デュエルモンスターズは、OCGのタイトルの副題である共に、アニメ『遊戯王』シリーズに登場するカードゲームの名称である。
カードゲームとしての詳細はカードゲーム(遊戯王)を参照。
アニメにおける概要
元々は1998年に放送された東映版において、原作での『マジック&ウィザーズ』相当のカードゲームを扱う際に作られた造語だった。この時のアニメはバンダイのほかにゲーム部門でコナミともタイアップしており、同年には同名のゲームボーイ用ソフト『遊戯王デュエルモンスターズ』が発売されている。
その後、この『デュエルモンスターズ』というタイトルはコナミから遊戯王OCGを発売する際にも使用され、同社のスポンサードアニメであるテレビ東京版アニメのタイトルにも用いられることとなる。
アニメ2作目の遊戯王デュエルモンスターズGX(通称、遊戯王GX)以降はタイトルからデュエルモンスターズが無くなり、遊戯王ZEXALからカードの裏側が変化しているが、アニメシリーズにおけるカードゲームは遊戯王VRAINSまで同一の物となっている。
遊戯王SEVENSでは従来のデュエルはゴーハデュエルと呼ばれており、主人公の王道遊我が作ったカードゲームがラッシュデュエルとなった。
続く8作目の遊戯王ゴーラッシュ‼でもラッシュデュエルである。
2作におけるデュエルの成り立ちはタイムパラドックスに成りかねない複雑なものになっており、説明は割愛するが恐らくこの世界ではデュエルモンスターズそのものが存在しないと思われる。
アニメシリーズでは共通してデュエルモンスターズを通して「戦いが繰り返されている」「精霊などの超常的な存在」「あるいはそれらと密接な関係がある」と言った扱いがされており、
デュエルモンスターズの精霊に関してはシリーズにほぼ確実に登場している(精霊要素の無いVRAINSでもデュエル外でのサイバース族が活動してたりする)。
東映版オリジナルカード
以下は「東映版」のアニメ作中にて登場したカードたち。このうち幾つかはバンダイより「遊戯王カードダス」の収録カードとして発売もされた。尚、メテオ・ブラックドラゴンとダーク・ゾーラは東映版の劇場アニメのために原作者である高橋和希先生がデザインしている。
カード名 | レベル | 攻撃力 | 守備力 | 種族 | 商品化の有無 | - | 余談 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アフロディーテ | 5 | 1000 | 2300 | 白魔族 | ○ | × | 東映版アニメではレベル2攻撃力300守備力500 |
キマイラ | 4 | 800 | 150 | 獣族 | ○ | × | |
キングビートル | 5 | 1200 | 2200 | 昆虫族 | ○ | × | 東映版アニメでは攻撃力1400守備力1000 |
キングレックス | 6 | 2300 | 1500 | 恐竜族 | ○ | × | 東映版アニメではレベル4攻撃力1200守備力700 |
グレムリン | 5 | ○ | ○ | 原作、OCGに登場したものとは別。 | |||
ゴースト | × | △ | 東映版アニメのみに登場。OCG化したものは全く別物 | ||||
シャドウマン | × | × | 東映版アニメのみに登場 | ||||
スカルバット | 3 | 800 | ?00 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
ゾンビマスター | 4 | 500 | 1000 | × | △ | 東映版アニメのみに登場。OCGでのゾンビ・マスターとは効果も容姿も別物 | |
ダークマンモス | 4 | 600 | 300 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
ダークゾーラ | 5 | 1500 | 2100 | 悪魔族 | ○ | × | |
デスウルフ | 4(5?) | 1200 | 1200 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
ナイトソルジャー | 5 | 2400 | 500 | 黒魔族 | ○ | ||
ネオンナイト | 5 | 2000 | 1500 | 戦士族 | ○ | × | 東映版アニメのみに登場(レベル6攻撃力1800守備力1200)したが、バンダイ版でカード化された |
ビッグトゥリー | 2 | 400 | 600 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
ブラックスコーピオン | 4 | 800 | 450 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
メテオ・ドラゴン | 5 | 1800 | 2000 | 竜族 | ○ | ○ | |
メテオ・ブラック・ドラゴン | 8 | 3500 | 2000 | 竜族 | ○ | ○ | |
妖精オルフェイリア | 4 | 350 | 800 | × | × | 東映版アニメのみに登場 | |
ロックガン | 5 | 1500 | 2000 | ○ | × | 東映版アニメではレベル1攻撃力100守備力50 |
原作及び同世界観のアニメ3作における設定
ペガサス・J・クロフォードが古代エジプトの石版からインスピレーションを得て考案したとされるゲーム。
中には数十万からそれ以上の額をするレアカードも存在する世界で最も愛されているカードゲームであり、時には軍事や政治にもその価値が用いられるほど人々に浸透し、元は古代エジプトにおいては王に仕える魔術師達が魔物を石版に封じ、それが何らかの儀式として行われていたとする考えもあるが、一般人には只のカードゲームと認知されている。
作中の知られざる側面
しかし、実際には只のカードゲームの枠には収まらず、歴史の裏側では世界の命運を左右する力を秘めていた。生みの親であるペガサスの手にも余る本物の神の力を得た三幻神を始め、一万年前に海底に沈んだ伝説の大陸で既に精霊として実在していた、古代ローマ繁栄を象徴する宝玉と石版を元に造られたカード、プレ・インカ文明の民が崇めた神に仕える竜とそれに敵対する邪神、北欧神話の最終戦争を阻止すべく、自らを操るに相応しい者を待つ神など、古代文明における超常現象の数々がデュエルモンスターズとして形を変えて存在しており、極一部の選ばれたデュエリスト達はその戦いに身を投じる宿命を背負っている。