「それじゃ 僕も。ちょこっとだけ本気出しちゃおうかな。」
CV:園崎未恵
概要
かわいすぎる決闘者と題される少年デュエリスト。自由奔放な性格で、甘いお菓子が大好きな少年。
常に何か甘いものを食べており、ピンクのペロペロキャンディーをはじめ板チョコやアイスなど様々。更には練乳をチューブから直で吸いつくす、白米にジャム・鰯にチョコソースをかけるなど、甘党の一言では片付けられないほどの甘党。
その可愛らしいビジュアルと無邪気な言動で、みんなをメロメロにしてしまう。
彼の仕草と表情には柚子、榊遊矢の母親はもちろん、男性である修造やフトシまで頬を染めてしまうほど。
しかしEDでの表情を見るに、現在見せているかわいらしい言動が全てではなさそうだ。年齢についてははっきりしてはいないが、ジュニアユースである事が判明している。
傍から観戦と顔見せ程度の登場だった3話を除けば、4話が実質的な初登場。
敗北を認めずカードを強奪しようとした沢渡シンゴを気絶させ、同時に遊矢たちに初接触し、遊矢に「師匠になって欲しい」と懇願する。理由は遊矢の「エンターテインメント・デュエル」を見て魅了され、ペンデュラム召喚に興味を持ったから、らしい。
5話では何処かのファンのように遊矢に付きまとい、彼にデュエルをして欲しい、ペンデュラム召喚を見せて欲しいと懇願する。
遊矢は「自分が勝利したら、付きまとうのを止めて欲しい」という条件を出し、逆に素良は「自分が勝利したら師匠と呼んでそばをうろちょろする」という条件でデュエルを開始する。その後デュエルは遊矢が勝利し、弟子入りは無しになったものの、「友達として」改めて遊矢と共にすることを宣言して仲間になると同時に、遊勝塾に入塾。その折に遊矢のことを「師匠」と呼ぶのは止め、呼び捨てで呼ぶようになった。
以後は遊矢達の仲間として共に過ごしているが、たびたび意味深な言動を発したり物事を第三者視点で見る節があるなど謎な点も多い。
怪しい言動が目立つものの、15話で柊柚子から融合召喚の指南を頼まれた際には躊躇っている。
その後、融合召喚を教えている際には「優しすぎるのが僕の唯一の欠点だよな」と複雑な心境を吐露している(もちろんこれは独り言なので本音である)。
その後、黒遊矢の気配に気づいた際にはデュエルではなくリアルファイトによるぶつかり合いを披露した。初めて出会った黒遊矢とは互いの事を「こっちの人」ではないと見抜いているが、二人に面識が無い事を踏まえると勢力としては別々の模様。その後、黒遊矢がエクシーズを使う事を聞いた際には、何かに気付いたかのように笑みを零している。
黒咲隼が現れた際には一瞬だけ顔を強張らせており、何かしらの危機感を感じ取っている。ちなみに、黒咲隼がLDSという単語に反応して飛びだす瞬間までは彼の潜伏に気付いていなかった模様。
11月からOP・ED共に一新したが、
素良がLDS側についている・遊勝塾メンバーの集合絵に入っていない・満身創痍になりながらも子供とは思えない目つきで(恐らく黒咲を)見据えている…と意味ありげなものばかりになっている。
舞網チャンピオンシップ編(ネタバレ)
舞網チャンピオンシップでの最初の対戦相手は融合召喚を忌み嫌う黒咲隼となった。
vs黒咲において遊矢の真似をして観客を湧かせようとするも、次々と召喚される不気味な「デストーイ」モンスターで観客、特に子供はドン引き。というか大泣きした。
序盤こそ無邪気な笑顔でいるも、黒咲のRRによって追い詰められ「ちょこっとだけ本気を出す」と宣言。
次々と召喚されるモンスターは全て黒咲に破壊され、徐々に何処かのバリアンのような顔つきになっていく。
黒咲の「狩られる者の気持ちが分かったか」という問いに対しついに…
「遊びさ。こんなの本気でやるわけないじゃん。みんな遊びで君たちを狩ってるんだ!」
「君に僕は狩れない。狩られるのは常に君たちだ!これからもずっと!」
と発言し、エクシーズ次元を襲撃していたのが自分たち(融合次元)だと認めつつ逆に挑発する。
切り札の「デストーイ・マッド・キマイラ」でトドメを刺そうとするも、黒咲の戦術の前に敗れ去り、自分が負けるはずがない、勝負は終わってない、と叫びながら意識を失った。
もっとも、敗因はアクションフィールドが崩壊し落ちてきた建物の下敷きになったからであり、
最後に手にしたアクションカードを見て笑みを浮かべていた事から、カードを発動できていれば勝敗は分からなかった。
因みに、アクションフィールドが崩壊したのは、序盤で無闇に破壊したのが原因の一つであり、自ら敗因を招いたことになる(もっとも、終盤は黒咲の方も破壊しまくっていたが)。デュエル終了後は、デュエル中でのケガのため入院。
その後、入院先で瑠璃の居場所を聞き出しに来たユートに対し、何が何でも黒咲とデュエルして勝たなければ気が済まない精神状態だった事もあって逆に黒咲の居場所を問いただす。
警備員が物音を聞きつけたことで、二人は医務室から脱走(この時に素良が怪我人であるにもかかわらずリアルファイトで警備員を倒している)。黒咲の居場所を得るために、そしてエクシーズ使いの生き残りを叩き潰すという理由でユートとデュエルする。
しかしダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果に始まる彼のプレイング内容に対して「バカにされた」と憤慨。途中遊矢が助けに来てデュエルに乱入するのだが、邪魔者扱いして苛立つだけであった。最終的にデストーイ・マッド・キマイラを融合召喚する瞬間にデュエルディスクに仕掛けられた装置によって元の世界へ強制送還された。
強制送還後は黒咲を倒すため再度スタンダードへ行く事を志願。
セレナ確保を第一任務とし、オベリスクフォースを同行させる事を条件としてプロフェッサーから許しを得る。
そしてスタンダードに舞い戻り、バトルロイヤルの古代遺跡エリアにて黒咲と接触。
感情に左右されず冷静にデュエルをこなしていき、最後は現実のOCGのデストーイの中でも極めて凶悪な効果を持つ「デストーイ・シザー・タイガー」を4体融合で召喚し、黒咲の場を一気に荒らしてジャストキルを決める。「本気を出せば勝てる」の言葉を実現させ、見事リベンジを果たした。
その後、怒りを抑え込んだ遊矢に申し込まれたデュエルに応じる。当初はアカデミアとしての傲慢かつ残虐性を感じさせる展開だったが、遊矢のエンタメデュエルの中で徐々にデュエルを楽しんでいた頃の素良に戻りつつあった。が、勝敗を分ける直前アクションカードの入手を巡り同時に飛び上がるものの、デュエルが強制終了した事で転移、遊矢の呼び掛けの中再び彼の前から消失した。
シンクロ次元編
フレンドシップカップの観客席に姿を見せており、黒咲がデニスを下した後に無言で立ち去っていたが、負傷して動けない彼を行政評議会とセキュリティの両者から救出し、デニスに任務の引き継ぎを説明してからアカデミアに送還した。この時、セレナの回収の引き継ぎこそはっきり伝えたが、柊柚子の確保に関してノータッチであった(デニスは柊柚子をユーリに引き渡すのも役目なので任務にズレがある)。もっとも素良はセレナの回収しか命じられていないので当然の対応ではある。
デニスに関してはスタンダードに居た時はお互いに正体を知らなかったようである。しかし、「まさか」と言っていた事から舞網チャンピオンシップでお互い顔は見覚えがあった模様。
セルゲイ・ヴォルコフとのライディングデュエルでビルに叩きつけられた柊柚子をセキュリティよりも先に確保しており、彼女を安全な場所に移している。その後、柚子の安否で揺らいでデュエルに集中できない遊矢の元へ行き、コース周辺のビルの上から遊矢を呼び、柚子の使っていたヘルメットを見せて無事を伝えている。
その後、会場から抜けた遊矢と再会する。セレナの引き渡しを願い出るものの、遊矢から逆に説得されてしまう。そして、自分を庇う形で遊矢がセキュリティに確保され、彼から柚子の事を託される。一方、柚子もセキュリティに発見されてしまい、デュエルディスクを投げ渡して二人でセキュリティを退ける。自身がカードにした日影の弟である月影と対峙した際には彼へ謝罪しており、その上で柚子の保護を頼みこんだ。
その後、セキュリティに侵入して遊矢を救うはずだったが、遊矢が大会に出場した為にヘリのランディングギアに掴まって試合を観戦、遊矢の様子がおかしい事に気づいた上、オベリスク・フォースの参入で遊矢の事をクロウ・ホーガンに託して対オベリスク・フォース戦に参戦する。
アカデミアに敵対する道を選び、1vs3で追い詰められた月影のデュエルに乱入、即席タッグで撃破している。その後、月影にセレナと零羅の事を頼まれる。
漫画版
1話からの登場。レオ・コーポレーションの一員で特殊部隊に所属しており、「三号機」と呼ばれている。零児の命令で一号機の沢渡、二号機の隼と共に「ファントム」を追う。
ソリッド・ヴィジョン・システムを私用化しているだけのファントムを捕えるのに大部隊を動員することに疑問を抱いていたが、実際彼のデュエルを間近で見て、その戦い方やペンデュラム召喚に目を輝かせ、『敵ながら面白い!』と評していた。
8話でファントムである遊矢を誘いだし、彼とデュエルを行う。そして、デュエル中に落とした写真を遊矢が拾った際に「赤馬零児に人質に取られている、だから勝たせてくれ」と涙を流しながら遊矢の心を揺さぶる行動に移る。それを聞いた遊矢は戦意を失う、のだが同時にユーリに交代されてしまった。
一切の手加減がないユーリに追い詰められ、人質などが嘘であることを暴露する。しかし、事前に建物へ設定した通常の3倍の出力のリアルソリッドビジョンで苦しめる事でユーリを退け、遊矢とのデュエルを再開する。だが、出力3倍のリアルソリッドビジョンに配慮した遊矢がダメージを計算してゼロにしようとしている事に気づいてしまい、情けをかけられた事に憤慨。最終的にアクションカードによるダメージの増加を行い、デュエルに敗北する。
その後、謎の人物によって回収されている。
その正体はEVEが率いる組織の工作員。自身の記憶を書き換えてまでレオ・コーポレーションに潜り込んでいたが、遊矢とのデュエルに敗北。その後、仲間の蓮に助けられて帰還し、本来の記憶に戻っている。なお、回復した記憶の中で「美宇」という少女が登場した事から彼女が妹と思われる。
使用デッキ
ぬいぐるみのようなファンシーなモンスター「ファーニマル」と刃物を模した物騒なモンスター「エッジインプ」、そしてそれらを融合させたスプラッタなモンスター「デストーイ」を操る融合召喚を軸にしたデッキ。
お気に入りのモンスターはファーニマル・ベアとエッジインプ・シザーを融合した「デストーイ・シザー・ベアー」。
それ以外にも多数のデストーイ融合モンスターを融合召喚しているが、最初に融合召喚するのはいつもこのモンスターになっている。
初のデュエルで融合召喚を披露した時は、遊矢達からは驚かれている。作中では「以前住んでいた場所では融合召喚が日常的な事くらいだった」という旨の話をしていたが、真相としてはなかなかスケールのデカい話でもある。
漫画版でも同じカテゴリを用いた融合召喚デッキである。
アニメとの違いは零児から受け取った試作品ではあったがペンデュラムカードを投入している点。
余談
- 声を宛てている園崎氏は前作の遊戯王ZEXALⅡで羽原海美役として出演していた。また、園崎氏は素良のことを「小物じゃないよ子供だよ」とコメントしている。また、ファーニマルデッキを使っているとブログで語っており、光津真澄役の清都ありさ氏かららデストーイ・シザー・タイガーを貰ったとのこと。また、素良は頻繁に棒付きキャンディーを舐めているが、園崎氏は実際にキャンディーを加えながら演じていたとのこと。
- 舞網チャンピオンシップで本来の所属が語られる以前から、ベクターと関連付けられるネタが多く、真ゲスもとい院ゲスな顔芸コラもよく作られている。ただし、ベクターは遊馬との関係を「友情ごっこ」と否定していたのに対し、素良は遊矢達との関係に対して敵対した後でも否定しきれないような行動や台詞の描写も多い。