賛されて名声を得るまでに昇りつめた。

しかし、開発した技術の転用は予想以上にデュエルを激化させてしまい、最終的に人々の欲望とモンスターの怒りを取り込んだ悪魔ズァークを誕生させてしまい、世界は最期の時を迎えていた。


自分の技術によって生まれたズァークを倒すべく、それを凌駕する力を込めた4枚の自然エネルギーの魔法カードを作り上げるが、娘のレイにカードを奪い取らてしまう。レイの手でズァークは分裂・封印されるが、世界は4つの次元に再構築され、自身の記憶が消えた状態でスタンダードに跳ばされてしまった。


記憶を失った零王は町工場に就職。当時エンタメデュエリストとして売出し中だった遊勝と交友を結び、ソリッドビジョンを基にリアルソリッドビジョンシステムを再現する事に成功。

その後、レオ・コーポレーションの設立、日美香との結婚や零児の誕生と順風満帆な生活を送っていた最中、自分の記憶に覚えの無い記憶が戻りつつある事に気づく。

それは「ひとつの世界」の頃の本来の記憶であり、その記憶を完全に取り戻す事でひとつの想いにとり付かれて行った。


レイを取り戻す


その想いを成就すべく、会社や今の家族を捨てて融合次元に渡り、その次元のアカデミアを拠点として活動を開始する零王。

活動を続けているある日、彼はレイによく似た少女に出会う。それがセレナであった。しかし、自分とは異なり「ひとつの世界」の頃の記憶を持たなかった。何故、記憶が無いのかと考えを巡らせる中でレイの最後の瞬間を思い出す。4つの影に分裂するレイの姿。

その時、零王の中で一つの仮説が生まれた。


「レイは4つの次元にそれぞれ分割された状態で転生したのでは」と……。


新たな仮説もセレナに続き瑠璃、リン、柚子と集めた時に確信に至る。

そして、分裂した世界を統合する計画「アークエリア・プロジェクト」を始動する。世界を元に戻し理想郷を作ると謳う零王、だが、その計画の真の目的は4つに分かれたレイに似た少女たちをひとつにする「リバイバル・ゼロ」の為でしかなかった。


零王にとっては、分断された4つの次元は「あり得ざる状態」でしかなく、世界と共に娘の存在も統合し、同時にズァークの分身を討伐することで「元の世界の元の日常」を取り戻すことしか頭になかった。


つまるところ「ARC-V」にて発生した次元戦争の原因は、零王の「亡くした娘を取り戻す」という個人的極まる願いによるものだったのである。


世界の再生に必要な原料として生命エネルギーに目を付け、エクシーズ次元の人々を全員カード化する事を決行、回収したカードは新たな次元「アークファイブ」を構築する為の装置に投入している。


だが、自身の計画こそ進んでいたが、その計画の結果としてズァークの生まれ変わりである遊矢達の接触を許してしまい、隠せない程の狂気を溢れさせるユーリの姿、遊矢の中にユートが統合されている事実を知った際には最早一刻の猶予も無い事を悟るのであった。



アカデミア中枢部で遊矢&零児との決戦を開始するが、ズァークの存在が強まってきたことに焦りを覚えた零王は柚子シリーズの統合を強行。

これが裏目に出て遊矢のみならず、統合されていたユートも引きずられる形で暴走、デュエルは泥沼にはまり込んでいく。


対戦そのものは前後不覚に陥り周りが見えなくなった遊矢を遊勝が「衝撃の拘束剣」で無理やり制止したことで水入りとなるが、その後正気に戻った遊矢は既にユーゴを取り込んでいたユーリを撃破・吸収したことで完全にズァークとなってしまう。


世界の終焉が再来する中、零王はかつてズァークを分断した花鳥風月の永続魔法カードを手に乱入するが、魂胆を見通していたズァークは用意していた「覇王無礼」で4枚すべてをハンデスした挙句、バーンダメージで退場させるという0ターンキルで一蹴。


結局、ズァークは最終的に零羅の身を借りたレイの魂によって倒され、もろとも零羅の体に意識を封印される。


全てが終わったのち、己の来し方を振り返った零王は遅まきながら自分が成してきたことと、それが生んだ悲劇の大きさを痛感、廃墟と化したアカデミアに残り、復興作業に従事する傍らズァークとレイの分身に関する調査を開始した。


だがその結果は、分身たちは既に統合状態で安定してしまい、元の4人に分離することは現状では不可能という無情なものであった。

次元統合装置に取り込まれていた柚子は、ズァークの精神を取り込んだ零羅が戦いの終わりを理解したことで解放されたものの、やはり分身たちを統合したままであり、遊矢に統合された3人の存在も合わせ、残された課題はあまりにも多いのが現状である。




ちょっとした謎編集

アカデミアは零王の指揮のもと、多次元に侵略をかけていたわけであるが、冷静に考えれば融合次元もまた一つの世界であり、そこには当然アカデミアの外にも人の生きる街や国が存在するわけである。


だが融合次元編での描写を見る限り、アカデミアはいわゆる人間狩りのような暴挙を融合次元内でも平然と行うディストピアじみた状況に陥っており、融合次元全体がアカデミア=零王に支配されたかのような事態が起きている。


一定の年齢になればアカデミアに属し、侵略に参加するのが当然という考えが存在すること、それに反発する正常な価値観の持ち主が少なからずいたことを踏まえると、アカデミア内部のみならず、政府(少なくとも日本)そのものが零王の影響を受けていた可能性が高い。


零王は本編開始の10年前から融合次元との接触を繰り返していたため、スタンダード次元で再現した「ひとつの世界」の技術を持ち込むことで何らかの取引なり脅迫なりを行ったと思われる(スタンダード次元には零王が作り出すまでリアル・ソリッド・ビジョンがなかったため、少なくとも融合次元にもなかったと思われる)。


関連タグ(ネタバレ込み)

夢をみる島:リンク先????参照(ネタバレ注意)

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