CV:石橋陽彩
概要
ゴーハ第7小学校に通う、デュエルと発明が大好きな小学5年生。一人称は「僕」。好物は甘い卵焼きで、ピーマンとてんとう虫が苦手。遊戯王シリーズの主人公としては、歴代最年少。
ゴーハ・コーポレーションに管理されているゴーハ式のデュエルをキュークツに感じており、自身の考案した新しいデュエルのルール「ラッシュデュエル」を世界に広めようとしている。
小学生ながらにデュエルディスクを分解し、独自ルールをインストールしようとするなど高い技術力を持っているが、その行動ゆえにゴーハからペナルティを課せられ続けており、物語開始時点でアカウント停止1歩手前にまで追い込まれていた。
中々ラッシュデュエルの完成に至れない遊我だったが、ルークの誘いに乗り、「デュエルの王」を選定するという謎の石碑と、それを守るホログラムの男の存在を知る。
ルークの発言と石碑の内容から、「新たなルールのデュエルで、ホログラムの男を倒せば、デュエルの王になれる」と考えた遊我は、ラッシュデュエルでホログラムの男とデュエルすることを決意。
実際のデュエルを通してルールをインストールする「リアルタイム・デュエル・プログラミング」によってラッシュデュエルを完成させると共に、ホログラムの男を撃破する。
そして「デュエルの王」に選定されたことで、自身のデュエルディスクのみならず、世界中のデュエルディスクをラッシュデュエルが可能なものへと変化させた。
ただし、この時点での遊我は、「ラッシュデュエルが普及して、みんなが楽しめれば、それで良い」としか考えておらず、布教活動にこそ積極的だが、「デュエルの王」に関しては、あまり興味がなかった。
しかし、七冥館で持ちかけられたロアたちとのデュエル、そして再び現れたホログラムの男・オーティスの発言を受け、ルーク・ロミン・ガクトらと共に、ゴーハの妨害を受けたり、強豪と戦ったりしながら、「デュエルの王」を目指すことになる。
人物像
先輩のデュエル馬鹿並みか、それ以上にポジティブかつマイペースな性格。
洞察力に優れる上にメンタルが強く、煽りや脅しをものともせず、逆に相手に揺さぶりをかけるなど、メンタルは弱かった先輩並みに心理戦が得意。
しかし、予想外の出来事には弱く、圧倒的な力の差を見せつけられた時には、さすがに意気消沈していた。
先輩のメカニック並みに機械工学に長け、前述のラッシュデュエルの他、様々な開発品を「ロード」と称して作り出している。
ただし、普段は先輩のドロップアウト・ボーイの如き明るさを見せる彼も、調子に乗ったロードに対してはドSな反応を見せており、マッドサイエンティストなきらいがある。
性格的な欠陥としては、潔癖なまでに「ロード」=自分の中のルールを堅守しようとする傾向があり、これは遊我の精神の根幹を形作っている。
しかしそれゆえに真に求めるものを求めた形で手に入れたことは一度たりとてなく、また「ロード」のために己を擲つことを辞さない姿勢の裏に、自己の犠牲を肯定し実行しようとする危険性がある。
これらの要素が組み合わさった結果、何でも自分一人で抱え込んで解決しようとする悪癖があり、「ゴーラッシュ!」に至るまでこれは直っていない。
このため、フレンドリーで人当たりが良く見えるが実際には結構なコミュ障。「SEVENS」ではルークやロミンを中心に「周囲→遊我」の形でコミュニケートしており、事実上単独で動いている「ゴーラッシュ!」では……。
弱点
唯一の弱点はなんと「テントウムシ」。幼少の頃、幼馴染である七星ナナホにより、そのトラウマを植え付けられた事でテントウムシを見ただけでも目がマジになり殺気立たせて絶滅させようと企む程である。
ルーク達が止めなかったら遊我の暴走でゴーハ本社が吹っ飛ぶ所だった。
ロードの始まり
デュエルを始めたばかりの頃、遊我は「大人ばかりが楽しむ」ゴーハ式のデュエルを見て、キュークツに感じていた。そんな時、デュエル大会に突如オーティスが乱入し、《セブンスロード・マジシャン》を使って、次々と相手を倒す姿に遊我は胸を踊らせる。
「行く手を阻む壁も!山も!惑星も!ロードを切り開いて突き進む!」
その姿を見るうちに、何かに目覚めた遊我。決勝まで勝ち進むも、ゴーハの関係者だったゆえに強制退場させられたオーティス。迷惑そうな顔のゴーハの職員に連れられ退場する中、遊我を見た彼は微笑んだ。
「悩める少年よ。進むべき道は既に心の中にあり。己のロードを切り開け!」
激励の言葉と共に《セブンスロード・マジシャン》をオーティスから貰った遊我。この出来事をきっかけに、新しい事に挑戦するようになり、自らの想いを乗せた最高傑作、「ラッシュデュエル」を完成させたのであった。
生みのパパの責任
王の証を巡る激闘、セツリとマキシマム、ムツバの伝統など、ラッシュデュエルを賭けた数々の戦いに勝利した遊我達。
その甲斐もあって、ラッシュデュエルは立ちどころに広まっていき、その勢いは最早ゴーハの力でさえも止める事が難しくなっていた。それに対する策として、ゴーハはプロパガンダをすべく、ラッシュデュエルの大会の開催を発表。
ルークが意気揚々と優勝を目指してチームを作ろうとした際、(3人1組というルールもあるが)遊我は大会への参加を辞退。「ラッシュデュエルが普及すればそれで良い」と言いつつ、その様子はいつもと違って暗く、消極的なものだった。
そして大会当日、アサナがある事情で出場できなくなったため、アサナの代役として遊我がアサナのチームに誘われる。しかし、それでも遊我は首を縦に振らない。
痺れを切らしたルークの言葉も届かず、このまま不参加で終わるかと思われた時、ホログラムではない本物のオーティスが現れ、ゴーハ・ラッシュデュエル大会の真の意味を賭け、遊我にラッシュデュエルを挑む。
オーティスの《デーモンの召喚》を主軸とした戦法に苦しめられる遊我。そんな中、オーティスは「デュエルの王へ続くロードを示した頃と比べれば、デュエルの世界は広がった」と、彼に語る。
しかし、「傍観者とは即ち、歩むのを止めた者」「お前には責任があるのではないか?ラッシュデュエルを生み出した者としての責任が!!」と糾弾。その言葉に遊我の迷いは吹っ切れ、デュエルに勝利。そして、大会への参加を決意する。
しかし、アサナのチームの他メンバーも急用で脱退し、人数不足で参加できなくなりかける。そこでロミンの提案で、それまでの言動でメンバーに見限られ、同じく一人になっていたロアがチームに加入。
残りの1枠のため、遊我はネイルを呼んでスカウト。ここに主人公・1クール目のボス・2クール目のボスという、最強チームが結成されたのであった。
ちょっとー!ズルくないかー?byルーク
ゴーハラッシュ!ラストラッシュデュエル!
ついに決勝まで勝ち上がった遊我のチームとルークのチーム。優勝は大将である遊我vsルークの勝敗で決することに。
激しい攻防の中、かつて戦った強豪たちと紡いだ絆で集まった切り札《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》を繰り出す遊我。しかし、オーティスの策謀により、これ以上デュエルを続けると、ラッシュデュエルのプログラムがアンインストールされる事態に陥る。
「試合を中止すべきでは?」と言う意見もあったが、「このままでは、どのみち誰もラッシュデュエルが出来なくなる」「それに、ルークとの楽しいデュエルを中断なんか出来ない」と言う遊我に対し、対戦相手のルーク、更に観客の意見も一致し、デュエルが再開。
続々と繰り出されるルークのドラゴンたちによって《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》は撃破されるも、遊我も負けじと反撃し、ルークのライフを着実に削っていく。
しかし、ルークはお返しと言わんばかりに《連撃竜ドラギアス》・《幻撃竜ミラギアス》・《鋼撃竜メタギアス》の大型ドラゴン3体による、怒濤の6回攻撃を仕掛ける。
それに対して遊我は罠カードで攻撃をしのぎ、ギリギリのところでルークの場をがら空きにし、墓地に行っていた《セブンスロード・マジシャン》の蘇生に成功。遊我は勝ちを確信する。
しかし、《セブンスロード・マジシャン》の蘇生……。すなわち特殊召喚に、ルークが前から伏せておいた罠カード《ドラゴン・エンカウント》が発動条件を満たしてしまい、《連撃竜ドラギアス》が舞い戻る。
さすがに7回目の攻撃は想定外であり、《連撃竜ドラギアス》の攻撃で《セブンスロード・マジシャン》は撃破され、ライフも0となり敗北。この時ばかりは、遊我も年相応に大声で悔しがっていた。
因みに、ラッシュデュエルのプログラムは1度アンインストールされたものの、遊我はその裏でカイゾーを酷使して「リアルタイム・ラッシュデュエル・リ・インストール」を始動させており、再度プログラムをインストールすることに成功した。
月面にシステムを刻むゴーハの旧システムに代わり、スペースデブリで作られたラッシュデュエルロボにシステムを搭載する事で、以前より堅牢なプログラムとして生まれ変わった。
絶望のトラウマ『テントウムシ』
幼少時代、幼なじみの頭がテントウムシに食べられてる(ナナホのトラウマ植え付け)瞬間を見てしまい、それからずっとテントウムシが嫌いになった。
ゴーハ第5小の社会見学の時、その元凶たる七星ナナホが彼に接触。今まで見せたことないほどに狼狽してしまい、テントウムシをゴーハごと破壊しようとする暴挙に走りかけるが、ルークにラッシュデュエルで倒すように勧められた。
しかし執拗なまでのてんとう虫による精神的な攻撃を前にデュエル中にもかかわらず逃走してしまう。
ルークからの発破と仲間達の危機に再び立ち上がり、問答の最中に発生したルークのパウリエフェクトによりヴァスト・ヴァルカンは『超魔旗艦マグナム・オーバーロード』と変化。
新しいマグナム・オーバーロードの貫通3回攻撃によりトラウマと共にナナホを制したのだった。
ゴーハ・ユウガ
ルークが地下工場で見つけたIDカード『ゴーハ・ユウガ』。
学人の指摘通り苗字は異なるものの、遊我の名前であったことから仲間達や6兄弟から6人目の兄弟だと怪しまれていたが…実際は彼の家や親はしっかり存在していたため6人目ではなかった。
宇宙へ
上城家のパウリーエフェクト機能の時計によって全てのドローンが一時停止。急いで月へ向かう遊我達。そこにはオーティスのラッシュデュエルロボの姿があった。
激闘!ラッシュロボデュエル!
そしてデュエルの王へ
素性について
主人公でありながら家族・自宅など、ロード絡み以外のパーソナルデータが長い間一切語られてこなかった。
小学生であるためちゃんと家と保護者が存在するはずだが、ルークが一度自宅に電話した際には留守番電話になっており、「遊我の家族」は写真や声、回想と言った形ですら登場していなかったが、グルグルの異変調査を一時切り上げた際、実家と彼の母親(CV:恒松あゆみ)が出てきており、関係も良好であるため特殊な家庭環境にいる訳でない模様。
使用デッキ
【魔法使い族】を主軸にした構築だが、小学生&メカニックらしく、種族や属性がバラバラな、ごちゃ混ぜデッキとなっている。強いて言えば、「闇属性」のモンスターが多いか。
また、上級・最上級モンスターが非常に多く、重いデッキ構築なためか、「ルークと対戦する場合、初手は手札事故を起こす」と言う、一種のジンクスがある。
その分、重さを活かしたコンボやデッキの回転を重視したカードは多く、いわゆるロマンデッキである分、型に嵌まった時の瞬発力は計り知れない。
種族や属性を絡めたコンボを使うことが多く、(この手のアニメでは仕方ないが)準エースはよく入れ替わる。対応力の高さが売りと言えるか。
ゴーラッシュでは、これまでの無理が祟って疲弊したユウナに変わって彼女の魔法使い族デッキを使用。
トラップやユーディアスが墓地に置いたカード等を把握しながらサポートしトランザムロード・ライナックに繋げた。
ベルギャー星での戦いに加勢した際には、魔王とロヴィアン蒼月マナブから借りたカードを足したオーティス戦でのデッキを使用している。
主な使用カード
《セブンスロード・マジシャン》
「ゆく手を阻む壁も山も惑星も!ロードを切り開いて突き進む!いくぞ!《セブンスロード・マジシャン》!」
星7・闇属性・魔法使い族のモンスターカード。デッキトップ1枚を墓地に送ることで、自分の墓地にあるモンスターの属性の数×300ポイント、自己強化する効果を持つ。
1話から使われ続けている切り札で、遊我はこのカードを最大限に活かすため、デッキの属性を意図的にバラけさせている。デッキトップ1枚が墓地にない属性のモンスターなら、効果発動時に火力が更に上がることもあって、演出的にも一役買っている。
現実では汎用性が高いエースとして、デッキを選ばず採用されることも多いが、最上級モンスターとしては素の打点がかなり低く、返しのターンでやられやすいため、攻めに特化していると言える。
攻撃名は「セブンス・マジック」。効果名は「エレメンタルロード」。
《セブンスロード・ウィッチ》
「セブンスロードを冠する魔法使いの妹弟子!我らを導け《セブンスロード・ウィッチ》!」
星6・闇属性・魔法使い族のモンスターカード。手札1枚を墓地に送り、手札から最上級の闇属性・魔法使い族のモンスター1体を呼び出し、呼び出したのが《セブンスロード・マジシャン》なら、自身の攻撃力を400アップさせる効果を持つ。
いわゆるアイドル枠の女性型モンスターで、《セブンスロード・マジシャン》とは先輩の師匠と、その弟子の関係を思わせる。
ちなみに、《セブンスロード・マジシャン》以外の「セブンスロード」シリーズは、遊我が自力で入手しているようだ。オーティスの発言から、来るべくして集まったカードの1枚と言える。
攻撃名は「セブンスパニッシュ」。効果名は「マジカルセブンスコール」。
《クリボット》
星1・闇属性・悪魔族のモンスターカード。自分の場に他のモンスターが居ない時、500LPを払って墓地の同名カードを1枚手札に加える効果を持つ。
こちらはマスコット枠のモンスターで、モチーフは初代デュエル王の相棒モンスターだろう。
汎用的なリリース・コスト要員であり、遊我のデッキには3積みされている。現実でも採用する場合は3積みが推奨される。また、2ドローの効果を持つ専用魔法《クリボットリプル》も存在し、こちらも遊我のデッキに投入されている。
《超魔機神マグナム・オーバーロード》
「行く手を阻む迷いも、痛みも、絶望も!夢と!勇気と!友情で!ロードを切り開いて突き進む!マキシマム召喚!出てこい《超魔機神マグナム・オーバーロード》!」
闇属性・機械族の3つのパーツからなる、マキシマムモンスターの1枚。罠による破壊耐性、手札1枚を墓地に送り自分と相手とのLP差分の自己強化、デッキトップ1枚を墓地に送り相手モンスターのレベル×200ポイントの自己強化の、3つのマキシマム効果を持つ。
ネイルが生み出した《天帝龍樹ユグドラゴ》に対抗するために遊我たちが自力で生み出したカードであり、初回はルーク・ロミン・ガクトのIDカードを、アサナとのデュエルでは発掘したIDカードを用いて作られた。
作中のマキシマムカードは非常に貴重であり、作成には高性能なIDカードが必要な上、作成の際に機材に重度の負荷がかかり、また素材によっては劣化して破損する危険性もあるため、扱いが難しい。
現在は元にするIDカードがないため、遊我たちの手元に残っていないが、生み出された工程から、ルークたちとの「結束の力」を象徴するカードでもある。
現実ではワンショットキル性能を持つロマンカードであり、火力は高いものの守備モンスターを並べられるのが苦手なため、《貫通!》などでサポートすることが多い。
攻撃名は通常時が「ブレイブ・インパクト・スラッシュ」、後述の2つの効果発動後は「衝撃のマキシマム・バーストロード・スラッシュ」。効果名はLP差分強化の「マキシマムチャージ」と、レベル分強化の「リフレクションチャージ」。
《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》
「行く手を阻む火山も!氷河も!隕石も!セツリとロックとプライドで!ロードを切り開いて燃え上がれ!!マキシマム召喚!!出てこい!《灰覇炎神ヴァスト・ヴァルカン》!!」
炎属性・戦士族の3つのパーツからなる、マキシマムモンスターの1枚。罠による破壊耐性、デッキトップ1枚を墓地に送り相手モンスター1体の攻撃力を800ダウン+相手のフィールド魔法を破壊+フィールド魔法の破壊成功時に800バーン、デッキトップ1枚を墓地に送り自分または相手モンスターのレベル×100ポイントの弱体化+弱体化の数値と同値のバーンの、3つのマキシマム効果を持つ。
ロア・ネイルから譲られたパーツカードと、アサナから送られたIDカードで入手した新たなマキシマムモンスターであり、こちらはアサナたちとの「友情の力」を象徴するカードと言える。
IDカードを使ったカードなので定期的なメンテナンスを行っていたが安定せず、最終的に《超魔旗艦マグナム・オーバーロード》へと変化したためお役御免となった。
効果名はフィールド魔法を破壊できる「ジ・アルティメット・エラプション」。モンスター1体を弱体化する「ジ・インフェルノ・ブレイズ」。
《超魔旗艦マグナム・オーバーロード》
《魔導騎士セブンスパラディン》
《マスター・オブ・セブンスロード》
《魔導竜騎士-セブンスギアス》
《ロード・マジック-◯◯》
《天使の施し》
現実ではレジェンドカード(デッキに1種類・1枚のみ投入出来るカード)に指定されている魔法カード。デッキから3枚ドローし、その後手札から2枚墓地に送る効果を持つ。
ハンド・アドバンテージこそ得られないものの、デッキ圧縮・手札入れ替え・墓地肥やしの3つを兼ね備えた強力なカードであり、墓地を参照する《セブンスロード・マジシャン》を始めとする様々なカードとのコンボが考えられる。
遊戯王OCGから逆輸入されたカードの1枚であり、そちらでは高すぎる汎用性と強力な効果で、禁止カードに指定されている。
《ダーク・リベレイション》
自分の墓地に4体以上の魔法使い族モンスターが居る状態で相手が攻撃宣言した時、墓地の魔法使い族モンスター4枚をデッキに戻し、相手の場に居る攻撃表示モンスターを全て破壊する効果を持つ罠カード。
「ラッシュデュエルのミラーフォース」と呼ばれるほどの高い汎用性と強烈なリセット能力を持ち、登場から現在まで現実の環境に食い込んでいる要注意カードの1枚。
アニメでも強力なカードと認識されているが、大抵の場合は伏せても相手が何らかの手段で掻い潜ってくるのがお約束。
ちなみに、ラッシュデュエルでも《聖なるバリア-ミラーフォース-》が登場することは明言されているが、あちらはレジェンドカードなので、差別化はされている。
ゴーラッシュにて
SEVENSとの関連が不明だったゴーラッシュの世界においては登場しない……と思われていたが、ユウディアス・ベルギャーやゴーハ・ユウナの回想において、自身のデュエルディスクやデッキを託した男として、そっくりさんでは無くまさかのご本人が登場(劇中では顔を隠されているが、回想ではキチンと素顔が写っている)。
恐怖の大王編では六葉アサカを手伝っているプログラマーとして画面の端に移り続けていたが、第38話ではカイゾーを連れてタッグラッシュデュエルに乱入、ユウナに託していたデッキを使って参戦した。
尚、こちらでは当初「アイツ」名義であり、SEVENSとの関連は徹底的に曖昧にされているが少なくとも最終回の行方不明になった間の事である事はほぼ確定である。
また、オーティスそっくりの扮装をしており、素顔を隠している。
更に38話ではユウディアスの発言から、未来から来たデュエリストである事が判明している。そしてこれが事実ならば、苗字が同じである遊我は遊飛・遊歩の子孫であったと考えられる(実際、2人は『変な奴ではあったけど、他人の気がしない』と口にしている。また、今作で遊我が名前を明かしていないのも、自分が遊飛と遊歩の子孫である事がバレたらややこしい事になるのを危惧して隠していた可能性が高い)。
また、いかなる経緯でかザ☆ルーグの原稿を読んで凍ってしまう原理と対策を突き止めていた様で、現場に向かうアサカとユウナにズウィージョウのパンを食べて行く様に勧めていた。
第39話で詳細が語られたが、未来から来た際にズウィージョウの宇宙船と接触事故を起こし、ラッシュデュエルの事を知る者として幽閉されていたがなんとか脱出して六葉町で六葉アサカやゴーハ・ユウナの協力の下、ソリッドビジョンシステムごとラッシュデュエルを完成させた。
ゴーラッシュがSEVENSよりも過去の世界観であれば、過去世界でのラッシュデュエル創造は、本来なら未来の世界であるSEVENSで遊我によってラッシュデュエルが生まれると言う事実が消されてしまう=タイムパラドックスが起こる事態なので苦渋の決断ではあったが、誰かの笑顔を守る為ならと開発を決意している(他方、オーティス絡みの情報を考えると、遊我が過去でラッシュデュエルを導入すること自体が歴史の必然だった可能性もある)。
タッグデュエル終了後は、ザ☆ルーグ達と共に、ザ☆ルーグが凍らせてしまった星の救済へと出立した。
その後、ベルギャー星にたどり着いたユウディアスとズウィージョウによる戦艦ラッシュデュエルに助っ人として駆け付け参戦した。
ちなみにこの時使用したモンスターは全て「SEVENS」におけるチームルークのメンバーのエースであり、どうやらオーティスとの最終決戦時に借り受けたカードがそのままになっている模様。
ちなみにズウィージョウやユウディアスがラッシュデュエルについて知っていた理由はユウディアスの記事を参照されたし。
ゴーラッシュの時代でこの名前が明らかになったのは、ベルギャー星との決戦が終わった2年後に当たる第60話。竜宮フェイザーとのラッシュデュエルに敗れてカード化された際に本名が記載された事でユウディアス達にもその名前が知られ、以降は本名の方で呼ばれる事になる。
ギャラクシーカップ編の裏でクァイドゥールが動き始めてからはそれへの対処に当たっており、ユウディアスたちの意識が仮想空間へ拉致されるのに巻き込まれかけるも、直前でそれを察知しカイゾーを急遽ゴーハの社長ドローン型のマスクへ改造・装着して難を逃れた(恐らく社長ドローンの持つ精神制御機能をヒントにしたと思われる)。
その後はクァイドゥール時空にわずかずつヒントを送り続け、結果これに気づいたズウィージョウが現状を突破する取っ掛かりを掴んでいる。
しかし、クァイドゥールが消滅し決着がついた時には既に姿を消していた。
このエピソードでは、
- 「創造主」の行動と符合する、ギャラクシー族の実装
- 二つの銀河の融合を描いた王道一族の家紋
- 「創造主」が生み出しながらも種の寿命が尽きたベルギャー星人と、過去の時代に存在しながら「SEVENS」の時代には残っていないギャラクシー族の符合
と言ったように、遊我の行動全てが予定調和であったかのような示唆がなされているが……。
第96話でMIKの捕獲装置に捕まった際久々にその姿が確認されたが、この時の表情は今までに見たことない形相でありユウナを戦慄させている。
第99話終盤にてズウィージョウの使っていた宇宙船に乗って宇宙にいる事が判明。そして、第100話にて消滅したベルギャー人たちを復活させるカードを生成しようとするアサカたちの行動を妨害すべく、復元システムにハッキングをかけて敵対を宣言する。
「SEVENS」での戦いを経て、遊我は自分が生み出したラッシュデュエルが子供たちの手を離れ、大人に管理された「キュークツなデュエル」に変わってしまうことを本格的に恐れ始めていた。
カード化されて元の時代に飛ばされた時、そこにあったのは自分がいた時代の続き。つまり「ゴーラッシュ!」から「SEVENS」1話に至るまでに、ラッシュデュエルは忘れられゴーハデュエルに変わってしまう、その歴史は変わらないことを意味していた。
だが、遊我はベルギャー人の復活計画を聞きつけ、そこに用いられるカード、すなわち「死者蘇生」の完成がそのきっかけとなることを予想していた。ゴーハ・ユウガがその力で猛威を振るったように、デュエリストの記憶と精神に干渉する作用を持った「死者蘇生」は劇物。
あのカードの有無が、ラッシュデュエルとゴーハデュエルを分ける分水嶺だと遊我は考え、そのために自分がラッシュデュエルの先導者……オーティスになることを決めていたのだ(ただし「SEVENS」においてゴーハデュエルの原型はオーティスが構築したルールであるという言及があるため、恐らくここまで含めて歴史の必然と思われる)。
真意を聞き出すため挑んで来た遊飛を相手にラッシュデュエルを繰り広げるが、遊飛の手札には既に「死者蘇生」があった。さらに、ハッキングしたはずのシステムには、アサカがあらかじめ月面に用意していたバックアップが存在しており、稼働を開始していた。
これを察知して血相を変えた遊我はバックアップを破壊すべく逃走を図るが、彼が動き出した時にはすでに遅く、「死者蘇生」によりセブンスロード・マジシャンをコントロール奪取される形で蘇生される。
続くジョインテックの攻撃はしのいだものの、もはやなりふり構わない遊我はザイダベルギャー砲を用いてスーパーラッシュロボを破壊しようと試みる。
が、直前でシステムがオーバーロードしてしまいこれも失敗。
そのまま気絶したが、過去の世界でただ一人、未来を守るために戦う遊我を見かねた遊歩がデュエルを引き継ぐが、遊飛が召喚した「ロード・オブ・ギャラクティカ」が状況を変える。
ギャラクティカはカード化された王道トリオから生まれた、いわば過去と未来を繋ぐマキシマムモンスター。しかも対戦の中で、遊我がこの時代に漂着した地点へと一同は到達しており、この二つの要因が重なったことで時空を繋ぐワームホールが発生してしまった。
巻き込まれかけた遊飛をユウディアスとダマムーが確保したが、そのままディスクを奪い取ったユウディアスが遊飛に代わり参戦、「SEVENS」と「ゴーラッシュ!」の戦争と化したラッシュデュエルは、勝者なき宇宙へと続くことになる。
戦いの中でユウディアスは、クァイドゥールの思念体から残酷な事実を告げられた。それは、「死者蘇生」を用いてベルギャー人の復活を行った場合、増幅した記憶に体が耐えられずどのみち消滅する……つまり、このラッシュデュエルには最初から勝者などいなかったという事実であった。
最終的に対戦そのものはユウディアスが勝利したが、その中でワームホールの先が「SEVENS」の時代へ偶然接続。
これを千載一遇の好機と見た遊飛が音頭を取り、ザイダベルギャーから射出された宇宙船はワームホールの先へと突入。
過去の世界で孤独に戦い続けたラッシュデュエルの始祖・王道遊我は、ようやくあるべき場所への帰路についたのだった。
だがユウディアスが受け継いだクァイドゥールの記憶には、「先生」≒オーティスに由来すると思われる「王道の者には気を付けろ」という謎の警告が残されていた……。
3年目OPでは歴代章ごとのボスの内(ズウィージョウ、霧島ロヴィアン、ザ☆ルーグ、竜宮フェイザー、クァイドゥール・ベルギャー)、彼の姿だけは登場していないが、王道遊我に纏わる物語はまだ終わっていなかった…
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天野河リュウセイ……キャラデザが似ていると放送前から話題になっていた。放送してからは時折見せる腹黒さなどから更に既視感を感じるようになったとも。
ザ☆ユーガメン……ザ☆ルークメンとのデュエルをした時の姿。ザ☆ルークメンと同じ星からやってきたという設定がある。
遊戯王主人公
藤木遊作 → 王道遊我 → ユウディアス・ベルギャー
ゴーラッシュ‼章ごとのボス
クァイドゥール・ベルギャー→王道遊我/王道遊歩→ダークマイスター/???